少女時代、私はある先輩に恋をした。
それは、私の一目ぼれで、彼の方は私に気づくことはなく、私の横を通り過ぎて行ってしまう。 そんな恋を引きずったまま――。
―中学生の春―
アリス「おはよう。」
アリスまま「おはよう!!アリス」
今日から、私はあの人と同じ中学校にいくことになる。私は、まだあの人のことを想っている…。
アリスまま「遅れるわよ〜」
アリス「うん…」
行きづらいな…。どうしよう…。
???「うわぁ!!」
アリス「えぇ??」
―ドン!!……
???「ごめん!!怪我してない??」
アリス「えぇ。私の方こそごめんなさい。」 痛いな…。足ひねった。
???「足ひねってるね。乗って!!」
アリス「ふぇ?」
一瞬。体が浮いた。それは、比喩ではなく、本当に!!
アリス「ちょ、ちょっと!降ろしてください!!」
???「いいから!乗ってて。」
アリス「…」
―結局。 学校まで乗せてもらい、保健室まで運ばれてしまった。
アリス「ぁ、あの…。」
???「ん?」
アリス「ぁ、ありがとぅござぃます…。」
???「あぁ!俺の方こそ、怪我させてゴメン。じぁ、俺先行くね。始まるみたいだし!俺、挨拶しなきゃいけないみたいだから。また後でね!白鳥さん!!」
アリス「あ、はい。…でもなんで私の名前を?っていないし…。」
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