ロボテック製スプレーロボットのスプレー方法

　ダイカストに於けるスプレー行程は、取り出し行程終了後に行われ、型温
が低下しない様に出来るだけ短時間に終了した方がよい。
　ロボテックのスプレーシステムは、金型によって最適スプレーを短時間に行える様に、ノズル配列を専用化したカセットで行われる。
　このスプレーカセットはロボットを可能な限り単純な動きでカバー出来るように考案される、例えば上下動作で可動型や固定型のキャビティー全面をカバーするように配列されており、ノズル１本１本のON、OFFと、それぞれの離型剤流量が、ロボットの動きや速度と連動して最適量をリモートコントロール出来るように構成されている。
　何より、ロボットスプレーはハンドスプレーと同じ感覚でスプレーのかかり具合を目視確認しながら、教示出来る事ではないでしょうか。
　スプレーのかけ方で大切なことは型温度の違いを瞬時に判断し、高温部や
低温部の離型剤の乾燥速度と、濡れ具合を見ながらスプレーすることである。
冷却不足の場合は乾燥速度が速く、乾いた塗布面のテカリ具合が悪く、冷やしすぎると濡れすぎてテカリが出ない。教示の時は型温が低いときに行われるのが一般的で、その場合は型温が上昇して飽和した時を想定して教示する。これが結構ゲーム感覚で楽しいですよ！！。

　ロボット据え付け後に行われる教示教育で一番伝えたい部分である。