【広告】楽天市場から 春のお買い物マラソン4月24日開催予定







ひらのでんきのトップページへ戻る

電気風呂

ひらのでんき [555] 04/15/(土) 00:39:14

マンションのオーナーさんからの依頼で「お風呂の蛇口を触るとビリビリとくるので見てほしい」との依頼である。
いつもでは無く何かの拍子にビリビリくるらしい。どこかで漏電しているのだろうが、時々の漏電は原因を見つけるのは難しい、何回も通わなくてはならない場合もある、いやな仕事のひとつである。
少し遠いマンションであったが絶縁計などを持って覚悟を決めて見に行きました。

ユニットバスのお風呂場であった。恐る恐る蛇口を触ってみるがピリッともこない。家人にどんな時にピリピリくるのか尋ねるが判然としない。ガス給湯器の問題かなと給湯器も点検するが問題無さそうである。昔のマンションなのでお風呂の蛇口とは銅管で接続されており、しかもガス管も金属管でがっちり繋がっており完全にアースされており蛇口に電気が漏れている可能性は無さそうである。ユニットバスの内部には金属部分がほとんどない。入り口のサッシのドアも金属であるが漏電計で調べても何ともない。

さーてこりゃ面倒じゃ、家中の配線を調べなきゃなんらんのかなと思案する。取り合えずユニットバスのの点検口を開けてお風呂場の天井配線を調べることにした。
おお、天井のフトコロが広いので仕事がし易いぞ!、ちょうど上の階に行っているガス管が見えたのでそれを握って天井裏に上ろうとしたら思い切りビリビリっと感電した。

電気屋さんは電気とお友達なので感電はしょっちゅう経験するがやっぱり気持ち悪いものである。心臓の弱い俺にはやっぱり良くない。
ガス管はアースされているのでガス管の問題ではない。天井内を良く見るとこのユニットバスは鋼板製であった。念のためこの鋼板部分とガス管と電圧測定をすると何と何と100Vそのままあるではないか。

樹脂製のユニットバスと思っていたら鋼板製であった、鋼板にビニール樹脂をコーテングした塩ビ鋼板製のユニットバスだったのだ。と言うことはこの鋼板がどこかで100Vと接触していることになる。
天井内にもぐって配線の走り具合を確認すると手が届かない見えない所の1箇所がどうも怪しい。ユニットバスの端と建物の柱に挟まれているようである。洗面所の電灯のスイッチ回路の配線のようである。この回路を切り離して漏電測定するとばっちり漏電は解消された。
ユニットバスの設置の際に配線ケーブルを挟み込んでしまったのであろう。最初はどうもなかったのでしょうが年数が経って建物が歪み挟み込んだ所に力が加わりついにはケーブルの芯線まで接触するようになったと思われる。ま、元々はユニットバスの設置工事のミスである。

と言うことは・・このお風呂場の箱は100Vの電気がそのまま流れていたことになる。もっとも箱の中にいる限りは100Vでも1000Vでも感電はしない。電線のスズメが感電しないのと同じ理屈である。しかもこの箱は塩化ビニールでコーテングしてあるので絶縁性があるので直接100Vと接触する恐れはない。しかしコーテングは薄いものであり、どこかでコーテングの傷や薄くなっているとそこから電気が漏れることがある。水や湿気が加わるとなおさらである。そんな時に水道の蛇口を触るとピリッとくるのであろう。こりゃホントの電気風呂状態であった。

しかし小さな子供もいるお家、よくも大きな事故にならなんだものだ。



このレスは下記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から 春のお買い物マラソン4月24日開催予定
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板