コスタ　ネオロマンチカ　11月25日東京発着神戸、済州島クルーズに乗ってきました。　コスタは初めての乗船です。　乗船価格も安く船そのものがイタリアといった感じで部屋や通路、公共の場所の装飾はイタリアそのものでかなりセンスが良かったです。乗船中いろいろな方と友達になれ、スタッフも大変陽気でたいへん満足しました。コストパフォーマンスから言えば最高に良かったと思います。船が小さい分、スタッフとの距離も近く、ダイヤモンドプリンセスやボイジャーオブザシーのような大劇場こそありませんが　バーやキャバレーのショーフロアーや通路でのオープンショーなど歌手やダンサーとの距離も近く、ショーの内容もかなり上質なものでした。レストランはディスプレーを見て注文できるので料理名などわからなくても注文できます。味はたべる人の個人差があるので何とも言えませんが私は大変おいしくいただきました。

この掲示板を見る限り大変不評のコスタですが、　船で知り合った方の中にもこの船に不満たらたらな方も何人かいらっしゃいました。　もう3回もコスタに乗っているのにリピーターサービスがない、日本語が通じない、日本人スタッフが少ない、揺れる、エンジンの振動を感じる、遊ぶところがない、船が小さすぎる、ジャグジーの温度が低い、注意書きや表示の文字が小さすぎる、　トイレがどこにあるか表示が見当たらない、　エレベータの階数表示が見えない。まだまだありますが大体このようなものです。　　

リピーターサービスはプリンセスクルーズのようにあるのかないのかわかりませんがプリンセスではキャプテンサークルのカードの色をこれ見よがしに掲げて「俺はプラチナメンバーだ」とリピータ風をふかして満足している方も確かにいらっしゃいましたがそんなにリピーターサービスって必要なのでしょうか。そういう私もまだプラチナメンバーでクラブクラスの黒いカードには程遠いですのでカードはいつも見えないようにポケットに入れております。

かって初めてサンプリンセスに乗った時お手洗いから出てきて洗面所の水を流しながら手を洗っていた時後から出てきたおじさんに「あなた非常識だよ　船にとって水は貴重品なんだからそんなに水を流しちゃだめだよ　初めて船に乗ったんじゃわからないだろうけど」としかられました。　でも　洗面所の目の前に　「トイレの後は少なくとも20秒間以上流水で手を洗ってください」と書いてありましたのでそれに従っていたので　そのおじさんに「20秒以上流水で洗うようにここに書いてありますけど」といったら　「俺は英語はわからん」と言って出ていかれました。リピーターは自分の意見を初心者に押し付けたがるものなのでしょうか。　写真はサンプリンセスの表示

今回の船でもありました。　朝食のブヘでおかゆを取りに行ったところオムレツを待っている列で食材が取れなくなっていましたので「この列オムレツですよね、おかゆを取りたいので」といったところ「馬鹿！　並んでんだよ! ならべよ！」と怒鳴られてしまいました。　結局その列はオムレツの列でおかゆの列ではなかったのですが　船の居心地を悪くしているのはお互い日本人同士ではないのでしょうか。

次に日本語が通じないのは外国船なので仕方がないですよね。個人でイタリアや外国旅行してもどこでも日本語が通じるわけないですよね。でもこの船には日本語が通じるスタッフがずいぶん多かったように感じました。　私もこの件に関しては1件だけ不満がありました。　5階のフロントのスタッフで日本人が行くと自動的の日本語スタッフが対応します。ところが何国人でしょうか日本語は話せるのですが日本人がしゃべる質問の内容を理解できない人がいました。　話が合わず直接英語スタッフに質問したらすぐ解決したのですが。　日本語ができれば即日本人とのコンセンサスがとれるというものではないですよね。

エンジンの振動がある。　そりゃそうでしょう陸のホテルではなく乗り物ですから。飛行機だって　新幹線だって　バスだって動力をもって動いているものは多かれ少なかれ振動や揺れはあります。　ただ、場所によってその大きさには差があります。　飛行機も後ろより前のほうがエンジン音は少なくなります。バスも真ん中あたりはエンジンの振動があります。　でも船の場合ほとんどの船が電気で走っているので発電機のディーゼルエンジンを稼働させている時だけですので四六時中エンジンの振動があるわけではないのではないでしょうか。　一般に前のほうの上層階に行けば音は静かになります。

注意書きやトイレの表示　確かに文字は小さくて読みずらかったです。イタリア人に聞いてみました。彼曰く中国や日本では看板や注意書きの文字が大きくて氾濫している。面白い文化として大変興味深いです。でも私の国ではその場の雰囲気や風景を壊すような表示や注意書きは受け入れられません。注意書きは小さくても一度読めば十分です。部屋のカードキーの差し込み方向も大きな矢印はなくても1回通してみればあとは矢印がなくても使えます。エレベーターの階数表示が見えないのも見えなければ見えるところに乗るかアナウンスを聞けばわかります。英語が分からなくても今何階？と一声出せばみんなで教えてくれます。自然なコミュニケーションです。
トイレの表示はヨーロッパの人はわかりやすい表示を嫌がります。中国や日本では食料品売り場の中でもホテルのロビーでもトイレのマークがあります。そんな表示がなくてもどこにあるか人に聞けばいいではないですか。日本人はコミニュケーションを取ることが嫌いですか？　　ということでした。
要は郷に入れば郷に従えということだとおもいます。

余談です　さっきこんな船二度とのらないと言っていたかたが2時間後、レストラン入り口で女性スタッフと「来年1月また乗るけどさあなた乗ってるよね」と笑顔で話していました。めでたしめでたし

そんなことを反省しながら船旅は自分で楽しみを見つけることができれば一層楽しいものになるでしょう。
ダンスを目的に乗ってらっしゃる方、静かにデッキで日ごろ読めない本を読む方、友達をたくさん作ってワインバーでお酒を楽しむ方、スタッフと友達になりイタリヤ語やスペイン語を学ぶ人、やはり自ら楽しみを作らなければ船の楽しさを十分味わうことはできないと思います。

今回は船が小さい分スタッフと乗客の距離が小さく、乗客同士もフレンドリーでとても楽しいクルーズでした。

追記　日本ではコスタの料金が高いので上海のコスタアジアで買うといいよという方がいらっしゃいました。
コスタアジアの料金設定と日本の代理店で売られている金額は多少の円ドルレートによって差がありますがまず同じと考えていいと思います。ちなみに上海のコスタアジアに電話しましたら日本の代理店を紹介されます。上海コスタアジアから直接買うことはできないようです。

写真は神戸到着