【広告】Amazonから最大10%ポイントアップ新生活応援セール29日開催

メタルギア小投稿掲示板
HOME
□ メタルギアに関する内容の小説を投稿して下さい。
□ 人に迷惑をかける行為禁止。
□ ここに投稿された小説の著作権は投稿者にあります。無断転載禁止。
□ルールの守れない記事は無断で削除することがあります。
※優秀な作品は「小説優秀作品」にいれます。

名前
Eメール
題名
内容
URL
削除キー
項目の保存


【全文消去】
この記事に返信する場合は上のフォームに書いてください。
No.456 フルメタルギア・パニック! 投稿者:got HOME

「こちらスネーク、聞こえるかオタコン」
「ああ、聞こえる問題ないよ。いまどこ?」
「・・・おそらく、格納庫だろう。ASが置いてある」
「気をつけてくれ、なんせ正体不明の部隊の潜水艦なんだからさ」
「わかっている・・・通信切るぞ」

スネークはコンテナの陰に隠れつつ進む
目の前には、見たことのないASがあった

「M9・・・いったいなぜ?」
「M9だって?!だってそいつは・・・・」

M9はまだ実戦配備もされていない新型ASだった

「だが事実だ・・・ここは何かの実験部隊なのかもな」
「まさか・・・只の実験部隊なら、メタルギアを持つ理由はないよ」
「・・・調べる必要がありそうだな。この潜水艦・・・」

スネークは再び進む。すると向こうに一人の兵士がいた
何かいっている

「ちぇ・・・人使いが荒すぎるぜここの連中。」
「だいいち、俺様が何でこんなことしなくちゃいかんのよ・・・」

ぶつくさと悪態を吐きつつもせっせと武器の入っている
BOXを運んでいる
 
「敵兵か・・・捕まえて情報をききだすか・・・」

スネークはその兵士に忍び寄る・・・そして!!

「うごくな・・・」

もっているUSPを敵兵の後頭部につきつける

「うっ・・・何の冗談だ?・・・」

その兵士は悲痛な声を出す 

「BOXを置いて、武器を捨てろ・・・今すぐだ」
「へいへい・・・まったく最悪だぜ今日は」
「いちいちうるさい奴だな・・・」
「へっ、余計なおせわだぜ」

兵士はしぶしぶ、武器を落とす

「前向け、聞きたいことがある、手を上に向けろ」
「へいへい・・・わかりやしたよ」

兵士は言われたとうりスネーク目をあわす

「これでいいだろ・・・あんたのいうとうりにしたぜ」

その兵士はまるで今の状況を理解していないようだ
それ以前に一つ気づいたことがあった

かなりの美青年だった

「名前は・・・」
「おれ?俺はクルツ・ウェーバー、階級は軍曹。あんたは?」
「・・・貴様に名乗る名はないがな・・・」
「おおこわ・・・それで何し来たんだ、こんな潜水艦に?」
「それもしゃべるわけにはいかんのでな・・・」
「あ、そう。まあどうでもいいけどさ、俺、早くかえりたいのよ?」
「わかる?おっさん」
「・・・・・・・・・・・・・」
「どうした?おっさんって言われて傷ついたか?」





 

2005年09月19日 (月) 20時47分
この小説へのレス


No.458 フルメタルギア・パニック! 2 投稿者:got HOME

なんともいえない奴に出くわしたものだ
こんな奴がここには大勢いるのかと思うと
情けなくなった

「・・・・・」
「なあ、だまってないでさ―」
「おしゃべりが過ぎた、ねむってもらう」
「はっ?」 

クルツと名乗った兵士は後頭部にUSPのグリップで思いっきり
殴られた
クルツは、その場に倒れた

「・・・・喋りすぎだボウヤ。緊張感が少なすぎる、」

まさに、そのとうりである。           
気絶したクルツを見て、ぼそりとつぶやく

「こいつは、狙撃兵にはむかんな」

この言葉が裏目になるとは予想にしていなかったが・・・・

「さて、見張りが来る前にこいつをどうするか・・・」

ちょうど手前には、兵士たちが使うロッカーがあった

「閉じ込めておくには十分か・・・運がよければ見つけるだろう」

この言葉にスネーク自身の思いがあった
『こいつは、悪い奴でもなさそうだからな、まあ、3時間はおとなしくしてるだろう』
何かしらの魅力があった
スネークはクルツを引きずりロッカーを開ける。中には
士官がつける服が入っていた

「こいつはいい、有効に使わせていもらおう」

スネークは急いで着替える。その隣にはクルツが入ったロッカーが
(本人は気絶している)

「さて、調べさせてもらうぞ、なぞの潜水艦」

ドッグ内に潜入する・・・

2005年09月22日 (木) 18時16分

No.459 フルメタルギア・パニック! 3 投稿者:got HOME

コール

「スネークどうだい?その敵の士官服」
「ちょうどいいサイズだ。問題ない」
「で、オタコン、ここのことは解かったか?」
「ぜんぜんだめだ。まるで情報がない・・・いや」
「どうした?」
「アメリカ海軍の情報網を見たんだ。そしたら・・・」
「何かあったのか?」
「潜水艦が、謎の潜水艦に襲われているっていうんだ」
「そんなもの、ロシアの潜水艦と見間違えたんじゃないのか?」

現に、アメリカはロシアとのいざこざが耐えない
しかし、オタコンの話は違った

「それが、海軍の連中が出会ったその潜水艦、ロシアやその他もろもろの
 どこの国のものでもなかっただよ」
「で、その潜水艦と戦闘は?」
「魚雷を撃ったらしいけど・・・当たらなかったそうだ」
「それで、どうなった?」

少々気なるものだった、しかし・・・

「なんにも」
「なに?」
「それで終わり。何の被害も無かったそうだよ。それでこの事件は無かったことに
 されてるんだ」
「・・・きなくさいな」
「だろ?君の今いる潜水艦がその―」
「まて、だれかくる!!」

向こうから、敵兵士が来た。
いくら変装していたとしても、ばれたら元も子もない。
その兵士はスネークにきずいたらしく、こちらに来る

「あ、すいませんちょっと」
「ん?お、俺か?」

キシャな女性の兵士だった。中国系のアメリカ人のようだ

「他に誰がいるんですか?」
「あ、ああ・・・それで、なにかようかな?」
「あーと、私の部下を見ませんでしたか?」
「いや、どんな奴なんだ?」
「あー・・・ドイツ系の美男子だけど、とにかく性格が・・・その・・・」

ふとスネークの頭に思い当たることがあった
そう、あのクルツとか言った兵士だろう

「いや、見なかったな。」

ここで、言ったらばれるに決まっている。
その本人は、ロッカーで気絶しているのだから

「そうですか・・・あのバカどこほっつき歩いてんだか・・・」
「・・・そろそろいいか?俺は急いでるんだ」
「あ、すみませんどうぞ」

彼女を通り過ぎようとしたとき、再び危機が・・・

「あ、そういえば、見かけない顔ですね」
「・・・つい最近ここにきたんでな」
「名前は?」
「プリスキン・・・イロコイ・プリスキン・・・中尉」
「どうも、プリスキン中尉。君の名は?」
「メリッサ・マオ、少尉であります」
「そうか・・・それじゃあな、少尉」

スネークは内心ほっとしながらも、その場から移動する

(危ないところだったが、この士官服、役に立つな)
(なんとなく、メリルに似ていたな。あの少尉)

そんなことを思う余裕があった
しかし、彼女はスネークもとい、プリスキンの後姿を見てふと思った

(どっかで見たことあるような・・・ないわね・・・)

マオと言った女性兵士は、再びクルツを探しに行く
であったときは、どうなるかは、わからんが・・・・



2005年09月23日 (金) 01時20分

No.460 フルメタルギア・パニック! 4 投稿者:got HOME

その後は、いとも簡単に進むことができた
敵兵士はまるできずいていない
逆に敬礼や、挨拶程度で済んだ
しかし・・・例外はいる
その兵士はまだ16くらいの若い兵士だった

(・・・年齢にばらつきがあるようだな。ここの奴らは)

そんなことを思いつつすれちがおうとすると・・・

「失礼ですが、サー。」

またも呼び止められる

「・・・何かようか?あー」
「相良 宗介、軍曹であります」
「日本人か?」
「はい、」
「相良・・・といったな。なにかようか?」
「はい、・・・・どこかで、お会いしたことがありませんか?」
「いや・・・無いな。会ったとしても君を忘れん」
「と、いうと?」
「君の目だ、いい目をしている。戦士の目だ」

百戦錬磨のスネークにはすべてが見えた。
このボウズは、かなりの修羅場を生き延びていることを・・・

「それは、褒めていると解釈しても?」
「まあな・・・それじゃ俺は行くぞ」
「では・・・サー」
「なんだ?」
「名前を聞いておりませんでした」
「イロコイ・プリスキン。中尉」
「どうも」

スネークは再び進みだす
その間、宗介はスネークもといプリスキンの後姿を見て 
思い出したことがあった

(・・・俺の尊敬する人に似ていた・・・まさかな)

その後だった。宗介は向こうから来た人物に敬礼する

「おはようございます。大佐殿」
「ああ、相良さんおはようございます」

宗介が大佐殿といった人物はこれまた自分と同い年の
女の子である。アッシュブロンド髪が美しい
その大佐殿に宗介は先ほどのことを話す

「大佐殿、少々お聞きしたいのですが」
「は、はいなんでしょう?」
「イロコイ・プリスキンという中尉は知っておられますか?」
「イロコイ・プリスキン?変な名前ですね・・・いえ、そんな名前の
 中尉はこの艦には登録されてませんが、どうしたんです?」
「な、まさか!」

宗介は急いでプリスキンの、後を追う。自分のカンが当たっていたら大変なことになる

(あの、中尉はまさか・・・)

あまりに突然のことで、その場に取り残された
大佐殿はきょとんとしていた


2005年09月23日 (金) 16時27分

No.468 フルメタルギア・パニック! 5 投稿者:got HOME

潜水艦、おそらくデータ室

「・・・・これか、この潜水艦のデータは」

画面にでかでかと情報が浮かぶ
どうやったかは、オタコンでないと解からんが・・・

「よしっ、これで奴らのことがわかるよ」
「このトゥアハー・デ・ダナン言ったか?この潜水艦」
「ああ。名前は長いけど、そんなことはどうでもいいことになってしまう
 くらい、凄いよ。これ・・・」
「?どうしてだ」

オタコンは少々、興奮気味に答える。
通信画面でメガネがきらりと光る

「今の科学力じゃ、こんな代物作るのは無理に近い」
「M9もそうだ。NATO諸国がまだ実験段階のASがあるくらいだ」
「ほんと、とんでもない所に行ったみたいだね、スネーク」
「・・・情報は正しいということかー」

と、そのとき後ろから、カチャリという音が・・・

「!?」

そこには、銃を構えた宗介が立っていた

「中尉、いったい誰と会話を?」
「さっきの軍曹か?何のまねだ?」
「それは、こちらのセリフです。そして質問に答えてください
 誰と会話をしていたのですか?」

明らかに、うたぐいの目つきだった
まさか、ハッキングしていたなんて言えるわけもなく

「・・・友人とだ、それにー」
「ふっ、結構ないいわけだ。テロリストめ・・・」
「なっ、なに!?」

一方的に決め付けられる。あながち間違いではないような・・・

「その証拠は、どこにあるんだ?軍曹」
「後ろの機密情報がばればれだ」
「む・・・」
「観念しろ、貴様にはそれ相当な罪を味あわせてやる」

先ほど廊下で会ったときより、殺気を振るわせる宗介に対しスネークは

「・・・軍曹、二つ教えてやろう」

笑みを浮かべるスネーク
そのせいか、不気味に思ったか、後ずさりする宗介

「な、なに・・・」
「一つは、君はまだ若い。戦士としては十分だがな。死に急ぐ必要はない」
「・・・・」
「そして最後に」

スネークは自分に親指を向けて語る

「君は、俺を、殺せない・・・」

あえて強調して語るが、宗介は無愛想で答える

「ふざけるな、俺は戦闘のスペシャリストだ」

お互いに構える二人は睨み会う・・・・







2005年09月28日 (水) 23時59分

No.473 フルメタルギア・パニック! 6 投稿者:got HOME

じりじりと迫る二人
構え方はCQC・・・
スネークはあせる

(武器はM92F、可能な限り接近するしかないなっ)

もちろん宗介も同じだ。

(相手はどう出る・・・一瞬できめるしかない)

と、同時に宗介が、M92Fを構える刹那
スネークが懐に飛び込む!!

(な、なに!?)
(おそい!!)

みぞおちに、こぶしの一撃を食らった宗介はのけぞる
その瞬間、握っていたM92Fを落とす

「ぐっ・・・」
「軍曹、言ったはずだ。俺を殺すことはできない」
「まだだっ・・・!!」

何とか立ち上がる宗介は、腰にぶら下げていたサバイバルナイフ
を、つきたてようとした。だが、

サバイバルナイフを持っていた右手を掴む、スネークは
そのまま、その腕をひじで折った!!
ゴキッ!!
鈍い音がしてその場に倒れこむ宗介

「ぐああっ・・・!!」

それを吐き捨てるかのようにスネークは言う

「まだまだ甘いぞ軍曹、ナイフのタイミングが悪い」

右腕の激痛に耐えながら、スネークを見る宗介

「なに・・・・?」
「ナイフを、着けるのなら、胸に着けるんだ。それでも数秒は違う」
「敵に教わるなど・・・」
「まあ、聞いて損はない。しかしM92Fを撃つタイミング
 それは別だ、銃を抜く速さも完璧だった。いいセンスだ」

褒められるが、うれしくは無い宗介だった
骨を折られた激痛で意識が遠くなる

「いい・・・センス?・・・ふむ」
「腕は、折らせてもらった。若い奴にはこれで十分だ。死に急ぐ必要は無い」
「・・・手加減したのか?」
「いや、少なからず本気だったさ」
「中尉・・・あんたは何者なんだ」

宗介に尋ねられたスネークは目をつぶりながら答える

「ソリッド・スネーク・・・そういわれたことがある」

聞こえたか否か、すでに気絶していた宗介だった
その時っ!!
赤いランプが点灯し、警報が流れる

「な、なんだ?!」

そこにオタコンがSENDしてくる

「スネーク!!警報だ!!」
「解かっている。しかしどうしてだ?俺は何もしていな・・・いや」
「どうしたんだい?」

ふっ、と気絶している宗介の左手を見ると・・・

「この、若いのは転んでもただでは済まさんようだ」
「ど、どういうことだよ?」
「・・・警報装置だ」
「ヤバイね・・・早くおさらばしなきゃ」
「解かってる、通信きるぞ」

すぐさまデータ室から抜け出すが・・・・

2005年10月06日 (木) 23時59分

No.498 フルメタルギア・パニック! 7 投稿者:got HOME

キュウインッ
ドアが開く、すると目の前には・・・
カチャ、
カチャリ
カチャ
アサルトライフルで武装した、敵兵士が4人・・・

「くっ・・・遅かったか」

一人がこちらに向かってきた。見覚えのある中国系の女

「メリッサ・マオ、君か?」

今度は違う。明らかに敵意を持つ目だ

「イロコイ・プリスキン中尉、事情を説明願えるかしら?」
「見て解からないか?君らに捕まるまえだ」
「その余裕、どこまで持つかね

彼女はスネークの手を後ろに回して手錠をかける

「よくも騙せたものね、ここまでうまく変装するなんて」
「ふっ・・・ほれたか?」

ジョークのつもりだったが・・・
いきなり、ピシャリとびんたを食らった
何かスネークの後ろでカチャリと音がすると同時であったが

「なめないでちょうだい、」
「女に殴られるのは、初めてじゃない・・・
 マオ、ちょっといいか?」
「きやすくよばないで、スパイのくせに」

両手をかざす、しかしその手には架かっているはずの手錠が
外されている!!

「手錠を外させてもらった」
「なっ?!」

一瞬面食らった顔をするマオに
CQCでP90を叩き落とす!
そして背後に回りこみ拘束しつつ盾にした

「くそったれっ!!」
「油断したな、ただ単に捕まる俺だと思ったか?」

不意のことで、敵も3秒送れてM4を構える
後は決まっているが

「動くな!。彼女がどうなってもいいのか?」

USPをマオの、こめかみにつける
あせりの表情を浮かべる兵士

「何してるの、早くうちな!!」
「しかし少尉・・・」

拘束しつつ後ろのドッグにつながるドアに回る

「それでいい、マオ、いい部下を持ってるな」
「くそっ・・・」

スネークはマオを突き放し
ドアの制御装置をUSPで撃つ。
スパークしてドアが閉まる

助け起こす部下を殴りつけるマオ
しかしマオは憎むべきスネークに対しなぜか・・・

「結構いいかも・・・オジサマ的に」

なんとやらである

つづく








2005年10月13日 (木) 21時51分

No.502 なにか、アイディアください 投稿者:tanalka HOME

ネタに困ってます。
だれか、いいアイディアありませんか?
(フルメタ知ってる人も)

2005年10月14日 (金) 15時31分

No.503 追伸 投稿者:tanalka HOME

WAR THE JAPANのネタも
切れそうです・・・
二作品はつらいです
適当に書いたらいけないですし・・・

2005年10月14日 (金) 15時33分

No.509 投稿者:左右 HOME

ネタはあげませんが、頑張ってほしいものです。
しかし、ここの小説投稿掲示板は寂しいね。お互い辛いわさ

2005年10月15日 (土) 21時11分

No.518 フルメタルギア・パニック! 8 投稿者:got HOME

SEND

「スネーク、大丈夫かい?」
「ああ、兵士が上司思いでよかったがな」
「そうじゃない」
「は?」
「彼女のことだよ」
「・・・マオのことか?」

こんなときに何とやらである

「そう、怪我でもしなかったかい?」
「・・・無傷で済ました。だが、どうして気にするんだ?」
「え、そ、それは・・・」
「ふっ、またか」

スネークはふと、きずく

「ま、まあね。僕のタイプだよああいう女性って」
「相変わらずキツイ女が好みのようだな・・・」
「そんなことより、脱出ルートを、解かったから教えるよ」
「ああ、たのむ」

ソリトンレーダーに表示されるルート
見ると、進入したときと同じるーとだ
手抜きではなく本当にこのルートしか、安全かつ迅速に
いけるところが無いのだ。

「ふうむ・・・変装はすでに、バレたからな。いつもどうり」
「そう、スニーキングミッションで頼むよ」
「ま、さっきからしているがな」

SENDを終わり、USPを構える
弾丸は先ほど一発使い、予備を取り出す
9ミリパラベラムは殺傷能力を高めている弾丸だ
それをしげしげと見つめるスネーク
心の中ではなぜかこんなことを思う

(ここの連中を殺すのは惜しい)

だが、心で思っていても連中は自分の命を狙ってくるのが
事実だ。 カチャリと9ミリパラベラムをマガジンにはめて
USPに装てんする
ぼそりと独り言をつぶやく

「・・・だが、今度は本気でやらせてもらおう」

ドッグ内に進入・・・



2005年10月20日 (木) 23時24分

No.523 フルメタルギア・パニック! 9and10 投稿者:got HOME

ドッグ内は誰一人としていなかった
しーんと静まり返っている
明らかに罠としか思えないのだ

SEND

「オタコン・・・この会話が盗聴される危険はあるか?」
「はっきり言うけど0だね。ナノマシン通信は僕がちょっと手を加えた
 から、ばれる事は無いよ。」
「だが、この現状からして、ばれたとしか思えんが?」
「信じてくれよ。そんなことができる奴がいたら神様だ」
「やけに自身があるな」
「まあね。」

通信を終わり中心部に向かう
だが、あまりにもひと気がなさ過ぎるのだ・・・いや
いるとしたら、あの緊張感の無いクルツとかいった
兵士(気絶中)がいるはずだ

「おおかた、マオに殴られているかだろうな」

そう思ったのも、つかの間
レーザーサイトの光がスネークの額に現れる

「!?」

ズガ−ン!!
間一髪のところで逃れる。危うく額に穴が開くところだ

「ちっ!かわしやがったか」

舌打ちが聞こえた、それに聞き覚えのある声

「!?クルツ・ウェーバーか?」大声で叫ぶ
「ああ、そうだ。意外だったろおっさん。」
「スナイパーだったとはな」
「緊張感無いとか言ってくれるし、頭殴られたれいだぜ!カクゴしな!」

二発目が撃たれる前にコンテナに隠れるスネーク
こっちはスナイパーライフルを持っているわけも無く
反撃ができないでいる
それよりもクルツの狙撃の腕前のよさに驚く
寸分の狂いも無く撃ってくるのだ

(狙撃兵には有るまじき奴じゃないが、こうにも上手いとはな・・・)

先ほどの言葉を撤回した
狙撃兵に向きすぎなのだ。だがそれ以前に
どうしてばれていたのか・・・
オタコン曰く、「ばれる事は無い」だそうだが。

SEND

「オタコン!ばれているぞ。どうなっているんだ!?」
「わからない、もしかしたら・・・」

ずざーっっ・・・・

突然、雑音が入る

「どうしたオタコン、なにがあった!?」

だが、オタコンの返答は無く、別の人物からの声だった

「回線はジャックさせていただきました」

女だ、それもかなり若い。16歳くらいだろうか
アッシュブロンドの髪でなかなか・・・

「だれだ!?」
「私はテレサ・テスタロッサ。この艦のー」
「いや言わなくてもいい」
「え?」

スネークはテレサと名乗った女の子の会話をぶつりときる

「君は、オペレーターか何かだろう。それくらいは解かる」
「い、いえ私はオペレーターじゃなくてー」
「隠すことは無いよ。」

オタコンが割り込んでくる。どうやら回線が回復したようだ

「ど、どうやってジャミングを回避したんですか?!」

かなり驚いているようだ。それほど自身があるジャミングだったのだろう

「これくらい、僕の腕前ならすぐに回避できるよ。それにしても
 ナノマシン通信を傍受するなんて・・・君、すごいね」
「あ、ありがとうございます・・・ってそんなことより!!」

褒められてちょっと嬉しいのか、顔が真っ赤だ

「なんだ?」
「この状況を見て解からないのですか!?」
「いや、まったく」
「私たちが、あなた方を追い詰めてるのですよ!!」

だがスネークは自身たっぷりで答える

「どうかなお嬢さん。俺は逃げ切れると思ってるよ」
「・・・そう。じゃあ、お逃げになれば。」

急に態度が変わる彼女

「?どういうことだい」オタコンが怪訝な声を出す
「私の艦から逃げ切れるのならですけど」
「その期待に答えて見せよう」

通信が終わる。が、クルツの執拗な狙撃が続いているのが事実だ
この状況をどう回避したらいいものか・・・


つづく

2005年10月27日 (木) 20時18分

No.524 中書(感想) 投稿者:got HOME

今回はちょっと多めに書きました
原作を読み直し、がんばってます
できれば感想を・・・

2005年10月27日 (木) 20時20分

No.531 フルメタルギア・パニック! 11 投稿者:yahaka HOME

ズガーン!!

「くっ・・・まいったな・・・何か無いのか・・・」

コンテナの影に隠れて3分たった。
すでに人間の集中力は途切れるころだが・・・
常人のはるかに超えた集中力だ
まるで、スナイパーウルフが蘇ったかに思える

(二代目ウルフ、か)

そんなことを思うスネーク。
ふと、隣を見ると武器ボックスがある
おそらく先ほどの侵入の際クルツが、落とした
代物だろう。よく見ればデカイ
使ってみるか・・・
急いで手元に寄せる
この状況を抜け出せる武器が入っていれば助かるのだが
都合のいい話があるわけが無い
期待もせず中を開けると

(!?こ、こいつは・・・)

開けてびっくり玉手箱。
なんと、対戦車ライフル、XM109アンチマテリアルライフル
が入っているのだ。(組み立て式)
これには驚いた。クルツに感謝しなくてはな・・・
と思いつつも手早く組み立てる
・・・・・・・・・・

一方、スネークを狙撃中のクルツは

「だーっ!!なんて、がまん強ぇオヤジだよ!」

ねを上げていた。少々、落ち着きを取り戻して再びPSG−1の
スコープを除く

(だがよ、この俺から逃げるのは無理だぜおっさん。)

心の中でつぶやくクルツ。ん?どうやら、スネークはついに
がまんできなかった様だ。コンテナの陰から身を乗り出している
すかさず、トリガーに指をかける
ちょっと嬉しくなり声がでた
「へっ、ついにねを上げたなオッサン!!あんたの負けー」

ズドーン!!!

「!!?」

余裕の声が、雷のごとく鋭い銃声でかき消された
しゅゅっ・・・
銃身から煙が上がる

「ふーっ、すごい威力だ」

できたてのXM109が鈍く光る

「ひ、卑怯だぜオッサン!!対戦車ライフルだって!?」

大声で叫ぶクルツ。後ろには50口径の弾丸の衝撃で
歪んだ装甲が見える。

「卑怯?戦場に卑怯もクソもないぞ坊や。」
「うっ、宗介みたいなこと言いやがって・・・」
「それに坊や、」やけに落ち着いた声だ
「なんだよ!?」
「お前の負けだ」
「はっ?」

先ほどの会話でクルツの居場所がつかめた

(やはり、スナイパーには向いてないな坊や)

ぼそりと呟いて、トリガーに力を入れる
とそのときだ!!

『動くな、貴様を完全に包囲した』

スピーカーからの声が響く。

「な、なに!?」

すると、あたりから、次々とECSを不可視モードから解除したM9が
4体、ショットキャノンを構えてスネークに向けている

オタコンから緊急通信が来る

「スネーク、ま,まずいよ!!」
「M9か・・・勝ち目は無いな。」
「生身で勝つのは無理だよ・・・どうする?」
「・・・・・」

少々考えるスネーク
ふー、とため息を吐きつつ

「降参だ。彼女の言うとうり、逃げ出すのは無理のようだな」
「とにかく、今は従うしかないね・・・」

がたりと、XM109を落とす
そして、ゆっくり手を上げた・・・


続く・・・

2005年11月02日 (水) 23時37分

No.546 フルメタルギア・パニック! 12 投稿者:got HOME

その後はいたって普通に捕虜になってしまった
別に殴られもせず、罵声もない
ただ後ろから銃を突きつけられているのは別だが・・・
今までにない捕虜扱い方だ。
やがて、独房らしき場所に着く
いたってシンプルなつくりだ。トイレにベッド、窓はない
スネークを連行してきた兵士が言った

「大佐が尋問を開始するまで、ここにいろ」

おそらくここの艦長のことだろう
お生憎、スネークは尋問された後殺されることを察知していた
ただ、だんまりを決める
兵士が去っていく。

SEND

「オタコン、どうなると思う?」
「君でも悩む事があるんだ」
「まあな、連中の考えがまるでわからん。」
「僕は解かったけどね」
「なに?」

オタコンはメガネをくいっと上げる
重々しく語る

「スネーク、ミスリルって知ってるかい?」
「ミスリル?・・・伝説上の金属のことか。それがどうした?」
「ここの兵士たちがミスリルって言う傭兵部隊だそうだ」
「傭兵部隊?」

何か引っかかるものを感じた。
傭兵部隊にしては大規模なのだ
こんな大型潜水艦をも持つ傭兵部隊など、まるで・・・

「FOXHOUND・・・」
「だろ?民間にはまったく非公式の組織、国も人種も関係ない」
「それよりオタコン、お前どこでそんな情報を得た?」

根本的な問題にオタコンは余裕の表情で答える

「君がその潜水艦のスパコンにリンクした時さ。
 パスワードにちょっと苦労したけど」
「いつもながら、ハックの腕前はすごいな」
「とにかく、まだ解からない事もあるから、また連絡するよ。
 くれぐれも、無茶なことしないでくれよ」
「ああ」

通信が切れる。
それと同時に、兵士がスネークを連行しに来た
ひどく無愛想なのはしかたがないか。
連行され廊下を歩いていると・・・

「ん?あいつは・・・」

部屋の前で腕に包帯を巻いた若い兵士が立っている
これまたひどく無愛想だ。

「たしか、相良とかいったな」

問いかけに無視し、こちらをちらりと見ただけで、後はそっぽ向いている
だが、スネークはそんな宗介に親近感があった。
まるで昔の自分を見るかのようだ
しかし、その時間もつかの間。
尋問室に入る。そこで目にしたものは・・・・

「お待ちしてましたよスネークさん」

まだ、年幅も16歳くらいの若い女性だ。聞き覚えのある声・・・

「君は・・・あのときのオペレーターか・・・」
「あの、いい加減覚えてください」
「?なんのことだ」
「私は、この艦の艦長です!」

一瞬、時が止まったかのような感じがした
彼女が?艦長?ここの連中のリーダー?
頭が混乱するスネーク




つづく

2005年11月12日 (土) 02時17分

No.550 フルメタルギア・パニック! 13 投稿者:got HOME

少しの間ポカーンとしていたスネークだったが
すぐに納得した。
これだけの作戦が浮かぶのだ艦長には間違いないだろう
無言のまま、椅子に座らされる

「さあ、話してくれますね?スネークさん」
「君のように可愛い女の子にはべらべら喋るかもな」
「あらそうですか?じゃあ・・・ここに来た目的を教えてください」
「・・・・メタルギアの破壊。それだけだ」
「メタルギア?・・・私たちの艦にあると?」
「そう聞いた」

まるで会話が成り立たないかに見えたが
メタルギアの話で一変した

「聞いたということは、誰からですか?」
「ふっ、それだけは教えることができんな」

言ったところで信じることは無理だからな。
と、心の中で言ったスネーク

「・・・・このことは後ほど、お話しましょう。
 スネークさん、貴方は今現在、慮賭して扱われます」
「そいつは良かった。今この場で撃ち殺されるよりはましだ」
「ただし、上の人たちとかけ会わないといけません。
 それまでの間です」
「・・・・無罪か、銃殺刑。俺は無罪がいいな」

内心、どちらに転んでも良くはないことだか

「確実に無罪はないでしょうね」
「厳しいな、君は。それで他に何を話せばいい?」
「ここに来るまでの侵入方法です」
「信じるのなら話してもいい。いいかな?」
「ど、どうぞ・・・」

ちょっと戸惑ったテッサ。彼女はこのあと自分の耳を疑うことになる

侵入方法・・・このこと考えたのはオタコンだ
新型メタルギアは海中を使って輸送するとそのなぞの人物から連絡が来た
(なぞの人物は以後、ミスターと呼ぶ)
ミスターは、最初からこの潜水艦、トゥアハー・デ・ダナンを知っていたのだろう
情報どうりトゥアハー・デ・ダナンが航海するルートに着く。
その後は・・・これまた地道にレーダーを使う
このレーダーはオタコンの開発した対ECSセンサー付きの優れもの
そして、この後がすごい。
潜水艦が来たら、これまたオタコンが作った対水圧の防護服を身に着ける
そのまま海にダイブ。潜水艦が見えたらアンカー発射機で取り付く
ロープを引っ張り、船体にたどり着く。ただし、潜水艦の速度は時速60ノット。
水流で流されるに決まっているはずだ。                      はっきり言って無理な内容だが、やり遂げてしまったのだ。

「と、まあ侵入方法はこの感じだ」

あっさり話すスネーク
しかし、周りの連中(テッサも含めて)は、面食らった顔をしている
一瞬、その場が静まり返った。唯一動いている人間は宗介だけで
しきりに何か、メモ帳に書いている。ついでに一言

「ふむ・・・ためになる話だ」

2005年11月21日 (月) 00時11分

No.552 フルメタルギア・パニック! 14 投稿者:got HOME

一瞬の静寂の後、テッサがおもむろに語りだす

「う、嘘つく余裕なんてないでしょうに」
「嘘じゃない。本当のことだ。なんだったら調べてみたらどうかな?」
「そこまで言うなら調べましょう。クルツさんお願いします」

クルツは明らかにいやな顔をしている

「まじかよ・・・なんで俺がー」
「真っ先にやられて、ロッカーに押し込めれてたのはどこのどいつかしら?」

マオが横から口を出した。
これに反論できないようで、しぶしぶ尋問室を後にした

10分後、室内の電話が鳴る。それを取るテッサ

「はい私です・・・はい・・・解かりました・・・もう帰ってきていいですよ」

カチャリと受話器多くその手は微妙に震えている
よっぽど信じられなかったようだ。

「・・・クルツさんがハッチのそばに太いロープとアンカー、対水圧防護服を
 見つけました。まさか、本当に侵入できたなんて・・・」
「これより酷い時がある。魚雷に入って侵入だ。」
「聞き出したら、何が飛び出るか解かりませんね。」
「ごもっともだ」

落ち着きを取り戻して、スネークに尋問をするテッサ

「じゃあ、再開します。貴方の目的はわかりました。  
 今度は生年月日を教えてください
「・・・君よりは多く死体を見ている」

続けざまに答える、まるでスネークの返答を無視しながら

「本当のお名前は?」
「戦場では名前なんて意味がない」

後ろでマオが腹を抱えて笑うのをがまんしている
テッサは手がプルプルと怒りで震えているそして・・・
バン!!と、デスクをたたく

「いい加減にしてください!貴方は捕虜なんですよ!」
「そうだな」
「捕虜らしく、真面目に答えてください!」
「・・・・」
「あっ・・・」

その返答にスネークは、目を閉じて答える
テッサは、ちょっと黙った。なんていうか、オーラが出ていたのが解かる
さっきまでとは違う本当のなにかが・・・

「言っておこうか、テレサ・テスタロッサ。
 俺は、たとえ拷問を受けようと何をされようと口を割るつもりはー」
「さらさらない!」

殺気だった声でテッサに怒鳴りつけるスネーク

「うっ・・・」
「・・・俺を尋問する気なら、身の毛もよだつようなサディストを呼ぶことだ」
「・・・・もういいです・・・早く連れて行ってください」

静かになった尋問室をつれられていくスネーク
後には、デスクにうずくまったテッサがいた。

(言い過ぎたか・・・)

ちょっと反省するスネーク。その場から立ち去った


余談
 
「ほらほら、男どもは出てった出てった!」
「は、はあ・・・」
「ふむ・・・大佐殿を頼むマオ」

宗介ともう一人の兵士が外に出る
マオはテッサに近寄る

「テッサ、大丈夫?」

マオが優しく語り掛ける。すると・・・

「う、あーん!!・・・」

泣きながらマオに抱きついた
やはり一人の女の子だ、怖かったろうに。何か言ってる

「く、くやしぃ・・・くやしいです!!」
「は?」

別の意味で泣いているようだ。しかし悔しいとは・・・

「ど、どうしてよ?」
「どうして、ですって!?あんなふうに言いくるめられて、仕舞いには怒鳴られる 
 なんて艦長失格です」
「つ、つまりうまく尋問ができなかったら泣いてると」
「そうです・・・ひっく・・・」

マオは心の中で思った。やっぱり、テッサは強い子だと・・・

そのときススネークは・・・独房の中で思いふけていた

(今度尋問を受けるときは、名前くらいは、言おう)




つづく

2005年11月27日 (日) 16時31分

No.555 フルメタルギア・パニック! 15 投稿者:got HOME

再び独房の中

SEND

「スネーク!女の子に怒鳴りつけるなんて・・・」
「悪いとは思ってる。だが俺は捕虜だ。ビッグ4以外は、話すつもりはない」
「だからってどなるのはー」
「オタコン、彼女も兵士だ。しかもこの艦の艦長、やすやすと泣き崩れるほど
 やわじゃないはずだ」
「僕は、彼女の味方だね。可哀想すぎる」
「お前、どっちの味方だ?」
「・・・喧嘩しても始まらないね、君が今向かってるところを教えるよ」
「ん?ああ・・・、それでどこだ?」
「太平洋沖、グアムに近いかな?衛星で見た限りだけど・・・」
「観光ではないことが確かだな・・・そこで、処刑か・・・」
「それは間違いないかもね」
「どうしてだ?」
「テッサを敵に回したからさ。自業自得」
「オタコン!?」

ぷつりときられる体内通信

「自業自得か・・・くっ」

キュイーン
扉が開く音ともに女が入ってくる。一人だ

「メリッサ・マオ・・・何のようだ?」

おもむろに語りだすマオ

「何のよう?べつになんでもないよ。ただ話しに来ただけよ」
「捕虜と会話か?俺は何も言わんぞ。・・・君を襲うかもしれんぞ?」
ぶっきらぼうに言うスネークに
たんたんと続けるマオ

「ああそう、一応抵抗したら容赦なく殺すけど?」
「解かった冗談が過ぎた」

スネークには冗談ではないことがわかっていたが・・・

「あんたに言っておくことがあって」
「なんだ、もったいぶるな。俺の処刑時期が決まったか?」
「いいえ、それよりもっと強烈なことよ」
「なに?」

口元ににやりと笑みを浮かべたマオ
スネークには、女性がこれほどまでに恐ろしく見えた

「テッサ・・・泣いてたわよ?」
「!!?」

それは確かに本当のことだが、真実を知らないスネークはあせった

「か、彼女はなんと?」
「教えてほしい?」
「・・・・ああ」
「教えない」
「なに?!」

手玉に取られたスネーク

「・・・解かった。何が望みだ?」
「解かればいいのよ。本当のこと教えなさい」
「・・・本名で言いか?」
「けっこう。さあ、言って頂戴。ただしコードネームは禁止」

ため息交じりで答える

「俺は・・・デイビットだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「!・・・」

あからさまに驚くマオ

「なんだ?俺に名前がないとでも?」
「い、いいえすぐに話してくれるわけないと思って・・・」
「さあ、これでいいだろう?話してくれ彼女は何と?」
「え、ええ。そうね・・・悔しいそうよ」
「悔しい?悲しいの間違いじゃないのか?」
「いいえ、あの子あんたのこと、うまく尋問できなくて、悔しいそうよ」
「そうか・・・ふっ」

安どの笑いが口からこぼれる

「何がおかしいの?」
「いやなに、彼女は強い子だってことだ」
「当たり前でしょ。この艦で頭が上がらないんだから」
「それにしても、君は彼女に上官の敬いがないな・・・どちらかといえば友達か?」
「そうよ、ここの連中で数少ない女だから分かり合えるの」
「・・・・うらやましいかぎりだ」

そういって懐からおもむろに煙草を取り出すスネーク
すると・・・

「ちょ、ちょとスネーク!?」
「な、なんだ?」

いきなり自分の名を言われたことに驚くスネーク

「その煙草」
「?煙草がどうした?べつに武器は入ってないぞ」
「そうじゃないわ!」
「じゃあ、なんだ?」
「どこに所持してたのよ?!身体検査じゃ見つからなかったはず・・・」

以外に簡単に話すスネーク

「ああ、これか?胃の中だ」
「いっ、胃の中?!・・・しかも武器じゃなく煙草・・・なんでよ」
「なんでか?煙草が吸いたいからだ」

マオはただ呆然と目の前で、これまた堂々と煙草を吸うスネークを見ていた
なんとなくだが、自分のチームの宗介に似ていると思った瞬間でもある

2005年12月06日 (火) 22時16分

No.556 フルメタルギア・パニック! 16 投稿者:got HOME

マオとの会話をしばしの間話した後、彼女はじゃあねと言い残し去っていく
・・・後には静けさが残るだけだ

一方、外では・・・

マオが部屋を出た瞬間

「何か聞き出せたのか?」

宗介が立っていた。まだ包帯をしている

「全然、私の魅力でも話す気配なし」
「ふむ・・・やはりソリッドスネーク、只者じゃない」
「どういう意味よ?」
「関係ない、それより奴から情報を聞き出すには拷問しかないだろう」
「ご、拷問ってあんた本気?」
「当たり前だ、奴はそこらの兵士とは違う。伝説の英雄なんだ。折れるはずが無い」
「はぁ・・・ジュネーブ条約に引っかかるわよ?」
「む・・・そうだったか・・・」

こんな会話がされている中、スネークはオタコンと通信をしていた
ミスリルの連中は埋め込み式のナノマシン通信までは取り除けなかったようだ

「オタコン、今どのあたりだ?」
「もうすぐ、島に着くようだ。レーダーで捕らえたよ」
「・・・俺の処刑が決まったか、捕まって終身刑になるかだ」
「そんなに悲観しないでくれ。もう手は打ってあるよ」
「どんなだ?ここから脱出できるのか?」
「もち。助っ人を呼んだのさ」
「助っ人?いったい誰だ?」
「まあ、楽しみにしていてくれよ。じゃあ」
「まて、オタコン!」

そのまま切られる
助っ人とはいったい誰のことだろうか?
―何かとドッキングする音がした

「ついに着いたのか?メリダ島とか言う島に・・・」

意外にも早く到着したようだ、再び兵士が入ってきてスネークを連行していく
抵抗するわけにも行かない。敵はM4で武装していたからだ
―いくらか歩いていると若い兵士たち(新米?)たちが群れを成している
戯言の用に何か言っている
伝説の英雄、スネーク、テロリスト、ヒーロー・・・etc
スネークの耳には、うざったく感じた
無言のまま新しい独房に入れられるが・・・
これまた汚いのに驚いた。先ほどの潜水艦の独房と打って変わって汚く、臭い
まるでアウターへブンのときと同じだった
―兵士が言う
「少々汚いがここで連絡を待て。」
「これが少々か?捕虜の扱いがひどいな・・・」
「我慢しろ、俺たちのところもこうだ。捕虜の人権は保障するさ」
「解かった、ちょっと注文がある」
「なんだ?」
「外の連中を黙らせてくれ。気がまいる」
「それなら大丈夫だ、ヤン、ここを頼むぞ」
「は、はい・・・」
 
ヤンと言われた若い中国系の兵士が敬礼した
―外で連中の怒鳴り声が響く・・・
そんな中、ヤンはびくびくしながら見張りの席に座っている
なんだか慣れていないようだ。スネーくが話しかける

「おい,坊や、大丈夫か?」
「え?あ、ああ。だ、大丈夫だ」

手を振ってごまかすヤン
おもむろにスネークが言った

「・・・俺が怖いか?」
「そそ、そんなことは無い!」
「嘘をつけ、視線が定まらず相手の目が見れない。怖がっている証拠だ」
「うっ・・・」
「ふっ、安心しろ。俺は武器を持っていないし第一、檻の中だ。君に手出しはできん」
「は、はあ・・・」

中々面白い若い奴だ、イジリがいがある
・・・もしかしたら何か聞き出せるかもと思うスネークだった





2005年12月16日 (金) 00時57分

No.560 フルメタルギア・パニック! 17 投稿者:got HOME

「坊や、確かヤンとかいったな?」
「は、はい・・・」
「ここの連中の武装は新しいか?」
「いや、それほどでも無いですよ。訓練なんかにはAKを使ってますし・・・
 メインのASも最近は格納庫行きで」
「実戦はあったのか?」
「まあね・・・内戦の火消し、テロリストの極秘排除なんかも」
「・・・何でも屋か、まさにアウターへブンだな・・・」
「え?何か言いましたか?」
「いや、中年の独り言だ。気にしないでくれ・・・それよりここのASのことだが
 性能はどのくらいだ?」
「ああ、性能ですか?あれは―」

いきなり、ドアが開く。入ってきたのは白髪のロシア人だった
その人物を見てヤンがすかさず敬礼をする

「・・・ソリッド・スネーク、あまり部下をいじめないでくれ」
「あんたは?」
「まだ挨拶をしていなかったな。私は、アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン、
 ここの少佐をしている」

カリーニンと名乗ったロシア人を見て、スネーくが首をかしげ言う

「・・・どこかであったことがる?」
「いや、それは気のせいだろう。私と君は初対面だが。」
「ならいいんだ、気にしないでくれ」

心の中では声が似ていると思ったスネーク

「本題に戻ろう。君の尋問だが・・・大佐に代わって私がすることになった」
「どうして?テッサはどうした?まさか、まだ、泣いているのか?!」

まだ気になっていたスネーク、それについてたんたんと話すカリーニン

「いや、泣くどころか、大佐殿は君を尋問したがっているぞ」
「それならどうして?やらせればいい」
「上が許さんのだ。その上が提案されたのが私だそうだ」
「・・・・」

そのころ、司令室では・・・

「どうしてですか?!私は、尋問する権限があります提督!!」

ホログラフで現れている男に向かって訴えるテッサ
提督と呼ばれた男は、あせる

「い、いや、しかしだなテッサ、あの男は仮にも伝説の英雄スネーク
 さらに世界的にも危険なテロリストでもあるんだぞ?」

食い下がらずまだ続ける

「だからこそ、私がやるべきであって・・・」
「だが君は失敗したじゃないか?」
「うっ・・・」

ねに思っていたこと言われて言葉が詰まるテッサ

「解かってもらえたか?だからカリーニン少佐に任せたのだ―おおっと電話だ
 失礼するぞ」

半ば逃げるようにホログラフが消えたと同時に、テッサはそばにあった空き缶を投げた。
反泣きで・・・

うってかわって、汚い独房にて
カリーニンは準備されたパイプ椅子に座って鉄格子越しにスネークに語りかける
後ろの扉はヤンが不安宗に見ていた

「さて、何から聞くべきか・・・君の目的は解かっている。
 メタルギアの破壊だ。そうだな?」
「ああ、間違いない。だがここにはメタルギアは無いというんだろう?あんたは」
「そうだ、我々は核は所持しない。ましてメタルギアなど特別なものではない」
「ごもっともだ。・・・あんたのとはどう呼べばいい?」

ふと考えてから、おもむろに言うカリーニン

「単にカリーニンとでも、少佐とでも」
「じゃあ、少佐だ。少佐、あんたには冗談は通じないはずだ」
「そう見えるかね?」
「ああ。だが、俺に尋問するなら少なくとも条件がいる」
「なんだ?」
「ここの(ミスリル)ことを詳しく教える・・・これが条件だ」

また考えてあっさりと言った

「ふむ・・・いいだろう。約束する」

2005年12月17日 (土) 22時17分

No.561 中書 2 投稿者:got HOME

原作を再び読み直して書いてます。
何か要望があるなら書きますが?
感想でも結構です。

2005年12月17日 (土) 22時19分

No.569 フルメタルギア・パニック! 18 投稿者:got HOME

「早速開始する。おおっと忘れるところだった。」
「なんだ?」
「君は、今、POW(戦争捕虜)では無い。ただの一人の人間として扱う」
「人として扱ってくれるのならいいだろう。いつもひどい目にあっているからな・・・」
「スネーク、これは拷問ではない。尋問だ安心してくれ。」
「尋問でも精神的には苦痛が繰る」
「私はサディストでは無い。君は一切傷をつけない。心にもな」
「わかった。信用しよう」
「気を取り直して、始めるとしよう・・・まずは君の本名だ。」

またか・・・と思いつつも話すことにした

「デイビット。それ以上でもそれ以下でも無い」
「平凡だな。続いてだが・・・君の親のことだが・・・」
「なぜそんなことを聞く?」

親と聞いて立ち上がるスネーク
それに気にせず淡々と話すカリーニン

「この質問は私自身の質問だ。答えてくれるな?」
「・・・・いいだろう。約束は約束だ。」

約束とは情報を交換すること

「俺の親は・・・いや、親と名乗った男がいた」
「その男は?」
「・・・殺した。俺の手でな」
「君はその男をどう思っていた?」
「事実を聞くまでは偉大な奴だった。聞いた後は、・・・言葉では言い表せない」
「BIGBOOSはなんと?」
「知っているのか!?このことは知る人物が少ないどこで知った?!」

カリーニンの胸倉を掴む
慌てて後ろのヤンが銃を構えるが
カリーニンが止めろと怒鳴った

「情報とはあいまいなものだ。我々ミスリルには、多くの情報が入ってくる」
「・・・・信じられんな。」

と、言いつつも、ゆっくりカリーニンを、下ろすスネーク

「どう取ってもらってもかまわん。・・・この話は、止めにしよう。君に苦痛を与えてしまうからな・・・」
「ここの連中は怖いな。見ず知らずの個人の情報さえ手に入れるなど用意じゃない」
「おあいにくだが我々は平和目的でやっているからな。悪役じゃない」
「少佐、あんたは俺にとっては悪役だ。」
「それは、すまなかったな。・・・個人的な質問はまだある。」
「なんだ?きつい話じゃなければいいが・・・」
「ロイは、元気か?」

スネークはこの質問には驚いた
ロイ・・・ロイ・キャンベル大佐を知っている?




続く

2005年12月25日 (日) 00時19分

No.580 フルメタルギア・パニック! 19 投稿者:got HOME

スネークは一瞬戸惑った
この、カリーニン少佐は自分の上官でもあり、友でもある男
キャンベル大佐を知っていたのだ

「なぜあんたが大佐をの名を・・・」
「以前、彼と私は部隊で同期だった。それだけさ。深い意味は無い」
「わかった信用しよう。大佐は元気に暮らしている。一戦は退いているがな」
「そうか・・・わかった」

何かに重いふけている様子である

「ところで、少佐」
「なんだ?」
「さっきまでの尋問、役に立つのか?どう考えてもあんたの個人的な質問だったぞ?」
「そうかね?我々としては大いに役立つ情報だ、スネーク」
「・・・まあいい。それじゃあ、あんたらの情報を教えてくれ」
「いいだろう何でも聞きたまえ」
「そうだな・・・あのASについて聞きたい」
「M9のことか?・・不思議に思うのは無理も無い。あれはな―」

とつぜん後ろの扉が開く。入ってきたのは、だれかわからない
・・・若い姿だ。ヤンと話をしている。交代のようだ
するとこちらに向かってきて少佐にささやく

「・・・すまないな、ソリッド・スネーク急用ができた。」
「約束が違うぞ少佐?」
「すまない、次の尋問の時までということだ」
「くっ・・・」

カリーニン少佐はつかつかと去っていく
残ったのは、一人の若者だけだった。
・・・・沈黙が続く。ぼんやりとしか見えないが、若者の正体が見えた

「軍曹、君か?」

そう呼ばれて、反応するかのようにこちらに来た
ランプの明かりにゆらゆらとほほの傷が見えた

「哀れだ、伝説の英雄の面影なんか、残っていない」
「・・・会って早々キツイことを言ってくれる。悪いが俺は英雄などでは無いぞ、軍曹」
「ではいったいなんだというのだ?ただの戦争の犬なのか?」
「かもしれんな・・・だが軍曹、そういう君も戦争の犬だ」
「ふむ・・・同じ傭兵だからか?」
「ちがう。君のような若いのが戦場に行くことになるからだ」
「・・・俺は常に死を覚悟してる」
「どうかな?まだあどけない10代の子供の目だ。いい目をしていてもそれじゃだめだ」
「あんたのように強い人間じゃない。伝説の英雄でもない」
「伝説とは人が語り継ぐものだ。君が想像しているものより断然もろい」
「買いかぶりすぎたとでも言うのか?あんたを?」
「そうだ。・・・軍曹、強くなりたいなら方法を教えてやる」
「ふむ・・・できれば頼む」
「誰かの為に戦ってみることだ」
「誰かの為に・・・解かった。いつかやってみるさ」
「その意気だ。」

かすかに笑いが毀れた・・・のかのように見えた

2006年01月03日 (火) 02時54分

No.581 感想 投稿者:metalic HOME

フルメタギアかなり続きが気になります。メタルギア対ASとかあるといいなあー。助っ人は雷電希望です。

2006年01月04日 (水) 00時30分

No.602 感想 投稿者:スネーク HOME

私はフルメタル・パニックもスネークも大好きなので、このコラボはとても喜ばしいことです!!
 千鳥は出さないんですか?ぜひぜひ!!出してもらいたいです!!!

2006年01月07日 (土) 22時29分

No.607 フルメタルギア・パニック! 20 投稿者:got HOME

それから、30分ほど宗介と語り合った
スネークは、宗介に大きな親近感を抱いてきた
似ている。
何かが似ている。
それは志か、背負っている何かか、それはわからない

「あんたの話を聞くと、本当に為になる」
「ほう、こんなテロリストでもか?」

手を上げてみせるスネーク。
もちろん武器は無い

「テロ・・・そうだ、なぜあんたのような人間が、テロなんかするんだ?」
「タンカー沈没事件・・・未だに俺は濡れ衣を着せられたままか・・・」
「濡れ衣?いったいそれは・・・」
「話は長くなるぞ、聞きたいのなら文句はつけるな。いいな軍曹」
「了解した」

スネークは3年前に起こった、タンカー沈没事件。
そしてそれに繋がるビッグシェル事件。
・・・愛国者達。
このことを聞いた宗介は、顔色一つ変えず、ただ

「ふむ・・・」

と、うなった様な解釈をした

「どうだ?あまりにもでき過ぎた話だと思うか?軍曹」
「べつに、嘘とも真実とは思わない。ただ、あんたは、大変なことになっている
 ということは解かった」
「そうか・・・そういえば軍曹、君の腕はもういいのか?」
「ああ、これか?」

もう包帯は、外していた。
しかし、ちょっとばかりは、腫れ上がっている。中々痛そうだ。

「この程度、なんでもない。・・・あんたに腕を折られて、解かったことがある」
「ん?どんなことだ?」
「俺は・・・まだ未熟だということだ。CQCもまともにやれず、あんたに・・・
 伝説の英雄ソリッドスネークに挑もうとしたんだ。」
「未熟だが軍曹、素質はある。それは俺が認めるよ・・・君のように、転んでもただでは
 起きない性格なら戦場でも生き延びられるはずだ」
「ああ・・・だが俺はいつも戦場にいるわけじゃない」
「どこにいる?」
「日本、東京に一人暮らしだ。高校生活をしている」
「そうなのか?」

以外にも彼は傭兵ながらも、普通の高校生として生活しているそうだ
・・・こんなことは戦場を駆け巡ってきたスネークでも初耳だ
世界は代わりつつあるとでも言うのか・・・

「・・・訳ありだな?何かあるのか、日本いや東京に」
「・・・」
「ふっ、まあいい。君たちミスリルの事情だ。俺がとやかく言う必要は無い」
「そうしてくれ。・・・む、ソリッドスネークそれは・・・」

スネークは煙草を取り出して吸おうとしていた
怪訝な顔をしつつ火をつける

「別に構わんだろう、煙草くらい」
「煙草は、身体機能低下や肺活動を悪くする。止めたほうがいい」
「厳しいな?・・・どうだ一本吸ってみるか?」
「いらん。第一俺は未成年だ」
「冗談だ。お守りとしてもっていたらどうだ?」
「・・・お守りか・・・ふむ、わかった」

すっと、煙草を受け取る宗介。
もちろん吸うわけは無い。伝説の英雄から、お守りとしてもらったからだ

―いきなり爆音が響く!!
警報が鳴り響き、放送で大きく「警報、敵が侵入!!AS搭乗員、守備員は迎撃に当たれ」
敵?!と思いつく暇もなく続いて次の爆発

「くっ、敵だと?こんなときにか・・・」

宗介は独房を飛び出していった。
彼は、ASと乗員か守備員なのだろう
つづいて、別の放送が響く

「敵はステルス迷彩を装備し、正体不明のアーマーを装備!銃弾が効かない!!
 武装は、妙に鋭い刀だ!気をつけろ!」




つづく              

2006年01月10日 (火) 02時03分

No.613 投稿者:FIN HOME

このサイトで一番、大御所であるのは間違いない。
というよりここまで続いているだけでも凄いと思いますよ。
可愛らしいキャラクターもいるみたいですね。原作があるようですが、私は知りません。

2006年01月12日 (木) 22時13分

No.617 フルメタルギア・パニック! 21 投稿者:got HOME

「ステルス迷彩だと?・・・まさか!」

スネークの頭に浮かぶ影
かつて、戦ったことのあるサイボーグニンジャの姿が・・・

「だが、二人は既に・・・いったい誰なんだ?」

ふと、オタコンが言い残した言葉が耳に入る

(助っ人を呼んだのさ。)

「そいつが助っ人か?ずいぶん派手に遣っているな・・・」

SENDをしようと思ったが、電波障害に、なっている
おそらくは、そいつがおこしているのだろう

―外からの爆音がひどくなってきた
そのころの外は・・・

「んなくそ!!何だよあいつは・・・」
「怯むな!撃ち続けろ!」

簡易的に作った塹壕から、弾丸の雨あられが降り注ぐ。
その先には・・・小さな緑色のカメラが4つ着いた顔がみえた
いや、正確に言えば仮面だ。
そいつは、撃ち続けられる弾丸にびくともせず、ただ前に進んでくる。

「どいてろ!これでもくらえ!」

一人の兵士がRPGを撃った
ドシューゥ・・・・ カラン・・・・

「なっ、なんだって!?」

RPGは当たりもせず爆発もせず、ただそこに転がった。

「ば、化け物め!ロケットランチャーが効かないなんて・・・」

すると4つ目のそいつは、いきなりステルス迷彩を使いその場を離れた。
兵士たちは、ただ唖然とするだけだった
―司令部ではてんやわんやの大騒ぎとなった

「いったい何者ですか!?」

テッサがモニターに向かって吼える

「大佐殿、おそらくは”忍者”かと・・・」
「忍者?でもその人は・・・」
「ええ、シャドーモセス島で既に死亡してます。同じくビッグシェル事件の忍者も」

こう発言した、アンドレイ・カリーニンはなにか考えている

「少佐、どういうことかね?」

と、疑問視するマデューカス中佐。彼はここの副官でもある

「中佐殿、おそらく忍者はソリッドスネークを救出に来たのでは?」
「救出かね?それまた単独でここまでの被害を出すのも救出の一つだと?」
「はい。倉庫の火災、ステルス迷彩があるにもかかわらず。我々にわざと見つかる。
 とすると、これは・・・」
    
テッサが自分のアッシュブロンドの髪をいじる
彼女はこれがクセだ。つめを噛むよりましだが・・・
重々しく発言する

「陽動ですか・・・にしても一人でできるなんて。カメラ、映してください」

画面に監視カメラの映像が映る・・・と思いきやすべて消えていた
その、ほとんどは独房に続く通路のものだった

「やられましたな。」
「ええ、ほんとに・・・・ニクスさん、ただちにASを出撃させてください」
「えっ?でも、相手は生身の人間ですが・・・」

ニクス上等兵は怪訝な顔するが、マデューカス中佐にこう言われた

「相手は、人間のレベルを超えている連中だ。かまわん。そうですな大佐殿」
「ええ、緊急にお願いします」
「は、はっ了解しました!」

一方、例の独房付近で

「まいったな。何で俺がこんなことしなきゃいかんのよ?」

クルツがぼやきながら、うろついていた
宗介との交代である。といっても宗介は戦闘の方に行ったきりなのだが・・・

「戦闘って割りに早く終わるけどよ、そいつは今も潜伏中ときたもんだ。やってらんね」

誰に言うでもなく独り言である
・・・そのクルツに忍び寄る見えない影

「あーあ、宗介の奴、早く帰ってこねぇかな?」
『ああ、たぶんな』
「!?」

機械音とも声ともいえない奇怪な音声が、後ろで聞こえたかと思ったら、
羽交い絞めにされ、目の前には鋭利な刀が・・・

「!!?て、てめぇは・・・」
『俺の友はどこにいる?』

クルツは半ば、反泣きの状態でチラッとそいつの顔を、見た
4つ目の仮面に、鉄の様な筋肉でできた腕・・・
そう、資料なんかでチラッとみた(めんどくさいから適当に見ただけ)の
サイボーグ忍者だった。

『もう一度言う、俺の友はどこだ?』



つづく



2006年01月14日 (土) 02時56分

No.620 21 投稿者:FIN HOME

21だけ妙に面白く感じた。まあ自分が司令部だとか情報が飛び回る状況が好きなのもあるかもしれませんけどね。錯綜した感じが比較的良い。

2006年01月14日 (土) 14時00分

No.622 フルメタルギア・パニック! 22 投稿者:got HOME

クルツは、何とか振りほどこうとするも、
鉄の腕は、なおも放さない
スネをかかとで蹴ったが、逆にかかとを痛めそうになった

「むぐぐ・・・」
『たいした奴だ、それだけ死にたいのか?』

それだけに、ここ27時間の間をクルツは呪った
侵入者の頑固親父に頭を殴られるし、ロッカーには閉じ込められるし
へんちくりんなスーツを探さなければいけないし、
こんなことになってしまうし・・・

「すぐそこの、監獄の中にいるっての・・・」
『解かった、じゃあゆっくり休め』
「はぃ?」

忍者は、クルツを突き飛ばした後、ブレードを抜く。そして!!
ドカッ!!
鈍いをとがした。肉を切り裂く音ではない
忍者はクルツに”みねうち”をしたのだ
頭の上に星(見えるような気がする)を掲げくずれる
―忍者はものも言わず底から立ち去る

「・・・見張りがやられた?ついにきたか」

スネークは耳を澄まして聞き入っていた。
足音はしない、ただ単に目の前の扉が開いた。そして・・・

『助けに来た。』
「ふん。ステルス迷彩か?ここは俺しかいないぞ。姿を見せてもいいんじゃないか?」
『そうだな、すまない』

言われたとうりに、ステルス迷彩が消えた
そこには、見覚えのある忍者がいた。いや・・・どこかしこ手が加えられている
フェイスやボディにいたっては特にだ。

「お前が、オタコンの言っていた助っ人か?」
『そうだ。あんた一人で脱出が困難とオタコンが判断したからだ』
「わかった、・・・しかし、忍者になりきるのに無理があるぞ。”雷電”」
『!?』

スネークに言われた忍者はあからさまに驚いて、フェイスオープンのスイッチを押す
現れた顔は、クルツに勝るとも劣らない美青年だった。そう、雷電である
彼もまたスネークとともに戦ったことのある仲間だ

「なんだ、もうばれたのか?」
「お前のしぐさを見れば解かるぞ。・・・2年か」
「ああ、長くて短い時間だった。今度は俺が助ける番だ、スネーク」
「頼もしいな。さあ、もたもたするな、そいつで早いとこ斬ってくれ」
「よし。離れていてくれ!」

忍者もとい雷電はブレードで鉄柵を切り裂いた
ズザッシュウ!!
音もなく切れた鉄柵を乗り越え、スネークは外に出る。
目の前には、気絶しているクルツがいた
―ふとあることに気がつくスネーク。それを雷電に聞いた。

「雷電、ここの連中を殺したか?」
「いや、オタコンからは無傷でと頼まれた。いったいどうしてなんだ?」
「ふっ、あいつも解かっていたのか・・・」

自然に笑みが出たスネーク

「なんのことなんだ?」
「いや、なんでもない。・・・通信は可能か?」
「ああ、オタコンに連絡してくれ」

SEND

「どうやら、うまくいったみたいだね」
「ああ、助っ人は頼りがいが、ありそうになってる」
「そいつはよかった。雷電の強化スーツ僕の自信作なんだ」
「まさか、奴の腕前が上がってる。一人前ということだ」
「そんなに褒めないでくれスネーク、ここまで来るときはかなり緊張したんだ」

雷電が入ってきた。少し照れくさそうにしている

「強化スーツのこともあるが、陽動は過激だな。爆破までするなど用意じゃない」
「過激がいいんだよ。現にここASを使ってる部隊だろ?」
「まあな・・・雷電、ASとは戦ったか?」
「いや、そのときはまだ出動していなかった。これから出てくるのかそれとも・・・」
「考えは後だ。・・・しかし生身の俺たちでASは相手にできん。どうすれば・・・」
「ああ、それだったら、雷電にまかせているよ」
「どういうことだ?」
「まあ、後のお楽しみさ」

SENDが終わり、疑問を抱きつつも雷電に聞いた
なんでもASと対抗できるなにかをオタコンに任されているそうだが

「雷電、その任されているものとはいったい・・・」
「これなんだ。中身はわからない。」
「ん?結構な大きさだな?」

背負っていたBOXを下ろす雷電。またもあけてびっり玉手箱となるかは解からないが
意を決して開けてみた、すると・・・

「こ、こいつは!?」

中には、みょうちくりんな毛むくじゃらのきぐるみが入っている
雷電は怪訝な顔をしつつ聞いた

「スネーク、その毛むくじゃらはいったい・・・」
「雷電、このスーツを知らんのか?ダンボールより役に立つ優れものだぞ!」
「ほんとか?なんていうスーツなんだ?」

スネークは少しばかり嬉しそうな感じに言った

「”ボン太君スーツ”だ。」


つづく

2006年01月14日 (土) 23時57分

No.626 フルメタルギア・パニック! 23 投稿者:got HOME

雷電は聞きなれないスーツに、疑問を思った・・・
どこからどう見ても、奇妙な熊の怪物にしか見えないのだ

「・・・そのスーツ、本当に性能がいいのか?」
「ああ、俺が太鼓判をおすくらいだ。作られたのはごく最近だが、着てみると
 これがまたいい具合にフィットする。しかも、ヘッド部分にはありとあらゆる
 センサーがついている。まさに特殊任務向けのスーツだ・・・ただな・・・」
「ど、どうしたんだ?」

マシンガントークで解説されたボン太君スーツに欠陥でもあるのだろうか?

「このセンサー機器を使うと、どうも変な声になってしまう。そこが唯一の弱点だ」
「声?それくらいどうでもいいことじゃないか」
「・・・そうだな、そうも言ってられん。早速着てみるとするか」

スネークは毛むくじゃらのきぐるみを、難なく着ると例のセンサー付きヘッドをかぶる
すると・・・

「スネーク、大丈夫か?」
「ふも。ふもっふ・・・(ああ、心配いらん)」
「!?」

雷電は悟った。これが欠点かと・・・なにぶんいっていることは解かる気がするが、
本当にこのスーツ信用していいのかと思うのだ
―とにかくヘッドがきついのだ
バンダナを巻いていて、片目には大きなアイパッチがあった。それで置いて
タイガーストライプパターンの迷彩柄の毛並み・・・
オタコンの趣味であろうか?
ソリダス?と不可解な疑問を抱きつつも、スネークに話しかける

「スネーク、本題に戻る。おそらく上はASで囲まれているはずだ。
 そこを、突破する以外方法は無い。」
「ふも・・・(解かった・・・)」
「あいにくステルス迷彩は、バッテリー切れだ。正面突破、これしかない。」
「ふも、ふもっふ?(雷電、ASとの肉弾戦はやったことがあるか?)」
「いや・・・VRでもそんなことはなかった。もともとASと人が戦うなんてありえない
 から想定はされなかった。」

雷電には、緊張で焦りの表情が出ている。そのとき、スネークは肉球のついた手で、
クルツが持っていた”P90”を拾い上げた。それを腰だめに構えつつ言った。

「ふもっふ。ふも、ふもっふ・・・(雷電よく見てろ。史上初の、AS対人間の戦だ。)」
「・・・ああ。」
「ふもっ!・・・(いくぞ!)」

階段を駆け上り、地上に出る。一人は強化スーツ忍者、一匹・・・一人は
毛むくじゃらの迷彩スーツで。
―それを監視カメラで見ていた、テッサはあきれ果てたというより、
こんな人たちに、ここまでやられるとは、思っていなかったことに対しての悔しさが
一気に出てきた。

「どうやら、逃げ出すつもりのようですな」
「・・・あの人たちに教えてあげなければいけません。ここから逃げ出すことは
 不可能ということをです。」

カリーニンは、テッサの考えを察知しヘッドマイクを持ち出した

「SRT隊は全機発進せよ。実弾を用いることを許可する。なんとしても侵入者および
 ソリッドスネークをここから出すな。以上。」

―すでに、滑走路にはAS部隊が展開中であった
その中に黒いM9が見える。隊長機だろう。その黒いM9のパイロットがぼやく

「・・・まさかとは思うが肉弾でASに挑む連中がいたとは・・・
 さすがは、伝説の英雄。なめてはいかんな。」

それに、若い兵士が答える

「しかし、中尉。ASに人が勝てるわけがありませんって。死ぬようなもんですよ?」
「んー。どうかしら?メタルギアを生身で倒す人間よ?」

マオである。彼女もまたASの搭乗員である

「・・・実戦で確かめてみるとしよう。ウルズ1より各機へ、発見しだい仕掛けろ
 相良、お前はまだ隠れていろよ。」
「こちらウルズ7、了解です。」

どうやら、宗介は隠しだまとして使われるようだ
彼の機体だけ、特別であったのは後から知ることになるのだが・・・
―マオが倉庫の影に動くものを見つける!

「発見!、忍者と・・・あー・・・スネークだわ!攻撃するんですか隊長!?」
「まだだ、少しひきつけろ。倉庫に弾丸が当たったらただじゃ済まんからな。」

ちなみにスネークたちが隠れていた倉庫は、弾薬庫である・・・
―スネークはあせる

「ふもっ、ふもふも・・・(くっ、中々目がいい奴らだ)」
「だけどスネーク、ここを抜けるには今がチャンスだぞ!」

オタコンである。ここまでのルートはオタコンが計算したのだ

「ふもっ!ふもっふ!!(ならば!いくぞ雷電!!)」
「まかせろ!」



つづく

2006年01月19日 (木) 03時06分

No.628 フルメタルギア・パニック! 24 投稿者:got HOME

スネーク、もといボン太君はP90を片手に走る
以外にも足は速かったのには、雷電も驚く

「攻撃、仕掛けます!!」

ヤンがコックピットで叫ぶ
ほかのM9も銃を構える。すかさず、隊長機がほえた

「相手は人間だ。AIに熟知させておけ。・・・よし、うて!!」

とたんにバリバリと討ちまくるM9
雷電と・・・ボン太君は立ち止まることなく走る

「なに?無謀な連中だ・・・無鉄砲な奴らなのかそれとも馬鹿か・・・」
「そんなことより、スネークの服装が目立ちすぎませんか?」
「戦場で、あんなスーツを着る奴ほど愚かなのだ。」
「・・・・」
「どうした相良?」
「いえ、なんでも。伝説の傭兵がどれほどのものかと思い・・・」
「すぐにわかる、クッ、すばしっこい連中だ!」

―雷電、ボン太君は動きがまとまらないM9に、迫る

「ふもっ、ふもっふ!!(雷電、しかけるぞ!!)」
「わかった!」

そのM9はヤンのであった。彼は二人が接近しつつあるのを察知し
30mm頭部機関砲を撃った

「こ、こいつ!!」
「ヤン曹長、何をしている止めろ!!」

いくらAS,M9であろうと人間の小回りまして図体が違う
しかも二人は一種の強化服を着ているのだ。断然早い。

「ふもっふ!!(遅い!!)」

そう聞こえたこと思うと。
・・・二人が消えたのだある

「!?なんだと、何が起きたんだ!?」

隊長が戸惑いながらも、辺りを見回す。
そんな中、ヤンは安どのため息をしつつもこう、もらした

「た、助かった・・・」

ズドーン!!
ヤンのM9に重い衝撃が走る!!

「う、うわっ!!」

なんと、火が体を包むスネーク、もといボン太君が体当たりをしていた!!
どことなく、筋肉が着いたようである

「なんだあれは?!、くっ、ヤン曹長、無事か?」
「は、はい。しかしモニターが死んでしまって・・・」

コックピットが火花が散っている音がした

「このっ!!」

マオがあせりつつもショットキャノンを構えようとした瞬間
シャキーン!!
ズバッシュウッ!!

「えっ、なに?!」

一瞬何が起きたか分からなくなったマオ
しかし警報の音でわれに返る
―ショットキャノンが切り落とされ、腕もろともなくなっている
乳白色の血のようなオイルが飛び出た。そして衝撃とともに
地面に倒れた。足も切られたようだある。
―AIが戦闘不能と言っている

「うそ・・・」
「嘘じゃないさ。現実を見ることだ、マオ」
「ス、スネーク?」
「ふん、少しばかりおとなしくしてろ。いいな?」
「くっ、ちくしょう!!」

いつのまにかヘッドを取ったスネーク

「ふーっ、暑くてかなわん。・・・雷電、レディには気をつけろと言ったろ?」
「え?、さっきのM9のパイロットが女?・・・参ったな。」

二人はそんな会話をしながらも、ヤンのM9の上で話す
すると・・・

「あの・・・そ、そろそろ、お、おりてくれないですか?」

自力で脱出してきたヤンがびびりながらも声をかける
何といっても敵ASの上にいるのだ
敵にとっては下手に攻撃すれば味方に当たるし、そんなことをすれば
狂人とみなされてしまう。味方殺しとして・・・

「ん?そうだな。そろそろおいとましよう。」
「ああ、まだまだ来るぞ!」
「・・・ヤン曹長、これにめげず、頑張れよ」
「は、はあ・・・」

二人は、残っているM9に走りだす
残されたヤンはただ呆然と戦いを見ていた





つづく



2006年01月22日 (日) 15時15分

No.630 「こ、これは!」 投稿者:FIN HOME

この作品は大部分を台詞による演出でドラマチックになるよう構成されており、その場の雰囲気までもが台詞に左右される。つまりよく喋る構成になっている。このような構成は映像の物足りなさを台詞で補うアニメーションと似ており、小説というよりは脚本に近いものと言える。が!小説掲示板だからと言って投稿をガチガチのお堅い小説に限定するのはナンセンスというものではないだろうか。これは間違いなく小説投稿掲示板で一番規模の大きい小説。ここまで続けた作者の熱意が凄い。なんたって最初の投稿から半年経とうとしているのだから。小説好きの僕としては小説投稿掲示板がより盛り上がることを願う。といっても感想述べるほど有能な読書家じゃないんですけどね。ちと解説してみようかと、そんな感じです。

ストーリーはどうかと言うと和やかなドタバタ劇となっているように思う。絵になる場面が盛りたくさん。

2006年01月22日 (日) 20時20分

No.636 中書 3 投稿者:got HOME

感想といってもいいのでしょうか?
皆さんから好評をいただき、まことにありがたく思います。
これからも、週に一回くらいのペースで書き込んでいく予定ですので
ヨロシク存じ上げたいと思います。



次回、スネークVSアーバレスト!!
といった感じになると思いますが・・・内心どこまでかけるか不安です。
なんといってもボン太君をスネークが被っちゃいますからね・・・(笑)



2006年01月23日 (月) 22時08分

No.637 投稿者:園長 HOME

初めまして、この作品はかなり楽しみながら読ませていただいてます。
ボン太君が出てきたときは、かなり笑わせてもらいました。
今後、スネークVSアーバレストにはかなり期待してます。
がんばって、完結させてください。応援しています!

2006年01月23日 (月) 22時45分

No.649 フルメタルギア・パニック! 25 投稿者:got HOME

「そんな・・・そんなことって・・・」

モニターを唖然として見続けるテッサ
目の前の光景が信じられなかった
ミスリルが誇るSRT部隊がことごとくやられた。しかも生身の人間2人に。

「むう・・・こうまでやるとは、流石は伝説の英雄か。」
「少佐、貴方はどっちの味方ですか?!」
「もうしわけありません、しかし事実でもあります」

確かに少佐の言うとうりだ。
たかだか、強化服を着ているだけの人間に、すでにAS,M9がやられているのだ
―こんなことは想定外だったのだろう。
混乱しないだけでも精一杯なのだ。

「どうして、ここまでするのか、私には分かりません・・・・」
「大佐殿、彼には何かがあるのでしょうな。」
「どのようなものなのですか?」
「我々には背負いきれない大きなものでしょう。だからこそ彼らは逃げる
 ここで終わってはいけない、その何かのために。」
「・・・分かりません。」

モニターには、また一M9がやられた映像が映る
―その映像の現場、滑走路でのこと

「くっ、ジェイムスがやられたか!」

といってもコックピットはつぶさないでいた
・・・なんと言う連携攻撃であろう。
おとりとして、スネークが機体の目の前に出ると
それに気を取られた瞬間、ステルス迷彩で隠れていた忍者が
ASの頭部センサーを一瞬のうちに切り裂く
カメラが死んでしまっては元も子もない。いくら機体が無事でも
制御が不可能になってしまうことをスネークは、知っているのだろう。
―クルーゾーは久しぶりにあせった。

「まずいな・・・奴らをなめすぎていた。・・・ついに俺一人か。」

そうなのである。たった35分でミスリルが誇るSRT部隊が、最新機種M9が
隊長機を残すのみとなっている。
(他の機体は足を切られるやら、体当たりを食らって横転するやらで戦闘不能)
―通信がきた。カリーニンからである。

『中尉、どうなっている?状況を報告してくれ』
「私と、相良軍曹を残すのみです。・・・これほどとは・・・」
『解かった。中尉、軍曹とともに二人を止めろ。以上だ。』
「了解。聞いたとうりだ軍曹、やれるか?」
「肯定です。必ずとめて見せます」

―スネークと雷電は別々で行動していた
『俺があの黒いM9をひきつける。さきに海岸まで走ってくれ』
『そのあとは?』
『オタコンが用意してくれたボートで脱出だ』
『解かった、しかし気をつけろよ雷電。あの黒いのはできる・・・』
『メタルギア20隊と戦うよりは簡単だ』

そういって雷電はASに気づかれまいとステルス迷彩をしつつASに走る
それがつい先ほどのことである
―滑走路の半分まで来たところだろうか

「・・・妙だ。静か過ぎる。」

さきほどから、何の気配もしないのだ
まるで、5時間前にM9にホールドアップされたときと同じくらいの静けさだ。

「罠にしては、典型的だ。若い奴のやることだな・・・」

―突然スネーくが吹き飛ばされた!!

「!!・・・」

何かしらの力、衝撃といったほうがいいのだろうか?
とにかく生身の戦闘服なら、ばらばらに千切れ飛んでいただろう。

「なんだ?!電磁バリアがきかんだと?!」

すると目の前にECSを解除したASが立っている
ぶきは、コーティングソード、それだけである
しかしM9ではなかった。・・・いや似ているところもあるが
えらくスマートである、何かしらの気配まで感じた。
スネークはそのASを見て思う

『まるで守り神だな・・・』

そのASのコックピットの中では・・・

「アル、目標セットしろ。ラムダドライバーは再充填開始だ。」
『了解です。マスター。しかし、相手は人間ですが?』
「人間とは思うなアル。伝説の傭兵だ。」
『アイ・サー』

パイロットはアルといったAIと話す。その声は、
宗介であった・・・






つづく





2006年01月27日 (金) 01時43分

No.654 フルメタルギア・パニック! 26 投稿者:got HOME

「隠しだまか・・・連中がやりそうなことだ。」

スネークは驚愕しつつ白いASの様子を疑う
―見なくともこちらに敵意がむき出しだった

SEND

「オタコン、かなりまずい状況になった。・・・新型のようだ」
「いや、スネークそのASは見たことも無いタイプだよ。
 M9の改造型みたいだけど排気工の、マズルが極端に違うし、頭部センサーが
 2つ付いてるそのあたりからして・・・・」
「解かった、とにかく新型なんだろう?」
「う、うん、そうみたいだね」

話が長くなりそうなのでスネークは早めに本題に入った。

「あの白い奴、衝撃波を使ってきた」
「ああ見ていたよ。あんな兵器も見たことも聞いたことも無い」
「どう思うオタコン、連中の改造にしては豪くオリジナルからかけ離れている」
「そう、それなんだ。あの衝撃波はこの世の科学力じゃ到底無理があるものだよ」

実際、スネークは1999年代でも開発不可能な兵器を見てきたわけだが・・・

「それじゃあ、連中は・・・ミスリルはこの世のものじゃないってことかオタコン?」
「まさか。科学力がこの世より30年進んでるってことさ」
「・・・あまり、役に立たん情報だ」
「気をつけて!どんな攻撃してくるかわかったもんじゃない」
「解かった。」

既に白いASは単分子カッターを構えている
―スネークはパイロットの姿を知らない
だが、ASのパイロットは知りすぎていた

「今度は・・・しとめる!・・・」

二発目の衝撃波が来ようとしていた!!
流石にこれ以上食らったら本当にバラバラになってしまう
ボン太君スーツの強化人工筋肉が撓る!!
とっさ的に上空ににジャンプしたスネーク

「なに!?飛んだというのか?」
『恐らくは強化筋肉かと思われます』
「そんなこと誰も聞いちゃいないアル!」
『失礼しました』
「・・・くっ、逃がすか!」

スネークはクルクルと上空で二回転した後
下から、スネーク目掛けて、単分子カッターが襲い掛かってくる

「うおっ!!」

―ほんの数センチ程の距離でかわすスネーク
すかさず、スタン・グレネードを投げた
単分子カッターの先矛で強烈な光が発生した!!

「・・・やったのか?」
『いえ、マスター。後方、距離2メートル』
「?!後ろだと・・・」

―スネークは持っていたP90を撃ちまくる!!
キュイン!!キャン!!
当たりはしたが音を立て難なく弾丸は、はじき返された。

「くっ、流石にきかんか・・・」

いくら、貫徹弾といえどASの装甲には歯がたつはずが無い
スティンガーミサイルでもひびが入るか入らないかのあたりだ

「・・・それならば!」

とっさにチャフグレネード投げつける
効果はどれほどに期待できるか、不安がこみ上げるが
目くらまし位には役立つだろう。
すると・・・

ビューン!!
突然目の前のモニターが狂った

「な、なに!?アルどうしたというんだ・・・」
『らりるれろ・・・らりるれろ・・・らりるれろ』
「うっ?」

いきなりAIのアルが狂い始めた
―まるで人間がラリったかのようである

「・・・ふざけているのか?アル、早く・・・」
『ますたー、おおとりねずみは格差沖七七八沖です。61』
「・・・・」

宗介は、なにが起きたのか理解ができなかった
もちろん、その光景を見ていたスネークも同じだった。
−白いASが頭部を押さえて苦しみだしたのだ

「これは・・・いったいどうなっている?」

その問いかけに答えるかのようにSENDが来た

「どうやら効果覿面の様だね」
「オタコン!?いったいどうなっているんだ?ASが狂い始めたぞ・・・」
「ああ、君が使ったチャフグレネードに、僕が作った対AS用のウイルスを
 散布するナノマシンを入れたんだ。手間かかったけど」
「いつのまに・・・」
「君が捕まって、テッサに尋問食らってたあたりかな?」
「・・・にしては、強力過ぎないか?」

―しだいにASは暴走状態に入っていた

「くそっ、どうなっている?!」

宗介は操縦桿を握ってもまるでいうことをきかない
そこに通信がきた

「軍曹、どうしたというのだ?」
「少佐、アーバレストが・・・アルが暴走を・・・」
「なに?」
「相良さん、ウイルスですよ・・・」

割り込んできた通信にテッサが映る。
えらく。緊迫している表情だ

「大佐殿?」
「アーバレストにウイルスが入ったんです。だからそんな状態に・・・」
『キンセイガニ・キンセイガニ』
「だまれ!!・・・どうにかならんのですか・・・」
「ASのAIに入れるコンピューターウイルスを作れる人なんてまさかあの人が・・・」

テッサの頭に浮かぶのはぼさぼさ頭のメガネをかけたオタクっぽい男だ

「そんなこと絶対に在りえないわ!!」

「―ハックション!!」
「どうした、オタコン?」
「いや、風邪でも引いたかな・・・それよりスネークあの暴走したままだと
 パイロットも君も危ないよ」

もっともである。どっちの意味で危ないのかは解からないが

「そうだな。・・・あのASを楽にしてやろう」

そういうと、スネークは前かがみになり叫ぶ

「ぬああああっ!・・・・」

とたんに、ボン太君スーツが火をまとった!!
そして・・・

ダシュッ!!という音ともに地面を大きく蹴った。
その美しいまでの回転は、とても五十代が見せる、荒業ではない。
―そのまま白いASに向かって体当たりを食らわした!!
いわば、ソリダスと同じ原理の技である。
ズガーン!!
ものすごい音が響く。体当たりといえど、大砲が当たったくらいはある

「ぐあっ・・・」

コックピットに衝撃が走った。
宗介はこの衝撃もまた理解ができずいて、混乱した。
―こんなことは、後にも先にもないだろう
先ほどまで劣勢だった白い巨人は、たった一つの手投げ弾によって狂い
小さな小人に体当たりを食らって、あえなく倒れたのである。
―モニターは警告のサインも出さずに死んでいる

「ま、負けたのか・・・」
「そうだ」
「!?」

目の前のハッチが開いている。
ハッチを空けた人物が目の前に立っている
・・・その人物の額のバンダナがひらひらと風でなびいていた。



つづく





2006年01月28日 (土) 22時44分

No.655 やばい・・・ 投稿者:got HOME

前回、書くはずだったスネーク対アーバレストですが、
今回に書かせてもらいました・・・すみませんです・・・
フルメタルパニック、原作を再び読み直し、がんばってますので
楽しみにしていてください
追伸、このストーリーは原作と少し世界観が違いますのでご理解の程を・・・



次回、スネークと宗介、2度目対面。そして雷電と黒いM9の戦い!

2006年01月28日 (土) 23時00分

No.658 フルメタルギア・パニック! 27 投稿者:got HOME

「・・・ソリッド・・・スネーク?・・・」
「まだ喋れるだけの気力があるとは、たいした奴だ」

スネークは油断なくP90を構えたまま、コックピットにいる宗介に話しかける
二人はただ無言を決めていたが、スネークが先に破った。

「このASのパイロットはまさか相良、君だったとは・・・」
「い、意外だったか?だが、アーバレストが敗れるなど、コンピューターウイルスに―」
「悪かったな」
「なにがだ?」
「こんな卑怯な手を使って、倒したんだ。この白い巨人には似合わん最後だ」
「・・・それは俺たちも同じだ。ASで、M9で攻撃した俺たちも卑怯者に違いない。
 ソリッドスネーク、今度は生身で勝負したいもの・・・だ」
「その時は、お互い戦場であったときだろう。・・・それまで死ぬなよ相良」
「・・・了解」

といって、彼は気絶した。流石に最新兵器といえどあれだけの衝撃は、防げなかった。
それだけでも喋れるだけの気力があるのだから、感心せざる負えないのだ

SEND

「・・・オタコン。聞こえるか?」
「ああ聞こえてるよ。」
「・・・後実が悪い戦いだった。お互いにな」
「・・・でも、君はああでもしなかったらどうなってたかわから無いだろう?」
「ふん、まあいい。だが、オタコンAS専用ウイルスなんぞお前作ったことあるのか?」
「あれ?きずいてたんだ。そう、これを作ったのは僕じゃない」

それもそのはずだ
オタコンはハッカーだ。ウイルスも作れる。だがASのコンピュータに侵入できる
ウイルスは今現在この世には無いといっていいだろう。
ほとんどのASを支えるプログラムは超厳密かつ重要である。そのための防御対策は
オタコンでもハッキングは無理なのである。

「じゃあ誰だ?」
「判らない。僕はただそれを受け取っただけさ」

あからさまに言うオタコンに、不機嫌になったスネーク

「なに?そいつはどういうことだ?」
「それはまた後で話す。とにかく海岸まで急いでくれ!」
「・・・・わかった」

一方、雷電は黒いM9と格闘していた
―パイロットのクルーゾーは自分を信じた

「逃がさん!・・・」

一発のショットキャノンが雷電の目の前にヒットする
しかし外したのではない、それが狙いだった
―爆風で発生した衝撃が雷電に当たる。

「!?バリアが・・・」

電磁バリアを爆風で機能停止に成功させた黒いM9、

「そうなれば、貴様はただの鉄の塊だ!・・・食らえ!」
「まだだ!まだ手の内はある!・・・」

急ぎステルス迷彩を施し、身を潜める

「む、ステルス迷彩か・・・だがその程度で・・・」

画面が赤色に変わりサーモバイザーモードになった
くっきりと雷電の居場所が映る

「いたな・・・これできめる!」

ズドーン!!ショットキャノンが吼えた
しかし・・・

「な、なに!?」

サーモバイザーはまだ、熱源反応が、雷電がその場にいることを示している
それも数十人もだ。
クルーゾーは辺りを見回す。

『何だというのだ・・・』

心の中で焦りを隠そうとするクルーゾー
なおも熱源数は増える

「!?まさか・・・・」

ハッとして、すぐにバイザーを通常モードに切り替えるが遅かった
目の前に忍者が飛び掛ってきている!!

「ぐっ!・・・」

持ち前の操縦センスで胴体は斬られなかったが、ショットキャノンが切り刻まれた、
―サーモバイザーに移った熱源は、いわゆる

「分身の術とでも言うのか!?・・・」

現代風分身の術。熱量を残せば、サーモスコープで除くとあたかも人が映っているかの
用に見える兵器だ。

「これで、形成逆転にいければいいんだが・・・」

雷電は黒いM9の死角に、潜めている。ちょうどいいくらいの塹壕を見つけたのだ
―それをはるか500メートルから除くものが・・・

「悪いけどよ、借りはかえさせてもらうぜ。忍者さんよ・・・」

狙撃用ライフルを持った別のM9が狙っている
そのパイロットの声は、クルツだった・・・


2006年02月02日 (木) 02時20分

No.664 やばい・・・2 投稿者:got HOME

島から脱出した後のアイディアが浮かびません・・・
その他、何か要望でもありましたら、どんどん書いてください

次回、第一部終了、そして第二部の序盤・・・かな?

2006年02月06日 (月) 21時31分

No.665 俺の名前は怪盗ルパン 投稿者:FIN HOME

なんでもいいからネタ盗んじゃえ

2006年02月06日 (月) 22時28分

No.666 初書き込みですが、ネタになればと思い……とりあえずあらすじ風に書いてみました。 投稿者:イバ HOME

──メリダ島を脱出後から2週間。
オタコンが新たな情報を入手した。
愛国者とある組織が秘密裏に提携し、ある少女を狙っているという情報を。
そしてその少女が、かつて死闘を演じた若き軍曹──相良宗助の護衛対象である千鳥かなめ≠ナある事を知ったスネークは、戦友──雷電とメリルと共に神代高校に体育の臨時教員として潜入をする。
一見平穏な学園とスネークは思ったが、それは一時の甘い幻想でしかなかった。
時折無秩序に発生する爆破と銃声。
相成れない生徒同士の一騎打ち。
教師すら手ごまにする暗躍する生徒会。
昼食時のパンをめぐる生徒達の大決戦。
そして、避ける事のできない怒涛の突っ込みとハリセンにスネークはどうする?

……と、言うのはどうでしょう?
これからの作品の展開、心から期待しております。
いきなりの書き込みどうも申し訳ありませんでした。
さようなら。

2006年02月07日 (火) 19時19分

No.671 フルメタルギア・パニック! 28 投稿者:got

「つりはいらねぇ、とっときな!」

ズドーン!!

発射された弾丸が雷電のそばで弾ける!!

「なにっ?!」

間一髪のところで回避した雷電。しかし二度目はなかった

「しまった!?罠か!!」

それが策略だった。わざと弾丸を外し、雷電を燻りだしたのだ。

「へっ、これで決まったぜ!」

続けざまに二発、発射したクルツ。
―雷電はすかさず、高周波ブレードを構えた!そして・・・
一瞬だけスローモーションがかかったようだった

キィィーン!!、ズバッッツ!!

「な、なにぃっ!?」

発射された弾丸は、二発とも真っ二つに切り裂かれた。

「つっ・・・強化骨格の能力がなかったら今頃、吹き飛んでたな・・・」

雷電は高周波ブレードをしまう。
それの場面を見ていたクルーゾーが言った

「まさか、あれなのか・・・・そんなはずは無い!!」

改めて、黒いM9が片方の腕で小型拳銃を撃つ
それをかわしつつSENDする雷電

「スネーク、どうすればいい!?後ろからは狙撃で目の前には隊長機だ!」
「慌てるな雷電。落ち着いて対処しろ」
「無理言わないでくれ!VRでも狙撃するミッションはやったが、狙撃される側は
 俺はほとんどやってないんだ!!」
「ふん、少なくとも俺は簡単にその場を逃れられる」
「どうやって?」
「そうだな・・・敵を捕虜にでもしてみろ」
「!?そんな無茶な・・・」

捕虜にできそうな人間など一人もいない。
いるのは、てきのM9だけである・・・いや、まさか・・・

「スネーク、あんたまさか・・・」
「そうだ雷電、隊長機を捕虜にするんだ」
「!・・・やってみるか・・・」
「ん?いつになく素直だな。どうした?いつもなら否定しているぞ」
「今は何でもしなくちゃいけないだろ?時にこんな場合だ」
「そうだったな。」

雷電は、通信を終わりクルーゾーの機体に接近する!!
放たれる弾丸はすべてはじき返した!
―クルツは、素早く動く雷電のことを捉えられなかった

「くそったれ、なんつう早さだ・・・・」
「何をしているクルツ・ウェーバー!!早く撃て!!」

クルーゾーからだった

「んなこと言ったって・・・なっ!?」

クルツが見た光景はまさに神業だった。
雷電、もとい忍者が連続して撃たれた銃弾を切り裂き、黒いM9の懐に飛び込んだのだ!
そして!・・・

ズザシュュウウ!!

火花が飛び散る!それと同時にオイルが血飛沫のようだった。
―胴体部分を切り裂いたと同時に空中で跳ね上がる・・・

「!・・・まさか動力部が斬られたのか!・・・」

クルーゾーはいきなり動かなくなった自分のM9のコンソールを開くと

「くっ、やはりな・・・忍者め!・・・」

AIが他の機体と同じ、戦闘不能を表していた

「・・・こちら、クルーゾー。ウェーバー、聞こえてるのか?」
「・・・・」
「おい、どうしたというんだ?応答しろ!」
「た、隊長・・・」
「なんだ?早く忍者を撃て!どこ似るんだ忍者は・・・」
「あ,あんたの機体に取り付いてるぜ・・・」
「なにっ!?」

カメラも動かなくなっていて見えないが、
頭部センサーの上に人影があった。ブレードを今まさに、突き立てようとしている。 
―クルツはあせった。隊長機まで巻き込んで殺すのか・・・それとも見逃すか
どちらにしても自分のプライドに傷が付くものだった

「んなろう・・・でっけぇ人質取りやがって・・・」

あいにく人ではないが、装備している狙撃ライフルだと間違いなく
クルーゾーの機体を直撃するところにいた

「畜生!・・・なんて忍者だぜ!」

悪態をついたクルツ自身こんなに悩んだことは無い。
味方を巻き込んだ狙撃は今までなかったからだ。

「かまわん、ウェーバー軍曹。撃て!!」
「隊長!?だけどよ・・・」
「今逃したらいつやれるというのだ!?撃て!」
「こんちくしょう!!」

引き金を引こうとした次の瞬間だった!

ザーっ!・・・

「おうっ!?」

目の前にノイズが走ったかと思うと、すぐさま直った

「なんだ?・・・んなっ!?」

すでに、忍者がいたところには人影はなくなっていた
―逃げられたようだ

「・・・目標ロスト・・・作戦失敗か・・・大佐殿?」

カリー二ンが静かに言った
作戦司令部はしーんと静まり返っている。テッサの反応を待っているかのようだ

「・・・SRTパイロットの救出を急いでください・・・被害報告もお願いします」
「はっ、我が方の被害は弾薬施設およびM9七機が中破、もしくは戦闘不能です
 それから・・・アーバレストはAIに異常発生、戦闘不能です」
「・・・判りました」

彼女は、うつむいてかすかにそう言った
―所変わって、メリダ島海岸。
スネークは既にボートに乗り込んでいた

「・・・もう夜明けか・・・」
「ああ、この当たりはいつも早い」

後ろから声が返ってきた。
振り返ると、少し強化骨格がこげた跡が付いた雷電だった

「雷電、無事だったか!」
「ああ、少し手間取ったが・・・。それより早く脱出だ。急ごう」
「まかせろ・・・ここの連中には縁があったらまた会いたいものだ」
「いきなりどうしたんだ?」
「いや・・・ただの独り言だ。もっとも、連中は俺のことを殺しに来るだろうがな」
「そんなことが無いよう祈るだけだ。・・・行くぞ!」

スネークたちを乗せたモーターボートがメリダ島を離れる
SEND

「オタコン、無事脱出できたぞ」
「よかった!!一途はどうなるかと思ったよ」
「ふっ、それよい俺たちはこれからどうすればいい?」
「そうだな・・・まさかこのままアメリカに帰るわけないから・・・」
「その前に沈没しそうだな・・・」

結構、このボートはもろそうだ。

「そのままグアムに行ってもいいかも知れないけど、ミスリルの手前だ。
 見つかる可能性が高い」
「じゃあ、どうするんだ?」
「んー・・・そうだ!スネーク。そのまま日本に進んでくれ」
「日本だと?・・・どうしてだ?」

なんとなくスネークは日本にコンプレックスを持っていた
なんとなくだが・・・・

「ミスリルの連中から逃れるには好都合だし、しかも燃料はまだ持ちそうだ」
「なるほど・・・領海域に入ればこっちのものだ、連中は下手に手を出すことはできん」
「そういうこと。君たちはこのまま北にあるオキナワ島に向かってくれ」
「了解だ。・・・雷電オキナワ島に進路を取ってくれ」
「まかせてくれ」

だが、スネークはまだ知らなかった。
これからが本当の戦いの始まりだったことを・・・




第二部に、つづく

2006年02月11日 (土) 03時22分

No.672 中書 5 投稿者:got HOME

第一部、何とか完結しました!
久しぶりに長いのを書いたので腕が疲れた・・・
第二部はもっとレベルアップして書くつもりです!!(たぶん・・・)


次回、日本上陸・・・そして・・・ナゾのコンピューターウイルスの真実・・・

2006年02月11日 (土) 03時28分

No.678 すごい!! 投稿者:やっさん HOME

gotさんすごいですね。長いだけじゃなくておもしろいし。
第二部もがんばってください。ちなみにぼくはフルメタルパニックは知りません。
どんなのですか?

2006年02月13日 (月) 22時27分

No.703 フルメタルギア・パニック!U  投稿者:got HOME

2008年
7月6日 日本時間 午後21時36分04秒 

沖縄

「・・・ああ、それでどうなんだ、オタコン」
「そう急かさないでくれよ、今話す」

先だってのでき事から早くも3日がたった
今は、沖縄に馴染んだかのようにアロハシャツを着ている
勿論、オタコン、雷電もだ。

「この、アンチASウイルス。名称はスネーク・アライブ・・・・」
「蛇が生きる?変なネーミングセンスだ」
「スネーク、それはあんたのことじゃないのか?」

雷電が言った。
蛇=スネーク
生き残るのはスネーク・・・
このウイルスが発動したのは、ASからスネークを助けた。
つまり・・・

「なんなんだ?」
「だからスネーク、これは君を助けるためのウイルスだったのさ」
「・・・俺を助けるためだと?・・・オタコン、お前じゃないんだな」
「当たり前さ。このウイルスは僕の腕前なんかじゃ、到底できこっない」
「雷電、心当たりは無いか?」
「いや、俺にもさっぱりだ」

スネークは、ふと考えた
どうして俺を助けるために・・・
ナオミか?いや、彼女は未だ潜伏中。こんな事はできないだろう
メイリンでも無理だ。彼女もまた、潜伏中・・・
例のミスターXでもこんなことしない・・・

「考えても無駄か・・・」
「それと、このウイルスにはある番号も書かれていた」
「その番号は?」
「・・・ここの場所の経度、緯度が書かれていたんだ」
「ということは、日本に行くという発想は、お前の案じゃないのか?」
「ああ、そうなんだよ」

何のあて先も無いまま、

「ミスターXも謎のままだ。何で俺たちにこんな情報を教えたんだ?」
「雷電、そいつは後まわしだ。ミスターXなら、これも手の内なのだろう」
「そのミスターXから、また来たよ!」

いきなり、電子メールが届く!
中身は、当て字でこのようなことが書かれている

『東京に向かえ。以上』

「なんだこれは?!ふざけてるとしか思えないぞ!」
「雷電、落ち着け。ここまで来て信じないわけにもいかん」
「そう、この前の時だってメタルギアじゃないけどそれらしいものは見つけられた」

ASとメタルギアはてんで違うと思うが・・・

「しかたない。とにかく、東京に行って次に指示を待つぞ」
「なんか、納得がいかないな・・・」
「さ、僕も準備しようかな・・・」
「旅行じゃないぞオタコン。・・・まあ、にたようなものか・・・・」

この調子で行ってくれれば良いと願うのは誰一人としていなかった・・・
あんなこことが起きるなんて・・・・

ピー・・・・
パソコンの端にイニシャルのような字が出る
ただ単に、”S、H”とだけだった・・・

その送り主が暗い部屋で、笑みを浮かべた

『届いてくれたかな?兄さん、いえ・・・お父さんに・・・』


つづく・・・





2006年02月18日 (土) 03時06分

No.706 さて・・・ 投稿者:got HOME

ここまで、書いてきましたが、
やっとの事、第二部まで持ち込みました・・・
いやはや、疲れたよ・・・
あ、今度は別の小説も書いてみようかと思います
・・・そっちに力を入れていこうかな・・・
という冗談は、おいといて。
そっちのほうはコメディで行こうと考えてます
たぶん皆さん知ってるアニメからの競演とさせていただきます。
お楽しみに・・・

2006年02月18日 (土) 23時34分

No.709 フルメタルギア・パニック!U 1 投稿者:got HOME

かくして、日本へと旅立ったスネーク・・・いや、旅立ったというのは間違いか・・・
依頼された情報を頼りに、東京へと降り立った

「・・・日本か・・・こんな形で来るなど思ってもなかった」
「スネーク、個人的な感情はご法度じゃなかったの?」
「ふん、オタコン人のことは言えんぞ」
「確かにそうだ」

オタコンの身なりはどこからどう見ても、外国系オタクそのものだった
・・・さすが、といったらそうなるかもしれない。

「いいじゃないか、これからアキバにでも行こうかと思ってるんだ」
「まったく・・・まあ、依頼があるまで何をするでもない。
 好きにすればいい」
「じゃあ、好きにするよ・・・雷電、君はどうするんだい?」
「そうだな・・・ローズのためにも何か買っていこうか・・・」
「そうだった、ローズは今どうしてるんだ?」
「軍を止めて一緒に暮らしてる。・・・結婚はまだだが・・・」
「幸せ物が、何ってる。しっかりしろよ」
「あ、ああ。判ってる」

そんな会話を、しながらも空港を後にする・・・
そういえばスネークたちの指名手配の張り紙が張られていたが、
巧妙に(ただバンダナを外しただけ)変装して、日本に入れることができた
オタコンは・・・言うまでもなく服装でごまかした

『なんとも、ずさんな入国体制だ』

スネークは、入国当時ぼそっとつぶやいていた・・・
─所変わってとある市内・・・

「ふぅ・・・歩くだけでも困難だ・・・スクランブル交差点は」

一服している人がいた・・・スネークである
皮ジャンとジーパンでまとめた服装であるが、どことなく風格があった。

SEND・・・あ、間違い、PHS

流石に、人目があるところでかがんで体内通信をするわけにもいかない

「どうだそっちは?」
「いやぁ!すごいのなんのって、凄すぎるんだよ!!」
「・・・その様子じゃすごいんだな・・・」

携帯から、アニメやらなにやらの効果音や主題歌が響いてくる

「あまり、買いすぎるなよ・・・程々にしとけ」
「わかってるって!!」

あんまりわかっていなそうだ・・・

ピッ、と携帯を消して別の相手にかけた

「雷電、そっちはどうだ?」
「ああ、スネークか?・・・今、アサクサにいるんだが・・・」
「どうした?」
「ゲイシャガールが写真を撮ろうとして来るんだ・・・如何してなんだ?」
「・・・自分に聞いてみろ・・・浮気は程々にな」
「なっ!?ちがうって!!」
「ふん、またな」

慌てて否定する雷電の会話を、愛想良く切った。
─この中でまともなのはスネークただ一人となった・・・
しかも携帯で連絡など、傍受されそうな危険の中、での個人的な会話・・・
ますます危険である・・・

「まあ・・・こんな形でも、日本に来たのだからな・・・
 この際、大佐やメリル、メイリン、ナオミも呼んでも良かったかも知れんな」

微笑しつつ、煙草を脇の公衆用の灰皿に捨てた
そしてぶらぶらと街中を歩く
─ドン!と何かがぶつかった!

「きゃっ!」
「?・・・子供か?」

ロングヘアーで黒髪の女の子が目の前に倒れこでいた

「なによ、もう・・・どこ見て歩いてんのよ!おじさん!!」
「やっ、こいつは失礼した・・・怪我は無いか?」

手を差し伸べるスネーク、それに捕まり立ち上がった少女は・・・

「?・・・え?」
「ん?どうかしたのか?」

少女が、スネークの顔をまじまじと見つめた・・・が、

「う、ううん。なんでもないの。ただ少し似てるなって・・・」
「誰にだ?」
「あたしのクラスメイトに」
「ほう・・・こんなオヤジに似ているのか?」
「そ、そうじゃなくて・・・うーん、なんていうのかな、そう!風格が似てる!」
「風格が、か・・・」

一瞬、会って見たいと思ったスネーク。

「あれ?おじさん、外人?」
「そうだが?・・・珍しいか?」
「ううん。全然。外人さんとは結構会ってるから・・・ある意味で・・・」

ちょっと、苦笑いする少女。

「なに?」
「あ、なんにもいってない」
「いや、今何か・・・」
「あたしの学校に結構、外国の教師がいるのよ」
「ああ・・・」

日本は、ずいぶんと国際的になってきたものだとスネークは思った

「そんなことより、如何したのおじさん?キョロキョロしちゃって・・・」
「ん?・・・日本のスクランブル交差点がよく解らなくてな」
「えぇ〜!?いまどき珍しいね」
「ふっ、そう褒めるな」
「褒めてないけど・・・なんか、おじさんと話してると落ち着く」
「そうか?そうは思わんが・・・ん?そろそろ信号が変わるな・・・」

信号がちかちかしている。

「ねえ、おじさん。少し話さない?」
「かまわんが?いいのか?いたいけな女子高生が得体の知れない外国人と
 話をしても」
「いいの、いいの!どうせ暇だし、国際交流にもなるし、一期一会だし」
「・・・・」

女性に言いくるめられるのは、メリル以来だった
─近くの公園で話をすることにした

「へえ・・・おじさん、プリスキンって言うんだ」
「珍しい名だろ?そういえば君の名は?」
「あたし?あたしは・・・」
「─千鳥、なにをしてるんだ?」

いきなり、半紙に割り込んできた奴がいた
しかし、どこかで、聞いたことの在る声だが・・・・

「あ、宗助、なんかよう?」
「なんか用ではない、生徒会の仕事を忘れたのか?」
「ああ!!忘れてた!!」
「・・・その男は?」
「ちょっと、失礼じゃない宗助!!初対面の相手に─」
「初対面じゃないぞ」

ぶしつけにスネークが言う。
宗助とスネークの目が合った瞬間、時が止まったかのようだった。

「ああ、本当だ・・・」

その二人の入り込めない空間に千鳥は・・・

「え?顔見知り?」

何も知らなかった・・・・



続く

2006年02月24日 (金) 02時14分

No.713 フルメタルギア・パニック!U 2 投稿者:got HOME

「どうやら、学生だってのは本当のようだな・・・」
「肯定だ。・・・どう対処すればいいんだ?」
「何の事だ軍・・・相良?」

危く、軍曹と言いそうになった
すぐそばには何も知らないいたいけな少女がいるのだ。

「あんたに会った、それはそれでいい。だが、ミスリルの対処では、あんたを 
 発見したしだい、射殺だそうだ・・・だがここでは何もできない」
「ふん、だろうな・・・お互い『ここ』では手出し無用だ」
「・・・いいだろう。だが、少しでも怪しいそぶりを見せたら・・・」
「好きにするがいい」
「─あのー・・・なんか分け解らないんですけど・・・」

千鳥がちんぷんかんぷんである表情だ
会話に熱中しすぎて、忘れていそうだった

「ん?そうだな・・・この少年とは腐れ縁といったところか・・・」
「・・・そんなところだ」
「へぇー・・・腐れ縁ね・・・ま、いっか・・・」

千鳥はある種の経験上、これ以上聞いても、ろくなことはないと思っていた
それに加えて宗助の腐れ縁というのだから、まさか・・・

「いいのか?もっと聞いても話せることは話すぞ?」
「けっこうです!!宗助も知り合いだったら怪しげな会話しない!!」
「ふむ・・・了解だ」

深く納得している相良。
すると・・・

「ところでその・・・生徒会がどうのこうのあるんじゃないか?」

スネークもとい、プリスキンの発言に、千鳥の表情が一変した

「あぁぁ!!忘れてた!!やばいわ・・・間に合うかしら・・・」
「だから急げといっ─」
「なんではやくいわないのよ!!─あ、おじさん、また縁があったら遭いましょ!
 じゃ!」
「・・・できればな」
「俺は・・・・よく解らん」

スネークもとい、プリスキンが、助言のように言った

「時に任せておけ、軍曹。今が、そういう時だ」
「・・・了解した・・・スネーク」
「なーにやってんの宗介!!置いてくわよ!!」
「すまん、今行く。」

そうして嵐(?)のような2人が去っていった・・・
なんのともいえない出会いだったが、あえてスネークが選んだ言葉はこれだった

『日本は狭いな・・・』

─そうこうしてるうち、日が暮れかけている
・・・家、というより隠れ家だがまとまるのは、危険ということで
分散行動。つまり・・・

「家は自分で見つけるか・・・オタコンめ、何を考えてるんだ?」

大方、自分の部屋に買ってきたオタクグッツを、飾りたいからだろう・・・

「雷電は・・・どうなのだろうか・・・」

─そのころの雷電

「も、もうだめだ・・・」
「おや、外人さん?お酒が弱いんどすか?」
「もうちょっと飲みましょう?ねぇ?」
「ううう・・・・」

浅草にて、べろんべろんになっていた

「─ふっ、今頃、ゲイシャガールに惑わされてるころか・・・いや、まさかな・・・」

当たっていますよ・・・と誰か言って欲しいところだ。
すると・・・

「失礼ですがそこの方。」
「俺のことか?」

後ろから呼び止められた。・・・警察や何かではないようだが・・・

「はい、他に誰もいません」
「・・・それもそうだ・・・何かようか?」

呼び止めた、人物はこれでもかというほどの美男子で、いい眼鏡をかけてる。
オタコンとは大違いだ。それでおいて、気品が感じられる。
人をまとめるに置いてはまさしく、付いていくと思うほどだ。
白色・・・といった感じの学生服を着た・・・

「─学生か?」
「はい」
「そうか。で、なんだ?」
「見た所、外国人とお見受けします」
「そうだ」
「そうですか・・・なれば話は早い。」

学生が、すっと名刺を差し出してきた。

「・・・陣代高校、3年生。徒会会長・・・林水・・・ん?次が読めんな・・・」
「のぶあつと読みます」
「なるほど・・・で、高校生徒会長がこの俺になんのようだと聞いている」
「単刀直入に言いますと・・・わが校に来てはくれないでしょうか?」
「・・・スカウトか?・・・何の意味で?」
「単なる、ALTとして・・・」

一瞬、林水と名乗った青年の眼光がきらりと光った
それに負けたかのようにスネークもとい、プリスキンが言った

「ふっ、良いかも知れんな」



つづく・・・

2006年03月01日 (水) 01時51分

No.717 フルメタルギア・パニック!U 3 投稿者:got HOME

その青年が言うにはスネークに教師をやれとのことだった。
─普通なら断るはずだ。追い返すか、無視をするかのどちらかである。が・・・

「で、その陣代高校は何所にあるんだ?」
「その返答はやってくれると、解釈しても?」
「・・・すきにするがいい」
「では、これをお渡しいます」

林水青年は、スネークに地図を渡した・・・半ば、極秘作戦の資料の受け渡しのごとく
鮮やかに、そして的確に・・・

「では、お待ちしております・・・」
「・・・」

林水青年はご丁寧な。お辞儀をして帰っていった
─そして、スネークは後先とんでもないようなことになるとは
知る由もなかった・・・


また、とぼとぼと道を歩く。(陣代高校の見物のため)
流石に、地形を理解しなければスネークでも容易に歩けない
・・・すると・・・

「ああ!!おじさん!!」
「この声は・・・」

千鳥かなめ・・・そうだった気がする・・・

「おじさん、如何したのこんなところで?」
「いや、陣代高校というハイスクールに行きたいんだが・・・」
「え?あたしの通ってる高校だけど?」
「なに?それなら話が早い。教えてくれ」
「いいよ、近くまで案内するって。」
「しかし、君は家に帰らなくて良いのか?」
「ちょっとくらい遅くてもいいのよ」
「そうか?なら・・・」

─後ろから殺気を感じたスネークはとっさ的にCQCをした!!
バッ!!キュっ!!ドサッッ!!

「ぐっ・・・」
「お前は・・・」
「そ、宗介!?なにやってんのよあんた・・・」

宗介が、コンバットナイフを首筋に突きつけようとした瞬間
スネークが、CQCで応戦していた。それも、いい具合に・・・

「千鳥、君にその男が、危害を・・・」
「じゃかしぃ!!見ず知らずの外人にナイフを突きつけるなっつうの!!」

バシィィ!!と、何所からともなく取り出したハリセンが唸る!!

「・・・いつもながら、痛いぞ・・・」
「当然な結果よ!」
「・・・」

スネークは、その早業を見て透かさず見切った
─この女、できると・・・

「あ、見苦しいところ見せたね、おじさん」
「いや、俺自身彼に疑われてもおかしくないからな」
「・・・おじさん」
「なんだろうか?」
「その・・・なんで、『フツーな学生がナイフなんか持ってるんだ?』
 とか、突っ込まないの?」
「普通じゃないのか?」

あっさり答えるスネークに、ぐいぐい突っ込むかなめ

「あたりまえでしょう?!」
「どうして?」
「だ、だ、だって、銃刀法違反でしょう!?」
「─千鳥、この男は・・・」
「あんたは黙ってなさい!!・・・なんで?!」
「・・・」

これには困った。じつのところ、こういった護身用のナイフや、拳銃を持つ
連中を多く見て来た(戦場で)スネークには、普通としか、思えなかったのだ
・・・とっさに浮かんだのがこれだ

「アメリカの学生なら、ナイフの1本や2本普通に、もって行くぞ?」
「・・・まじ?アメリカって、結構怖いね・・・」
「そんな話は聞いたことはないが・・・」

唯一、不可思議に思っているのが、相良だけだった。

「んまぁそれはともかく、宗介、謝りなさい」
「む・・・了解だ・・・すまん」
「・・・かまわんよ。誤解を招いたのは俺だからな」
「やっぱり、二人とも知り合いなんじゃないの?」

すると、スネークと宗介が、同時に言った

『全然』

─そんな、こんなで、やっとこさ、と高校の前でやって来た。
スネークは高校を一瞥し。「悪くないな・・・」と一言、言った。

「ね、おじさん、どうしてここに来たの?」
「ん?どうしてだと思う?」
「・・・まさか、軍事目的か?」
「あんた、外人を見たらその反応止めたほう良いわよ・・・」
「どうしてだ?」
「国際問題になるわよ!!」
「む・・・そうなのか・・・」
「おいおい、夫婦漫才はそれくらいにしてほしいものだな」

スネークの発言に、急に顔が赤くなるかなめ

「!!?おじさん!!」

しかし、宗介は愛からわずむすっとしている。

「・・・プリスキン、それは悪い冗談のつもりか?」
「いや、悪かった。・・・実はな・・・」

スネークは、林水青年との出来事を話した
すると・・・

「・・・先輩たら・・・また無謀なことを・・・」
「しかし、林水会長閣下の命令は絶対だぞ、かなめ」
「・・・おじさん、ALT本気でやる?」
「そのつもりだが・・・いけないのか?」
「そうじゃないけど・・・ううん。なんでもない」
「そうか、ならいい」
「うん、おじさんなら心配ないわ!そうでしょ宗介?」
「ふむ・・・かもしれんな」

スネークは、この二人に後押しされるのだから、問題はないと思っていた・・・
これから先が大変になるのだが・・・


続く

2006年03月09日 (木) 01時51分

No.725 フルメタルギア・パニック!U 4 投稿者:got HOME

そんなこんなで、高校を一瞥した後、スネークは急ぎの用があると
2人に告げた。

「そいじゃあね、おじさん」
「ああ」

軽く挨拶を交わして、その場を去った・・・
しかしスネークには大きな疑問が残る
なぜ、相良は何の反応を示さなかったのか・・・
あれほどの人間が、どんなことをしてまでも自分を殺しにくるだろう
・・・たとえ、女の目の前だろうと・・・
─言ってるそばから背後に殺気を感じた。

「おい、ばれているぞ」
「む・・・かなり息を殺していたのだが・・・流石だスネーク」
「・・・相良か・・・」

後をつけていたのなら流石なものだ。
ここなら、人目も付かない(日が暮れすぎている)
とっさにファイティングポーズをとるスネーク。・・・すると・・・

「何を勘違いしているんだ?俺はそんなつもりはさらさらない」
「?」

が、そのむっつりしている顔からは如何みてもその意思が見えなかった
─はっきり言って信用できなかった(油断できない)

「・・・」
「・・・」
「・・・・・何か、用なのか軍曹?」
「あるといえば在る。」

少しばかり長い沈黙を先に破ったスネーク
相良はそれに答えるかのように言った。

「ミスリル本部から通達だった。・・・あんたの追跡しろとのことだ」
「追跡するだけか?この俺の命はとらんのか?」

余裕を見せるか、油断はしていなかった

「取らない。が、身の危険が迫れば、容赦はしない」
「それはそうだ・・・その命令は、テッサが下したのか?」
「いや、少佐だ」
「なんだって?・・・あの男に、それほどの権限があるのか?」
「大佐殿が、そうしろとのことだった」
「・・・」

その辺は、長い話になりそうだったのであえて聞かなかったスネーク
─テッサが俺に、追い詰められたということか?
そう思うと、何故か悪いことをした気分が出てきた。

「つくづく、変わった組織だ。あれほど派手に暴れた相手を
 暗殺もせずに、ただ追跡か・・・」
「俺もわからない。だが、少佐の意思だ」

カリーニンとかいったロシア人少佐の、思想が解らなくなった・・・いや、まさか
─この俺をスカウトする気なのか?・・・
この考えが頭をよぎったとき、不意に笑いがこみ上げてきた

「どうしたというんだ?」
「いやな、あの男の考えが読めたからさ」
「?・・・まあいい。」
「そうだ、相良。俺は、2〜3週間ほどここにいるつもりだ」
「なぜ俺に?」
「俺を追跡するんだろう?べつに隠す必要のないことだからだ」
「ふむ・・・」

ま、スネークのことだから、追跡されて暗殺されそうになっても、
対処はできるだろうから・・・

「それと、もう一つ」
「?」
「俺と勝負したいなら、いつでも来い。あのときの約束だがな・・・」
「ああ・・・忘れてはいない。戦場ではないが、今度は俺が勝つ」
「ふっ、その息だ」

そう交わしてその場を離れた。

しかし、それを遠くから、望遠鏡でのぞく影が・・・

『みぃ〜つけた・・・お兄ちゃん・・・』




続く

2006年03月18日 (土) 17時48分

No.726 最高!! 投稿者:オレッチ HOME

おもしろいですねぇ〜〜〜久々に小説を見させて、いただいたらとても面白くて最後まであっという間に全て読んでしまいました!!!これからも、きたいしていますので、よろしくお願いします!!!

2006年03月19日 (日) 09時36分

No.729 面白いです。 投稿者:noname HOME

誤字・脱字が少し多いのが気になりますが、
それを除いても非常に面白いです。
応援しています。

2006年03月22日 (水) 19時24分

No.765 これは・・・「最高だ!!」大奨励(一部を除き) 投稿者:坂知虎亜丸

誤字多い。漢字じゃ読みにくい所が漢字だったり、
漢字の方がわかりやすい所が漢字じゃなかったりする。
それを除けば、いや、除かなくても、ネイキッド・スネークの言葉を借りて
「最高だ!!」

実にスネークがスネークらしいというか・・・
それぞれのキャラがまったく崩れていない!素晴らしいです!
オタコンと雷電には笑った。ほんとにああなりそう(笑)

フルメタル・パニック・・・原作を見たい・読みたいですね。

2006年03月31日 (金) 01時04分

No.786 フルメタルギア・パニック!U 5 投稿者:got HOME

なにはともあれ、人気がなくなりつつある通路から
スネークは煙草をふかしつつ歩く
行くあては・・・

「・・・そうだった、俺はまだ家さえ探していなかった・・・」

そもそも探しそこねたと、いったほうがいい
理由は勿論、彼等との出会いが原因

「無駄な時間をすごしてしまった・・・宿を探す余裕も無い・・・」

さすがにこれ以上、金を使うのはもったいない。
かくなる上は・・・

「野宿か・・・ここまで来てサバイバルとはな・・・・」

ジャングルでのサバイバル、野宿等などはいとも簡単にできることだが、
ここは東京のコンクリートジャングル・・・

「とにかく場所探しだな・・・」

そう独り言をつぶやきながら、自分の行動を呪った
─そんなスネークを後ろから狙う影が・・・
素早い、限りなく素早い。それでおいて無音。足音一つさえない
スネークはきずかなかった。

「ん?こんな所に公園があるのか・・・」

流石に人は誰もいなくなっている、子供の影一人無い
よーく探すと・・・

「ふっ、探せばあるものだ。有効に使わせてもらうぞ・・・」

それは、子供が使っていたと思われる大きめ(大人の男性一人が入れるくらい)の
ダンボールだった。
恐らくおままごとやら滑り台での活用が目的なのか、砂が付いてる

「日本の子供はよく解ってる。流石だ」

なんのことだよ・・・
─突然、後ろからの殺気!!
スネークは身を翻して、殺気を発している存在を掴んだ!!

「どこの誰かは知らんが何のまねだ!?」

その存在は見て取れる限り、相良やミスリルとはまったく違った服装だ。
明らかに、強化骨格としか見えないが、忍者ではない。
頭部はガスマスクで隠していて、
手には、暗殺用の小型ナイフが握られている

『ソリッド・スネーク、貴方を殺す』

機械音ともいえない声だ

「何のためにだ?」
『ボスにささげる、ボスは貴方の体を欲しがっている」
「生きたまま捧げて欲しいものだ」

冗談のつもりだろうが、相手は本気で襲い掛かってくる
─今は考えるよりも目の前の脅威を何とかすることだけだった

ひゅっ!・・・

耳元をナイフがかすめる

「!・・・」

ナイフの腕前も流石といったところだ。
が、スネークには無意味だった

バッ!!キュっ!!!ドスッ!!

CQCで地面にたたきつける・・・が、

ひゅっん!!・・・グッ・・・ズドッ!!

「ぐはっ・・・」

軽く立ち直り、カポエラで反撃され、鳩尾を蹴られた。
これがものすごい勢いだ。
スネークは後ろに4メートルほど飛ばされた。
強化骨格の威力そのものである。

『無駄な抵抗はよせ。大人しく殺されろ』
「ぐっ・・・なんて怪力だ・・・」

口から血を吐きながらも、何とか立ち上がる
このかんじは、まるであの時の・・・

「まだだ!・・・」

蹴りで応戦するが、足をつかまれそのまま投げ飛ばされる。
そして、公園の中央に生えている木に激突した

「ぐああぁ!・・・」
『往生際が悪い。さあ、大人しく─』

いきなり無線機が鳴り出した。
謎の暗殺員のだった
暗殺員は、急いで無線機を取る

『はい、私です・・・なんですって?!ボス、それは先ほどの命令とは・・・
 生きたままで見逃せと・・・はい、解りました・・・』

暗殺員のボスからの無線だったようだ。先ほどの会話からすると
なんとも気まぐれなボスだろう。
ともかく見逃して・・・くれそうに無かった。
─無言のまま近づいてきて、木に寄りかかっているスネークの肩に
ナイフを突き立てた!!

「!!!・・・・」

激痛で声にならない声が出た

『覚えておいたほうがいい。私は、貴方を必ず殺す』
「・・・・」

このパターンに慣れているスネークは動揺しなかった
逆に、懇親の力を込めて暗殺員のガスマスクを奪い取った!!

「!?・・・女?」
 
素顔がはっきり見て取れた。
すっとした、日本人の顔つきで目の色は青かった・・・
中々の美人だ。
いや、違う。違うのだ。何が違うって・・・

「・・・ばれてしまった・・・ソリッド・スネークに・・・              ボス以外にはこの顔を見られたこと無かったのに」
「!?、お前は!!」
「・・・さよならだ・・・」

再び音も無く消え去る暗殺員
しかし暗殺員の素顔に、今までのパターンと違い驚愕するスネーク
徐に一人でつぶやく

「あの女・・・俺と同じ存在だった・・・」

意味はともかく、これでまた厄介ごとが増えたのは間違いなかった
謎の組織、謎の暗殺員の女、そして・・・スネーク自身の身柄が欲しい謎のボス
・・・どうやら、ミスターXの情報は正しいようだ。

「どうやら体躯せずに済みそうだ・・・ぐっ・・・」

まだナイフが肩に刺さったままである
たいていなら痛くて立てないだろうが、スネークだから出来た

「くっ・・・ガァァァッ!!・・・」

何と、ナイフを力ずくで抜いたのだ!
根元まで刺さっているのを抜くのは危険なのに(血が止まらなくなるから)
抜いたのだ・・・凄い根性。だが・・・

「?・・・思ったよりはでないな・・・」

根元まで刺さってた割には血は予想していたより出なかった
つまり・・・動脈すれすれのところをさされていたのだ。
これは奇跡というしかない。あるいは・・・

「わざと、はずしたのか・・・殺すきがなかったのか・・・
 まあ、奴はボスに命令されていたからな・・・運がよかっただけか・・・」

意味も無い独り言をつぶやきながらも、ダンボールを拾いなおし、
煙草をつけた。

「ともかく、野宿だ。これ以上やつらは襲ってこんだろうしな・・・」

そんなこんなで血だらけで、歩くスネーク
止血剤があれば良いが、無いものをいっても仕方が無い。
あいにく血は滴るだけだったので、気にはしなかった。
─ふと見ると手前には団地がそびえている
流石に勝手に入るのはやばいので、近くの駐車場付近にダンボールを置いた

「これでいい・・・やはりダンボールは最高だ」

中に入る。
暗くて狭くてちょっと血のにおいがする・・・が、これがスネークの世界だ
人間はこうあるべきなのだと確信に満ちた安らぎのようなものを・・・
いつも感じているのだ。(任務中も)
─いきなりダンボールが持ち上げられる!!
不意のことだったので何も出来なかったスネークは体育座りでかがむ!
さっきの女暗殺員が追ってきたのかと思いきや・・・

「・・・なにやってんの?・・・おじさん・・・」
「・・・・かなめ・・・?」

女子高生の服を着た千鳥かなめが、体育座りして、血だらけで身構えてるスネークを
無表情で見つめていた・・・




つづく



2006年04月06日 (木) 03時18分

No.793 もう、おもしろすぎです!! 投稿者:オレッチ HOME

最高ですね!!
特にダンボールに入った時のスネークの考えなど面白いし・・・・・とにかく、全てが完璧で、「「最高です!!!」」

2006年04月13日 (木) 16時23分

No.810 フルメタルギア・パニック!U 6 投稿者:got HOME

ちょっとした時間が流れた。その訳は・・・

─かなめは、如何すればいいのかまったく解らなかったのだ。

さすがに、血だらけの外国人(顔見知り)がダンボールの中に体育座りで
いたら、ひくというよりむしろ反応に困るだろう
まさにその状態なのだ。
とにかく声をかけてみることに・・・

「どうしてダンボールの中に・・・」
「見て解らないか?野宿だ」
「の、野宿!?宗介じゃあるまいし・・・しかも、血だらけで・・・」
「ああ、これか?転んだだけだ。心配ない」
「転んでそこまでひどくなるの!?」
「ああ本当だ」

まさか、正体不明な女にナイフで刺されたなどと言えるわけもなく
(信じてくれそうにもない)
転んだとしか言いようがなかった

「まあ、いいけど・・・でもおじさんホームレスじゃないんだからダンボールとかで
 寝泊りはよしたほうが良いって。怪しいよそれ」
『もっときずかってくれないのか?』
「なんかいった?」
「いや、なんでもない・・・それより君のほうが怪しく思うぞ?」
「へ?」
「なぜ、血だらけでダンボールの中に入っている人間にそうやすやすと
 話しかけることができる?普通なら・・・こう・・・なんだ叫ぶなり、逃げるなり
 とにかく身の安全が優先的だろ?」
「あ、ああそのこと?・・・うーん・・・慣れてるからかな?」
「慣れているだって?どういうことだそれは?」
「え?ううんなんでもないの!!」
「???」

とてつもなく深い係わり合いがありそうな気がしてならないスネーク
その予感はあたることに・・・

「ともかくおじさんそんなところにいたら風邪引くよ。家に帰ったら?」
「帰る家など存在しない。あったとしても長くはとどまることはない」
「???」
「簡単に言えば、今日止まる宿さえないということだ」
「え?つまりほんとに野宿するつもりだったんだ・・・」
「さっきからそういってるだろう、かなめ」
「うーん・・・でもダンボールって・・・」

かなめの発言にスイッチが入るスネーク

「なにを言ってるんだかなめ!ダンボールを馬鹿にしてはいけない」
「ええっ?!」
「ダンボールに命を救われた人々はたくさんいるんだぞ!」
「ぜ、ぜんぜんしらなかった・・・そっか・・・そうなんだ・・・」
「そうだ。ダンボールと人間は深い係わり合いがある。それを忘れてはいけない」
「ふ、深い係わり合いね・・・」

おそるべしダンボールとスネーク・・・
─そんなスネークを見て、思わずぎょっとするかなめ
慣れていてもこれはちょっときつかった

「お、おじさん・・・血、血が出すぎてるよ・・・」
「ん?」

さっきまで話に夢中だったかもしれないが、腕から血が滴り落ちている
かなりの量だ。

「くっ、どうやら血管が切れてたか・・・」
「そんなこといってる場合じゃないでしょ!!どうしよう・・・救急車呼ばなくちゃ」
「そんなもの要らん。これくらい平気だ」
「え、要らないの?!うーん・・・でも心配だから一様、あたしの家に来て。
 包帯くらいはあると思うし・・・」
「君の家に?良いのか?」
「だから、そんなこと言ってる場合じゃないでしょって!!」

と、まあ怪我をしていないほうの腕を引かれつつ
かなめの家に連れて行かれるスネーク。

─それを再び双眼鏡で見ている影が・・・あの謎の女なのか?

『ソリッド・スネーク・・・ついに本性を現したな・・・』

この声は・・・

その人物は、懐からG26(グロッグ26)を取り出しデコッキングする
9mmパラベラム弾を装てんし、自らの装備を確認。
スタングレネード、胸元に装備したナイフ
月明りに照らされて浮かび上がったシルエットは・・・

『ミッション開始だ・・・』

相良宗介だった・・・




つづく・・・



2006年04月25日 (火) 16時04分

No.811 初書き込みです 投稿者:ギャザ HOME

この小説投稿掲示板に始めてきた「ギャザ」です。みなさまよろしくお願いします
スネークとダンボールなんて最高なコンビなんでしょうwwさらに命を狙う「相良」複雑にからみあうこのストーリーにのめりこんでしまいました!今後の更新まってま〜す

2006年04月25日 (火) 18時24分

No.817 中書 6 投稿者:got HOME

自分としては長く書いたなぁーと思うのですが
これからも続けて書いていくのでよろしくお願いします・・・

次回、再び衝突!?スネークと相良!!

2006年05月01日 (月) 23時19分

No.820 <<<<<注目◎さん>>> 投稿者:サルボス HOME

すいません。ギャザさんに続き初書き込みです。これからも、暇なときの楽しみとして少しずつ読ませていただきます。これからも、読ませていただきますので今後ともよろしくお願いします^^

2006年05月03日 (水) 00時24分

No.825 フルメタルギア・パニック!U 7 投稿者:got HOME

スネークは、かなめに腕を引かれそのまま部屋に連れて行かれた。
中は意外と、清潔的だった。まあ、女の子だから当たり前か・・・

「早く消毒しなくちゃ!」
「ああ、アルコールの類でいい」
「えっ?なに?」
「・・・普通のでいい」

流石にサバイバル用語は通用するわけがないか。しかも、普通の女子高生の部屋に
酒の類があるわけがない。
・・・まあ、そうであって欲しいのだが。
─奥から、かなめが何か持ってきた。

「こんなのしかないけど・・・」
「?なんだこれは、案外小さいな」
「マキロンよマキロン。」
「マキロン?・・・まあ、名前はどうでも良いが、効き目があるのか?」
「あるにはあるわ。知ってる限りだけど・・・」
「欲を言ってる場合でもないしな・・・ありがたく使わせてもらおう」

スネークはマキロンと言う消毒薬を大量に傷口にかけた。
─いきなり、かなめが叫んだ。

「ちょ、おじさん!!かけすぎ、かけすぎっ!!ちょっとでいいのよ!!」
「ん?消毒薬は大量にかけるものだが?・・・・!?」
「え?如何したの?」

スネークは傷口をお押さえて顔をしかめた。

「・・・・中々、沁みるな・・・・」
「な、なんだびっくりしたぁ・・・当たり前でしょ、そんなにかけるんだもの」
「まあ、効果を祈るだけだ。これくらい耐えれる」

半ば、やせ我慢のように用意されていた包帯を巻いた
─なんとなく安息の時間が出来た気がした。
その間ふとかなめの発言を思い出す。その中に矛盾してるところがあった。

「そういえばかなめ、君のハイスクールには俺のように外人が多いそうだな」
「そ、そうだけど、それがどうかしたの?」
「おかしいな。それだけ外人が多いなら、なぜ俺をスカウトする?」
「!!!」

あからさまにビビルかなめ。
スネークはそれを見逃さなかった。

「えーと・・・それは・・・あっ、そうなのよ!!うちって超国際的なのよ!!」
「超国際的?なんだそれは?」
「えーとつまり・・・たくさんの外国人に遭うことによって、生徒を国際的な、
 オールマイティあふれる生徒を育てるためだそうなの!!」
「そうか。ま、明日その超国際的なハイスクールにいけばわかる話だからな」
「うっ・・・」

そういえばそうだ、スネークは陣代高校に呼ばれているのである
─王手を取られたかなめ。冷や汗が出てきているのがよく解った。
そんな会話をしているさなか、いきなり部屋の電気が切れた!

「あ、停電!!」
「・・・・」
「おじさん、そこ動かないで!怪我してるんだから。
 あっと・・・ブレーカー、ブレーカー・・・」

玄関のところにあったブレーカーに行ったかなめ。
だがスネークはこの停電が明らかに不自然だったことに気がつく
─とっさに隠し持っていた、M92Fをかまえる。
この回りくどいような、やり方はなんとなく知っている。

「・・・」
「おかしいな・・・ブレーカー落ちてなかった─」
「かなめ」
「なに、おじさん?」
「用心しろ・・・来るぞ!!」
「へっ?」

次の瞬間、ベランダの窓ガラスが割られて、催涙弾が投げ込まれる!!

「きゃぁ!!な、なにこれっ!!」
「!!、かなめ伏せてろ!!」

もう傷のことなどどうこう言ってられなかった。
そして自分の正体がばれるのも気にしてる暇はなかった
M92Fを構える。勿論、かなめは伏せているから知らないでいる

「・・・どこだ・・・」

─音もなく忍び寄ってきた、存在に気づいたスネークはとっさに組みかかった。
CQCである。
そいつの姿は、ガスマスクで顔を隠していて解らないが、スネークより小柄だ
しかし、公園で襲ってきた奴と違う。だとすると、この動き方は・・・
─そいつがナイフを抜いた。ナイフファイトになる
早い!!しかしスネークは余裕で交わし、CQCで振り落とす、そのまま背負い投げ
で反撃するが・・・

キュッ!!

受身に転じて、そいつは難なく防いだ

「できるようになったな!」

とっさ的にスネーくが言っていた
─そいつは隙を見せるそぶりもなく、そのまま飛び掛ろうとした!が・・・

スッ!・・・がッ!!!

殴りかかってきたところを、難なく交わし、みぞおちに強烈なストレートを食らわした
ボディアーマー装着してるようだがこれは効いた。
そいつは、力なく崩れそうになる。
崩れ落ちる前に、むんずと襟首を捕まえて、ガスマスクを外した

「が、まだまだ甘いな相良」
「・・・く、なぜわかった・・・」
「お前さんのクセでわかる話だ。まあ、後で教えといてやる」
「・・・」

─催涙ガスが消えて、かなめが起き上がった

「うーん・・・いったい何が、あっ」
「む・・・かなめ、被害はないか?」

宗介の問いかけに答えるかのように、どこからともなく取り出したハリセンが唸る

「またおまえかぁ!!!」

スパァァァン!!



つづく

2006年05月08日 (月) 21時22分

No.833 フルメタルギア・パニック!U 8 投稿者:got HOME

部屋はひどい有様とまでは行かないが、ガラスの破片が散らばっている。
そんなことをした張本人は今・・・

「違う、話を聞け。聞くんだ、かな─」
「るっさい!!問答無用!!」

ハリセンで滅多打ちにされている。
スネークはちょっとばかし、可哀想に思い仲裁役に入った。

「かなめ、その辺でよしてやれ。彼が目で訴えてるぞ」

そうは見えないが、きっとそうなのだろう。だが、かなめは反発した。

「いいえ、おじさん!!こいつはここまでやんなきゃわかんない奴なの!!
 とにかく武器なんか持ち込むんだから、たまったもんじゃないわ!!」
『根本的なあたりから彼に疑問を持たないのか?』

特に『武器』と言うあたりに集中して欲しいと心の中で思うスネーク

「─ま、とにかくだ。相良、いくら知人の家でも突入はしちゃ行かんぞ、いいな」
「了解した・・・」
「いいのかよ!?もうちょっと説教ぐらいしてよ!!」
「それはまた後でやることにしておく。・・・かなめ、君に山ほど聴きたいことがある
 それが先だ」
「え?・・・」
「なぜ、武器を持った人間に恐怖を感じない?君はただの一般人、悲鳴の一つはわかる  が、素性のわからない相手にハリセンで向かうなど・・・」
「ぎくっ!」
「それに、君は相良について何か知っているようだが・・・」
「ぎくっ、ぎくっ!」

図星のようで、かなりあせってる。宗介ではないが、冷や汗がたれている。

「・・・まあいい、それも相良が答えるはずだ」
「・・・・」

その宗介は相変わらず、むっつりしている。

「そ、それはそれで困るんだけど・・・」
「異論は認めん。一応俺は君の高校の教師だからな」

仮だけど、権限が強そうな仮先生だ。

「ううぅ・・・」
「というわけで、俺は今からこいつの説教をしてくる。行くぞ相良」
「・・・了解」

─ずるずると引きずられるように、相良を表に連れ出すスネーク
それを見てかなめもふと思う

「おじさんは、どうして落ち着いて対処できるんだろう・・・そんでもって、なんで
 宗介と戦って勝てるんだろう・・・」

かなめが見てきた限り、宗介にかなう相手はそうそういなかった。
─只者じゃないなと思うだけが精一杯だ。


「それでだ、相良。何のために俺達を襲撃した?」
「・・・・」

屋上で一対一で話している

「彼女を守るためにか?」
「!・・・」
「ふん、図星のようだな。俺が言ったと思うが、守るべきものがあれば人は強くなる」
「・・・・」
「だが疑問に思うのが、彼女に何の関係がある?そこまでして守るほど・・・」
「あんたには解らない」
「だろうな。さっぱり解らん。単に好きなだけなのか?」
「ちがう・・・」
「じゃあ何なんだ?」
「・・・・」
「彼女はミスリルとどんな関係がある?」
「!関係など・・・」
「やはりな。何かあるのだろう?彼女に・・・」
「・・・・」

やってしまった。一瞬、声が上がったときにもう隠せなかった。

「詳しくは聞かん。なぜ、お前は彼女にこだわるかだ」
「・・・任務のため、ただそれだけだ」

ただそうとしか言わなかった。任務のため。それだけだ

「わかった・・・もういい。ともかく、もう一度かなめに謝っとけ」
「了解した」
「それから・・・」
「なんだ?」
「お前以外に、都内潜伏してるミスリルの関係者はいるか?」
「いや、それはない。いたとしても互いに連絡し合う。俺以外に日本には・・・」
「如何した?」
「いや、なんでもない」
「?・・・わかった、もう行って良いぞ」

さっきの話の内容からは、かなめはどうやら超VIPのようだ
そして、先ほどの女暗殺員はミスリルとは違う組織のようだ。(定かではないが)

「・・・・」

またも無言で、そこから離れる相良・・・だと思ったが

「・・・・今度は俺が勝つ」
「ふっ、何度でも相手になるぞ」

意外と素直なところがあるものだ・・・


─とある場所にて

一人の男が(見覚えのあるシルエット)が誰かと話している

「間違いありませんな。あの男です、ボス。」
『そう、やっぱり。・・・貴方のおかげよ、ここまで計画が練られたのは』
「いえ、私は何もしておりません。ボスの能力、ウィスパードの力があってこそです」
『お世辞でも嬉しいわ・・・』
「新型メタルギアの改良は終わっております。切り札はそろいました」
『ありがとう。ミスター・オセロット・・・』
「どういたしまして・・・ボス」

あの男だ・・・オセロットである。
この男がどう関わってくるか、まだわからないが、かなり大事だと言うことだ・・・





つづく






2006年05月17日 (水) 00時43分

No.838 「かなめ」ちゃんに萌えェ〜〜〜 投稿者:みにきィ〜〜 HOME

「かなめちゃん」いいですね。自分の妄想では、「おてんば元気美少女」な感じがするもですが・・・wwwとにかく、「かなめちゃん」に萌えェェ〜〜〜〜

2006年05月19日 (金) 19時15分

No.852 一時休載 投稿者:got HOME

すいません、1週間ほど休載します・・・
『ケロロ ギア そりっど』も含めて、休載です。

今後もよろしくお願いします。

2006年05月26日 (金) 01時29分

No.863 フルメタルギア・パニック!U 9 投稿者:got HOME

そんなこんなで一夜が明ける

(事は穏便に済ませて帰ったスネーク)

ふと思い出したように、携帯をかけた。相手は・・・

「オタコン・・・」
「あ、やっと繋がったと思えば・・・スネークやけに遅いじゃないか!」
「すまないちょっとしたことがあってな」
「君らしくないな。で、どんな事があったんだい?」
「・・・話すと長くなる」

これまでのことをまとめて話した

「うーん・・・君が教師をねぇ・・・」
「おい、もっと別のところを気にしたらどうだ?」
「解ってるよ、君を襲った女の暗殺者のことだろ?僕としても興味はあるなぁ・・・」
「?」
「あ、いや、なんでもないよ。・・・僕のほうでも調べてみるってことさ」
「ああ・・・それともう一つ頼みがある」
「なんだい?」
「千鳥かなめという女子を調べて欲しい」
「ああ、例のハチャメチャな女の子か。いったいどうして?」
「理由は・・・いや、特に無い。」
「?・・・ま、いいけど。くれぐれも用心してよスネーク。君の命を狙っているのは
 ミスリルの連中だけじゃないみたいだからね」
「少なくとも、ミスリルの連中は何もしてこないだろう」
「相良君のことでかい?うーん・・・これも謎だね」
「本当に退屈せずにすみそうだ」

ピッと携帯を切り、再び朝空けの市内を歩くスネーク
ジョギングをする男性や新聞配達をする人しか見当たらない静けさだ

「さてこれから如何する?」

独り言をつぶやくも、何の意味を成さないのであった。
・・・プスッ!

「!?・・・くっ、なんだ・・・・」

いきなり首の辺りに針をさしたような痛みを感じた瞬間、
意識を失い、どっと倒れこむスネーク。

首には、麻酔弾が刺さっていた。
─それを打ち込んだ人物は、遠く離れた車の窓から狙撃した
そして軽くぼやいてた

「ったく、朝っパラからオヤジ狩りなんて興味ないっつーの!」

このしゃべり方・・・どこかで・・・

「文句言わない。とっとと連れ込むの」
「そうだ。任務が最優先だ」
「へいへい・・・」

墓にも2人が乗車していた。この二人も見覚えが・・・

─車が移動してきて、眠っているスネークを助手席に乗せる。
一人(女)言った

「あら、結構可愛い寝顔じゃないの」
「油断するな。この男は伝説の・・・」
「もう聞き飽きたって!こうならりゃただのオッサンだろ?」
「ま、そうなんだけどね。・・・それじゃ、いくわよ!」

スネークを乗せた車は急発進してどこかへと向かった。
─その間スネークは、夢の中で奇妙なものを見た。
天子のような白い翼をつけた女の子がこちらに微笑みかけてくる。
かなめやテッサではない。まして、先ほどの女暗殺者でもない。
見た事のない女の子だった。
目の色はスネークと同じ青い目をしている。
─その女の子はかすかにこうつぶやいた。

「お父さん・・・」

・・
・・・さん
・・・・クさん!!
・・・・・ネークさん!!
・・・・・・スネークさん!!

「うっ、うぁぁぁ!!」
「きゃぁ!!」

変な夢を見たせいか、とっぴょうしもない声を出してしまった・・・・
いや、今の声は自分の声ではなかった。
目の前がぼやけていてよく見れないが、誰かが座っている。

「び、びっくりした・・・いきなり大声を出さないでください!!」
「あ、ああ・・・すまない・・・ん?」
「よく眠れました?まあ、こんな感じにつれてきちゃって申し訳ないんですけど・・・」
「・・・・・・」

あまり現状は理解できなかった。
よく部屋を見回すと、小さな部屋だった。明かりも乏しい。
目の前には小さなデスクと・・・

「テレサ・テスタロッサ・・・君か?」
「ええ、そうです。ソリッド・スネークさん」

にこやかな笑顔を返されるスネーク
そうか夢なんだと思いたくなるが、どう目を凝らしても、現実には違いなかった。

「・・・」
「・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・」
「あのー・・・」
「?」
「何かしら会話しません?こういうの私苦手で・・・」
「ん?ああ。そ、そうだな。・・・いったい何がおきてどうなったのか、
 詳しく教えてくれ。それだけだ」
「─それについては私から説明する」
「この声は・・・」

奥の暗闇から、一人のロシア系男性(私服)が来た
アンドレイ・カリーニンである

「またあんたか・・・」
「疫病神とでもいいたいかね?君にはすまないが、こうするしかなかったのだ」
「・・・」

手足を動かそうとするも、手錠などでしっかりとつながれている
脱出は不可能だった。
この先どうなるか、スネークはカリーニンの言葉を待った。


続く


2006年06月01日 (木) 23時37分

No.870 フルメタルギア・パニック!U 10 投稿者:got HOME

「君のデータを拝見させてもらった。まあ、FOXHOUND時代のデータだがね」
「どうやら、あんたがたの組織は個人情報を見るのが好きなようだ
 プライバシーの侵害だな・・・」
「そういわないでください。国籍不明、年齢不詳。これだけじゃ、何も解りませんし」
「確かにそうだ」
「改めて聞くが・・・君の年齢は?」

またか、と思いつつもスネークは黙々と答えた

「あんたがたよりは死体を多く見てきている」
「結婚は?」
「他人の人生に興味を持ったことは無い」
「親は?」
「育ての親ならいくらでもいる・・・ああ、こいつは撤回だ」
「・・・そうだったな」
「─何の話ですか?」

テッサが、横から口を挟んできた。流石に知らないようである
スネークの生まれと、過去を・・・

「いえ、何でもありません大佐殿。」
「そう、ただの男同士のむさくるしい話だ」
「???」

まるっきりわからない様子のテレサを尻目に、その男同士のむさくるしい話が続く・・・

「で、この俺に何のようだ少佐?このまま俺をあの世に逝かせるか?」
「そうではない・・・君にここまで来てもらったのは他でもない」
「連れて来られたんだがな・・・むりやり」
「そこは、君の大きな心で我慢してくれると思っているが?」
「・・・」

あきれて何も言えなくなるスネーク

「その沈黙はOKと受け取るとしよう。実は・・・」
「─ミスリルに入隊しませんか?」
「?」

テレサがまたも横から口を挟んできた。よっぽど、会話に入りたかったらしく
かなり強引だった

「大佐殿が言うとおり、単刀直入に言うとそうなのだ」
「ちょ、ちょっとまて・・・本気か?」
「我々はいたって真面目だが?そうですな、大佐殿」
「はい」
「・・・・・」

これは困ったことになってきたと心の中で思うスネーク。
実際こうなるのではないかと思っていたのだが、いざ現実に直面してみると
なんとも言いようが無い気持ちになってしまうのだ。

「理由を聞こう」
「ああ、そうでした。ミスリル本部は、2日前のメリダ島襲撃事件でのスネークさん達の
 実力を拝見したところ、わが軍に必要不可欠な人材との判断がでました」
「は?」

わけの解らない即答が帰ってきて、返答に困った

「つまり、貴方を欲しいって事なんです・・・認めたくないですけど・・・・」
「なに?」
「あ、いえ、なんでもないですよ。独り言です」
「・・・そんなことより、ミスリルと言う組織は本当に変わった傭兵部隊だな」
「ん?それはどうしてだ、スネーク?」

あえて、力をこめて、ゆっくりと話すスネーク

「世界的な、テロリストを、訳のわからない、決定で、スカウトする時点で、
 変わってると言うんだ!」
「そんなに怒ることではないと思うのですが・・・」
「そもそも、自分でテロリストと名乗っている君のほうがおかしいぞ、スネーク」

カリーニンに痛いところを突っ込まれてしまい、奥歯をかみ締めるスネーク

「くっ・・・」
「それに、これは決定事項で貴方に権限はありませんよ」
「なにっ!?」
「そして、もしも反対を続けるのであれば・・・」
「・・・」

少佐は、懐からゆっくりと拳銃をぬいた。
・・・どこかで見たことのある、リボルバー拳銃だ
それをそのまま、スネークの額に向ける

「!・・・」

これには何の言葉を貸すことが出来なかった

「射殺の権限もある。君にある選択は二つだけだ。一つは、このままあの世に行くか
 もう一つはミスリルに入隊するか・・・さあ、君は如何する?」
「・・・」

どうやら、本気だった用だ。手前ではテッサは無表情でこちらを見ている。
死人の一人や二人、見ても大丈夫だと言い切る様な自身があるようだ
─本気で退屈せずにすみそうだ

「・・・いいだろう、ミスリルに入隊してやる」
「そうか。」
「ただし、条件がある」
「なんでしょう?」
「俺に、ミスリルの情報をすべて教えること。そして・・・」
「そして?」
「個人情報は除かないことだ」

この答えに少佐と、テッサは軽く相談した
─物の数分で出た答えが、

「いいでしょう。認めます」
「だが、個人情報の件はどうなるか、解らないがな」
「・・・それでいい」

かくして、変な問答を繰り返し、妙なことからスネークは
ミスリルに配属となってしまった・・・

「ああ、ついでに言っておくが、あと2人も入隊を頼む」
「え?あ、いったい誰のことですか?」
「心配するな、俺の戦友たちだ」

もしかして・・・もしかすると・・・



つづく・・・

2006年06月05日 (月) 22時11分

No.889 フルメタルギア・パニック!U 11 投稿者:got HOME

SEND

「オタコン、聞こえるか?」
「スネーク!いったい如何したんだ?いきなり通信が途絶えたかと思えば・・・」
「─そんなことより頼みがある。黙って聞いてくれないか?」
「???」

スネークは今の現状をすべて話した
勿論オタコンのリアクションは・・・

「な、何でそうなるんだよ!!」
「わからない・・・ただ、俺自身ミスリルに入っても、べつに苦ではないと
 思ったんだが・・・」
「・・・スネーク、そのチャレンジ精神は直したほうがいいよ・・・」
「そうか?まあ、それはともかくだ。オタコン?」
「解ってる。雷電にも問いかけてみるよ」
「豪く素直だな。」
「べつに、慣れてるからさ」
「・・・切るぞ」

ぴっと、またも携帯を切る
・・・それをテッサがあきれた表情で見ていた

「あの、今ので終わりですか?」
「ああ。そうだが?」
「も、もうちょっと話あって決めたほうが・・・」
「君達が急かすからだろ?あいつも心が広いから手早く決めてくれたんだ。
 ・・・とは言っても、やけに嬉しそうだったな・・・」
「???」
「いや、こっちの話だ。・・・それより少佐、ひとつ聴きたいことがある」
「なんだろうか、スネーク?」
「あんたらミスリルで俺のことをよくは思っていない奴はいるか?」
「・・・」

少佐は何か、考え込むように黙った
1分ほどたった後、徐に答えた

「少なくとも全員だろう。ほとんどの人間が君を敵視してるはずだ」
「あんたもなのか?」
「いや・・・大佐殿はどうですが?」
「え?そ、そうでもないですよ」

いきなり相手にされて、とっさに出てしまった
透かさず突っ込みを入れるスネーク

「そうでもない?じゃあ憾みでもあるのか?」
「いえ、あの、その・・・」

つめられて口ごもってきたテッサ
─ふとスネークは、思い出した

「ああ、あの時の事か・・・」

あの事とはやはり、潜水艦トゥアハー・デ・ダナンでのスネークが
テッサを叱咤したことであろう。女の子にはやはりきつ過ぎたのかもしれない。

「すまないな。俺が言い過ぎた」
「あ、いえ別にそんなんじゃ・・・」
「君は司令官といえども女の子だ。あれほど怒鳴ることもなかったろう・・・すまない」

テッサは、心の中にあったスネークに対しての偏見をといていた
この男の人はこう見えて、かなり優しい人でしかも心配性なんだと・・・
─それを吹っ切ってこう言った

「き、気にしすぎです!それでも男ですかスネークさん!」
「?」
「私は、あんな怒鳴り方で音を出すようじゃ司令官なんかやってません!!」
「・・・」
「逆に言えばスネークさん。私を怒鳴るなら立場を考えたほうが良いですよ」
「?それはどうゆう・・・」
「今は、私が司令官です。貴方のね。そのように怒鳴る立場で?スネークさん」

こいつは一本取られたと、心の中で思うスネーク。
その証拠に何もいえなかった

「どうやら、伝説の英雄でもこのパターンは苦手のようだ」
「少佐・・・それは皮肉のつもりか?」

ちょっとだけ、気分が悪くなるスネーク

「いや、すまない。─本題に戻ろうよろしいですか大佐殿?」
「はい」

何故か、テッサは勝ち誇ったかのような態度を見せる

「それでだ。それがどうかしたのかスネーク?」
「あんたらのとこの特殊部隊委員らしき奴が俺を襲ってきた」
「何時ですか?」
「そうだな・・・時間にしておよそ7時間前。東京のコンクリートジャングルでだ」
「うーむ・・・」

少佐がうなった
どうやら、何かしらの関係があるようだが・・・

「見かけはどうでしたか?」

テッサが、問いかけてきた

「およそ、俺と同じくらいの身長。ガスマスク、ダガーナイフ装備
 それと・・・女だった」
「女?」
「ああ。間違いない」」
「どうして解ったんです?マスクしてたのに・・・」
「引き剥がした。それだけだが?」
「・・・乱暴・・・」
「なに?」
「いえ、こちらの話ですよ。」
「???・・・まあいいが・・・どうだ、身に覚えはあるか?」
「人聞きの悪いこといわないでください、そんな命令なんて出してません。」
「そうだ。君をスカウトすることは決まっていたのだ。暗殺をする理由は無い」

となると・・・残るのは・・・
何もなかった。第三者の反抗となる

「余計に頭がこんがらがってきた」
「そのことは我々も捜索しよう。とりあえずは・・・」
「とりあえずは?」
「入隊おめでとうございます。ソリッド・スネークさん」

テッサが笑っていった。
─なんとやらである。

後ろの手錠を外してもらい、なんのそぶりも見せずにその部屋から出た
部屋から出ると、朝日が差し込んでいた。
いや、差し込むというより、すでに日が出ていた

「外か?」

よくみたら、スネークが出てきたところは部屋ではなくプレハブの小屋だった
─当たりは森で囲まれていることから、山か何かだということがわかる。
ずいぶんとまどろっこしいことをするものだ
─目の前には、朝見た軽自動車が置いてある。
ちかずいてみると・・・

「ハーイ、スネーク。元気?」
「メリッサ・マオ・・・」

最後にあったのは、戦闘中だった

「俺もいるぜ」
「クルツ・ウェーバー・・・相変わらずだな」

軽いノリで話しかけてくるのがだろうか?

「・・・」
「そしてお前か・・・相良宗介」

もう、見慣れている顔だった

「あんたのこと送れって事で、乗せてくわ」
「もう、眠らされるのはごめんだがな」
「いい夢心地だったろ?」
「あいにくだが、首筋に麻酔弾を受けていい夢が見られるはずが無いがな」
「では、悪い夢だったのか?」
「・・・かもしれんな」

思いっきり溶け込んでしまったスネーク
べつに警戒はしていなかった。それは、彼らを信頼しているから(?)なのだろう。
─既に車の中に乗り込んでいたスネーク。
すると、相良がスネークに質問した

「スネーク、あんたは俺達の学校に呼ばれているんじゃなかったのか?」
「・・・!!!」

ハタと思い出したスネーク。既に朝日が昇り、このままでは遅刻(???)になる。

「マオ!車を飛ばせ!!早く!!」
「は?どうして・・・」
「理由はいい。とにかくだ!!」
「了解、了解。そんじゃ、いくわよ!!」

スネークを乗せた軽自動車は急発進した。
─間に合うのか?




2006年06月13日 (火) 22時47分

No.892 面白そうですね(笑) 投稿者:Metalic HOME

スネークはどんな講演をすることになるんでしょうか?
やっぱり宗助みたいにむちゃくちゃなことを言っちゃったりするんでしょうか?
楽しみです。

2006年06月17日 (土) 15時36分

No.893 面白いです。 投稿者:enbi HOME

続きを楽しみにしています。
がんばって下さい!

2006年06月17日 (土) 20時45分

No.898 中書7 投稿者:got HOME

一時休載があり、中々書けませんでしたが、
なんとかここまで、たどり着きました・・・
今後もレベルアップさせて作品を書き続けていきますので、どうぞよろしく。


次回、スネークが高校教師に!!?

2006年06月19日 (月) 18時16分

No.907 フルメタルギア・パニック!U 12 投稿者:got HOME

よっぽど山の中らしく、30分ほど走ったが町並みは見えていない。

「ここは、本当に東京か?」
「そうだ。東京にも山はある」
「間に合うのか!?」
「急かさないの!スネーク、あんた結構せっかちね」
「いい年なんだから、そんなことじゃ寿命が縮まるぜ、スネーク・・・」
「・・・」

スネークは、あからさまにクルツを凝視した。

「うっ、悪い、悪かったって!そんな睨むなよ!怖いぜ・・・」
「それよりスネーク、あんたその服装で行く気?」
「ん?だめか?」

服装は、朝から変わらず革ジャンにジーパン。
それにバンダナ。
・・・どう考えても失礼極まりない・・・日本人にとって

「考え直した方がいい。陣代高校は中々厳しい」
「服装等か?・・・まずいな」
「どうする?服屋でもよってく?」
「この時間帯で開いている店など無いだろう?・・・しかたがない、あれを使うか」
「あれ?あれって・・・」
「すまないがマオ、前だけ見ててくれ」
「は?・・・ちょ、ちょっと何する気!?」

徐に服を脱ぎ始めたスネーク
─後部座席でクルツが冷やかす。

「ヒュー、いい根性してるぜ」
「・・・」

クルツはともかく、相良の目線も妙だった。

「おい、変な考えをするな。・・・あったぞ。」
「は、早くしてよ・・・」

助手席で自分のポケットからなんか黒い塊を出した。結構でかい。

「確か、こうして広げると・・・うん、出来たぞ。」
「おおっすげぇ!」
「スーツ?」

その塊はなんと、コンパクトにたためる携行用スーツ(黒)だった。
オタコンの自信作の一つである。

「これでよし・・・マオ、これでいいと思うか?」
「え、あ、うん・・・まあ、いいんじゃない?」

何故か、マオは顔が赤かった。

「なーに照れてんだよマオ」
「ば、バカッ!!」

─かくしてどこかで見たことのあるスーツを着て颯爽と校門に降り立つスネーク
ついでに相良も一緒だ。

「それじゃまた」
「せいぜい、頑張れよスネーク」
「言われるまでも無い」

マオとクルツはさっていった・・・
残された、無口の二人はちょっとした間が空いた後、スネークが徐に言った

「さて、相良。ここではお前が先輩だ」
「む・・・俺が?」
「そうだ。俺よりも高校という戦場(?)は、お前の方が経験豊富なはずだぞ?」
「・・・」

少し黙り込んだようである
・・・1分たった後、さっきよりは話すようになった

「いいだろう。だが一つ注意しておきたい。スネーク」
「なんだ?」
「俺の忠告だけは聞いていた方がいい。聞き逃すようならば・・・」
「何だというんだ?」
「それは死を意味するぞ」
「・・・覚えておこう」

ここに、一つの同盟が生まれた。(生徒と先生の関係?)

校門に入るやいなか、まるでスネークをまっていたかのように林水が立っていた。
そう、スネークをスカウトした張本人だ。

「おはようございますプリスキンさん」
「ああ。・・・君はあの時のハヤシミズ君だったか?」
「はい」
「礼儀正しいな。流石生徒会長だ」
「お褒めをいただき、光栄です」
「会長、そろそろでは?」

相良が豪く、尊敬の意を込めた感じに言った

「うん・・・そうだな。プリスキンさん、会場にて演説がありますので・・・」
「というと、全校生徒の前で挨拶か?」
「はい」
「・・・」
「なにか?」
「いや、なんでもない。それはどこでやるんだ?」
「体育館似て行います。相良君、プリスキンさんを案内してくれ」
「了解です」

本当に生徒会長なのかと疑いたくなるほど、大人びていた林水会長とご丁寧な挨拶を
しながら、相良の後ろに続く

「・・・相良、実を言うとな」
「何だスネーク?」
「人前にさらけ出るというのは慣れていないんだ」
「何をいまさら。命を狙われているわけではないんだ。                スニーキングミッションでもな  い。隠れる必要は無い」
「・・・そうは言うが」

内心、ものすごく緊張していたスネーク
腹をくくってでも行くしかないのか・・・

「時間だ、どうにか間に合ったな」
「・・・間に合って欲しくなかったな」
「・・・さっきまでのあんたと違うぞ」
「まあな。さて、講演といくか」

ステージ裏で、何か意味不明な会話をしているかと思いきや、スネークは
既に緊張してきていた。
─放送が聞こえてくる

「続いて、新しいALTの先生のご紹介です」

きた。ついに来た。カツカツと音をたて用意されている教壇の前に立つ

・・・ものすごい数の若人達のまなざしがスネークを見つめていた

判断的に英語で述べようかと思ったが、ここで硬いイメージをつけてはいけない
と思ったスネーク。

「えー、あー、・・・陣代高校の皆。おれ・・・いや私はプリスキン。
 イロコイ・プリスキンという者だ。今日からここで英語を担当することになった」

しーんと静まり返る体育館

「皆とは、お・・・私はうまく付き合っていけるかどうか不安だが、
 それなりの努力はしてみようと思う。・・・何か質問は?」

そう、それでこそ先生の鑑だ(?)
相手を知るには、まず挨拶と質問からだ。
─ハイッ!と大きな声で手を上げた人物がいた

「先生はどうして日本語がぺらぺらなんですか?」

かなめであった。嬉しいことに知り合いだから緊張はしなかった

「ああ、これか?これは日本に来るときに覚えたんだ。ああそうだ、皆には言ってない
 かも知れないが、私には日本人の血が流れている。それが原因かもな」

とたんに辺りが、騒がしくなった。
「へぇー」だの
「まじかよ」だの
「うそくさい」だの
etc・・・

「・・・続けてもいいかな?私自身ALTとしてどこまで生徒と関わっていけるか解らない
 が、それも時間と共に解っていけると私は信じている。世界という壁を乗り越え
 人々が交わっていける・・・そんな感じかな?」

またも生徒達がざわめいた

「おぉー」だの
「なるほどね・・・」だの

「最後になるが質問は・・・しないで置こう。実を言うと、かなり緊張しててな
 足が痛いんだ」

これには生徒達が、くすくすと笑った。
アメリカンジョークとして受け取ってもらえたようだ

─そんなこんなで、講演が終わった。
あんがい楽に言ったように思えるスネーク。拍手は勿論起こった。

「・・・こんなところか」

ほっと一息つくスネーク。
つづいては、『転校生の紹介』だということだそうだ
あまり、気には留めていなかったが、どうやら転校生は女の子らしい

「続きましては、転校生のご紹介です」

ツカツカと、向こうからやってきた女の子と、スネークの目が合った
・・・スネークと同じ青い目だった。

「はじめまして、早瀬スバルといいます。よろしくお願いします」

─男子の目が釘付けとなっていた
彼女はいわゆる、美女と結うべき美貌があった。美しいのである。ほんとに。
スネークでも、少しばかり気になるほどだった。

じつは彼女とスネークはこの先、
複雑に絡み合ったストーリーが始まろうとしていた・・・



続く・・・



2006年06月21日 (水) 23時43分

No.908 投稿者:C&C HOME

もしかしてその転校生って、前スネークを暗殺しようと人?

2006年06月22日 (木) 08時52分

No.920 ネタ切れ中・・・ 投稿者:got HOME

この後の展開の要望を、お願いします。
・・・スクールライフとはいかなるものなんでしょう?・・・

2006年07月06日 (木) 23時10分

No.922 要望について 投稿者:イバ HOME

 いつも楽しく見させていただいています、イバと申します。
 今回これからの要望についての課題に対して、私事の見解を述べさせてもらえば、フルメタルパニック≠フ世界観で苦悩するスネークの学園生活を書いていけば問題ないと思います。
 もしできれば、私が書いてみた閑話休題的なフルメタルパニック≠掲載し、それを元手に考えてはいかがでしょうか?
 これを気に書かせていただきますが、私もまたフルメタルパニック=~メタルギアソリッド≠フクロスオーバー作品を作成しており、今回書かれている作品を注意深く傾注し、どのような展開で盛り込んでいくのかを、大変有意義に勉強させてもらっています。
フルメタルパニック≠フ作品の性質上、学園コメディ≠ヘどうしても避けては通れぬ議題と思いますが、是非に頑張ってください。
 そしてこの物語を完結させてください。
 これからの作品、ケロロ軍曹風味のメタルギア共々楽しみにいたします。
 是非にこれからも頑張ってください。
 では、長々とした書き込み申し訳ありませんでした。

2006年07月07日 (金) 18時13分

No.923 投稿者:リトルライデン!12歳です HOME

小説です。
まだ子供なので「はぁ?」と思うとこがあると思いますがカンベンです…。
それと勘違いしてるとこもカンベンです





スネークは(ビックボス)スネークイーター作戦、冷戦の終わりを経験した。
遺伝子機器により今直、生存するスネーク。

隊はスネークを生かした。
スネークを生かすため、遺伝子機器の開発を高速に開始した…。
理由はスネーク本人も知らない…知らされなかった。
呼ばれる時がくるまでは…。


スネークはフォックス部隊のHQで暇な時間を過ごしていた。
しかし、何故か傭兵訓練は毎日のようにやらされる…。
何と今は2012年。
遺伝子の調整が上手くいき。
スネークは生存する。
それだけは知らされていた。

ある日、スネークは目がさめた…。
基地の中はあわただしい…。

全体の兵士が銃を持ち、外に出て、胸で十字をきる…。
スネークは周りが把握できないようだ…。

スネーク:「こっ、これは・・・?」
基地の放送スピーカーから音がでた。

「ビックボス、ビックボス、基地の中にいたら司令室まできてください」
と丁寧さを忘れた声が響いた…。

スネークは足早に司令室に向かった…。
ドアを開けると懐かしい顔が勢揃いだ…。

スネークの部屋のザ・ボスのバンダナもある…。
武器もある。

一人の男が前にでた。
ゼロ少佐・・・いや軍隊総司令官だ…。

ゼロ:「ビックボス、キミの任務が決定した…。」

スネーク:「なに?」

スネークはスネークイーター作戦から任務停止のはずだった。  続く

2006年07月07日 (金) 23時42分

No.924 投稿者:C&C HOME

何でここに書くの?>リトルライデン!12歳です

2006年07月08日 (土) 18時24分

No.929 ありがとうございます!! 投稿者:got HOME

助言をありがとうございます。
これからも続けて書いていくので、どうぞよろしくお願いします。



次回、スネーク教壇に立つ!?

2006年07月18日 (火) 22時30分

No.933 フルメタルギア・パニック!U 13〜14 投稿者:got HOME

不思議な少女だった。
スネークは少しだけ妙な気持ちなった。
他の男子はともかく、スネークという大人が惹かれる魅力があった。

「はい、静かに。早瀬さんは最近までソビエト連邦のモスクワに住んでいました。
 日本のことはあまり知らないことが多いでしょう。ですから皆さん、早瀬さんに
 日本の事と私たちのことを理解してもらえるよう、皆さんで頑張っていきましょう」

校長の長い話が終わった。
─失礼ながらスネークは半分寝ていて聞き逃していたが、ソ連とモスクワと言った
所は覚えていた。
─何であんなに日本語がぺらぺらなのだろう?少しばかりロシア訛があってもいいはず
だが・・・そこまで詮索しなくてもいいか・・・

ひと段落が終わり、体育館からは生徒が引き返していく。
─スネークはそのまま校長室に呼ばれた。

「・・・であるからして、私たちはこのような教育方針をしているのです」
「はあ・・・」
「何事も社会に貢献できるような生徒を作り上げていく・・・そうなのですよ」
「はあ・・・」
「プリシキン先生にはその事をよく理解してもらって─」
「プリスキンです、プリスキン」
「ああ、そうでした・・・こほん。ですから・・・」
(何時まで続くんだ?・・・)

いい加減、立っているのも疲れてきたスネーク。
無駄に長い説明。社会に生きる少年の育成だの何だのと・・・            まるで聴いたことの無い単語がぞろぞろとでてきた。
─これだからインテリは嫌いなんだとスネークはつくづく思った。
ある程度話が落ち着き、立ち去ろうとしたときだ。

「それと・・・プリスキン先生?」
「まだ何か?」
「言い忘れていたかもしれませんが、2年生のある生徒に気をつけてください」
「ある生徒?そいつはいったい・・・」

校長はメガネをオタコンのごとく輝かせて、無言で一枚の写真を出した

「?相良宗介ですかな?」
「ご存知でしたか・・・この生徒だけはアメリカでも話題に?」
「いやいや、ちょっとした腐れ縁でして・・・」
「腐れ縁!?まさか、もう既に問題を・・・」

顔面蒼白になる校長。

「い、いや腐れ縁と言いますが、彼は道案内をしてくれたんですよ。お・・・私が
 迷っていたとき親切におしえてくれたんです」
「ほ、ほんとうにですか?」
「はい。(・・・襲われたがな)」
「それならいいのですが。あの子はとにかく何事も戦場のように捉えてしまって、
 たまに学校が戦場になってしまうんです。それを正しいことだと思っているようで」

なんだそりゃ・・・学校内でもそんなことしていたのか?!

「この前だって教室を静かにさせようとしてスタンなんとかと言う玩具で
 皆を気絶させてしまう有様で・・・」
「校長、それはスタングレネード。閃光と爆音で相手の五感を麻痺させる非殺傷の
 グレネードです」
「え?」
「あ、いやなんでも・・・」

うっかり武器のうんちくを言ってしまった。
どうにも武器のことになると教えてしまうクセがあるようだ。

「ともかく、プリスキン先生も用心してください」
「はあ・・・」
「それと・・・言いにくいのですが・・・」
「まだ何か!?」

いい加減切れそうになってきた。ちょっと声が大きくなる

「いえ、今日の初授業がその相良君がいる教室でなんですよ」
「・・・話はそれだけですか?」

拍子抜けだった。べつになんでもない。怖くも無い、逆に楽しそうだった。

「あとは・・・そう、早瀬スバルさんと一緒にその教室に入ってください。
 実は早瀬さんはその教室に入ることになっているので」
「先ほどの転校生ですか?いいでしょう引き受けます」
「お願いします」

念をおされ、校長室を後にするスネーク。
─待合室にいる早瀬を連れて行くよう言われていたので、急いだ。
内心恥ずかしい感じがした。
─ドアを開ける

「あ・・・」
「早瀬スバル、君と一緒に教室にいくよう言われたプリスキンだ」
「どうも・・・」

意外と、おしとやかな方だ。
少しうつむき加減だったが日本に慣れていないからだろう。

「さて、いくか」
「はい・・・」

彼女はそういって椅子から立ち上がり、待合室を出た。
─確かその教室は2年生の方だった

廊下を歩いている途中、いきなり早瀬が問いかけてきた

「プリスキン先生はアメリカ出身ですか?」
「ん?あ、ああ・・・そうだが?」
「そうですか・・・私、日本人なのにずっとソ連にいました」
「どうして?」
「解りません。生まれたときからかもしれないし、物心付いたときからかもしれない」
「つまり?」
「記憶が無いんです」
「記憶が無い?・・・それはまたどうして・・・」
「それも解りません・・・でも12歳のころまでの記憶はあるんです」
「それ以降は無いと?」
「はい」
「・・・俺もそうだった」
「え?」

スネークはふと10代の自分を思い出していた
青春は戦場で消えていたあのころだ

「いや・・・なんでもないさ。それよりも記憶のことだが、気にしてはいけない」
「どうしてですか?」
「その記憶がなくても、今いる自分が新しい記憶を作り上げていく。
 今の人生を生きることが大切だ」
「・・・よく解らないんですが・・・」
「前だけ見て生きてみる。そういうことだ」
「・・・前だけ・・・ですか・・・」

少し表情が和らいできていた。
スネークらしい(?)表現だった。
─再び早瀬が問いかけてきた

「プリスキン先生はどこ生まれですか?」
「・・・アラスカといったら驚くか?」
「そうだったんですか?私はてっきり試験管の中だと思いました」
「なっ!?」

その発言にスネークは歩みを止めた。

「・・・冗談ですよ。いいな・・・アラスカか・・・ソ連とそんなに離れても無いのに
 アラスカには自由があるんだよね?・・・羨ましい」
「・・・」

正直、驚いた。最近の子供は驚くような言葉を述べる。
だがそんな彼女は気にも留めていないようだ。逆にアラスカに酔いしれている。

「プリスキン先生にはお父さんやお母さんはいる?」
「ん?いや、母親とは幼いときに死別した。親父は・・・親父は事故で死んだ」

勿論これはスネークの嘘である。

「そうなんだ・・・ごめんなさい。嫌なこと思い出させて」
「いや、気にすることは無い。君は?」
「私はさっきも言ったとおり、記憶が無いの。お母さんも、お父さんも知らない。
 義理のお父さんは要るけど・・・優しすぎるの。厳しいところが無いの。
 甘やかされてるんだと思う」
「それでいいじゃないか。君がしっかりしていればいい」
「そう・・・そうなんだけどね」
「この日本に来れたのもその義理の父親のおかげか?」
「うん。御父さんが一度異国の文化に触れた方がいいって」
『もともと日本人なのにか?』
「なにか言いました?」
「いや。なにも。・・・その親父さんの名は?」
「アダムスカっていうの」
「アダムスカ・・・典型的なロシア人の名前だな」

この名前が後先結構なキーワードになることをスネークはまだ知らない。

「そうなんですか?・・・御父さんは私が日本に行くことを楽しみにしていました。
 御父さんは結構世界の国が好きみたいで・・・得にアメリカが好きなんですよ。
 カウボーイのまねなんかして・・・」
「それまた、ユーモアのある親父さんだ」

カウボーイが気になったが単なる物好きな親父なのだと思ったスネーク
─装甲しているうちに例の教室の前まで来ていた。
少々騒がしい。

「さて新しい戦場の始まりか・・・」
「ちょっと緊張します・・・」
「あせることは無い。何事もチャレンジあるのみ」
「前だけ見るですよね?」
「そうだ・・・いくぞ!」

どこに行く気だ?とツッコミを入れる前に、
教室を戦場と呼ぶところにツッコミを入れたい。

ガラッと扉を開けると少しシーンとなる教室
が、その沈黙を破る奴がいた。

「あぁぁ!!プリスキンさん!?ここの担当になったの!?」

この聞き覚えのある元気な声は・・・

「か、かなめ?君がこのクラスいたとは・・・ということは・・・」
「・・・・」

いた、相変わらず無遭いそうな表情でこちらをにらんでいる。
相良だ。

「やっぱりいたのか。ちょっとかげが薄いぞ相良」
「要らない心配はしないで欲しいプリスキン先生」
「・・・」

いきなり名前の語尾に先生が付いてしっくり来なかった
まあ、慣れてくるのを待つか・・・

─クラスの女子がかなめに問いかける

「かなちゃん、どうしてプリスキン先生のこと知ってるの?」
「いやー・・・なんていうか腐れ縁・・・だよね?先生?」
「ん?かもしれんな」
「えー、きになるよぅ」

で、男子の方は・・・

「相良、お前また何かやったのか?」
「・・・何もしていない」
「何もしていないのに先生がお前を知ってるのはなんかあるぜ」
「その辺勇気がいるよ。相手は外人だよ?国際問題だよ?」
「・・・だから何も知らん・・・プリスキン先生、説明してくれ」
「説明か・・・相良は道に迷った俺を助けてくれたんだ。そこで自己紹介なんか
 したわけだ。別に、なんだ、暴力は無いぞ」

すると男子一同は・・・

『そりゃよかったー・・・』

・・・暴力じゃなく殺し合いはあったが・・・
これは口が裂けてもいえなかった。
─あ、忘れかけていた。

「おい、そこでもじもじしてても始まらないぞ」
「は、はい」

ツカツカと教卓の隣まで来る早瀬。
それには教室が静かになった。

「あー、今日からこのクラスに入るそうだ。早瀬スバル。皆よろしくしてやってくれ
 ─ほら、自己紹介を忘れてはいけない」
「あ、はい。早瀬スバルです。先ほど体育館での挨拶で少ししか言えませんでしたが
 よろしくお願いします」

とたんに静寂を突き破るかのごとく、ものすごい歓声が上がったのは言うまでも無い。


所変わってオタコンのアジト。
─いつの間にか集めたものすごい数のオタクグッツ(ガンダム系?)と
かなりの数のコンピューターだ。しかも暗い。典型的な引きこもり・・・みたいだ
そこにパソコンの画面を食い入るように見ているオタコンがいた。
もう一人見える・・・雷電のようだ。

「うーんまさかこんなに手間が架かるなんて」
「・・・どうなんだ?」
「千鳥かなめのデータを調べたんだ。世界中のあらゆるデータを検索して
 行き着いたところが2つ・・・愛国者とミスリル・・・」
「・・・あの子に何があるっていうんだ?・・・うぷっ・・・」
「雷電。それよりも君、酒臭いよ。如何したんだい?」
「い、いやなんでもない」






続く








 

2006年07月23日 (日) 14時54分

No.942 中書 投稿者:got HOME

次回から第三部のほうに入りたいと思います。
・・・恐らく最後となると思いますので、お楽しみに・・・




次回、ゆれる学園編。スネークと早瀬の謎・・・

2006年08月07日 (月) 21時22分

No.946 フルメタルギア・パニック!V 投稿者:got HOME

それからが大変だった。
英語の授業のはずが何故か講演会場に変貌した。
─特にそれをおして出してきたのは女子だった。
何故か女子はスネークに夢中になっているようだが・・・

「プリスキン先生!!質問質問!!」
「なによー!私の番よ!!」
「プリスキン先生!!」

こうも日本の女子高生は凄いのかとスネークはつくづく思った。

「あ、ああちょっと待ってくれ。そうマシンガントークで質問されても困る。
 日本語が得意と言っても、全部じゃないんだ理解してくれ」
『ハーイ!!』

一方男子の方は・・・

「羨ましいね・・・」
「だな。外人だからだろ?」
「・・・いや、他の可能性もある」
「何だよ相良?」
「・・・プリスキン先生をテロリストと見抜いたのかもしれん」
「そんなわけねーだろ!!」

と、さびしくぽつんとしている。
・・・そんなプリスキン先生(スネーク)を見つめて笑う早瀬の姿があった・・・


やっとのことで放課後である。スネークは命からがら陣代高校から、脱出した。
なにしろ、追いかけてくる女子などがいるものだか溜まったものではない。
改めて、日本人のこと解釈した。なんにでも好奇心があると・・・

─そんな時、かなめが一人で下校している時だ。
あいにく相良が呼び出しを食らっていたので、一人で下校している。
・・・ま、何時も一人で帰りたいのが本心だが・・・

「そこのお嬢さん」
「はい?なんでしょう?」

いきなり呼び止められた。長髪の白髪の老人だった。

「すまないね。早瀬スバルと言う女の子を知らないかな?」
「スバルさん?私のクラスにいるけど・・・おじいさんは?」
「お、おじいさん?・・・ふぅむ・・・そう見えるのか?・・・」
「え、あ、ああすいません!!」
「いやいや、気にはしてないよ。この年だおじいさんに見えても仕方なかろう」
「は、はあ・・・」

よくみたら、外人のようだ・・・少なくともロシア系と見抜ける。
だとすると・・・スバルさんを知っているのならば。

「おじ・・・さんはもしかして早瀬さんのお父さん?」
「そう。よく解ったものだ。あの子は元気にしてたかい?」

なんとも意外なところで遭うものだった。でも全然似てないのだ。早瀬に・・・

「うん。ていうか、先生がぐいぐい押していったからちょっと緊張してたけど」
「その先生は何という先生かな?」
「え?・・・プリスキン先生というんだけど・・・」

その名を聞いた早瀬の父は、一瞬にやりと笑った。

「そうか・・・いや、申し訳なかった。もう行ってもいいよ。お嬢さん」
「あ、はい・・・」

かなめはその笑いを見逃さなかった。
─こんな父親ってのは嫌だな・・・と思った。

「ところで、君の名は?」
「あ、千鳥かなめと言います」
「千鳥かなめ・・・そうか・・・そうきたか」
「はい?」
「いや、なんでもない。それじゃあ、また遭おう千鳥・・・」

いきなり呼び捨てて呼ばれた。
─まったくを思って、あんな父親は嫌だと思った。
早瀬が可哀想だと思ったほどだ。
それにしても、なぜ、かなめの名前に変な反応をしたのだろう?
─気味が悪くなったので急いで家に帰った。

とある場所で・・・

「私だ、お前はどこに?」

先ほどの早瀬の父親だ。手に持った携帯からは聞き覚えのある声が

『例のターゲットの家の近くにいる。今すぐにでも捕まえることが出来る』
「そうか、だがまだだ。ボスの命令を待て」
『わかった・・・だが私はお前を信じているわけではない。お前はボスの伯父を裏切り
 もう一人の伯父も裏切ったことは知っている・・・もし今回も裏切るようなら・・・』
「シャドウよこの私を信用できんのか?劣性遺伝子の蛇はこの世には要らん
 必要なのは優勢遺伝子の遺伝子を引き継ぐ子孫だからな・・・」
『クッ・・・』
「ふん、お前もせいぜいボスの足元にでもしがみついてでもいるんだな
 お前は、表の世界では生きられないのだからな」
『通信を切る・・・リボルバー・オセロット』

シャドウと呼ばれた女性は通信を切った

「ちっ。あの女私の名を軽々しく呼ぶなど・・・まあいい。これから忙しくなるな」

オセロットはその場を去った




続く

2006年08月13日 (日) 00時11分

No.949 投稿者:名無し HOME

どうも、毎回楽しく読ませていただいています。
メタルギア、フルメタ好きな自分はとても良い作品です。これからも頑張って下さい。
それと、スネークとカリーニンの声優が両方とも大塚明夫なので、二人の会話を呼んでいるとなんか面白いですw

2006年08月15日 (火) 23時35分

No.956 フルメタルギア・パニック!V 2 投稿者:got HOME

そのころ職員室では・・・

「いやーそれにしてもプリスキン先生」
「・・・なんでしょうか」

なれない敬語でいらいらしつつあるスネーク

「あの相良君をとめることができた教師は恐らく貴方だけですよ」
「?止めると言うと・・・」
「実はですね」

神楽坂と名乗った女教師の口からは、相良の学校生活が述べられた

「普段の生活の授業のときでも容赦なくモデルガンを撃つなどして・・・」
「なっ・・・」

それはたぶん実銃・・・と言うに言えないスネーク。
しゃべりだした口は止まらず、まだあるようだ。

「何時だったかしら・・・数学の授業の始まるときに、教室が静かにならずにいて
 えーと、何でしたっけ?光る爆弾のような・・・」
「ス、スタングレネードでしょうか?」
「そうそう、それそれ。詳しいですねぇ?」
「いえ、なんでも・・・」
「あ、そのスタングレーネード?」

了解を求めてきていたので、軽くうなずいた

「を教室で爆発させたんですよ!」
「なっ、なにぃ!?」

まさかとは思ったが、実際やっていたのか・・・
本来ならば自分もそんな目にあっていたのだろうが、相良自身スネークのことを
警戒して何もしてこなかったのだろう。
・・・下手をしていたらそんな目にあっていたのだろうか・・・

「それでも何故か退学にはならず、未だこの高校にいるというわけで・・・」
「は、はあ・・・」
「プリスキン先生が来てくださってほんと感謝してますわ」
「・・・どうも・・・」

この手の女性ははっきり言って苦手である。
軽く挨拶して逃げるように帰った。

「なんか・・・タイプ名感じの人・・・嫌だ私ったら・・・」

「うう・・・なんだこの身震いは・・・」

悪寒が走りながらも、高校を後にするスネーク
すると、見覚えのある人影が・・・

「プリスキン先生」
「林水・・・君が何のようだろうか?」

待ち構えていたかのように林水生徒会長がいた

「初めての授業はどうでしたか?」
「さあてな・・・若い連中は元気があっていい。こっちも元気が分けられるようだ」
「そうでしたか」
「ああ・・・後こいつは内緒なんだが・・・珍しい目で見られるのは嫌なんだ」
「というと?」
「・・・人の過去に興味を持つのは止めて欲しいんだ」
「・・・解りました。こちらでも呼びかけましょう・・・あと、これを」
「ん?何だこの紙は?」

またも契約書のようだ。内容は・・・

「なになに?・・・この内容からすると、俺は教師を続ける期間がかなり増えるようだが
 まさか・・・」
「およそ3巻ヶ月増えます。契約は・・・少々違う形になります」
「うーん・・・なぜこんなことになった?」
「それは、生徒の投票と先生方の投票の結果です」
「投票?」
「はい。これです」

アンケートの結果用紙を見て驚いた
プリスキン(スネーク)の名前の欄に、人気ランキングと書かれていたところが
第一位を記録していた。
先生からの人気投票も第一位・・・

「なんと・・・」
「と、このような結果になりまして、ついては・・・」
「解った。帰ってからよく考えてみる。それでいいか?」
「はい。それでは、私はこれで・・・」
「林水」
「何でしょう?」
「君はいい社会人になれる。そんな気がするぞ」
「ありがとうございます」

そういって林水は去っていった。
残されたスネークは深く考えながらも、歩き出した。
─しばらくして・・・

「・・・おい、またばれてるぞ」
「くっ・・・なんて洞察力だ」

後ろの茂みからのぞいてた宗介。
ストーカーまがいのようなことは止めた方が・・・

「何のようだ?」
「用は無い」
「そうか」
「そうだ」
「・・・」
「・・・」

変な会話をしながら歩く2人。
その後、何も話さなくなった。

「・・・・・」
「・・・・・・」

それでもスネークの後をつけてくる宗介

「だから何のようだ?」
「いや、ようは無いと・・・」
「嘘をつけ!理由もなく人の後ろを付けてくるなどストーカー以外何者でもないぞ」
「ストーカーだと?言いがかりはよせ」
「お前、まさかかなめにもそんなことを・・・」
「いや、無い」
「本当か?」
「・・・任務以外はしない」
「怪しいものだ。・・・ああそうだ、何でミスリルはかなめに付きまとう?」
「・・・」
「言えないか?そうだろうな」
「それでは逆に聞くが、あんたはどうして日本に来た?」
「ん?聞きたいか?」
「ああ」
「教えん」
「なっ!・・・」

子供のことがよく解った気がしたスネーク
気持ち的に・・・

「だが、個々はビジネスと行こう相良」
「ビジネスだと?」
「そうだ。俺は日本に来た理由を話す代わりに、お前はミスリルがかなめに付きまとう  理由を聞かせてもらう。情報交換だ」
「む・・・」

少々うなって答えた宗介
それもそのはず、一つはプライベートな話と、もう一つは機密情報・・・
考えてしまうことだ。

─しばらくして話した宗介

「いいだろう。ただし、このことは大佐殿に報告する」
「まあ、いいだろう。それじゃあ、話すとするか」

歩きながら話した。端から見れば、生徒と教師、別から見れば傭兵二人・・・
─夕焼けがまぶしかった。

「俺は、お前達ミスリルから逃亡したとき、オキナワに逃げた」
「ずいぶんと近いな。俺も探していた」

そうだろうと思っていたスネークは、軽く言った。

「・・・あえなくて残念だったな」
「あってたら・・・殺してただろう」
「ふっ・・・返り討ちかもな」
「どうしてそう言い切る?」
「この前の襲撃のときがそうだ」
「む・・・確かに・・・」
「続けてもいいか?・・・そのときだ。俺達の元にある人物からメールが届いた」
「誰からだ?」
「俺達のスポンサーからだった。名前は・・・知らん」
「知らん?スポンサーなのにか?」
「ああ。ただ、偽名でミスターXと名乗っている」
「ミスターX・・・」

なんとなく希望をかけてたずねた

「知ってるか?」
「いや、まったく」
「そうか・・・まあいい。その人物の情報で、日本に来いとの事だった」
「それを信じろと?」
「まだある。お前、S、Hとかいう人物しってるか?」
「いや・・・そのそ男が如何したんだ?」
「・・・男とは限らんよ」
「どうしてだ?」
「そいつも、詳細は知らない。だが、そいつは例のウイルスを開発したやつだ」
「例のウイルス?・・・」

はたと思い出した宗介

「アルを駄目にしたあれか?」
「アル?誰だそいつは」
「アーバレストのAIの事だ」
「ああ、あの白いASのAIか・・・あのことはすまないな」
「・・・時と場合によってはああ結うことも必要ようだとは思うのだが」
「緊急だったからな」
「・・・それでそのS、Hなる人物は何か関係はあるのか?」
「ああ。オキナワの経度と緯度が記されていた」
「ふむ・・・」
「これも知って・・・いるわけないな」
「すまないな力になれくて」
「いや・・・いいさ。それで、お前の方はどうなんだ?」
「む・・・そうだったな」

ちょっと観念したかのように相良が言った

「かなめには・・・不思議な力がある」
「なだそれは?」
「解らない。だが、見たときはある」
「どんなだ?」
「なにか・・・何かに取り付かれたかのように、光学系のことに詳しくなる」
「それだけか?」
「いや、そうじゃない。それもかなり詳しくなる。光学の知識がまるで
 湧き出すかのように、出てくるようだった。ASの精密部品や、何から何まで・・・」
「・・・信じきれん」
「そう思えてもいい。だが真実には違いない」

スネークが見た、かなめがそのようなことになるとは信じ切れないのだ。

「スネーク、これでいいか?」
「・・・彼女がもしもそのような存在だとしてもだ、お前は何のためにいる?」
「かなめを・・・守るためだ」
「ナイト?」
「何とでも言えばいい。俺は任務のためだけだ」
「本当にそうか?」
「・・・それではなんだ?」
「いや、なんでもないさ・・・それで、このことはお前のボスに報告するか?」
「ああ。する。重要な情報を感謝する」
「こっちもだ」

みょうちくりんな、別れの挨拶を済まし、オタコンのアジトに急いだ。
(メールで送られてきた情報で)

到着したときは、部屋の中は真っ暗だった

「引きこもり生活はどうだオタコン?」
「失礼だな。せっかく情報も手に入れたのに気分が悪いよ」
「わかったわかった・・・雷電は如何した?」

指差す先には酔いつぶれている雷電が・・・

「何があった?」
「実はね・・・君、ミスリルの連中と仲良くなってるだろ?」
「ああ・・・それが何か?」
「その仲良くなったミスリルの連中がここの来たのさ」
「な、なにぃ?!」
「で、そのことなんだけど・・・」


回想シーン

スネークに送られたメールを解読して先回りしていたミスリル

「へー・・・ここがスネークのアジトか」
「一般的なアパートじゃねーかよ」
「なんとなく、一般市民に成りすましてると言った気がしますね・・・」

マオ。クルツのほかになぜか・・・テッサが混ざっていた

「でさ・・・あんたここにいても大丈夫なの?仮にも基地指令なんだけど・・・」
「いいんです。現地調査も上官の役目です」
「いいじゃんか。たまにはテッサにも戦場ってやつ見せなきゃ」
「だけど・・・」
「いいんです!あって確かめなきゃ・・・」

かなりやる気のようである。
これにおされたマオは仕方なく連れて行くことにした
・・・相変わらず、クルツは目上の人物に軽い態度だが・・・
部屋の前まで来た、三人。武装姿である。

「いい、3,2,1でいくわよ」
「OK!」
「了解です!」
「それじゃ・・・3,2,1・・・GO!!」

とたんに扉が、開いたと思ったら、ずかずかと侵入してきた三人
真っ暗な部屋だったので、よくは解らなかったが、とのかくものすごい量の
回線とパソコンとオタクグッツだった。

「・・・鍵も掛けずに無用心ね」
「んにしても汚いねぇ」
「・・・誰かいます!」

机からむくっと起き上がった・・・どうやら寝起きのようだ

「むぐぐ・・・あ、スネーク?」

カチャリ・・・

「・・・じゃないみたいだね」

オタコンの目の前に銃口を向けるマオ

「ごめんなさいね、スネークじゃなくて」
「あ、いやべつにいいんだけど・・・降伏するよ」
「べつにそんなんじゃないから。」
「え?」

─そのとき、も一人起き上がる

「むぐぅ・・・もう朝か・・・」
「あら、もう一人いたの?」

すると・・・クルツが叫んだ

「あぁ!!こいつ俺のこと首絞めたりなんだりしやがったイケメン野郎!」

雷電である。よっているみたいだが・・・・

「つぅ・・・頭が痛い・・・二日酔いなんだ静かにしてくれ・・・」
「うるせぇ!!覚悟しやがれテメェ・・・」

襟首を掴んで今にも殴りかかりそうだ。

「あーもううるさいのはあんたよ!!」
「くぅ・・・」
「手、どけてくれ。苦しいんだ」
「畜生!!」

マオに言われ、どさっと乱暴に放したクルツ

「あのー・・・スネークさんがいませんが・・・」
「ああ、まだ学校にいるのかな?」
「はい?」
「今話すよ。よっこらせと・・・」
「ちょ、ちょっと勝手に動かないでよ!」
「その銃向けられると嫌だな。どけてくれよ。話す気分もなくなる」
「・・・いいわ」

もしかしたら、初めてオタコンが女性に抵抗した瞬間かもしれない。



つづく

2006年08月21日 (月) 02時34分

No.965 フルメタルギア・パニック!V 3 投稿者:got HOME

「実は・・・スネーク、仮の姿として教師をやってるんだ。ハイスクールの」
「高校の?・・・で、どこなの?」

マオが聞き出す。

「たしか・・・陣代高校って言うんだけど・・」
「─ええぇ!?」
「どうして君が驚くんだいテレサ?」

これにはかなり驚いたテッサ
自分も一応その高校に通っているのであるから・・・
─でもそれはあえて言わないでいた

「い、いえなんでも・・・スネークさんが教師だなんて・・・」
「考えられないだろ?でも結構充実してるそうだけどね」
「はあ・・・そうなんですか?」
「そうなんだよな」

変な会話が続いてた
というより、テッサがオタコンをかなり凝視している

「な、なにか?」
「おかしいです!!」
「い、いきなりなんだい?」
「どうやったら、あんなことが出来るのか・・・貴方いったい何者なんですか?!」
「へ?・・・ああ、あのことか」

思い当たる節が有るとしたら、ASのウイルスと雷電の強化骨格のことであろう。
自分も、それくらいの知識は有るので、このオタク臭い男には何が有るのかと・・・

「そうです!どうやったら、あんな物を・・・」
「うーん・・・こまったな。そこまで根に思われてたなんて・・・悪かったね」
「べつに謝らなくてもいいです!どうしてそこまでの知識とか何か有るんですか!?」
「そ、それにもどう答えていいか・・・うーん、単なる趣味かな?」
「しゅ、趣味ですって!?信じられない」
「あ、ウイルスは別。あれは僕の作ったやつじゃないよ」
「え?・・・じゃあ・・・」

事の真相を話すオタコン。

「にわかには信じられません」
「でも事実さ。・・・で、話はそれで終わり?」
「まだです!・・・貴方は何か感じません?」
「何を?」
「なにか・・・研究をするときに耳元で、ささやく人がいるとか・・・」
「無いよ。そんなオカルトじみたことは興味なし」

たしかに、メカオタクだからかもしれない。第一、幽霊は信じないほうだ

「本当です。ウィスパードの力は・・・」
「─ウィスパード・・・ささやく物か・・・」

オタコンが思い出したかのように語った。

「知ってるんですか?!」

オタコンの目が何時になく輝いてる・・・

「ああ。知ってる。うわさ程度だけど・・・」
「そのうわさ、どこの?」

マオもなんとなく真剣に聞いてきた

「あ、それって、テッサや、かな・・・ムググ!・・・」
「クルツ!黙ってないと、舌切り落とすわよ!」
「わ、わりぃ・・・」

本気っぽい・・・

「あの、いいかな続けて?」
「あ、はい」
「うん・・・あれはそうだな、僕がアームズテックの研究員になりたてのことかな」
「アームズテックってシャドーモセス事件のメタルギア作った会社?」
「ああ。そこでスネークと僕がであった。あのころはスネークもむちゃくちゃだったし
 僕も・・・」
「思い出はともかくその、うわさを続けてください!!」

テッサが、食って掛かる

「せっかく、いいところなんだけどなぁ・・・まあいいか。でそのうわさと言うのが
 なんでも、あるデータを作った人物がいるんだけど、その人物は昔から変な
 ささやき声が聞こえたらしいんだ」
「その人はいったい・・・」
「実はメタルギアREXの基礎データを作り上げた人物なんだ」
「メタルギアREX?・・・んだそりゃ?」
「知らないの?シャドーモセス事件の使われそうになったメタルギアよ」
「あー、思い出したぜ!あれだろ?レールガンだのをつんだ奴」
「よく知ってるね?」
「まあな。VR訓練でお世話なってるぜ」

有名でもない話だ。現在ではほとんどが使われてるVR訓練がシャドーモセスが
モデルなのである。

「で、そのREXのデータなんだけど、実は僕も見た。データを見て実体化させたのは
 僕だからね」
「・・・やっぱり貴方は」
「だから違うって!現実的に自分は作ったよ!」
「どうだか?心中じゃわからねぇぜ?」
「クルツ!!」
「ほ、ほんとにわりぃ・・・」

あからさまにむすっとしたオタコン

「まあ、いいけど。・・・で、その人はそのデータを作ったあたりから行方不明に    なったんだ」
「行方不明?・・・その人はいったい・・・」
「よく解らない。生死は不明。僕はただのうわさだと持ったけど、でもデータの中身を
 見て、解った気がする」
「え?」
「あのデータ、実のところ言うと、この世のものじゃないと思うくらい精密で
 簡単、そして・・・」
「興味が有ると?」
「そう、科学者の欲が出た瞬間さ。その人は自分の才能を隠すためにどこかに逃げたんだ ろうな。実際、それを利用する親会社はつぶれたけどね」
「あんたが潰したんでしょ?」
「いいや。スネークと僕が潰したのさ」

全然自慢になりそうに無いのに自慢したオタコン

「・・・まあ、ともかくその人は研究仲間からウィスパードとよばれたのは確かさ」
「自分自身、何かにささやかれてると言ったからですか?」
「ああ。たぶんね」
「意味深げな話ね」
「ま、俺は何のことだかしらねぇけどな」

その話はそこで終わった。で、そのあとだった

「たぶんスネークは遅いみたいだし・・・ゆっくりしていくと良いよ」
「そうしとくわ。最近、残業多いのよ」
「あーあ、ゆっくりできるぜ」
「ちょ、ちょっと2人とも・・・」
「良いじゃない、一応仲間なんだし」
「俺もそう思うぜ。な、雷電さんよ!」
「い、いきなりか?」

もうお構いなしで、家に上がりこんでいた2人を見てテッサはあきれはてていた



「─で、それだけか?」
「あ、いや、そのあと宴会状態に突入したけど・・・」
「・・・」

スネークがあきれていった

「でもちゃんとした報酬は有るよ。ホラこれだよ」
「ん?ミスリルの極秘コード?・・・どうやって?」
「ふふ。秘密だよ」
「???まあいい」

─その宴会の出来事

「なあ、雷電!俺は、あんたみてぇな人いい奴だと思うぜ!!」
「うぐぅ・・・そ、そうかな?」
「ああそうだって!!」

どこからともなく出ていた酒をかっ食らってクルツが雷電に絡んでいた

「なによ!このいけメンはあたしのものよ!!」

と、横からマオが取り合う。もうやばい状況だ。

「カァーッ!男の世界に口出すなよ!!」
「ウッサイわね!雷電は男に興味は無いの!!」
「あ、いやその・・・」

雷電が助けをもとめる眼差しは、オタコンだったが、そのオタコンは・・・

「このコード解読が出来ないんだ」
「どれですか?・・・あ、これなら、こうして、こうやって、これで・・・」
「あ、やった!解読で来たよ、流石だよテレサ」
「あの・・・褒めないでください。あ、私の事はテッサで良いですよエメリッヒさん」
「じゃあ、僕はオタコンで良いよテッサ」
「オタコン?」
「オタクコンベションの略なんだけど・・・まあいいか。よろしく」
「あ、改めましてよろしくお願いしますオタコンさん」

変な同盟が出来た
メカオタクと若い女大佐の同盟・・・

「─で、そんなことがあったわけで・・・」
「こうなったのか・・・」
「ぐぅぅ・・・頭が痛いぃ・・・」


「─大佐殿探しておりました」
「カリーニンさん?如何したんですか?」
「じつは、先ほど我々のメインコンピューターに侵入された痕跡が」
「えぇ!?いったい・・・」
「その痕跡としてメッセージが。読み上げます。『データ解析ありがとうテッサ』
 これは・・・」
「・・・はめられた!!」

オタコンが、テッサに解読させたデータは実はトゥアハー・デ・ダナンの
メインコンピューターの解除コードデータだったのだ。
─その夜、テッサが悔し涙を流しベットに潜り込んだのは言うまでも無い



続く

2006年09月03日 (日) 00時04分

No.977 毎度、楽しく読ませて頂いてます><。 投稿者:ギャザ HOME

いや〜〜最近みてないなぁ〜と思ったら沢山更新されとる!!!!
やっぱり、何回みても「フルメタルギア・パニック」は、面白いですね^^。
雷電のテンパリぐわいが面白かったです!今後とも更新まっててま〜〜す><

2006年09月10日 (日) 02時24分

No.985 フルメタルギア・パニック!V 4 投稿者:got HOME

そんなこんなで早くも一週間が過ぎようとしていた。
スネークは新たな特技として教師も習得しつつある・・・
依然として変わりが無いのがミスターXからの連絡だ。
うんともすんとも言わない。オタコンのパソコンにもメールはなかった。

いつもと変わりないような一日だった・・・ああなるまでは・・・

久々に授業が早く終わり、かなめは何となく屋上に行きたくなった。
午後は夕焼けがきれいなのである。
・・・勿論、宗助も一緒だ。
(単につけて来ただけかもしれないが・・・)

「んっ〜きれいな夕焼け」
「・・・」
「どうよ、なんかいつもより壮大じゃない?」
「・・・別に変わらんと思うが・・・」
「もう、ロマンが無いんだから・・・」

そこにスネークもやってきた。
彼もまた、ここがちょっとしたお気に入りなのだ。

「あ、プリスキン先生!!」
「なんだ、まだ帰ってなかったのか?」
「・・・」
「なあ、相良。少しは教師らしくなってきたかな?」
「なんとも言えん・・・」
「そうか・・・もっと頑張らなくちゃな」
「先生、私はいいと思うけどなぁ」
「君がそう思ってくれるだけでいい。しかしなぜ全校の女子は俺に群がるんだ?」

そうなのである。以前よりも強力なアタックを繰り出してきた女子生徒が何故か
増えつつあるのだ。

「・・・ちょいワル親父」
「なに?」
「ああ、いえなんでもないの。イケイケだからでしょ先生」
「イケイケね・・・どうだ相良?俺はイケイケか?」
「まったく解らん」

ちょいワル親父がはやりだしそうな予感がする・・・

「まあ、それはともかく。先生は・・・おじさんはどのくらいまでここに?」
「さあな・・・来月か来週か・・・全く解らない。いつもフリーだからな」
「フリーの教師?なんか、宗介みたいな感じが・・・」
「かなめ?」
「あ、ううん。なんでもないの」

たぶん傭兵と言うワードが関連するだろう。それはまたいつか紹介する。

─そんな三人を影から窺う影が・・・

『そろそろですかな?』
「ええ。今が絶好のチャンスよ。一人邪魔な友達がいますが・・・かまいません」
『では、早速・・・』
「待ってください。・・・少だけ話がしたいのです」
『・・・出来る限り手短にお願いしたい』
「ええ、解りました。・・・通信を切ります」

携帯を切ったのは、早瀬だった。

─ツカツカと三人の方に歩んでくる

「ん?早瀬?君はもう帰ったはず・・・」
「ちょっとした話がしたくて」
「え?話って?」

何かいつもと様子が違う早瀬

「かなめさん。あなたはいつか私の御父さんと出会いませんでしたか?」
「あ、あ〜、あのひと?」

回想シーン

『ところで、君の名は?』
『あ、千鳥かなめと言います』
『千鳥かなめ・・・そうか・・・そうきたか』
『はい?』
『いや、なんでもない。それじゃあ、また遭おう千鳥・・・』

嫌なロシア形の男だ。意味ありげな去り方だったが・・・

「その人は私の本当の御父さんではありません」
「え、あ、そうなんだ?」

ま、それもそうだが。

「でも、私はここ(日本)で本当の父に出会うことが出来ました」
「え!?」
「・・・」

一瞬だけ沈黙が続いた
それはいったいどういうことなのだろう
─スネークが、言う

「彼女は、ソ連で記憶を失っていたそうだ」
「ええ。でも先生に言った事は、ほとんどが嘘」
「嘘だと?・・・」
「ねえ、いったい何の話なの!?」
「かなめ。静かに・・・」
「どうして落ち着けるのよ宗介!!」

宗介は、何か嫌な予感がした。
勿論スネークもだ。
─こんな感情に浸るのは何年ぶりだろうか・・・

「本当は、記憶喪失なんてなってない。子供のころからの記憶はたくさんあるの」
「いったい・・・」
「私は試験管の中で生まれた。ある男の遺伝子と秘密の力を持った遺伝子を組み合わせて
 出来たのが私」
「・・・」
「・・・」
「それは?」

突拍子も無い言葉が出てきている

「ある力と言うのは、かなめさん。あなたがよく知ってるはず」
「えっ!?・・・」
「かなめが?・・・馬鹿な・・・」
「先生は知らないかも知れないけど、私とかなめさんにはウィスパードと言う力が
 存在するの」
「ウィスパードだと!?」

聞き覚えのある用語、ささやく者『ウィスパード』
オタコンがいっていた、驚異的な科学力を持つ人のことだ
─やはりかなめをミスリルが守っている理由がこれなのだろう

「そうです。・・・かなめさん解るでしょう?ウィスパード同士では
 互いに干渉できるんです」
「う、嘘よ。早瀬さんが私と同じ・・・」
「それが如何したと?」

相良が割って入った

「あなたには関係ないわ相良君」
「俺にはかなめを守る義務がある」
「ナイトのつもり?・・・いいわ、教えてあげる。私のこの力は日に日に衰えてるの
 だから、新しいウィスパードの遺伝子情報が必要不可欠」
「造られたからか?・・・もう一つの遺伝子は要らないのか?」

スネークが、経過しつつある。彼もまたビッグボスの遺伝子からできた子供だ
何かわかるのだろう・・・

「そうでした。もう一つの遺伝子、それは私の本当のお父さんの遺伝子」
「・・・いったい」
「その私のお父さんは、かつて伝説の英雄とも呼ばれていました。生まれながらにして
 その体と遺伝子は年を取っている。新しい書き換えが必要なのその人は・・・」
「なっ・・・」
「そ、そんな!!」

早瀬スバルは指を差した。その指先はスネークをさしていた。

「はじめまして、ソリッド・スネーク・・・いえ、お父さん」
「ばかなっ!!!」





つづく・・・

2006年09月11日 (月) 21時39分

No.1002 ネタ切れ中・・・ 投稿者:got HOME

すいません、再びネタ切れです・・・
アイディア募集します!!よろしくお願いします!!

2006年09月20日 (水) 22時41分

No.1005 フルメタルギア・パニック!V 5 投稿者:got HOME

背筋が凍った
久々に、目が覚めるような感じだ
・・・言葉でも表しにくい感情に襲われるスネーク

「俺が君の父だと?・・・」
「本当です。疑問に思うのなら、DNA鑑定でもします?」
「─ねぇ!!何の話なの!?」
「俺もわからない・・・スネーク・・・どうなんだ?」

相良もいつの間にかスネークと言っていた

「スネーク?おじさんは、先生はプリスキンって言う名前じゃあ・・・」
「かなめさん、それは嘘よ。お父さんは偽名を使っているの。本当の名は
 ソリッド・スネーク、伝説の英雄であり犯罪者よ」
「なにそれ!?訳がわかんないよ!!おじさん!!」
「かなめ!喋るな!!」
「うぅ・・・」

思わず怒鳴ってしまった。

「なにが目的だ?・・・」
「目的?・・・真実を告げること以外の?」
「そうだ」
「それは・・・新しい遺伝子データとウィスパードの遺伝子データの採取」
「つまり、俺とかなめが目的か!?」
「そうです・・・あ、そろそろ時間ですね」

すぅーと忍び寄る影
かなめの背後から髪を強引に引っ張る!

「─動くな」
「!!?」

かなめの背後には、あの男が立っていた

「時間どうりですね御父さん」
「それはどうも・・・どうです?感動の実の父親との『対面』は?」

嬉しそうな表情を浮かべる早瀬
その表情は、無邪気だった。

「すばらしいものですわ」
「─オセロット!!」

そう、シャドーモセスとタンカー事件そしてビッグシェル事件の黒幕
リボルバー・オセロットだ!

「スネーク、久しいな?だがここは挨拶を控えておこう」
「貴様!!何が目的だ!!」
「目的?私は私の理由があってここにいるまでだ。人のプライベートには
 首を突っ込まないほうがいいぞスネーク」
「くっ・・・」

─隙を突いた相良が動こうとする!

「動くな小僧!お前の彼女が頭から血を噴出して死ぬのは嫌だろう?」

シングルアクションアーミーがかなめの額に当てたれた

「くっ・・・」
「宗介!!お願い!動かないで・・・」
「・・・了解」

ただ黙って下がる相良
かなりあせっている・・・

「そうだそれでいい」
「相良君、無駄なことはよして。あなたは関係ないでしょ?」

早瀬が相良に向かってにこやかに微笑む

「俺にも関係がある」
「え?」
「相良!!今だ!!」

スネークが言うが早いが、相良は懐からグロックを取り出した!!

「まあ!」
「俺には事態がよく取り込めないが・・・取るべき行動は命令にしたがう」

銃口は早瀬に向けられていた

「小僧・・・貴様まさか・・・」
「相良君?あなたミスリルの人なの?」
「!・・・」

グロッグが震えた

「やっぱり、情報は正しいのね・・・エージェント一人がついてるとは聞いてたけど
 相良君だったなんて」
「かなめは・・・渡すわけにはいかない。スネークもだ」
「ふっ、嬉しいことを言うじゃないか?さすが俺の教え子だ」
「なった覚えは無いがな」

スネークもいつの間にか、懐からソーコムを取り出していた
土壇場でけん制逆転だ

「2対2だがこっちには分があるぞ?オセロット、彼女を放せ」
「悪いがそうはいかない」
「何?」

余裕ぶったオセロットが不敵な笑みを浮かべた
─劈くようなローターの音が聞こえた!

「なっ・・・ブラックホーク!?」

アメリカ軍専用の兵員輸送ヘリがスネークたちの頭上に現れた!!

「スネーク!!今はお前の相手をしている暇は無い!変わりにこいつが相手になる」
「!?」

ブラックホークから、黒い影が飛び降りた!
衝撃で、コンクリートにひびが入る。
人間のようだが、違うようだ・・・
黒いコートを着ている。

「アラストル!?」

相良は知っているようだが・・・

「またあおう。スネーク、それとミスリルの小僧」
「!?いや!!放して!!」
「さよならお父さん」

早瀬とオセロット、そしてかなめがブラックホークに乗り込む・・・

「かなめ!・・・」
「─相良、来るぞ!!」

アラストルと呼ばれたそいつが襲い掛かってくる!



続く




2006年09月23日 (土) 01時25分

No.1009 フルメタルギア・パニック!V 6 投稿者:got HOME

ブラックホークは 3人を乗せて空へと消えた・・・

「くそっ!!かなめ!!」
「スネーク!今は俺達の安全だ!」

アラストルは既に準備完了を取りつつある

「ろくな武器も無いが・・・」
「だが、あっちは容赦しないようだ・・・来る!」

アラストルの拳が空気を切った
拳が地面にめり込む!

「なんて馬鹿力だ・・・」
「当たり前だ。こいつは・・・」

言うが早いが相良はサプレッサーをグロッグに取り付け撃った!!
(サプレッサーを付けたのはここが、どんな場所かを把握したからだろう)

バシュ!!
バッシュ!!

消音の弾丸がうなる・・・が、

キィン!!
カキィン!!

鉄がはじかれる様な音がした。
文字どうり弾丸は、はじかれていたが・・・

「そうか・・・強化骨格か!」
「残念だがそれも違う・・・強化骨格よりも優れものだ」
「?・・・」

コート越しに儀ら利と光る目(センサー?)が見えた
─風で姿があらわになる

「!?・・・馬鹿な、ASだと!?」

そうなのである。アラストルとは人間サイズまで小型化に成功したASのことだった

「そんなもの見たことも聞いたことが無いぞ!!」
「だが、現実はこれだ・・・くっ」

まるで怒り狂ったかのように殴りかかるアラストル

「相良、こっちに来い!」
「了解」

隙を突いてスネークのいる側へと滑り込む相良

「こうなれば共同作戦だ。お前が劣りになれ。9ミリでは話にならん」
「俺が?・・・勝算は?」
「ざっと50%ほどだ」
「・・・半分でも十分だ」
「武器は?」
「心配するな、無限バンダナだ」

どこからとも無く取り出した愛用のバンダナがあった

「それじゃあいくぞ!!」

─相良がアラストルの注意をひきつけた!
連続で殴りかかってきたところをたくみに交わす・・・
アラストルの拳が再び地面にめり込んだ

「今だ、スネーク!」
「任せろ!」

こんなこともあろうかと、スネークは懐にデザートイーグルを隠していた
一気にアラストルの背後に近づいて、連射する!!

ズドォオン!!
ズガシャァアン!!

いくら鋼鉄でも、こうも至近距離から50口径を浴びせられたらひとたまりも無い。
へこむどころの話ではない、大穴が開いた。

ギュゥゥゥン・・・・

機械が停止するような音がした

「ふう・・・」
「ひとまずは安心か?」
「・・・相良・・・かなめのことだが・・・」
「わかっている・・・ここはいったん退く」
「そうだ・・・やつらもすぐには、かなめを殺すわけは無いだろう」
「・・・」
「すまない」

かけてやる言葉が見つからないスネークだった。
─そのかなめたちが乗ったブラックホークは・・・

「どうやら、アラストルが倒されたようですな。発信源が消えました」
「流石お父さんと相良君。並外れたことでは死にはしませんね?」
「ええ・・・かなめ、少しは喜んだらどうかな?お前のボーイフレンドは死にぞこなった
 ようだからな」
「・・・」

一向に黙ったままだ。
─実のところを言うとかなめはこのパターンには何故かなれていた。
(原作を参考・・・)
が、新しいパターンだったので頭の整理がおぼつかない
相良はともかく、信頼していた先生は相良と同じく傭兵(凄腕の)
しかもニュースとかでたまにやってる、テロリストだったのだから・・・
そんでもって、今目の前にいる自分と同じ力を持った友達の、
本当の父親だと言うではないか。
─混乱するのが当たり前だった。

「まあいい。ボス、そろそろ目的地です」
「意外と早かったですね。・・・かなめさん見て。あれが私たちの隠れ家」
「・・・あれは・・・」

新建設中の海上プラント。東京湾に浮かぶそれは、まるでビッグシェルのようだ。
東京湾に建設中のこの施設は、本来は一般的な工場の役割をはたす巨大なプラントなのだ
いまは、彼等の居城である。

「あそこには私たちの、努力の結晶があるの。あなたにも見せてあげる」
「なにそれ?」
「メタルギア・ネクスト・・・そう、新時代のメタルギアよ」
「メタル・・・ギア?」

なんか聞き覚えのある言葉だと思った
ウィスパードの力ではなく、個人的にである。

「まあ、そのことは後で。かなめさんには別の仕事があるから・・・」
「・・・」
「ボス、この際すべてを告げたらどうです?」
「オセロットさん・・・そうね・・・かなめさん、あなたの遺伝子をもらうわ」
「え!?」

さっきも聞いたが慌てていたから聞き逃したかもしれない。
かなめは作られた存在の早瀬の遺伝子を提供する役目を負ったのだ。
─背筋が震えるような恐怖を覚えるかなめ

『助けて・・・宗介・・・プリスキン先生・・・』

「ああそうだ。あのアラストルには仕掛けがあった。・・・今頃は・・・」
「どんな仕掛けですか?オセロットさん?」
「なにたいした物じゃありませんよ。置き土産ですかね」
「???嫌な予感が・・・」

かなめの嫌な予感は的中した。
─突如、機動停止したアラストルからピッという電子音が聞こえた

「?なんだ?」
「スネーク・・・これは・・・」

大量のC4が貼り付けられていた!カウントは・・・
チチチチチ・・・チン

「!!!!!!」

ドガァァァァァァァァン!!

屋上でとてつもない爆破音が響いたので、残っていた神楽坂先生が駆けつけた

「なななな、なにごとですか!?」

プスプスと黒い煙が立ち込める中・・・むくっと立ち上がった影が・・・

「あら?もしかしてプリスキン先生?プリスキンセンセ・・・イィィ!!?」
「むぅぅ・・・ん?神楽坂先生?何か・・・」
「せ、先生・・・頭から血が・・・」

顔面蒼白で指差されたので触ってみると・・・

「おお、本当だ・・・(オセロットめ・・・味なまねを・・・)」
「おおって・・・」
「これくらい何でもありませんよ・・・そうだろう、相良?」
「・・・肯定だ」

スネークの隣からやはりむくっと起き上がる相良。
─相良もひどかった。

「さささ、相良君っ!?」
「何か?」
「あ、あなたも大怪我してるじゃないの!」
「ああ・・・これくらいは普通です」
「普通って・・・」
「そうですとも神楽坂先生。なあ、相良」

物も言わずこくりとうなずく相良
何故か二人の目が、静かに燃えていた。

「は、はあ・・・そうですか?」
「そうです・・・行くぞ・・・相良」
「・・・了解」

無表情で起き上がった二人は神楽坂先生を見向きもせずに屋上から出た。

「やっぱりなんかあったのかしら・・・あの二人・・・」

爆発=相良とプリスキンと喧嘩した。と思った神楽坂先生だった。

一方、学校を出た二人は相変わらず無言で歩く(何故か一緒に歩く)
駐輪所まで来たら、スネークのバイク(これは一昨日において置いた代物)
にまたがった。勿論相良も一緒だ。
言わずとも、解ったのだろうか?
─またがったと同時にフルスピードでオタコンのアジトに向かった。
その二人の目は復讐と似たような感情で満たされていた。




つづく・・・

2006年09月27日 (水) 00時42分

No.1012 一時休載 投稿者:got HOME

この後の展開を考えますので、三週間ほど休載します。

どうか今後もよろしくお願いします。

2006年10月12日 (木) 00時18分

No.1020 フルメタルギア・パニック!V 7 投稿者:got HOME

バイクにまたがり無言のままアジとに帰宅した2人
(相良はここがどこか知らない)

「おかえり・・・えぇ!?如何したって言うんだい二人とも!」

ちょっとこげた青年と親父がそこに立っていてビビる。

「いや・・・花火してて爆発しただけだ。な?」
「ああ・・・」

そういうなり、スネークは奥のクローゼットを開く。
そこには・・・

「・・・これは・・・」

M4A1、AK−74、FAMAS,H&KMP5・・・
ありとあらゆる武器類があった。

「裏ルートで入手しておいた。もしものときにとおもってな」
「・・・犯罪だ」
「仕方ないだろう?今がそんなときだ・・・」

しかしながら、相良はそう言うが手当たりしだいに武器をぶっしょくしている。
明らかに二人の様子がおかしいと感じたオタコンは・・・

「戦争でも始めるのかい?」
『そのつもりだ』

初めて二人のいきがあった。

─場所が変わって、海上プラント

独房らしき場所にかなめが入れられる。
かなめをつれてきたのはオセロットだった。

「痛い!!何すんのよ!!」
「ここで大人しくしてろ。そうすれば身の安全だけは保障してやる」
「なによそれ!?女に向かってそれは無いんじゃない?」

独房の戸が閉められる。

「私は女でも容赦はしない。お前が重要な存在だから手出しは出来んが、普段なら
 拷問か、処刑だ」
「・・・狂ってるわ」
「私は正常だよ・・・かなめ」

独房からオセロットが去ろうとしたときだ。

「あれでいいのか?」

オセロットの横に音もなく現れた。・・・あのシャドウとか言った女だ。

「シャドウ、私には私なりのやり方がある。影の貴様にどうこう言われる筋合いは無い」
「・・・千鳥かなめ・・・ボスの遺伝子データが取れた後はどうする?」
「さてな。煮て食おうが焼いて食おうが我々の好きなようにさせてもらう」
「女子供にも拷問か?」

冷徹な目でみるシャドウ。
そんなオセロットはいぶかしげにいった。

「いけないか?単なるスポーツだよ。私にとってはね」
「・・・」
「まあ、相手は子供だからな。少しぐらいは手加減─うぉぉっ!?」
「!・・・またか?」

右手を押さえて痙攣するところをかなめはしっかりと見ていた。
『なにあれ・・・』
心の中で悪寒が走る。

「・・・くっ・・・なぜだ!?ここ最近収まってきたと言うのに・・・リキッドめ!」
「オセロット。やはりその右手はネックだな」
「・・・」

鎮静剤を打つオセロット。この一部を見ていたかなめは『リキッド』
と言ったオセロットの言葉を聴き逃さなかった。

「このことをボスに通達するか?」
「いらん。このことは誰にもわかられていない。勿論ボスにもだ」
「・・・まさか自分の伯父がこの右手だとは思いたくも無いだろうからな」

『なんのことなんだろう・・・』

かなめは後でこの事実を目の当たりにする。・・・悲惨な結末で・・・

─所変わってアジトのアパートにて。

「これくらいでいい。後はオタコン、任せたぞ」
「任せるもへったくれも無いよ!敵のアジトも解らないのにどこに行こうってんだい?」
「解らないから頼んでいるんだろう?」
「そんなの僕にもわからないよ・・・落ち着いて。なにがあったのか冷静に話してくれ」
「・・・」

そういえば、冷静さにかけていたような気がした。いつもの自分らしくない・・・
二人は同時に同じ気持ちになっていた。
・・・スネークと相良は先ほどのことを話す・・・

「そんなことが・・・」
「オタコン!迷っている暇は無い。早くしなければかなめの命が」
「でも、その敵の戦力がわからないんじゃ君たち二人じゃ無理だ。死にいくもんだ」
「・・・俺に一つ提案がある」
「なんだ?」

相良は徐に自分を指差す。

「俺たち、ミスリルがいる」
「・・・そうだ、そうだよ!スネーク!!」

こんなときこそ心強い見方がいて嬉しいものだ(契約しててよかった)

「まてよ・・・相良、どうしてそれを早く言わない?」
「・・・あんたと同じだ。頭に血が上りすぎていて、ド忘れしただけだ」
「・・・」

─東京湾近海

ミスリル専用ECS搭載輸送ヘリ、ペイヴ・メアに乗り込んだオタコンとスネーク。
相良が直々に呼び出しておいた。
向かう先は最新鋭潜水艦トゥアハー・デ・ダナンだ。
─既に浮上しており、ハッチが開いていた。

「へぇー凄いね」
「おい、関してる場合か!」
「ごめん。でもさ・・・考えてみたら、こんな持ってる連中と戦ったんだと
 思ったら・・・」
「ああ、今思えば疑うべきだったな」

格納庫に降りたペイヴ・メアから降りたスネークとオタコンは相良の誘導で司令室に入る

「相良宗介、ソリッド・スネーク、ハル・エメリッヒ。以上3名」
「うむ・・・軍曹、君は下がってくれ・・・」
「了解」

相良は敬礼をして立ち去る。・・・後姿に炎が見えた気がした。

「よく来てくれたスネーク。エメリッヒ博士」

久しぶりに見るカリーニン少佐と・・・

「久しぶりですねスネークさん。オタコンさんは・・・昨日会いましたけど・・・」

オタコンに対してちょっと警戒していたテッサがいた

「・・・少佐、テッサ。長ったらしい挨拶はいい。現状だけ説明してくれ」

スネークはぶっきらぼうに言った

「そう来るだろうと思ったぞ。・・・軍曹から話は聞いた・・・このことは       スネーク、君がミスリルで行う初のミッション(任務)だ」
「望むところだ」

スネークは、にやっと笑った。

「エメリッヒ博士は我々と共に作戦司令部での情報担当を」
「待ってました!・・・テッサ、よろしくね」

オタコンがテッサの顔をうかがうと・・・

「オタコンさん?・・・今は大佐と呼んでください」
「あ、うん・・・」

ちょっとだけ怖かった。

「だが、作戦会議が始まるまでまだ時間がある。それまで少し体を休めていてくれ」
「解った・・・できるだけ早くしてくれ。こっちは準備万端だ」

そう言いながらもスネークは格納庫に行った・・・なぜか?
・・・彼らがいるからだろう・・・

「─スネーク!!」
「メリッサ・マオ!・・・元気そうだな」
「なに言ってんの!一週間前にあったばかりでしょうが」
「そいつはすまなかった・・・みんないるか?」
「あってみる?」
「・・・ああ」

誘われるようにミスリルの隊員のところに行くスネーク。
何となくだがスネークは彼らといるときが安らいでいた・・・


続く・・・





2006年11月09日 (木) 01時00分

No.1023 フルメタルギア・パニック!V 8 投稿者:got HOME

「スネーク!?おいおいあんたがここにいていいのかよ!」
「クルツ・・・それはひどいいいぐされだな」
「だってよ・・・あ、うちの隊長を紹介しておくか」
「ん?」

クルツが指差す先には黒人の男がいた。
すっとした姿勢と軍人らしさが際出ている。
まさに隊長にしたいような男だった。

「貴殿がソリッドスネーク?」
「そうだが・・・あんた・・・もしかすると・・・」

ふと黒いM9のことを思い出した
・・・嫌な予感がする

「あんた、黒いM9のパイロットか?」
「ああ。私はクルーゾーと言うものだ・・・階級は中尉」
「やっぱりか。あんた中々手ごわかったぞ」
「こちらも生身の人間を相手にするとは思っていなくてな・・・手こずったさ」
「これからは・・・まあ仲間として受け入れてほしいが・・・あつかましいか?」
「いや・・・こちらとしても嬉しい限りだ。部下にはいい経験にもなる・・・」

すっと手を出された
スネークは何も言わずただ握手を交わす
─小声で横からクルツの声が聞こえた

「スネーク、こう見えてクルーゾー中尉はアニメオタクだからな」
「な、なに!?」
「どうかしたか?」
「い、いや、なんでもない」

人は見かけによらないとつくづく思ったスネーク
もしかしたらクルーゾー中尉とオタコンは結構馬が合うのでは・・・
そんな考えが頭をよぎる。
そんな中・・・
─お次は誰か想像もつくかもしれないが

「・・・」
「相良・・・ナイフだけ見つめていても何も出来んぞ」
「わかっている」

ベンチに座ってただ黙々と武器の手入れだけをしていた相良に眼が行った
─他人が口を出すような感じではない。

「・・・俺は一度だけ戦場で女を見殺しにしたことがある」
「?・・・」
「俺もあの時は未熟だった・・・だが、時がたつにつれ守るべきものがわかった」
「・・・」
「ついこの間までアラスカに引きこもってた俺だが、皮肉かも知れんが戦場でまた
 守るものが出来た」
「それは?」
「仲間だ」
「仲間?・・・」
「仲間は時として大きな力になってくれる、何もかも自分の力だけで出来ると思ては
 戦士としてそれは死を意味する・・・頼ってみろ」
「抱え込みすぎたということか?」
「─そうそう」

マオが話を割ってきた

「いつもみたいにさチャッチャと行動してかなめを助ければいいんだから
 かなめは私にとって友達よ?あんただけの問題じゃないんだから」
「そうだぜ。かなめは俺にとって彼女・・・いてて!」
「それはどの口が行ってるのかしら?」
「─それにこの事態はミスリルにとって大きな問題だ」

クルーゾーも関わってきた

「お前一人の問題ではない。ろくなサポートも出来なかった我々にもある・・・違うか?
 相良・・・」
「いえ。そのとおりです」
「なら決まったな」

スネークは一部始終を聞いてはっときずいた。

『あれ?おじさん、外人?』
『そうだが?・・・珍しいか?』
『ううん。全然。外人さんとは結構会ってるから・・・ある意味で・・・』

ある意味で・・・の意味がようやくわかったスネークだった

「どうったの?スネーク?」
「あ、いや・・・なんでもないさ・・・」
「中年の上の空だけは見たくないもんだよな」
「なにかいったかクルツ?」
「い、いやべつに・・・」

そのとき、甲板のスピーカーから集合のサイレンが響いた
─ついに作戦が決まったようだ・・・

そのころ・・・海上施設にて

「ねぇ!痛いったら!!放してよ!!」
「黙って歩けかなめ。・・・ボスがお待ちかねだ」

オセロットに腕を引っ張られてかなめがとある部屋につれてこられる
・・・医療器具の類が並んでいるが・・・

「ま、またこの手のパターンか・・・」
「安心しろ。ボスがやるそうだ。私なら手加減しないからな・・・」
「サイテー!」

オセロットはにやっと笑う
勿論鍵をかけられた。
─薄暗い部屋の奥から聞き覚えのある声が・・・

「御免なさい、かなめさん。オセロットさんは手荒な真似しなかった?」
「あ、あなたは・・・」

声の主はボスである早瀬スバルであった

「さあて・・・無駄な話は後にして・・・かなめさん?ちょっと来てくれる?」
「いやだって言ったら?」
「・・・別に何もしないのに」
「信用しきれるもんですか!だいたい・・・・」

カチャという音がした
勿論拳銃の音である

「言うとおりにしろかなめ」
「オセロットさん!」
「・・・解ったわ・・・煮るなり焼くなり好きにしたら!!」
「そんな手荒なことはしません・・・」

そういうが早いかかなめのそばに近づいて・・・
プチッと髪の毛を抜いた

「いたっ!・・・!」

パシッと早瀬に張り手を食らわせるかなめ。

「なにすんのよ!」
「これで遺伝子サンプルは手に入ります・・・ね?手荒なまねはしなかったでしょ?
 かなめさん?」
「・・・なんなのよ・・・」
「オセロットさん。かなめさんを・・・」

にこやかに笑っている素顔が不気味に思ったかなめ

「さあ、行くぞかなめ」
「─くれぐれも手荒なまねはしないでください」
「解りましたボス・・・」

ここまでこの男が早瀬に尽くすのか解らないかなめだ
それ以前に髪の毛一本でなにが出来るのかということも考えてもわからないこと
だらけだった。

「次期に解る。かなめ・・・ボスは作られたということだけがヒントだ」
「はぁ?つくられたって・・・」
「ここでじっくりと考えてるがいい・・・まぁ何時まで生きていられるか解らんがな」
「なによそれ!どういう─」

扉が閉まり一方的に会話が終わった。


『遺伝子レベル、サイコウチョク開始。現在79パーセント』
『遺伝子名ミーム。種別、ソルジャー遺伝子。』
『第二コウチョク遺伝子。遺伝子名ウィスパード。種別、不明』
『現在、全体ノ遺伝子コウチョク量ハ81・26パーセント』

怪しげな機械音
そこには血管、大動脈にいたる重要な場所に管が差し込まれている早瀬がいた・・・



つづく・・・

2006年11月27日 (月) 23時34分

No.1028 フルメタルギア・パニック!V 9   投稿者:got HOME

「各員、戦闘準備にかかれよ」
「へいへいと・・・」

ASのパイロットや潜入部隊が装備を整え始める。

「ほらほら、スネークも急いで!」
「う、うーむ・・・」

マオに急かされるスネーク

「しかし、なぜASのパイロットなのに武装する?」

そばにいたクルツに話しかけた。

「何言ってんの?俺らだっていざとなりゃ潜入すんだよ」
「お前達が?まあ確かに腕は認めるが・・・」
「ASでの侵入だって制限されるところがあるだろ?最後に必要になんのは
 やっぱ人の力なわけ」
「なるほど・・・」

深く納得したスネーク

「ってあんた煙草もってく気か?」
「そうだが?」
「・・・余裕あんなぁ・・・」
「まあな。一本やるか?」
「おっ、すまねぇ・・・ぷはぁー・・・ん?モスレム?」
「すまんな。公衆の場をわきまえてるのでな」
「あんたみたいな大物がモスレムねぇ・・・葉巻なんてどうだ?」
「あまり好かん。第一、値が高い」
「ははは、それもそうだな」

なんか知らないがかなり和んでた

「─あんたらいい加減しなさいよ!」

マオがこちらに気づいていた

「うへぇ・・・」
「ずいぶん時が短いなお前のとこの隊長は」
「いつものことだあの女は・・・」
「なんか言った?」
「い、いいや」

きつい眼光がこちらを睨んでいる。
─軽く装備を整えたスネークにある代物が目に入る

「ん?これか。日本の正式採用されたアサルトライフルは・・・」

スネークの手に取られたそれはM16同様のバナナマガジンを使用し
M16A2と同様の長さだ。違うといえばバイポット(三脚)が取り外し可能で
さらに銃自体オリジナルの代物だ。さらに・・・

「・・・エジェクションポートが左にあるのに対しセイフティも左に・・・
 左専用にしては危険だ・・・」

そのわけはエジェクションポート(薬莢が出る所)から出た火薬のせいで高温の    薬莢が右腕に当たる可能性があるからだ。
ひっくるめて言うと、やけどの危険性があるということ。

「うーむ・・・謎だ」
「どうしたんだ?」

宗介が悩むスネークに気づく

「相良、こいつのセイフティが左にある理由を教えてくれ」
「安全使用のためだそうだ」
「?」

いつかのスネークのようにたんたんと語りだす宗介。

「不意の暴発をに無くすためにセイフティを左にし、安全性を高めたそうだ」
「そんな馬鹿な話があるか?戦場で扱いにくくなるぞ」
「日本が戦場になるのか?」
「・・・」

まずそれはありえないことはスネークは知っていた

「まあ、日本版AKだと考えればいい」
「確かにAKもセイフティは左だ・・・だが・・・うーむ・・・」

かなり文句をつけたがるスネーク

「そうだな・・・あとそいつは3点バーストも出来る」
「3点バースト?新兵の訓練銃かこれは!?」
「いや、新兵でも仕官でも扱える安上がりな・・・そうでもないか」
「どういうことだ?」
「壊れにくさと安全性に追求しつくしてコストが高い。ざっと三十万ほどだ」
「三十万だと!?・・・日本人は何を考えてるんだ?・・・」

スネークがあきれる理由は、アメリカのM16で八万円(日本円にして)で      AKにいたってはアフガンゲリラが使っている粗悪な密造銃でも三千円なのだ。
た、高い・・・

「俺にもわからん・・・スネークにも解らんのだからな」
「・・・」

ともかく性能だけは保障していいものなので使ってみることにしたスネーク

「ほらそこ!!無駄なうんちく語ってる場合じゃないでしょ!」
「そうだった・・・そうだマオ」
「なに?」
「作戦の途中でASを使うんだろ?」
「たぶんね。まあ、それは作戦会議で説明されると思うけど」
「頼みがあるそれに相良お前にもだ」
「?何だろうか?」

スネークが指差す先には・・・

「あれだ、M2ブローニングマシンガン」

M2ブローニングマシンガン。第二位世界大戦から使われだした傑作大型マシンガン
対戦車、対人、陣地防御。何にでも使える50口径マシンガンだ。


「あれを如何すんの?」
「アーバレストの片にくっ付けて欲しいんだが」
「はぁ?」
「正気かスネーク?」
「勿論だ。流石に年でな一人歩きはつらいからお前さんのアーバレストの肩にでも
 乗っかってた方がいいだろ?」

つまり戦車代わりという事なのだろう。

「無茶よ!時速200キロで走る代物よ!」
「あの場で200キロも走らないと思うが?」

基地内は狭いことを踏まえた考えからだ。

「・・・いいだろう」
「宗介!」
「少しでも戦力が欲しいんだ、頼む」
「・・・はぁ・・・あとで整備兵に頼んでおくわ」
「ありがたい」
「ただし、スネーク」
「なんだ?」

ちょっとだけ嫌な予感がした。

「死なないでね」
「?」
「ねぇったら!」
「あ、ああ解った・・・」

軽くウィンクしてその場を離れるマオ。
─スネークはマオの淡い恋心にこれっぽっちも気づいていなかった・・・
ポカーンとしていたスネークとマオ、クルーゾーが船内放送で司令室によびだされたのはその後だ。

「─あ、よくここが解りましたね説明しなかったのに」

テッサが疑問視している

「なに、うちの凄腕ハッカーのおかげさ」
「いやー、それほどでも・・・」
「・・・」
「ないけどね・・・はは・・・」

テッサに白い目でみられるオタコン

「作戦内容を説明してもいいですかな大佐殿?」
「ど、どうぞ」

カリーニン少佐が資料を片手に画面をさす

「これが海上施設。元は新日本石油が使用するはずだった工場プラントだ」
「工場プラントをどうやってやつらが手に入れたんだ?」
「そのことについて話そう」

またも画面をさす

「彼等が今回の事件の首謀者だ」

オセロットと早瀬の写真が浮かぶ

「早瀬スバル。年齢不詳、出身地不明、血液型も不明。何から何まで不明な点が多い」
「解るとしたら彼女がウィスパードとかいう力があるという点だ」
「・・・」

テッサの顔が暗くなる

「それと君が親ということもな」
「・・・まだわからんさ」
「─そしてもう一人が重要だ。かつてのフォックスハウンドの隊員で拷問とリボルバー
 の名手。リボルバー・オセロットだ」

カリーニン少佐の手がぎゅっと握られたのをスネークは見逃さなかった。

「彼が今回の本当の首謀者といってもいい」
「どうしてだ?」
「今回の事件に関与している兵隊は彼が呼び集めた。かつてのGRUのコネを手当たりし だいに当たって手に入れたのだろう」
「よくもまあ、古参の兵隊を集めたものだ。しかも日本に」
「何しろスペツナズ出身が多いだろう。日本に武器の持ち込みも簡単だろう」

再び画面が変わる。

「次に侵入方法と作戦内容だ。侵入はいたって簡単。ASとボートを使って海上からの
 側面侵入だ。敵の盲点をついた侵入経路がここ」

レザーポイントがさすのは排気口だ

「侵入に成功したら、次に行うのは千鳥かなめの安全確保だ」
「・・・最悪の場合は?」

これには皆黙り込んだが少佐は続けた。

「なんとしても連れ帰れ」
「解った・・・他にもあるのか?」
「彼等の動機を調べて欲しい。まさかオセロットの頼みでただ単に参加したスペヅナズ
 では無いだろう。何か裏があるはずだ」
「そして・・・これは確かな情報ではないのだが・・・」
「なんだ?もったいぶらないでくれ少佐」
「メタルギアがあるそうだ」
「なんだって!」

その場の全員が驚愕した(テッサは知っていた)

「それは本当なんですか少佐?!」

マオが食い入るように聞く

「あくまでも、情報だ。当てにはしない方がいい」
「日本でメタルギアを建造・・・」

これはかなり裏があると見たオタコンとスネーク。

「そのことを踏まえた調査も君たちにしてもらいたい。そして・・・今回の首謀者の
 抹殺か拉致してきてくれ」
「抹殺か拉致?・・・それ以外は?」
「許可できん」

出来れば拉致の方でことがすめばいいのだが・・・スネークはふと、そう思っていた。

「以上で作戦内容は終了だ。質問は?」
「この作戦が失敗すればどうなる?」

スネークは素朴な疑問をした

「こちら側からハープーンを射出する。プラントを総攻撃するつもりだ」
「解った、そうならないようにするさ。なあ?」
「ええ。そうね」
「それ以前に失敗はしない。それがミスリルだ」

マオとクルーゾーは了解済みだ

「それでは解散。急いで持ち場についてくれ」
「僕はここでテッサとサポートするよ。通信回線はいつもと同じ141・12だ」
「私は記録担当としてサポートします。回線は・・・140・96。たぶんスネーク
 さんにとってはいつもと同じだと・・・」
「解った。頼んだぞ二人とも」

スネークが部屋を出ようとしたときだ

「スネークちょっと待ってくれ」
「なんだ少佐?」

スネークを少佐が呼び止めた・・・



続く・・・ 



2006年12月29日 (金) 02時56分

No.1029 中書 投稿者:got HOME

かなり連載が遅れました!
申し訳ないです・・・

ほぼ1ヶ月ぶりなのでどうにか書きました。
原作を読み返したので、何とか作品になるよう努力していきたいと思います。


次回、少佐の過去と潜入開始・・・

2006年12月29日 (金) 03時00分

No.1031 これは遺憾な・・・・・・ 投稿者:ハミ HOME

この小説に関してなんですが、周りや本人は楽しんでるようですが、その第三者。
つまり、私のように突発的に現れた人はどう思うでしょう?

確かに、違うシリーズのものが共演するような物語は人気ですが、
□ここに書かれた小説の著作権は投稿者にあります。
と、掲示板のトップに書かれています。これは逆手に取ると、
あなたが今書いている小説の参考となる、フルメタル・パニック!の著作権はその作者にあるわけです。

あなたに無い著作権を、どうして貴方が好きに使えますか?

そもそも、題名をもじる時点で業界では盗作です。
この場合でも業界ではないにしろ、相手が頭にきて訴えれば貴方は負けます。
まず、訴えられることはないでしょうが。ですが、だからってやっていいですか?
見つからないから万引きしていい。っていう考えと同じようなものですよ。

おそらく、知らなかった。ってのがgotさんの意見でしょう・・・。
しかし、知らなかったが通用しないのは考えればわかること。
それに、訴えられないにしろ、マナー違反 という現状は小説のことを知っている人の中では常識です。
楽しむためにマナーは犯していいなんて、どこかしらのPKのような考えを
もし、持っているのならば、いますぐやめましょう。

2007年01月20日 (土) 08時18分

No.1034 それでも・・・ 投稿者:got HOME

自分としても不安だったのですが、
訴えられない限り作品は続けていく覚悟なので
著作権が絡んでも迷惑にならないようにしたいと思います。



2007年01月23日 (火) 00時48分

No.1035 フルメタルギア・パニック!V 9・5 投稿者:got HOME

スネークたちが着々と作戦の下準備を整えてる中
ある男が動き出していた・・・

海上施設内

『どうだい?そっちの状況』
「泳ぐのに手間取った。何せ赤外線センサーがたんまりと海中に仕掛けられてた」

ひたひたと水滴がこぼれている人影が見えた
月明かりに照らされて見えるシルエットは・・・

「だが、最新型のステルス迷彩で何とかなったよ。さすがあんたじゃ無きゃ無理だな」
『そういってくれると嬉しいよライデ・・・いや違ったね。忍者』

間違いなく雷電改め忍者であった

「どっちでもいい。俺としても一人だと不安だ」
『大丈夫、もうすぐスネークたちがそっちに行くはずだ。君の役目(ロール)は
 可能な限りの情報収集と・・・』
「千鳥かなめの安全か?」
『そうだ。恐らくやつらはそう簡単にかなめを殺したりはしないはずだ。
 きっとどこかに幽閉されているだろう』
「必ず見つけ出すさ・・・もう二度と女の子の血は見たくない!・・・」
『そのことなんだけど・・・忍者、今日何の日か覚えている?』

雷電は深く沈黙した、

「エマが・・・死んだ日だ・・・」
『ああ・・・だけど、今度はそうはいかない。・・・そうさせるもんか』
「もちろんだ。」

冷たく光るその機械の瞳には、再び始まる戦いの犠牲者を出さんとする
熱い火が見えていた・・・

つづく・・・

2007年01月23日 (火) 01時13分

No.1036 面白い 投稿者:BIGBOSS HOME

です12月辺りから見ています
訴えられるわけが無いと思います
コナミはそんな小さなことで重い腰を上げるような事しないでしょう
なのでgotさんこれからもフルメタルギア・パニック!続けてってください
アーバレストって4の映像で出てきた二本足歩行の奴でしょうか??(まぁどうでもいいですが
やっぱり小説だからでしょうか戦闘シーンは少ないですね
それはそれでとてもいいです ものすごい楽しいです!!!!
これからも小説投稿がんばってください
↓のホームページMPOの部隊のです

2007年01月24日 (水) 14時24分

No.1046 フルメタルギア・パニック!V 10 投稿者:got HOME

「こちらスネーク・・・他5名予定ポイントに到達」
『聞こえてます。予定どうりですね』
「案外きついもんだな戦車と違ってASにしがみついていくのは」
『こっちは振り落とされるんじゃないかって、はらはらしてたとこだよ』
「無駄な心配させたようだな」

アーバレストの肩にしっかりと銃座も固定されている
・・・よくやったと言うよりよくやるな・・・

「スネーク、アルからの伝言だ」

宗介が無線で代わる。

「?AIからか?」
『スネーク。あなたが途中で振り落とされる危険性を予測した結果、65%の確立で
 海に落ちていました』
「なかなか多いな。だが俺は生きてるぞ」
『予測不能。あなたに関してはすべてにおいて予測不能です』
「・・・いい意味で捉えるぞ」

アルはスネークを警戒していた。ほかのASのAIと違ってアルは特別らしい
(原作を参考・・・)感情に似たようなものがあるそうだ。

「さあて・・・ここからが本番だな」
『現時点での敵の武装は不明だ。ソ連製の武装なのは確かだが・・・』
「なーに、少佐。心配することでも無いだろう。俺はこいつらを信じてるし
 何よりも見つからないことが先決なんだ」
「そうです。最小限で最大の効力を発揮。ミスリルの自慢です」
「そうだ。では・・・作戦開始」

少佐の言葉が発せられた数秒後に全M9がECM状態になった。
忘れた方もいるだろうから、手っ取り早く言うとステルス迷彩のM9盤だと思えばいい。
─スネークがうなる

「うーむ、たいした腕だ」
『まだ何もやってないのに解るのスネーク?』

マオが懸念な声を出す

「上官の命令に素早い対応が出来るのは腕がいい連中だ」
『へぇー長年の経験ってやつですかい?スネーク?』

クルツが茶化した

「経験?いや・・・自分の体験からだ」
『???』

─それを監視カメラで見ている人物が・・・

「ふっ・・・本当に予定どうりだな」

─ECMが当然切れた!

『な!なんだこりゃ!?』
『システムダウン!?こんなときに・・・』
『皆落ち着け。ただのダウンじゃないな・・・』

クルーゾー中尉が落ち着かせた。いきなりの事で隊員があせるのもわかる

『そんな!?整備は万端だったはずじゃないの?テッサ!』
『ちょ、ちょっと待ってください・・・解りました。この原因』

オタコンがあせるのかまわず続ける

『ウイルスです。間違いありません』
『な、何だって?ASのコンピューターに侵入できるウイルスって・・・』

全員の脳裏にスネークが使用したチャフグレネードが浮かぶ。

『おいおい、それってスネークだけが持ってるんじゃ・・・』
『いや、あれはH,Sという人物が送ってきたものだから・・・本人が持ってても
 おかしくないよ』
「と言うことは何かオタコン?ここに俺たちを助けてくれたH,Sがいると?」

スネークの返答に曇りがかかる

『かも知れない。・・・理由は不明だけど何らかの理由でこれに関わってるのかも』
「・・・みんな気をつけろよ。ASがだめになる危険性がある」
『了解。二度とやられるつもりは無いが』
『こちもだぜ』
『同感、同感』
『ECMが無くとも作戦は継続できます、以後散会活動に転じますOVER』

固まっていれば見つかる可能性は大きいので散会した。
ASといえど、あまつさえM9といえど万能ではない。
取り囲まれれば包囲されて死ぬ危険性があるからだ。
─アーバレストは中心部付近まで侵入していた

「あまり的の反甥は無い。赤外線にも何もだ」
『楽にいくとは思えないが・・・!スネーク」
「どうした?」

目前に二機のASが陣取っている。
カニみたいな頭とこけしの様な胴体が特徴的。
─ソ連製AS・サベージだ。

「Rk−s・サベージ・・・武装は、ショットキャノンか・・・?いや・・・」

スネークが嫌に解説が長い

「サベージにしては頭部が違う。ショルダーも角ばっている・・・」
『恐らくソ連の新型を持ってきたんだ』
「オタコン?」
「オタコン。あんたあれが何かわかるのか?」

相良の質問に対して自身ありげに答える

『Rk−t・スーパーサベージ。NATOコードだけど聞き覚えないだろ?
 スーパーサベージはまだ実験資格段階のASなんだ』
「実験段階?まるでM9みたいだな」
『そう、西側のM9に対して東側はスーパーサベージを計画していたんだ。
 たぶんパワーはM9と互角だね』
「なるほど・・・でお前はどこでその情報を?」
『それは後で教えるから今の状況を如何するかだよ?」

話を聞くかぎりやばそうなスーパーサベージが二体・・・

「なに・・・腕前と知恵でいけるさ」
「肯定だ・・・アル戦闘モード」
『ラジャー』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続く

2007年02月03日 (土) 00時10分

No.1051 フルメタルギア・パニック!V 11 投稿者:got HOME

対戦車マシンガンにしがみついたスネーク
アーバレストはフルスピードで接近戦に出た!
─たとえスーパーサベージといえど狭いパイプラインの中では一瞬の動きが出来ない
そこをうまくついた格闘攻撃だ。

「!!」

ズザシュウゥゥ!!

単分子カッターが胴体ごとスーパーサベージ(以後SPサベージ)を切り裂いた!!
スネークはあまりの火花に目をつぶった。

「む、ぬかった!」

振り向くともうもう一体のSPサベージが攻撃態勢に移ろうとしていた
まさにその直前である!

「任せろ!!」

スネークの座っていた50口径の弾丸が火を噴いた。

ズガガガガガ!!

すさまじい火花が散った。対戦車用の貫徹弾だったのでASの装甲にも十分
威力を発揮した。何よりもまさかASの肩に人が乗っていて援護射撃してくるなど
SPサベージのパイロッは夢にも思わなかっただろう。

「いまだ!相良!!」
「!!」

二度目の斬激は真っ二つに断ち切った。およそ数十秒の出来事である。

「ふぅ・・・いい腕だな相良。ASの扱いは」
「そうでもない・・・俺よりうまい連中がいる」
「生身でもこう、うまく行くといいもんだがな?」
「・・・」

ちょっとショックを受けた相良。

「まあとにかく先に進むか・・・オタコン、テッサ頼んだぞ」
『任せてくれ』
『慎重にお願いしますよ』

あえて謝らなかったスネーク。彼なりの考えがあるのであろうか?

─先にしばらく進むと道は分かれていた。片方は人間。片方はASのようだ。

「ここからは二手に分かれるか・・・」

スネークはアーバレストから飛び降りた。

「じゃあな相良。運がよければまた逢おう」
「必ず逢う羽目になる。それだけは自身がある」
「そうか?・・・心配はしたほうがいいか?」
「いらん」
「ふっ・・・それじゃあな」

そう言って、スネークと相良は分かれた。
─奥に行くにつれて警備は強くなっていった
スネークの武装はM9麻酔弾、例の自衛隊正式銃89式突撃銃を構えている。

ビハインドで敵スペッツナズの声が聞こえた

「なあ、聞いたか?」
「ああ・・・侵入者が出たんだろ?」
「何でもASで侵入してきたらしい・・・最近の戦闘はご無沙汰だったからな・・・
 抵抗できるか不安だな・・・」
「仕方ないだろ?オセロットには昔世話になった例があるし、何よりもこれが終わったら
 遊んで暮らせるだけの金も手に入るんだ」
「そうだな・・・祖国の妻や子供のためだ・・・もうひと頑張りか・・・」

どうやら侵入はばれてしまったようだ。あれだけ派手にやれば当然か・・・・
かなめやメタルギアとは関係ないようだったが興味深い話だった。
たとえあのオセロットといえど、これだけの兵士に遊んで暮らせるだけの金など
手に入るわけが無い・・・しかし・・・何か引っかかるスネークであった。

ある程度進むと通信が入る

『スネーク聞こえる?』
「オタコンか?どうした?」
『いや、ちょっと話したいことがあって・・・』
「?」
『今日何の日か知ってる?』
「・・・ああ」

スネークは覚えていた・・・覚えていなければならなかった。

『何の話ですか?』

テッサが怪訝な顔で話しかけてきた

『そうだねテッサにも知らせておきたいんだ・・・僕には妹がいたんだ」
『妹?・・・』
『そう。彼女はEEというんだ。エマ・エメリッヒという名前がるけど、
 僕はEEと読んでいた』
『その人は今はどうしてるんですか?』
「死んだ」
『え?・・・』

テッサは今何を聞いてしまったのかを呪った。

「ビックシェルの事件で彼女は関わっていた。そのとき敵の攻撃で致命傷を負って
 俺たちの目の前で死んだ」
『そう・・・だったんですか・・・』
『でも、僕はそれ以来変わることが出来た。僕はEEの分まで生きなくてはならない
 EEが残したものを大切にして・・・』
「お前・・・まさか」
『スネーク、EEのように彼女達を死なせたくないんだ!彼女たちは利用されてる    だけだよ!』
「だといいんだがな・・・賢者達が関わってきて欲しくないものだ」
『・・・そのオタコンさん?』
『なんだい?テッサ』
『私・・・EEさんのこと知ってるような気がするんです!』

テッサの発言にオタコンはわれを忘れた・・・



続く・・・

2007年02月09日 (金) 00時10分

No.1059 中書 投稿者:got HOME

どうもgotです。
つい一年前までは週ペースで書いていた作品ですが、
最近はもう一ヶ月単位になってしまいました・・・
それでも書き続けるのでよろしくお願いします。

次回、テッサとEE・・・

2007年02月27日 (火) 23時13分

No.1070 フルメタルギア・パニック!V 12 投稿者:got HOME

「知っているとは、どうゆう・・・」
『私・・ある次期に文通をしていたときがあったんです』
『その文通相手が?』
『ええ。イニシャルがEEと』
「どういった文通だったんだ?」

スネークの問いにテッサは少々緊張していた

『ネットワークシステムの関係で知り合いました・・・』
「つまりネット友達か」
『は、はい。顔を見合わせたことは無いんです』
『それは百も承知さ。』

オタコンの声が強くなった。

『・・・野暮なこと聞くけど、どんな事を話してたんだい?』
『いろいろです。生活とか何から・・・でも・・』
「どうした?」
『こっちは嘘をつかなければならないんです。EEさんは本当のことを
 話してくれているのに』
「・・・」

当然といえば当然か?テッサは機密の軍組織にいる。日常生活においては
すべてが『偽装』なのだ。もちろんネットの世界ででもだ。

「テッサ、仕方の無いことだ。君のせいじゃない」
『そうとも。どんな嘘でもそれはある意味許される嘘かもしれない。 
 ネットで君が軍人だなんて言っても100人いて誰が信じる?』
『・・・』
「そうだ。誰も信じない。人間とは顔を見合わせて会話し、初めて他人を理解する。
 言葉だけでは割らんものだ」
『でも・・・』
「出なければ今の仕事を止めることだ」
『あっ・・・』

スネークの言葉に心が動いた感じがしたテッサ

『絶対にそんなことはしません!』
「その息だ。少々自信を失いかけてたぞテッサ」
『試したんですか!?』
「さてどうだろ?」
『・・・そろそろいいかな?』
『あ、すいません。EEさんとはメールでのやり取りが主で。・・・オタコンさんのこと は・・・』
『書いてなかった?』
『いえ、尊敬していると』
『そ、そうなんだ。・・・解った。解ったよ・・・』

オタコンは深く納得していた。ネットの世界でも自分を恨んでいたのかなどとは
思いたくないからだ。・・・やっと吹っ切れた感じだ。

「大丈夫か?」
『心配ないよ。よかったよその話しを聞けて』
『私も早くその話をするべきでした』
「・・・さて、通信をきるぞ。まだ、やつらがうろついてるとなると危険だ」
『頑張れよスネーク』
『気をつけて』

通信を終えて、通路移動する。途中敵兵を見かけたものの、気づかれた様子は無かった。
─他のチームも移動していた

『よし、ここからはASから降りる。クルツ、お前はここで見張りだ』
『ヘイヘイ』
『・・・マオ、いけるか?』
『大丈夫。一人で行けます」
『解った。各自行動に移れ』

ASから降りたマオとクルーゾーはスネークとは別の地点に下りた。
クルツは軽いノリであるがASに登場し警戒任務に就いた
─そのころ宗介は。

『侵入ポイント適正。ここからは俺一人か・・・』
『サー。私は如何すれば?』
『現状待機。いつでも起動できるようにしておけ』
『ラジャー』

装備をまとめアーバレストから降りた宗介。
スネークと同じポイントを目指していた。
─進むにつれて、道が広くなる。倉庫のようだ。

無線でSENDした

「こちらウルズ7どうぞ」
『聞こえるよ。宗介』
「・・・博士」
『ん?どうしたんだい?』
「ここは戦場です。コールサインでどうか・・・」
『ああすまない。スネークと違って難しいな・・・』
「・・・名前で結構です」
『ごめんごめん。気を使わせたかな?』
「・・・」

嫌な空気が流れた。というより宗介とオタコンが話したことがこれが初めてだからだ。
何故か宗介はオタコンの事を博士と呼ぶ。

『ごほん・・・で?どうかしたの?』
「これよりB1倉庫に出ます。指示をどうぞ」
『ああ、うん。B1倉庫は、石油貯蔵庫にもなってる。うかつに銃撃戦をやると危険だ
 なるべく戦闘は避けてくれよ』
「了解。通信をきります」

なれない相手で疲れたオタコンだった。
─監視カメラ(極小サイズで見えない)が相良の映像を捕らえていた。

「ほう・・・ミスリルの連中は以外に早かったですな。
 あの小僧は私が相手をしましょう」

オセロットが映像を見ながらリボルバーをまわす

「オセロットさんできれば殺さないで。・・・相良君は私のクラスメイトだから・・・」

早瀬が心配そうに言う

「解りましたボス・・・」

残念そうなそぶりを見せつつ、その場を去っていくオセロット。

「あの男を信用するのですかボス?」

シャドウが話しかけた

「シャドウ。あの人は我々のことを救ってくれたんですよ?信用しない方が 
 おかしくありません?」
「・・・肉親を殺してでもですか?」
「魔がさしたんでしょう?」
「しかし・・・」
「私は伯父様たちが死のうとも関係ないの。お父さんが大事なんですから」
「・・・私も警戒任務につきます・・・」

シャドウもそこから離れた。
後に残った早瀬は側にあったパソコンを手に取った。
徐にメールを書き込む。そしてイニシャルを書き込んだ。
H,Sと・・・


続く・・・

2007年03月26日 (月) 17時24分

No.1076 投稿者:KEN HOME

僕はこの作品が大好きです。
スネークや宗介が本当に「らしさ」をかもしだしていると思います。
はやく続編が読みたいです。

2007年05月26日 (土) 23時13分

No.1083 初めまして 投稿者:Luck HOME

初めまして、Luckと言います。
全て読ませていただきましたが、やはり続きが気になります!
フルメタル・パニック!の原作はよく知りませんが、かなり面白いです!
ここで質問です。早瀬スバルのことですが、やはり四匹目の蛇でしょうか?○○○・スネークというコードネームもあるのですか?
また、フルメタの敵組織や、メタルギアソリッドの方で、大佐やメリル、メイ・リン、ナオミやローズは登場しないでしょうか?
では、続きを楽しみに待ってます。

2007年09月24日 (月) 23時04分

No.1100 おもしろいーw 投稿者:q

面白いーw

2008年09月10日 (水) 20時06分

No.1101 ・・・・ 投稿者:velkutur

>ハミ
この作品の原作を教えてくれたのは有り難いが・・・
KYだ。帰れ

2008年09月16日 (火) 02時38分

No.1102 フルメタルギア・パニック!V 13 投稿者:got

どうもお久しぶりですgotです。
約一年ぶりに本作を書くのですが、よろしくお願いします。



宗介はB1倉庫を移動する。
所々に監視カメラが設置されていたが難なく突破できた。
しかし、怪しいことにスペツナズの一人も見かけなかったのだ。
警戒心を強める宗介。

「・・・・」

進んで行くうちに広い空間へとたどり着いた。

SEND

「こちらウルズ7。博士?」
『どうかしたかい?』
「おそらく、貯蔵庫らしきポイントに到達した」
『了解だ。・・・うん。石油の備蓄量はかなりのものだろう。              安易に銃撃戦をやるとドカンだ。気をつけてくれ』
「ラジャー」

アサルトライフルを構え、慎重に前へ進んでいく宗介
・・・それを伺う存在が・・・

かつかつとブーツのかかとを着く音が空間に響く。

「!?」

宗介は四方を確認するも足音の主姿が見えない。
間違いなく敵である。しかし、妙だ。
・・・まるで、宗介を見回しているかのようである。
黙ったまま周囲に気をはる。
すると、ハハハっと笑い声が聞こえた。

「お前がボスのお気に入りだったとはな。これは以外だったな」
「!?」

後ろから声が響き、慌てて振り向く。
そこには見覚えのあるガンマンスタイルの男が立っていた。
クルクルとシングルアクションアーミーを回転させ宗介を凝視している。

「貴様は・・・」
「改めて名を名乗らせてもらう。俺の名はシャラシャーシカ。またの名を!
 リボルバーオセロット!」

名乗りを上げた後、オセロットはファストドロウを行う。そして、空中に上げて
落下させつつシングルアクションアーミーをホルスターにしまった。
─見事なリボルバー捌きである。


一部始終をモニターで見ていた司令部にて。

『オセロット・・・・』

オセロットの姿を見てカリーニン少佐が何か思い出したかのように
手を力強く握り締めていた。

『カリーニン少佐?』

オタコンが怪訝な顔つきで訊ねる。

『なんでもない博士・・・・』
『・・・』

テッサも少佐の様子がおかしいことに気がついた。
普段なら取り乱すことのない男なのだが、何か・・・憎しみがにじんでいた。

─B1貯蔵庫に戻る

「・・・」

宗介もまたこの男に用があった。
かなめを奪い去ったのはこの男である。何としても聞き出さねば・・・

「どうした小僧?怖気づいたか?」
「・・・かなめはどこだ・・・」
「あの小娘のことか?さあてな・・・生きてるかは私には解らん」
「・・・何!?」
「フフフ、冗談だ。まあ、あの小娘はあとあと私がじっくり料理してやるがな」

薄気味悪い笑みを浮かべるオセロット。
宗介もまた普段は出さない表の感情だがこのときは、違った。
かなめの命を守るために・・・

「そんなことはさせない・・・」
「ほう?」
「お前を倒し、かなめを救出する!・・・」
「できるかな?・・・さて、長話が過ぎたな・・・私のことが知りたかったら
 お前の上官に聞いてみるといい」
「どうゆう意味だ?・・・」

この問いにオセロットは答えなかった。
そのまま、シングルアクションアーミーを取り出し、呟くようにこう言った。

「六発だ・・・六発以上を生き延びた奴は・・・まあ、いるにはいる。
 だが、お前はどうかな?」
「・・・」

オセロットは45ロングコルト弾をシリンダーに装填する。
ゆっくりと・・・まるで余裕でもあるかのように。
─宗介は容赦なくアサルトライフルの引き金を引いた!

バババババ!!・・・

弾丸がオセロットの顔を掠める。
すぐさま身を翻し隠れるオセロット。

「まったく!最近のガキは気が短くていかん。少しは決闘を楽しむことができんのか!?」
「・・・言えるのか?お前のような奴に」
「フン!まあいい。じっくりと味あわせてもらう!」




続く・・・


2008年09月23日 (火) 17時06分

No.1103 gotさんへ 投稿者:伊庭

お久しぶりですgotさん。
いきなりな不躾な書き込みをし、失礼をいたします。
さて今回私が急な書き込みをさせてもらったのは、私もフルメタルパニックとメタルギアソリッドのクロスオーバー作品を書いている事を隠す事無く報告しようと思ったからです。
この掲示板への掲載は行ってはいませんが、それを同人誌に掲載し、冬コミにて販売する予定(当選に受かれば)ですが、同人誌発行に際してgotさんにお知らせをしようと今回勝手ながらここに書かせていただきました。
無論gotさんが書かれた二次創作フルメタルギアパニック≠そのまま盗作した作品ではなく、 私なりに創作し書いたフルメタルパニック×メタルギアソリッドの同人作品です。
発行する際、何らかの誤解が生じgotさんに不快感を与える事は避けたく、今回ここに書かせていただきました。
最初にフルメタルパニックとメタルギアソリッドのクロスオーバー作品を見出したgotさんに失礼だと思い、当方の作品を封印しようと思いましたが、作品を他の方に呼んでもらいたいと思う自分の気持ちには嘘をつけず、意を決し作品出展をごまかさずに書かせていただきました。
同人誌にして出す際にごまかすこともできるかもしれませんが、それでは不誠実だと思いここにありのまま発行を報告させていただきます。
今ここに書かれたことで不愉快な気持ちに湧き上がっているかもしれませんが、同人誌発行に際して、決してgotさんのフルメタルギアパニック≠盗用盗作は行わない事を約束します。
そして発行を是非に認めてください。
お願いいたします。
そして最後に、フルメタルギアパニック≠フ再開おめでとうございます。一年間ぶりの新作を楽しく読ませていただきました。
これからの展開を心待ちさせていただきます。
ぜひ最後までお書きになってください。

2008年09月24日 (水) 13時57分

No.1104 伊庭さんへ 投稿者:got

不快な気持ちなど一切ありませんよ!
自分のこの作品を皆様に知られていただけるなら本望です。
どうか頑張ってください!

2008年09月24日 (水) 21時23分

No.1136 早く続きが読みたいです(^_^)! 投稿者:ミスターX MAIL

ミスターXと申します。此度、メタルギアソリッドとフルメタル・パニックのコラボレーション小説を読ませて頂きました。メタルギアソリッドシリーズもフルメタル・パニックシリーズもどちらも大好きな私にとって嬉しい小説でした!前々からメタルギアソリッドシリーズとフルメタル・パニックシリーズがコラボレーションしたらどんなに面白いか考えていましたが、まさかコラボレーションしていたなんて思いもしませんでした!ストーリーもクオリティが高くて常に楽しめました!ありがとうございました!6年前に途絶えてしまったのは残念です。メタルギア・ネクストとは何か?、カリーニン少佐とオセロットの因縁とは?など謎が沢山残っていてハラハラドキドキしています。復帰お待ちしています。

2014年04月09日 (水) 18時09分

No.1137 続きはないのか 投稿者:よっぷ

すごく面白いです
誤字とかはおおいですがそれを差し引いても面白いです
最終更新からずいぶんとたっているので望み薄ですが続きが読みたいです

よくこのての作品に著作権どうこうとつっかかるかたがいますが
確かに正当な権利があるわけではありませんが万引きのように店に損害を発生させてるわけではありませんし
この作品を売り出してお金を儲けようともしてないのであればさして問題はないと思います

確かにキャラクターや設定の著作権は原作者様にありますが
ストーリー自体はオリジナルですしそのぶぶんを他のファンの方と趣味の範囲で共有して楽しむのは問題にはならないと思います

まぁこんな話あったら面白いよねと友達とストーリーを考えるのを著作権どうこうと騒ぐのなら世の中のほとんど人が犯罪者になるわけですし

2014年07月24日 (木) 21時11分

No.1139 メタルギアスネークと小さな少年の出会い 投稿者:リュカ

シャドー•モセス島…………………
スネーク「何?ある島に爆弾が?すぐ行く!!!!!!!!!!!!!」
爆弾島………………………………
男の子「おじさん誰?この島に来ちゃ駄目!!!!!!!!!ここは危ないんだ!!!!!!!」謎の少年がスネークに注意を促す続く

2015年03月11日 (水) 20時43分

No.1141 続編希望 投稿者:AAA

今回初めて読ませていただきました
キャラが生き生きとしていてとても良かったです

もう何年も前に更新がストップしているようですが、できれば続きが読みたいです


2017年02月16日 (木) 14時37分

No.1159 やっぱり面白い 投稿者:APPLE

やっぱりフルメタルギア・パニックは面白い
続きが気になる…

2017年03月17日 (金) 04時12分



ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonから最大10%ポイントアップ新生活応援セール29日開催
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板