[3344]選句・選評します 投稿者:泥亀 メール HOME
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あさにが句会 選句・選評します。
霾は黄砂・蒙古風・つちぐもり・よなぼこり等呼ばれる砂が降る ことである。 戦前、満州に日本人がいたころ、かの地で生まれた季語である。 満州は春ともなれば蒙古や北支の黄土地帯で吹き上げられた大量の砂塵が空を覆い、いわゆる「黄塵万丈」の現象を呈する。 天地は輝きを失い屋根や地に砂塵が積もったりする。 それを「黄砂」といい、その現象を「つちふる」ともいう。 ヨーロッパでも、アフリカのの砂漠から飛んでくる。 今年、関西・滋賀では3月15日に初黄砂が見られた。 6 霾るやこの轟音はオスプレイ 黄砂は決して歓迎される現象でない。そんな中、ものともせ ずやって来るオスプレイの機影に未来を託す思いがある。 10 霾るや見るに見えぬかあの向こう 私は黄砂の降る現場を見たことはない。家の屋根や車に積 もったのを見る程度である。作者の表現に賛同した。 「向こう」は向かうの表記が正しいのでは。 13 霾れるつくば平野は砂交じり 筑波山からのミネラル豊富な水と最高の肥えた土壌を擁する 筑波平野が存在する。その平野が黄砂に傷められていること に哀しみが伝わって来る、 15 平成の霾る道も名残惜し 平成の時代が代ろうとしている道に黄砂の降ろうとも名残欲 しい感慨を込めている。 18 霾るや思いは遠く古代へと 霾るは季語として注目されるようになったのは大正時代の終 わり頃そんなに遠い昔でないのだが古代へと誘われる感性に 注目した。
妄評をお許しください。 泥亀 拝。
まことさん、早く帰ってきてください。
投稿日:2019年03月17日 (日) 08時44分
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