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静かな落日

吉永仁郎=作  高橋清祐=演出

静かな落日 ―広津家三代―

静かな落日  劇団民芸
吉永仁郎=作  高橋清祐=演出

  広津和郎:伊藤孝雄
娘  広津桃子:樫山文枝
父  広津柳浪:安田正利
友人 宇野浩二:小杉勇二
友人 滋賀直哉:水谷貞夫
    松沢まは:仙北谷 和子

静かな落日 ―広津家三代―

ものがたり

下山事件、三鷹事件と国鉄にかかわる怪事件がつづく1949年。
8月17日午前3時ごろ、福島県の松川付近で列車が転覆、多くの死傷者を出した松川事件。
事件発生から政府は、国鉄労組員ら数人を容疑者として検挙、第一審で死刑4人をふくむ重い判決が言いわたされた。

この裁判の不当さ、非人間性をかぎとった広津和郎は、友人の作家宇野浩二とともに、のこる人生をかけて娘桃子と裁判記録にとりくみ、ペンを武器にたたかいつづけた。63年、ついに最高裁の最終無罪判決が出る。

この作品には先輩の志賀直哉も登場、広津和郎が父柳浪からうけついだ反骨精神、娘桃子に託した作家魂がほんとうの人間的なやさしさとともに鮮烈に浮かびあがる。


私は「広津和郎」のことも 「松川事件」のことも ほとんど知らなかった。
この 静かなら落日 を見て戦後日本における最大の冤罪事件であったことを知った。 

広津和郎は戦時中は加担もせず 迎合せず 書くことを休止して やり過ごした。
その彼が 戦後 親友宇野浩二が持参した「松川事件」の被告の文集
「真実は壁を透して」を読み、再びペンをとることになった。


松川事件

昭和24年8月17日 午前3時9分、東北本線松川〜金谷川間で列車が転覆、機関士3名が死亡した。
警察、検察側は国労福島支部。東芝松川労組の活動家の犯行として、各10名を逮捕、厳しい追及で自白による骨格を作成。

福島地裁 昭和25年12月 全員を有罪
昭和26年末「真実は壁を透して」という被告人たちの手記と、文化人の発言がまとめられた。
この手記を読んだ宇野浩二、広津和郎は仙台高裁の傍聴、被告との面会、事件現場を訪ねて無罪を確信し支援の発言を始めた。

仙台高裁 昭和28年 17名のみ有罪
川津和郎は「中央公論」に4年間にわたって 三番批判を連載した。
マスコミによる「物書きに何がわかるか」の馬頭、雑言は目に余るものがあった。

最高裁大法廷 昭和34年8月 高裁差し戻し
仙台高裁 昭和36年8月 全員無罪

最高裁小法廷 昭和38年9月 上告棄却   
14年におよぶ事件は晴れて無罪が確定。


14年間に及ぶ松川裁判は結局最高裁で全員無罪で決着した。

その活動を支えたのが、娘の広津桃子。生涯独身で支えた。

彼がいなかったら、無実の人々は でっちあげられた調書で 刑を執行されていたに違いない。
広津和郎本当にすご人だ。
そして 筆の強さを知った。
書くことで 冤罪をはらしたんだ。



娘の桃子役は 樫山文枝 

学生時代から50歳までを演じたが、その凛とした若わかしさ 動き。
家庭を捨てた父 非情への恨み
父の若い日の欲望に負け 愛情のない女性との間にできた娘
桃子が生まれてすぐに広津和郎は 妻から逃げ出した。
そのその反面 優秀で魅力に富む父への尊敬と愛情
複雑な娘の役を見事に演じていた。


ペンの力一つでこんなすごいことをした日本人がいたことを 
この劇を見て初めて知りました。




No.720 hosikuzu 2009年08月01日 (土) 01時50分





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