百三十三回グランパ句会
二〇一一年二月七日(月)旧睦月五日
特選 作者
ポ 1 天気良く気分も晴れて鬼は外 ゴン
ゴ聰桂 2 凛とした君を見る朝春隣 子房
乱結更 3 鬼がヤイ歯を出して笑っている 水仙
ゴ 4 大寒やゆまりすること五,六回 結
英 5 新燃岳噴火それでも豆を撒く もとお
あ 更 6 断捨離という新語あり福は内 聰子
ひ ゴポ桂桂 7 この街が終のすみかや寒雀 乱葉
乱あ恵喜筆 8 節分の鬼は父から子に変わり ひとみ
乱 9 ボディガードのように鬼棲まわせて 更紗
英 10 豆まいて家族の幸をひたすら祈る ポポ
結聰 藍 12 鬼と平和の幸福論を提示せよ 水仙
藍ポ更 13 雪止んで草原に星降り初める 結
ポあ吉英 14 澄んだ空春ならではの愁いあり ゴン
乱筆恵 藍ひ結桂水賢 15 立春や猫一匹の精神科 聰子
ひ喜 16 歳男豆を小分けに福配る もとお
更 賢 17 節分会歌舞伎役者の声や良し ひとみ
18 立春やGパンおろして街に出ん 乱葉
喜恵 19 卯の年に生まれし自分に飛躍あれ ポポ
吉 ゴ 20 雪降るる神降る如く雪降るる 更紗
21 幸せは豆をまくもの福招く ゴン
賢 22 冬の日に耕す鬼は樵かな 水仙
藍 ひ聰吉筆水 23 捨てるもよしひきづるもよし水若し 結
桂喜 恵吉 24 二人居て只静かなり除夜の鐘 あおい
桂筆あ 25 渡り鳥椿の蜜を隠れ吸う もとお
ゴ 賢あ 26 枯枝にふくら雀のひしめけり 乱葉
ポ 27 豆飛礫内なる鬼を狙い撃ち ひとみ
ひ聰英 28 風神の駆け抜けてゆく二次曲線 更紗
水 29 石蕗咲いて五七五に初挑戦 けい子
賢水 結筆 30 立春のふくらはぎに鬼は棲み 聰子
結聰吉水 31 一月や肺の空気を入れかえす 筆子
喜 32 初雪は降れど積もらず温暖化 英貴
乱英 33 初寒波ふとんの中のわたしです 恵子
更 34 お年玉くれる婆ちゃんお金持ち 喜儀
35 想い出す豆と菓子撒く父の笑顔 ポポ
次回は4月4日か11日(月)