From:ロッキンベア [関東/41歳から50歳]
やや遅れ馳せながら、「あのバラードが歌えない」を読み終えました。ストーリーの奥行きに感心しました。
枝美のオリジナル曲が、彼女のギター1本による伴奏だけでCFに使われ、録音もされると決まった時に想い出したシーンがあります。 前半、爽太郎がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口笛で吹くシーン。一見、何となく通り過ぎるシーンですけどね。ディランの弾き語り時代の名曲が出てきたということが、ちゃんと後ろで繋がりを持っていたのかと感心したのです。
ディランは一般的にフォーク・シンガーとされますが、僕はデルタ・ブルース(アコースティックな弾き語りのブルース)のシンガー・ソングライターであるとも見ています。彼の名作アルバム『ブリンギン・イット・オール・バック・ホーム』のジャケットには、伝説のブルース・シンガーであるロバート・ジョンソンのアルバム『キング・オブ・デルタ・ブルース・シンガーズ』が写っている!!
そういう観点から考えれば、枝美のオリジナル曲は「彼女なりのブルース」ではないかとも考えられるわけで、そうだとすれば、その奥行きには驚くばかりです。非常に主観的な意見ですが・・・。
今回も爽太郎には元気をもらいましたよ。
2007年05月22日 (火) 02時47分
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