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長崎物語
丸岡 泥亀
一堤に一会の夜明け曼珠沙華 曼珠沙華風より生まれ風に消ゆ 宇宙より梯子を垂らす曼珠沙華 曼珠沙華邑の歴史を一くさり 廃線の鉄路の果ての曼殊沙華 蒼穹を支えています曼珠沙華 曼珠沙華いざという時燃える人 永劫を知り火ともえる曼珠沙華 面会の叶わぬ帰路の曼殊沙華 無音という会話のありぬ曼珠沙華
いいんです。泣かないで………。 異国の血を受けたものが流されるのは 掟ですもの………。 悲しいけれど、諦めて春はジャガタラに行きますわ。 ア、ア……ふ、ふ、船が出る………。 赤い花なら曼珠沙華 オランダ屋敷に雨は降る 濡れて泣いてるジャガタラお春 未練な出船のああ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る 曼珠沙華は彼岸の頃になると突然に咲きだし、彼岸を過ぎると 急に消え失せてしまうロマンあふれる彼岸花である。
長崎物語、近江神宮、泥亀、昭和十四年頃生まれ。
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投稿日:2020年10月18日 (日) 07時28分
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