筑紫哲也さん
3年ほど前に筑紫哲也の講演を直接聞く機会を得ました。筑紫哲也が亡くなられた。とても とても残念です。
「がんと闘う筑紫哲也さんに聞く」より抜粋
◇予約つき人生、今日が大事 *発見
がんになり、発見があった。一つは、患者と有権者が似ていること。「いくら情報を与えられても、自分で思うほど賢くはなれない」。結局は他人に言われるままになる。そして悪い結果が出れば「自分の責任」となる。「底にあるのは、人間は賢者になれるという壮大なフィクション。世界経済の影響で酪農家が破産すれば、『お前の責任』と言われ、フリーターや社会からこぼれる人が叱責(しっせき)される。でも、弱い患者と同じく、有権者にすべての責任があるわけじゃない」
日々、「ありがたい」と思うことがある。「倒れるまで、一日、一日なんて、特に考えないで過ごしてきたけど、先が限られていると思うとね。例えばきょう一日も、とても大事というかね。うん。お墓には何も持っていけないから、大事なのは、どれくらい、自分が人生を楽しんだかということ。それが最後の自分の成績表だと」
*思い
今は週に1回、立命館大で講義し、あとは「源氏物語」を猛烈な勢いで読んでいるそうだ。
「入院中にじっくり読んだのは新渡戸稲造の『武士道』。古典が面白くてね。それと、仏像や日本画をしみじみと見るというのかな……。これって、なんだろうと思う。これから先、見ることはないという、見納めの心理も働いているんでしょうが、すべてにありがたさを感じる。そう思いながら味わえる何日かが、あとどのくらい続くか分からないけど。その日々、月日があるというのは、急に逝くよりいいんじゃないか、なんて思うんです」
No.465 hosikuzu 2008年11月08日 (土) 12時00分
同感です
「すべてにありがたさを感じる。そう思いながら味わえる何日かが、あとどのくらい続くか分からないけど。その日々、月日があるというのは、急に逝くよりいいんじゃないか、なんて思うんです」
ドクター自身が絶対に罹りたくない病気は「心筋梗塞と骨肉種」だと聞いたことがあります。
前者は「突然に来ることと苦しさ」があるからだし、後者は「あまり痛みを除去できないからだ」というのです。
そして若しもどうしても罹患するとしたら別の「ガン」がいいと・・
それが上記引用の意味です。 「時間があること」で「死と向き合い準備ができるから」だそうです
「人生をどこまで楽しんだか=最後の自分の成績表」というのは同感です。 ですが、なかなか真似ができません・。
また「いい大人」のひとりがお亡くなりになったなと感じます。 緒方 拳さんも然りです
哀悼の意をこめて ー合掌ー
No.466 SISYPHUS 2008年11月08日 (土) 16時04分
今日告別式だったね。 合掌
No.467 hosikuzu 2008年11月10日 (月) 00時01分
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