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出版関係意見交換用掲示板

◆出版にあたっての大テーマ「一人でも多くの被害者を助けたい。自分の経験を誰かに伝えたい。許せない怒りを刻みたい。そう思う人は手伝って。ちっぽけな小冊子でもいいじゃないの。とにかくみんなでやってみようや。」 By Ryu

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  石川憲彦先生から書評をいただきました。

投稿者:藤本浩喜

藤本です。

 いいちこさんのお声がけもあり、林試の森クリニックの石川憲彦先生から、書評をいただくことができました。ほんとうに有難いと思います。

 以下にみなさまにご紹介いたします。

***


 インパクトある、今最も必要とされる本の出版、おめでとうございます。

 でもこの祝辞、いったい誰に送ろうか?出版事務局か、くじら先生か、地上の旅人氏か? はたまた、毒舌サイトへのビジターか?いや、それは、たぶん読者なのだと思う。

 数年前、ほぼ同名の本(セカンドオピニオン 精神分裂病/統合失調症Q&A 医学書院)が出版された。でも、私には、どこをどう読んでも、言い古された単一的見解しか読み取れなかった。これまで日本には、つまりこの本が出るまでは、精神医療にはセカンドオピニオンが不在だった。その意味で、この本は、文字通り金字塔的な一冊である。

 もちろん、初の業績というだけでは、何ほどの価値もない。真に画期的なのは、病者の側から本当に必要とされる知識が、書いてあるところだ。精神病の本は、巷にあふれている。良心的な医師や善意の医療従事者による労作だって、少なくない。しかし、どれも、製薬会社のプロパガンダや管理する者としての言い訳に、どこか縛られている。

 私も、そんな医者の一人。笠さんには、ただただ脱帽しかない。二年くらい前から、笠さんのセカンドを携えてこられる患者さんが増えだした。その関係で、HPも見せていただき、その臨床的姿勢と診断力の確かさに、驚きを禁じえなかった。

 私は、小児科に14年勤め、身体医学に限界を感じて精神科に移動した。精神医療の一部(30年前のごかいの活動なども含め様々な人間観)には多くを学んだ。けれど、神経学が専門だったので、精神科薬剤治療だけは、最初から認められなかった。そのため30年間、多くの医師に批判されながら、細々と恐る恐る、単一薬剤・少量投与を守ろうとしてきた。もちろん、多くの間違いも犯した。笠さんにならい、医者として反省しかない人生だと告白する。ただ、向精神薬の使用量は、同僚の10分の1程度で済ませられた。ようやく、まずヨーロッパで、最近では日本でも、私の考え方も異端ではなくなった。

 しかし、この学問的傾向の中でも、笠さんのように病者の立場に立って治療の問題を考える医師に、出会ったことがない。彼は、彼を支えるエネルギーは、一緒にサイトを立ち上げ、管理し、本を製作しあう良い仲間たちからもらうという。

 うらやましい限りの生きあい(共生)である。

 この本の重要性は、いくつだって述べることができる。しかし、ほめ言葉より、疑問点も書き添えるのが礼儀だろう。まず、大きな問題点。近年、薬剤問題は消費者運動的に、個別化・個人責任化されかねない。笠さんファンの多くも、共生の形成より個人治療を求める人が多い。ネット上の限界も含め、障害者の権利運動のネックとなっているこの矛盾を、笠さんたち仲間は、どう受け流せるのか。次は、小さい問題かもしれないが・・・。

 抗うつ薬の大量使用は、欝が再発性であり、あらゆる薬剤が対症療法でしかない以上、統合失調症と同じ問題を生むことは必至である。薬剤をうまく利用して、自然経過(あえて自然治癒力とは言わない)に最も素直に治療経過を共生するためには、抗うつ薬も適量最小限度を使用すべきだと思う。SSRI大量療法こそ、製薬会社のプロパガンダとして広がった経緯を見逃すとしたら、笠さんらしくない。地上の旅人氏の問題提起から、抗精神病薬の問題に取り組まれたことに感動しつつ、この矛盾には賛同できない。

 そのためには、精神障害とは何かという、基本議論をセカンドではなく本流に変えていく必要があるように思う。30年来のファンとして、ご活躍、祈っています。。

[1504]2008年10月16日 (木) 21時07分

石川さん、ありがとう☆

投稿者:RYU

共生論や治療論は、多くを語らずとも、僕は日常の実践で答えています。安易な「治癒幻想」は否定するのみ。自分の機軸は、あるがままの病者性肯定ですよ。

製薬会社はおろか、僕はあらゆる医者の会合や学会には無縁で、論文にも無関心。自分のやり方は、自分と患者さんとで、協働して作り上げたもの・・。山勘流であり、自己流ですよ。SSRI大量処方じゃなく、適量MAX処方です・・。自分は、自分が診て確かめたものしか信じません。

ネットやセカンドの限界は、言うまでも無い事。僕の現場は、一にごかい、二に味酒、三に往診・・。
ネットやセカンドは、僕の本拠地じゃないんですよ。

でもセカンドを甘く見ない方がいい。ここは、我々「専門家」が学ぶには、宝の山ですから・・。「専門家」同士のタコツボ世界に居たんじゃ、見えないものが沢山あると思います。

[1506]2008年10月16日 (木) 23時01分

いろんな意味で

投稿者:アトム

ぱちぱちぱち(拍手の音)

[1508]2008年10月16日 (木) 23時22分

投稿者:セネ夫

> 地上の旅人氏の問題提起から、抗精神病薬の問題に
> 取り組まれたことに感動しつつ、この矛盾には賛同
> できない。

> そのためには、精神障害とは何かという、基本議論
> をセカンドではなく本流に変えていく必要があるよ
> うに思う。30年来のファンとして、ご活躍、祈っ
> ています。。

こうでなきゃいけないのだ!
犯罪的処方が大規模で国レベルで行われている以上、昔大志を抱き病者を救うと志した医師なら良心の呵責があって当然なのだ。こころの産毛ははえてないのか?それなら良心はないと言うことだ。

スキルのない医師は往診にいってもらえ!

病者がどんな生活しているか?
あんたの処方でそんなになっているって!
あんたもメジャー飲んでいるから誤処方大量投与になっているのと違うのか?

今は静穏の時代じゃ、アナクロニズム・感覚麻痺・金属疲労も甚だしい。

あんたたちのキャリアパスで、試験があったら、医師免許剥奪されるよ。

[1510]2008年10月17日 (金) 04時41分



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