[3285]今月の選評 投稿者:まこと メール HOME
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皆さん、こんにちは(^o^)
ネコちゃんは(兄妹の二匹ですが)おりこうさんにお留守番をしていました。 選評、今月もたいへん遅くなりすみません。
13.残る虫終の栖の軒深し 〇軒が深いということは、、古いタイプの日本家屋でしょうか?作者はもう永年ここに住まわれていて、もう離れるおつもりもないのでしょう。宿を貸していた虫たちも、共に老いてゆき、秋も終わりました。軒深しに心の安らぎが感じられます。
14.一日は一世の縮図秋没日 〇スフィンクスの出した謎々ではないけれど、確かにそういう感じがありますね。お日様にしても、朝は若々しく、昼は働き盛り、夕日は色深く、最後の華やぎを放つ。入日を眺めながら、一日を振り返り、更には来し方のあれこれへと、思いは尽きることがありません。明日になれば、また新しい太陽に会えますけれどね。
19.人の道獣の道の時雨けり 〇俳句によくある表現とは思いますが、季語が効いているので惹かれました。人も獣もそれぞれの道を踏んで行く。行き泥むこともあるでしょう。時おり交差もするかもしれません。お互いを少しずつ気にしながら生きてゆくのですね。そこへ全てを隔てなく、時雨が通ってゆきます。寂しくもどこか明るさのある時雨の情感が、一句を優しく包んでいるように思いました。
以上、恐々謹言・・・・・でした(^^ゞ
投稿日:2018年11月25日 (日) 15時54分
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