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No.32 屏風ヶ浦西小川町地先の風隙と名洗層の重力断層 投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年10月25日 (木) 21時33分 [返信]

過日、千葉県屏風ヶ浦の地形を見て回りました。
屏風ヶ浦海食崖の頂部断面は、意外と凹凸しています。下総台地面を下刻していた谷の横断面が海食崖に削り出されて、崖の頂部に残された凹所となっているせいです。
その凹みは成因で分けると、風隙と懸谷の2種に分かれます。
屏風ヶ浦の南部は、磯見川のように、下流側から海食崖に削られた結果できた懸谷凹地が多く、北部は、利根川側に流下する谷の上流部を海食崖が削り取った結果の風隙凹地が数カ所あります。
 画像は、銚子市西小川町地先の小さな風隙。
陸地側(下流側)から見た景色。風隙の向こうが屏風ヶ浦の海食崖。

No.33  投稿者:滝おやじ    投稿日:2012年10月25日 (木) 21時37分

 場所は矢印の所。
国土地理院2.5万地形図「銚子」

海側からも、名洗の埋立地からよく見えるが、図の中央を東西に走る道路の造成で、谷の下流側が盛土されているので、風隙でなく懸谷のように見える。
ところで、海食崖起源の風隙地形といっても、一般には海食崖側の地形や地質に無関係なので、特に興味のある方は少ないと思います。しかし、この風隙は、風隙地形と海食崖側の崩壊とが関係しているかも・・・というのが面白かったので、紹介します。

No.34  投稿者:滝おやじ    投稿日:2012年10月25日 (木) 21時46分

この画像は、海食崖側から見あげた風隙・・・屏風ヶ浦沿岸は海食崖下に消波堤ができ、崖下と消波堤の間が陸地になって、波が静かなら崖をジロジロ見あげるながら歩けるようになっています。崖の崩壊物で一部では崖錐が成長中です。
昔は、荒波打ち寄せる屏風ヶ浦と言われたものだが、変われば変わるものですね。
この画像に見える地層は、名洗層とそれを切った風隙の谷地形斜面を覆う関東ローム層。
ずいぶん高く見える崖だが、侵食谷地形で削られている所なので、名洗層の上位に乗る香取層は存在せず、海食崖の比高もこれで小さい。
さて、風隙の右に、断層線が見えます。この断層は、正断層で、その最上部が侵食谷斜面に堆積した関東ローム層下部を切って変形させているが分かる。
 ということで、この断層、構造性の断層でなく、海食崖に伴う重力断層と考えられます。 とすると、対応する正断層があるのではと見ると、画像の左端に2本の正断層が見られます。
図にしてみると、次図のごとし。

No.35  投稿者:滝おやじ    投稿日:2012年10月25日 (木) 21時48分

左側の正断層は向きが右側の断層と逆で、これで一組。
風隙の下の海食崖崖面が、崖面から円弧状の辷り面で手前側に辷っていると見ることができます。
 さらに、この円弧状の辷り面は、ちょうど風隙の谷に対応した位置にあることになります。
 つまり、降雨による地表表層水の谷底部への集中→谷底の下位の名洗層への滲透→加重が他の部分より大きくなる→岩盤破壊→円弧状辷り面の形成
というプロセスが考えられると思います。

 別件ですが、今回屏風ヶ浦の犬吠層群の崖を廻ってみて、いわゆる名洗層の崖には、重力断層が見られるのに、南部のいわゆる飯岡層の崖では、重力断層は見かけませんでした。 名洗層は岩質が砂質なのに対し、飯岡層は泥質なのが効いているのではと思います。



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