名前: yayamo  日付:2017年06月22日 (木) 09時14分 [ 返信] |
お早うございます。
初めてのベネチアは、お天気にも恵まれ美しく、何処を見ても絵になる風景でした。よくこんな街を作った ものだと昔のベネチア人には感心します。滞在先のメストレからはトラムで毎日本島に通い、地元の方と 一緒になり生活感が味わえたのが良かったです。メストレセントレで乗換が必要で面倒なため、観光客で 利用されている方は少ないようでした。無賃乗車が多いのか、バスやヴァボレットでは遭遇しなかった検札 も毎回やっていました。72時間チケットは40ユーロと高めですが、料金を気にせず何度もヴァボレットに 乗り、リド島やムラーノにも行けて、とても便利です。トラム・バスも利用出来ましたので元は十分取れま した。クルーズターミナルに行くピープルムーバーは残念ながらダメでした。 写真はフェラーリがデザインした美しいトラムです。
●ベネチアの下水処理について
現役の時、保健所で浄化槽設置の許認可を担当してましたので、ちょっと気になりクルーズとは直接関係 のない質問で申し訳ありませんが、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて頂きませんか。ごみにつ いては写真のように収集船が毎朝出ているのを目にしましたが、し尿処理処理については街の構造上、 下水道敷設は出来ないとの事ですが、どう処理しているのですか?まさか垂れ流しではないですよね! 実際固形物の浮遊は見られませでした。だとすると、汲み取りか浄化槽になりますがバキューム船はある のですかね。浄化槽を設置したとしても、6〜12カ月に1回程度分解しきれなかった残渣物の汚泥の 引き抜きが必要です。日本でも立ち入り検査をしないと、メンテを怠る家庭があるのに、あのいい加減 なイタリア人がメンテなんてやりますかね(笑)メンテをしないと有機物を分解する好気性菌が死滅し、 生汚泥が流出して、垂れ流しと同じ状態になります。
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名前: yayamo 日付:2019年01月20日 (日) 08時22分 |
ずっと疑問に思っていたベネチアの下水処理ですが、先日図書館で借りた塩野七生著「海の都の物語」の 中に、記述された箇所があったのでご紹介しますね。
「下水のほうは、運河に口を開いた下水道からのたれぱなしであった。共和国が存在して一千年余りもの 間何回となく、満潮時にも水面下に沈まない高さに下水口を設置せよと命じた告示がだされている。満潮 時に下水道の中のものが、逆流して家の中にあふれでたりするのは、あまり楽しい現象ではなかったから であろう
現代でも運河に、たらしぱなしにされているという下水のことを考えると美しいヴェネツィアの魅力も 失せる感じだが、そこはそれ、朝夕の潮の流れという天然の水洗方式がある。「生きている潟」を至上 命令とし、海水の流れがスムーズにいくことばかり考えて、国づくりをしてきたヴェネツィア人だ。 汚水も潮の引くのにつれて、外海へ運びだされるから何日も続けて悪臭に悩ませることもなかった。公衆 衛生の分野でもヴェネツィアは同時代のヨーロッパのどの地方に比べても、少しもひけめをかんじる必要 はなかったのである。」
これだとアクアアルタ(高潮)の時は、トイレは使用禁止にしているのですかね?
地中海やアドリア海などのクルーズに行く時は、ぼーと史跡を見るのでなく、いまさらですが彼女の歴史 書を読み歴史背景を知ると視野が広がるのを、痛感しました。
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