[90] 柴田元幸さん From:ごろんちょ REPLY 2000/11/14 07:40 えっと、オースターの話題ではないので、場所違いだったらご指摘下さいませ。
柴田さん、今度は絵本の翻訳だそうです。 エドワード・ゴーリー(知らない……)という作家の大人向け絵本シリーズだそうです。 -------------------------- [91] Re:柴田元幸さん From:schazzie REPLY 2000/11/14 18:56 >オースターの話題ではないので、場所違いだったらご指摘下さいませ。
全然構いません。お好きなことを書いてくださって結構です。場合によっては、他の掲示板にも転載させていただくこともあるかもしれませんけど、どうぞご自由に。
> 柴田さん、今度は絵本の翻訳だそうです。 > エドワード・ゴーリー(知らない……)という作家の大人向け絵本シリーズだそうです。
Amazonで見たら、下記がヒットしました。これはもう訳されているんですね。知らなかった。 ごろんちょさんのおっしゃっているのは、違う作品なんでしょうか?
「ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで」 エドワード ゴーリー (著), Edward Gorey (原著), 柴田 元幸 (翻訳)
でも絵を見ると、ただの子供の絵本て感じじゃないです。柴田さんの感覚にマッチする何かのあるお話なんでしょうか? 紀伊国屋に行ったら、探してみたいと思います。果たして子供の本のコーナーにあるかどうか・・・。 -------------------------- [92] Re:柴田元幸さん From:ごろんちょ REPLY 2000/11/15 07:05 そうです、そうです。この「ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで」という作品です。もう発売になっているんですね。
この作家の絵本は、子供向けではなくて、最初っから「大人向けの絵本」ってことになっています。なんでもエドワード・ゴーリーってのは「韻を踏んだ文章とモノクロの線がによるユニークな作品で知られる」作家のようです。このギャシュリ……も「26人の子供が恐ろしい運命に出会う様子をアルファベット順に並べ、ブラックユーモアとして描く」と紹介されています。
この後にも「うろんな客」「優雅に叱責する自転車」の刊行がすでに決まっているようです。
こういう書籍こそ実際に手にとってから、買うか買わないかを決めたいところなんですが、それも叶いそうにないので、もしも本屋で見つけた時には、ぜひぜひ印象なんかを教えて下さいね。 -------------------------- [93] Re:韻を踏む From:schazzie REPLY 2000/11/15 18:36 >エドワード・ゴーリーってのは「韻を踏んだ文章とモノクロの線がによるユニークな作品で知られる」作家のようです。
確かに何か子供にはちょっと怖い絵なのではないかという感じですね。ハロウィーンの話で有名なティム・バートンのような感じもしましたが。 韻を踏んだ文章というのは、日本語にするのは難しいですよね。子供の本にはよくあるんですが、柴田さんくらい言語に精通していないと、なかなか上手く訳せないと思います。意味は訳せても、言葉の音やリズムの面白さまでは十分に表現できないですものね。
>「うろんな客」「優雅に叱責する自転車」
タイトルからして子供向きじゃないですよね。 「うろんな」とは、どういう意味でしょう???大人でもわからない〜!(^_^;
>もしも本屋で見つけた時には、ぜひぜひ印象なんかを教えて下さいね。
わかりました。今日紀伊国屋のクリスマスフェアに行こうと思ったんですが、雨に負けました。(^_^; 今週中には行くつもりでいますので、見つけたらよく見てきます。
そういえば、ハリポタの中国語版を観察してくるというのもあったっけ。ハリポタは中国語でなんと言うか?を見てくると約束しているんです。 たしか「波璃甫多」みたいな4文字の当て字だったと思うんですけど、サブタイトルが神秘的なんたらかんたらというんです。 ちと脱線しちゃいましたね。
しかしハリポタを含め、子供の本のほうが翻訳は難しいと感じています。 難しい言葉を使えば表現できるのに、噛み砕いて言うとなると、何と言えばいいのか悩むんですね。 ことさらやさしい言葉を使う必要もないと思いますが、少なくとも一度は噛み砕かないと、本当の意味が伝わらないような気がします。 大人の本でも、やたら難しい言葉を使う人がいますが、その人は本当にその言葉を理解しているのだろうか?と疑問に思うことがあります。学術書などでない限り、読者にすんなり受け止められる言葉を用いることが大切だと思うんですけど、逆になかなか難しいことですね。そのあたりを柴田さんがどのように処理しているのか、実に興味津々です。 -------------------------- [94] Re:柴田元幸さん From:ごろんちょ REPLY 2000/11/15 23:12 えっと、ダヴィンチだか何だかで柴田さんの翻訳書を指して「安心印」などと言ってましたね。柴田さんの翻訳書には、はずれがないという意味らしいですけど(笑)
それにしても、柴田さんの活躍を見ていると、大学で授業を教えるのだけが(助)教授の役目じゃないよな、と思います。もしも柴田訳の本に出会わなかったなら、私なんて一生英米文学と付き合うことなんてなかったと思いますから。
ただ、柴田元幸訳、ってだけで、書籍業界は大々的に宣伝してしまう傾向があるようですけど、彼の訳書がすべて万人向きかというと、案外とそうでもないんですよね。
そっか、ハリポタは中国語にもなってるんですね。Amazon.co.jpに作者のインタビュー記事の翻訳が載っていましたけど、あまり好感は持てなかったような……。
小難しい文章の作品ってのは、あれは意識的にそうしている部分もあるみたいですよ。特に純文。わざと難しい文章にして、ひっかかりを作って、そのシーンを印象深いものにするんだとか。あと、あまりスラスラ読めてしまうのは、作品としては出来がわるいという感覚もいまだにあるみたいですね。
村上春樹と吉本ばななが芥川賞を取れないのは、なぜか?みたいな話がずいぶんと前にありましたけど、ああいう多くの人の支持を受ける作風は、純文界ではあまり好かれないようです。多くの人が読んでこそ、作品の価値ってのはあると思うんですけどね。
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