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No.9 斑糲岩の重力変形地形 筑波山見晴し台の露岩 投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時22分 [返信]

 斑糲岩でできた岩の微地形を見てきました。場所は、筑波男体山女体山の山頂一帯。
 斑糲岩は、侵食残丘を作っていることが多い岩石で、マサ化せず、大きな角張ったブロック状の岩塊を作るようで、風化しにくい岩ですね。
 阿武隈山地などでは、残丘を取り巻く小起伏面を作っている花崗岩・花崗閃緑岩は、風化しやすく、マサ化して、タマネギ状風化とか木の根開口とかが見られ、違った風化形態をしています。斑糲岩も花崗閃緑岩も、新鮮なら物凄く硬いのは同じですが。
 まず、男体山の山頂付近を一周している観察歩道の、第2見晴らし台の露岩。 図のLoc4にある岩です。
(木の根開口作用は、HPの竪破山の七奇石を参照。)

No.10  投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時25分

 Loc4は、筑波山男体山山頂から南東に伸びる尾根のちょっとした平坦部で、その先端に露岩があり、見晴らし台になっています。
 尾根は、地形図で見ると北西側斜面の方がより急傾斜。
 画像の人物がたっている岩。
 岩質は、勿論、斑糲岩、新鮮そう。
 高さが70cmぐらいで、直径4.5mぐらいの平面略円形の岩です。岩の上面は、緩傾斜した節理面だったのでしょう、上部がなくなって、北西(画像で右方向)へ傾いた平面になっている。

No.11  投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時27分

 わざわざ見に行ったのではなく、何気なく立ち寄っただけなのですが、画像のように、面白い割れ方をしているのに気づきました。
 岩の表面に、平行した深い割れ目が入っていて分離しかけています。
 赤い足の足下の段は、割れて滑って段差になっているようです。

No.12  投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時29分

画像は、上の画像と反対側から撮ったもの。食事している人と、青いザックは動いていません。
 手前の岩の断面は、上の画像の中央の深い割れ目の断面。
 青いザックと向こうには、分離した岩が見え、その先の2人の人物の向こうに見える巨岩は、食事している方が腰掛けている平らな岩から、分離して急斜面に落ちかかっているものらしい。

No.13  投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時31分

前の画像の、赤足と黒足の後ろ側、のぞいて見ると、円弧状の破断面で分離したやや小さな岩塊ブロックが急斜面に落ちかけていました。

 以上、各画像に見える岩塊の壊れ方は、いずれも重力による破壊ですが、(1)円弧状に(節理と無関係に斜面に沿って)破断していくのと、(2)直線的に(岩石の節理面を利用して)開裂したり、滑ったりするのと、2種類の動き方があるようです。

No.14  投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時33分

目測と写真を利用して、平面略図を作ってみました。
 直線的な開裂割れ目は、3本。
 円弧状の破断は、明瞭なのが2カ所
ありました。
 測定の基準点は石の上の境界標だが、補助点に、食事中の方の尻と、立ち話中の黒足と赤足の方の靴・・・2番目の画像参照

図の左上方向にある、急斜面に落ちている巨岩(3番目の画像参照)は、直線状開裂で分離したのではと思いますが、確実ではないですね。

No.16  投稿者:滝おやじ     投稿日:2012年06月05日 (火) 17時40分

 周囲の斜面形と露岩の崩壊形の関係を深読みすると、
(1)この露岩は、尾根先端にあるので、周辺の急斜面方向への、平面が円弧状の破断面による小規模な岩塊の分離が起こっている。
(2)尾根全体の横断方向では、北西側斜面の方が急勾配であり、それに対応したと思われる直線状で平行した開裂が発生している。この現象は、基盤の斑糲岩の節理系のうち、北東・南西方向の節理面を利用して開裂が起こっていると想像される。

 とまあ、こんなところですが、ここに記録したような、重力による基盤岩石の破壊変形は、ありふれた現象であり、少なくとも、同じ斑糲岩である、筑波山山頂部では同じような重力変形作用が発生していると思われます。  
 実は、筑波山の怪石といわれる岩を一通り廻ってみましたが、北斗岩を除くと、みなこの2種の重力変形で解釈できそうな形であります。
 次回は、近くの「立身岩」での例を紹介します。



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