お客さんとの話の中で「最近いたずら電話が多いのよ」と話題が出た。 夜遅くや朝早くに無言の電話やピッピッとのいたずら信号を送ってくる、 無言の時でも向こうはじーっとこちらの様子を伺っているようで気持ちが悪いと、 しかも切っても切っても何回もかかってくると言うのである。
ここまで書くとFAX(ファックス)の間違い送信じゃないかとと我々は考えるが、FAXもあまり知らないお客さんはいたずらと思い込んでいる、「誰かに見張られているような気がする」とまで言い出す。果てはパトロールにくるお巡りさんにも訴えているそうだ。
そこでうちも商売、今いい電話機があるのよ、かかってきた相手の電話番号がわかるよ、出たくない相手は拒否できるのよ、留守にかかってきた相手もわかるのよ、・・・と最新式の電話を勧めてみると二つ返事でお買い上げいただきました。
最新式電話とはナンバーディスプレイ機能がある電話機のことで、今やこの機能は標準装備になっている。 ナンバーディスプレイとは発信者番号表示機能のことで(NTTとの契約が必要)発信者の番号情報が受信者に知らされこれを元に受信者側でてその番号を電話機のディスプレイに表示させたり、あるいはその番号だけを受信拒否したり、番号表示のない電話は拒否したりといろいろなことが出来るようになる。いたずら電話の増加もあいまってこの契約は増加しているそうな。
さっそくこの電話機をお持ちしてセットして帰ると、翌日「いたずら電話がかかった、ちょっと見てほしい」との連絡。駆けつけてみるとなるほど連続3件の電話がかかっておりその番号も記憶されている。お客さんに「番号表示されているからいたずらでは無いでしょうね、どこからかかったかちょっと調べてみようか」と番号をメモして帰る。
絶対にNTTは電話番号から持ち主を教えてくれないが、インターネットは便利なもの、検索機能で調べるとたちまち電話の持ち主がわかる。但し個人電話はあまりわからないがお店や会社の電話はなんらかの形で公開されているので検索にてヒットするのである。
この電話番号もなんなくヒットして持ち主がわかった。大阪にある某海運会社のFAX番号であった。お客さんに伝えるとその会社に直接抗議するのもいやなのでその番号を着信拒否をすることになった。やれやれこれで一件落着かと思ったら翌日同じように「またいたずら電話がかかった」との知らせ。 その番号も同じようにインターネットで検索すると今度は長野県の会社のFAX電話と判明し、その会社の業務内容をみるとやはり海運関連の仕事のようで、どうも先の電話の海運会社とつながりがあるようで、FAX番号を間違って教え合いしたんじゃないかと想像する。この番号も着信拒否の設定にする。
このお客さん数日してお店にやってきて「それ以後ぴったりいたずら電話(いたずらじゃなくて迷惑電話ですな)がかからなくなった。気分もすっきりした」とお礼に来られた。 でもね、うちは電話一台で何回足を運んだことやら・・でもいいか、お客さん喜んでいるものね・・
ちなみにNTTのナンバーディスプレー契約は月々400円です(業務用はなんと1200円・・高いっ・・!) http://ntt.flets116.jp/nd03/display3.html
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