[3569]今月の選評 投稿者:まこと メール HOME
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皆さん、こんにちは(^^)
遅くなりましたが選評です。コメントしてない句もありますがごめんなさい。
1.麗かや茶柱つんと立つてをり/泥亀 上五と句末の二つの切れが気になります。
2.うららかに大縄跳びは空を切る/うづら 句の雰囲気に対して「切る」が鋭すぎるような。
3.家持のこころかなしも春うらら/ゆう 万葉集の有名な大伴家持の歌を踏まえての句。やや本歌に凭れ過ぎのようにも思えます。なお「春うらら」は一般によく使う言葉ですが、俳句では「うらら」だけで春の季語なので春を付けると余分に感じてしまいます。
4.麗かや口に馴染みしハーモニカ/泥亀 先月「風光る口に馴染みしハーモニカ」でお出しになられた句に、季語が最適かどうか、という感想を述べました。今回よく分かったのは季語のうるおい度の違いです。「風光る」だとハーモニカがキラキラ光る感じはありますが、口に張り付きそうな気もします。口に馴染みしがこの句の胆なので、そこを実感させるには「麗らかや」のほうが合うと思います。
5.うららかに二匹の子犬連れゆけり/遊凪 〇羨ましい光景です。子犬も人間も嬉しくてたまらないのでしょう。我が家のわんこが家に来たのもこの季節でした。小さな保護犬の姉妹が、それぞれの家にもらわれたのが12年前の今頃。何となく胸が熱くなりました。
9.うららかや親子で垂れる魚釣り/遊凪 垂れると言ったら、やはり釣の糸なとにしないと無理かと。
11.風を呼ぶ畝一陣のねぎ坊主/うづら 〇元気に育つねぎ畑の景が目に見えます。ねぎ坊主が凛々しい軍団のようです。
12.風やみて犬にも猫にも春うらら/ゆう 中八が気になります。短歌だと気にならないのは不思議なことです。
13.麗かや園児のコーラス高らかに/泥亀 これも中八。
14.古木へもやさしき風の花吹雪/遊凪 風と花吹雪は重複するし、逆にやさしきと吹雪はそぐわない。
15.うららかやうもらも同じ字に読めて/まこと 自句:このところ視力がどんどん落ちています。なにかミスがありましたらご指摘よろしく。
以上、恐々謹言でした(;’∀’)
投稿日:2020年04月24日 (金) 12時18分
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