[243] 嫉妬妄想がある方へのかかわり方について |
- 看護師・副施設長 - 2011年02月12日 (土) 06時22分
デイケア(定員10名)を利用していただいている70代後半の女性の方です。利用開始後一年くらいからデイケアで仲良くなった利用者様と夫が浮気をしているとの妄想が出始めました。利用日を調整したり安定剤を処方してもらいいったんは小康状態を保ちましたが約一年後(昨年秋ごろ)より訴えがひどくなり浮気の相手が職員やケアマネにも及ぶようになりました。結果、利用していても相手の顔を見るのが嫌だ(実際はとても仲良くふるまったり嫌な態度をとったりと場面ごとに対応が異なります)利用中に浮気をするので留守にできないとの理由でデイケアの利用が困難になってきました。最初は『デイケアに行きたいのに安心していけない』という訴えだったのが『みんな嫌いだから行きたくない』ということになってしまいました。この間スタッフにも支持・共感の姿勢で接するよう徹底し、利用中は少しでも楽しい時間が過ごせるよう活動の内容を検討したりしましたがその場では喜んでいただけても次の利用に結びつけることができなかったようです。私も利用時間外の自宅への訪問相談(たまたま自宅がご近所でデイでは話せないからと)の際には訴えを聴き共感するよう努めてきました。ご家族、ケアマネの協力も得られるように調整も図りました。ご本人のつらい気持ちを共感することでその場は納得して帰られるということを繰り返していましたが妄想自体がなくなるわけではないため徐々に対象が増えてしまったのだろうかと反省しています。体調のすぐれない夫との二人暮らしで友人もないためせっかくできていた居場所をなくされたことに責任を感じています。どんな対応をすべきだったのでしょうか。 利用期間中にHDRーS 19点から12点に悪化、短期記憶障害、見当識障害がかなりみられる。主婦としての家事活動は夫の見守り下でほぼ自立。几帳面でもともと独占欲が強く人に弱いところを見せたくない人だった(夫より)
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