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家族葬

ひらのでんき [527] 09/28/(水) 20:26:53

数年前に写された写真である、帽子をかぶってやや右向きににこやかに微笑んでいる。
横向きの写真でもいいのですか?とお伺いすると、最近は多いですよとの事で数枚の中からこの一枚を選んだのである。
お花に囲まれた祭壇の中央にその写真が飾られたのである。
柩の横に置かれたテーブルには療養中ベッドにいつも置いていて、添い寝をしてもらっていた人形が置かれている。
真っ赤な服を着たちょっと大きめ目のチビ丸子の人形である、スポットライトに照らし出された人形がその会場のアクセントとなり華やいだ雰囲気をかもしだしていた。

こじんまりした葬儀会場には直系の息子と娘、それに孫達の十数名のみの参列である。
一般の参列者がいないので気が張らず、肩のこらないゆったりした雰囲気があった。
でも、式次は普通の葬儀と同じようにお寺さんの読経が続き、私達参列者の焼香も行われた。
柩には切り花が入れられ最後のお見送りである。私は仏様の頬に手をあてがった。
やはり死者の冷たさである。畏怖を覚える何ともいえない独特な冷たさを再確認したものだった。

小学校である甥の男の子に「触ってみるか」と尋ねると「怖い」とあとさずりする。
小さい子に葬儀を経験させるのは人が死ぬと言うことの厳粛さ怖さ悲しさを経験させるのは非常に良い機会である。
最後にお棺の蓋を閉じる時には中学生の女の子は目頭を押さえていた。同居もしていない祖母であるのに。

約8年ほどベッドに寝たきりの家内の母である。血栓症で歩けなくなり、一人で自宅療養が続いていた。
家内は朝に晩にと世話を続けていた。昔かたぎの母は私の家に来るのはがんとして聞き入れなかった。
一人でもいいから自分の家に居たいとのことである。婿には世話を掛けたくないという思いがあるのだろう。
そんな母もこの8月に状態が急に悪くなり緊急入院をした、
医者の10日ほど持てば良し・・という話通りに12日目、お盆の日の直前にに他界した。
せめての慰めは、病院から呼吸が停止したと言う電話で駆けつけた家内が心臓が止まるまでの間、母の手をじっと握り続けられた事だろう。

家内の父は20年ほど前に亡くなっている。母も長年の患いで付き合いや交友も少なくなっていた。親戚縁者も少なくなっており、しかも母が常づね「葬式はしなくてよい」と言っていた言葉に甘えて子供だけの家族葬を執り行ったしだいである。

葬儀社の話によると最近は家族葬と言うもの結構多いらしい。見栄や義理を排し親族だけお見送りするというのも時代にマッチしているのかも知れない。今回の場合は家族葬というより子供葬である。息子、娘とその配偶者と孫だけの出席として、他の親戚縁者、近隣にも一切知らせなかった。(さすが向う三軒両隣は式後挨拶お礼には伺ったが)しかしその分、久しぶりに会った兄弟たち孫たちは和気あいあいと話が弾み誰に気遣いすることも無く十分に時間を取り通夜、お葬式を済ませることができたものである。
これからの時代には家族葬と言うのも良いのかもしれない。

早いもので昨日は四十九日の法要であった。
四十九日とは現生とあの世との境になる日だそうらしい。
ばあちゃん、無事にあの世につきましたかな・・ 
  
合掌・・

お悔やみ

ど〜しん [528] 09/30/(金) 23:27:02

生前、またあの世に旅立たれてからのお母様の様子がしのばれ
、仏様にとってすばらしい引導となったことと思います。
お孫さんの素直な感情も心打たれるものがありました。

いくつになっても親は親、子は子です。
奥様の無念さには計り知れるものはありますが、残されたもの
同士がんばりましょう。

当方のページにもありますがこういうのにはめっきり弱いんです。
私はとても冷静に送別するなどできないでしょう。
今のうちにもっと親孝行しなければ・・・ご冥福をお祈りします。

親孝行したい時には・・

ひらのでんき [529] 10/03/(月) 22:55:11

そう、「親孝行したい時には親は無し」とはよく言ったものです。
家内も今頃しみじみ言っております、「もうちょい、優しくしてあげたら良かったかな」と。

でも、親を見送るのは最大の親孝行、
私も家内もそれぞれの両親を見送ることが出来ました。
親孝行できたと思っております。

お悔やみありがとうございました。



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