[250] 物盗られ妄想の方への対応について |
- ケアマネージャー - 2011年05月04日 (水) 14時31分
過去にお二人の方と関わった体験から… お一人は在宅で独居の女性でした。始めは「○○が盗った」という訴えでしたが暫く関わるうちに私に対しての妄想発言となり、エスカレートしていきました。が、すべてを受け止めて欲しいというメッセージではないかと考えを変えて接するようになってからしだいに表情や態度が変わり、穏やかなりました。(小さな妄想はありますが)最終的に他者や環境の変化も受け入れ、穏やかな最期を迎えられました。 もうお一人はグループホームに入居されている方で現在関わりを継続中です。何回となく、「○○がやった…」と職員のせいにされます。都度、1時間ほどひたすら話を聴いていると、(否定や同調はしません)落ち着き、話の方向が変わってきます。その時に適切な言葉をかけると”寂しい気持ちがあるがここで頑張っている”ということを涙ながらに話されます。そんなことを繰り返す内に妄想発言は少なくなりましたが面会が遠のいたり、心配事があるときには訴えが見られます。 投げかけられた言葉に動揺しがちですが訴えの裏には見えていない気持ちがあります。一番身近におられるからこそ貴女に訴えておられるのではないでしょうか?ケースバイケースですが関わりにはバリデーション理論も参考にしています。
|
|