この話はフランクフルトのユースホステルで一ヶ月位前に知り合った人から教えてもらった。彼からドイツのあれこれを聞いていたら、流れでドイツ語の発音の話になった。ちなみにドイツ語にはラムラウトと言われる音がある。記号的には
ü ö ä の三つだ。未だに良く分からないのだが難しい発音、とだけ言っておこう。
他にはChでハとホの中間みたいな音、rは喉の奥の奥でゲとアの中間みたいな音だったり、英語とは完璧に違う。そんな訳でその彼が
「これ読める?」
と紙に書いた文字を見せてきた。紙にはこう書かれていた。
streich holz schächtel chen
続けて彼はこう話してくれた。
「これの意味は小さなマッチ箱って意味なんだけど、この発音はドイツ人でないと完璧には言えないって戦時中は言われててね。だから戦時中はドイツ国内にいるスパイとかドイツ人か否かを調べる為に使われていたんだよ」
「へぇー。ちょっと読んでみてよ」
「ゴニョゴニョゴニョ(日本語にできません)」
「は?」
「ゴニョゴニョゴニョ。ははは!」
「絶対無理だって!(苦笑)」
「だからスパイチェックに使われてたんだってば(笑)」
と彼。
話は一ヶ月前から今に戻り、先日ヤンに尋ねてみた。
「ちょっとこれを何とか英語にスペルを直して欲しいんだよね。出来る?」
「えぇ!?あぁ〜、やってみるよ」
と悪戦苦闘してくれて、何とか完成したのが以下のスペルだ。
shtryk hohls shayshtel shen
ヤンが言うには、一応それっぽくはなってるが多少は違うと思う、との事。
改めてドイツ語の難しさを思い知らされた話でした。
(注)ラムラウト等の発音でハとかホとか書いたが、現時点の自分の解釈なので間違ってても気にしないで下さい。