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[24] いざ、言葉で勝負!
立木寅児 - 2010年02月26日 (金) 15時03分

   
いざ、言葉で勝負!

             深田卓
1月6日(水)
 正月中、繰り返し読み直した神田香織著『乱世を生きる語り口を持て 新作講談の創り方語り方』の校正を持って神田さんの稽古場、香喋庵へ。細部にわたる打ち合わせをし、使用する写真の選定も行う。どんどんいい本に仕上がっていくのを実感する。
 神田事務所であるオフィス・パパンの立木寅児さん、私の友人で外かんだ一門2つ目の中井厚織さんも来ていて、作業終了後、新年会になる。神田さんは、都内では講談サロン「香織倶楽部」を、名古屋では劇団うりんこを中心に講談ワークショップを、いわき市では講談教室「お江戸の粋な言葉遊び」を主宰している。目的はプロを育てることだけではない。講談の発声法を身につけ、この時代を自信を持って生き抜くために古典的話芸である講談をリサイクル、再活用しようというわけだ。しかしこの中から少なからぬ才人が登場している。彼らを神田さんは外かんだ一門と呼んでいるのだが、この本の前半は、この弟子たちの創作を素材にした講談入門編でもある。
 化粧品商法のインチキを化粧品制作の実演を交えて告発した「化粧のカラクリ今昔物語」、法知識学習の甲斐もなく痴漢冤罪に巻き込まれていく悲喜劇「私はやっていない」、金の斧の話をもじった子ども向け講談「金の張り扇」、自分の祖母の人生を講談調にまとめたものなど、それぞれ個性的で面白い作品が生まれている。これらの作品は伝統的な講談調で味付けして語られるわけだ。私は、発表会や一門会に何度も足を運んでいるが、会を追うごとに上達していくのが見て取れる。
 この本の第2部は神田さんの「国鉄労働者(ぽっぽや)義士伝」「ビリー・ホリディ物語」など新作5編を収載、社会のさまざまな問題を、明快な言葉で表現した作品集である。
1月21日(木)
 本郷で行われている香織倶楽部の稽古に行き、飲み会に参加、出版記念会の打ち合わせを行う。4月12日夜、後楽園涵徳亭で実施することに決定。
1月27日(水)
 上野広小路亭の神田香織一門会に参加。鏡織鏡さんの「ガマの油売り・破裂」が抱腹絶倒だった。1枚が2枚、2枚が4枚というガマの油売りの発想を自分の先祖の数に適用する。今の天皇から神話の神武天皇までを直系で計算すると66代になるという。では私たちの66代前の先祖の数はというと天文学的な数になる。肥大化していく数字をすらすら暗記で語るのを観客は呆気にとられ聞いているうちに、それが爆笑に変わっていくというナンセンス講談。鏡さんは一風変わった人なのだが、それが舞台では生きてくる。
2月4日(木)
 昨日今日と神田さんが本に署名をしに事務所に来られる。献本分と、事前予約者分、そしてこれから一か月分の講演会場での販売品だ。さすが芸人、お客を大事にする方だと感心する。手伝ってくれた厚織さん、そして立木さんも呼んで飲みに行くことに。そういえばこの本の出版も、飲んでいたときに決まったのだった。
2月5日(金)
 日販から電話で、今日、配本の『乱世を生き抜く語り口を持て』が50部足りない、すぐ王子の新刊口までもってきて欲しいと電話がある。調べてみると明らかにこちらの起票ミスのため少なく搬入されている。タクシーで行けば五千円はかかる。南北線で王子まで出てそこからタクシーで届けた。鞄に20冊詰め、30冊をキャスターで引いていったが、60歳を越えた体にはきつかった。
 前の出版社にいた40年近く前、本郷からお茶の水の日販まで、両肩に本を下げて搬入に行っていた。夏の盛りには、暑さと、重さに聖橋の上から投げ込みたい衝動に駆られたことも記憶している。今の巨大で近代的なビルになる前の日販では、なかなか来ないたった一つのエレベーターで最上階の五階へ上がり納品していた。伝票も手書き、まだ算盤も使っていた時代だ。
 王子に流通センターが完成してからは荒川土手行きのバスに乗って、締め日には一日二回も通った。搬入だけに往復2時間近く時間を使えたのは、まだ余裕があった時代だったというべきだろうか。いまは業者に納品を代行してもらっているから王子に行くのは久しぶりだった。(『出版ニュース』2月下旬号より)



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