[3159]選句と選評します 投稿者:泥亀 メール HOME
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泥亀選句と選評
〇8. 麦青む村の土橋を渡りけり 土橋を渡り切れば鮮やかな緑一色に覆いつくす明るい彩には 命の萌え出る春を印象付ける田園風景を切り取っている。 〇9. 春灯や語り尽くせぬことばかり 春灯下に語り出すといつまでも語り継ぎ尽きることがない。 春なればこその雰囲気を出している。 〇12. 春灯の電話ボックス童話めく 春灯と朧の織り成す世界は不思議な力で電話ボックスさえも 童話の世界を展開する。 ◎18. 春灯をひきよせて読む「津波の霊」 春灯下にリチャードロイドパリーの津波の霊たち 3・11 死と生の物語を時を忘れて読み継ぐ。包み隠さず真実を展開 している点が有難い。 〇24. 対岸に楽園ありやさへづりぬ 春になると小鳥たちが繁殖期を迎える。対岸の小鳥の楽園では 小鳥たちが姿を見せて盛んに美しい声で囀りこちらまで嬉しく なる様子を描写している。 以上。
投稿日:2018年04月16日 (月) 19時24分
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