[22] 沖縄の現実 |
- 郡司真弓 - 2010年01月24日 (日) 17時41分
20〜23日、沖縄に行ってきました。 サロンの欠席、すみません・・。。
沖縄では、戦争の歴史と米軍基地をたどりました。 ご存知のように、沖縄の殆どの戦死者は米軍の攻撃で命をなくしたのではなく、国に見放されて命を亡くしました。
その歴史の延長線上に、米軍基地が存在しています。 今、普天間基地の「移設」が争点となっていますが、 現地に行って、これが混乱させる要因となっていると感じました。
つまり、まず、基地が必要か、不要かの議論が必要で、 移設は別問題であるということです。
それから・・・見える基地問題と、見えない問題が あることも感じました。
見える基地問題は、学校・住宅の中にある基地の危険性などですが、見えない問題が今の沖縄の社会の根底になっています。
戦争中に肉親を自らの手で殺した人はたくさんいます。 母親を自らの手で首を絞めた小学生など、 地獄絵図を体験した幼い子どももいます。
そのような人たちは、今でも、精神的に不安定の中で生きており、家庭を持っても自分らしく生きることが出来ません。
そのような荒れた背景のもとに、米軍基地があり、米軍の差別の中で生活をせざるを得ない事実は、想像はできないものです。
事実、全国平均よりも、若年母子家庭、離婚率、生活保護、失業率は高く、高校・大学進学率、就学率、収入などは全国標準よりかなり低く、子どもの貧困も深刻な状況になっています。
このような社会構造の根底には、沖縄の人たちが体験した戦争(心の傷)があり、今でも沖縄は戦争状態です。そして、沖縄を歩き、体験者の話を聞き、基地(軍事力)は平和な社会をつくるのではなく、心と地域を崩壊させるものだと痛感しました。
那覇市では、返還された地域に住宅、商業地域をつくり、経済効果(雇用)、福祉サービスなどを創出しています。このまま基地が存在すれば、土地がないばかりに永遠に経済回復は不可能です。
本日、名護市の市長選挙ですが、この機会に多くの人たちが、 米軍基地が必要なのか?考えるように、私も米軍基地のある神奈川から声を出していきたいと思います。
<追伸> 現地で平和活動をしている人たちに香織師匠の講談「哀しみの母子像」をアピールしてきました。 香織師匠の次の創作は・・・沖縄をテーマにいかがでしょうか?
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