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【ロンボク狂掲示板】

ロンボク好きの皆様の掲示板(含・インドネシア各地)です。初めてロンボクへ渡る方の質問も大歓迎ですよ…(^O^)…(2001年5月21日開設)





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★★★kirakiraコテージ「さんご礁にかこまれた白いビーチと太陽の光とともに刻々とブルーを変えていく澄んだ海。色とりどりの魚とたわむれたり、ハンモックに揺られながらお昼寝したり、そして夜には波の音をききながらまんてんの星空をながめて。。。そんな休日はいかがですか?」

※INDONESIA LINKに掲載させていただきました…2001-5/29

hori1624@hotmail.com


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[513]「スマトラカレーを食べにいきませんか」-------- hori - 2005年12月09日 (金) 07時50分 -

「スマトラカレーを食べにいきませんか」

↓「YOGYA滞在記-SENYUM-vol.266」より
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/9701/

 大手出版社のビルに昔ながらの古本屋が軒を連ねる東京・神保町。僕が、新聞記者の修行をすべくこの町に通い始めて1ヶ月が経とうとしている。塾での勉強が始まる数時間、古本屋でアジア書籍を探し、喫茶店で編集者たちの仕事話に耳を傾けることができる、そんな神保町の雰囲気が少しずつ好きになり始めていた12月のある日、昔からの僕のメルマガの読者で、インドネシア在住経験者の友人に「スマトラカレー」が食べられるという「共栄堂」に誘われた。

 友人と待ち合わせをした地下鉄神保町A5の出口から徒歩1分、昼飯時とあって地下1階の店舗に続く階段は、順番を待つ客の長い列ができていた。店内をのぞいても30席ほどの客室は背広を着た会社員たちで満員。けれど、カレーしかメニューがなく注文してから運ばれるまでの時間が短い。客1人あたりの滞在時間も10分ほど。休憩時間が限られている出版社の社員たちの格好の昼食の場となっていることがうかがい知れた。

 10分ほどで中に通され、50代のおじさんと相席をする。すぐに注文を取りに来る店員さん。僕は、ポーク、チキン、エビ、ビーフ、タンの各種カレーとハヤシライスの中から一番安いポークカレー(800円)を選んだ。注文を終え、ふと店内を見渡すと壁にインドネシアのシンボルである木彫りのガルーダ紋章が飾ってあった。インドネシアの学校や官公庁に飾ってある怪鳥ガルーダの腹に牛や稲穂などが描かれ、足に「ビネカトゥンガルイカ(多様性の中の統一)と書いてある横断幕を持ったインドネシア在住者には懐かしい1品だ。ほかにもインドネシア製と思しき、テヌン(織物)が飾ってある。「つぼ」は押さえているようだ。

 外で見ていたとおりカレーはあっという間に運ばれてきた。「スマトラカレー」の外見は、日本の一般的カレーよりも黒っぽく、どろどろしている。別盛りのごはんにカレーをかけ、口に入れる。たくさんの香辛料の味が口の中一杯に広がり、すぐに日本のカレーにはない苦味を感じる。最初は違和感を覚えたけれど、何度か口にするうちにだんだん病みつきになってきた。次第に体がぽかぽかしてきて辛さが腹のそこからだんだんと顔を出してくる。この辛味を感じているうちにぴんときた。

 この辛さは、スマトラ島の名物料理パダン料理を食べたときと似たような辛さだったのだ。5年前、1ヶ月かけてスマトラ縦断バス旅行をしたとき、ドライブインでいやというほど食べてきたあのパダン料理の味覚や料理の皿がテーブル一杯に並ぶあの光景が浮かんできた。確かに本場パダン料理の激辛さはないけれど、どことなく色は牛肉料理のルンダンに似ている。きっとパダン料理と共通性があるから「スマトラカレー」なのだろうと自分勝手にひらめいたのだ。

 結局、当初は全部食べられないと思っていたスマトラカレーをあっという間に完食した。席を立って、レジに向かったとき、どうしても興味が押さえられなくて、僕がついこの間までインドネシアにいたことを伝えた上でコックさんにスマトラカレーの由来を聞いた。コックさんは「これを見てください」と1枚のパンフレットをくれた。

 パンフレットによると、明治末期、冒険家であり商人である長野県出身の伊藤雄二郎氏から学んだ、スマトラ島のカレーを日本人の口に合うようアレンジし、京橋にあった「カフェ南国」で純スマトラカレーとして紹介したのが始まりだとか。その後、大正13年に創業した共栄堂で受け継がれているという。

 特徴は、ルーは小麦粉を使わず、野菜をたっぷり煮込み、20−30種類の香辛料を長時間かけてソースに溶かしこみながらさらっと仕上げること。確定はできなかったけれど、伊藤雄二郎氏が紹介したカレーは、パダン料理なのだろう。

 僕は、明治の昔にスマトラ島を訪れた日本人が、パダン料理を伝え、本の街神保町に今でも脈々と息づいていることがまるで自分のふるさと自慢のような気がして店を出てからもずっと上機嫌だった。パンフレットの最後に「スマトラ島に思いをはせながら一度ご賞味くださいませ」と書いていたとおり、バス旅行で見たスマトラ島の光景も脳裏に浮かんでいた。

「またインドネシアが恋しくなったときに共栄堂のスマトラカレーを食べに来たい」。僕はまた神保町が少しだけ好きになった。



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