[3292]選句・選評します 投稿者:泥亀 メール HOME
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まことさん、皆さん、今晩は。 あさにが句会・選句 選評します。よろしくお願いします。
3〇 廃校となりし校舎や山眠る ふっくらとうずくまった山の麓に廃校となった 校舎が見える。草木の葉の茂っていない分、他の 季節より明るい印象を見える。
5〇 冬田打つ音さびさびと峡の山 稲刈りの済んだ後、種蒔きをするため鋤を起こす。 冬田を打つ音も侘び・寂びと響く山に囲まれた寒村。
12〇 維盛の塚や冬田を夕日染め 平維盛伝説が伝わる維盛歴史の里の小高い丘に鎮座 してます。その眼下に続く冬田が夕日に染められた 美しい風景を優しく描写してます。
15〇 故郷の山茶花時雨道紅く 故郷では街路樹として山茶花が植えられている。 風雨によって花弁が地面に散り敷いている風情を描写 している。久し振りに帰った故郷は懐かしんでいる。
18〇 島国のことば潜める漱石忌 漱石は学生時代に正岡子規と出合い。子規を中心とする 新しい俳人の一人としてデビューした。 後に「坊ちゃん」「三四郎」「こころ」「行人」なので 近代日本を代表する文豪となった。十二月九日は忌日。 漱石は東京帝大で教鞭に立ち、英国の知識を紹介する でなく自分で考えた知識を披露した。そんなことなどを 踏まえた上の作品である。
妄評をお許しください。
投稿日:2018年12月16日 (日) 23時18分
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