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■ 渾身の日であれ撓む蝸牛
同人誌「豈」の督促状が届いた月曜日、この句を作る。撓(たわ)む蝸牛が気に入った。
■ 鉄線花石に躓く母であり
大学時代、熊本白川の側に今で言えばボランティアで花壇を作られた方がいた。側を通るたびに、花の美しさに感嘆したのだが、思い切って花の名を尋ねた。「鉄線花」の名を知ったのがその時である。
■ のっぺらの石に目鼻の梅雨入(つい)りかな
今日は黒崎のマイマイ工房句会でしたのに、電話がかかってくるまで気づきませんでした。句会を忘れるなんて、20年俳句していて初めてのこと。危ないなぁ。
■ 山桃のぽとぽとぽとぽと同期会
こんなに雨が激しいと山桃が落ちる。傘をさしながらそれを拾って山桃シロップを作るのが梅雨のならい。今年は手の届くところにもなっているのが嬉しい。去年木をゆすって落としたのが良かったのだろうか?
■ 寿限夢寿限夢金魚玉から泡ぷくり
9日の日記広場展でわたしとAちゃんで「ピーターと狼」小絵夢ちゃんは「ひらりん」です。
■ 父の日や石ころうんと太らせる
細石(さざれいし)の巌(いわお)となりて♪というのがずっと不思議だった。岩が石になり砂になると思っていたから。
■ 聖五月鳥啼き猫の目に泪
美禄句会の6月兼題が「猫・鳥」だったので、五句目の苦し紛れ。芭蕉の 行く春や鳥啼き魚の目に泪のもじり。おそまつ。
■ 神棚の水呑む猫や梅は実に
お風呂場の水も飲む。花瓶の水も、トイレの水も。冷蔵庫の横のお食事どころにいつも水は置いているのに。空っぽになったことはないのに。
■ 手を洗う夢をみてより濃紫陽花
お布団のイオンクリーニングおためしをして頂く。もも太郎がおしっこをしたお布団二枚。水の掃除機で、そこに汚れが吸い込まれていく。トイレに流したが、汚いこと。
■ 海の風吹けど海見ず磨りガラス
梅がまだそのまま。うっすら黄色くなっていい匂いです。