手を合わしましょう!、命に合掌! (5079) |
- 日時:2011年10月25日 (火) 04時27分
名前:伝統
*以下は「朝にキク言葉」ひすいこうたろう・著 より
先日、無農薬でお米を育てている、ある農家さんを訪ねました。 その農家さんはこう言っていました。
「お米を作るようになって、変わったことといえば、雨の日がうれしくなりましたね」
私たちが普段、「あー、今日は雨がぁ」 なんて思っている日、 お米にとっては、農家さんにとっては、それは恵みの雨なんです。
また、寒い日が続いたときなんかは、お湯をたくさん田んぼに持っていき、 水面が凍らないようにずっとあたためていたりするのだそうです。
農家さんって、子どもが熱を出したときに、ひと晩中寄り添うお母さんみたい。 「土の状態はどうかな。水の状態はどうかな。雑草はどうかな」と、 いつも気を配っているのです。
あなたが今日食べるお米、そのひと粒ひと粒が、どれだけ愛情込めて 送り出されたお米なのかを、考えてみたことはありますか?
そこに思いをはせながらごはんをいただくこと。 それ以上の贅沢はないように思います。
「いただきます」という言葉は、食材の命をいただくことに対してのお礼を述べる言葉です。
「ごちそうさま」は、農家さんや漁師さんをはじめ、食材を作ってくれた人、 また、選んでくれた人への感謝の気持ちを伝える言葉です。
「ごちそうさま」、漢字で書くと「ご馳走さま」、 「馳走」とは「走り回る」という意味で、目の前のごはんをいただくことができるのは、 多くの人が走り回ってくれたおかげですよ、という意味です。
食べることを大切にする人は、自分の命を大切にできる人です。 食べることに感謝できる人は、自分の命に感謝できる人です。
すると、自然に、自分のこの「命」を何か大切なものに「使」いたくなってきます。 そこから始まるものが、あなたの「使命」です。
「いただきます」「ごちそうさま」という言葉、最高に美しい日本語です。
”心を込めて、「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせよう!”
<合掌 平成23年10月25日 頓首再拝>
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