島根で殺人事件が起きたのは先月の２６日頃だった。　親からの仕送りもなく、真面目に海外への飛躍を目指して、アルバイトに励みながら、一所懸命に勉学に勤しんでいた１９歳の女の子が殺された。　　月が明けて広島県の山で切り離された首が発見され、手足のない胴体、大たい骨など、次々に見つかったが、犯人逮捕の手がかりは以前ないままだ。　マスコミでも連日の報道で町は「悲しい活気」に包まれている。　その町ではいろんな噂が立った。　「胸と腹」に刺青があった、とか、高価なブランドのバッグを持っていた、など。。無論これは警察関係者の口から「根も葉もないことだ」と一蹴された。　連日の報道にあまり進展がないことなどから、苛立ちが蔓延する中、こういう悪意のうわさを立てる者がいるということなのだろうが、とても悲しい思いに包まれた。
　これでは犯人とあまり非道さにおいて差はない。　勿論、実際に人を殺すという残虐性には及ばないが、人を貶めるという心象は同根ではないかと思ったものだ。
　こういうあまりに悲惨な事件の被害者に対しての「いいがかり」は絶対に看過できない。　我々の心に潜む「差別の意識構造」はいつ何時にもこの世間に受け入れられるという仕組みになって生きているのだろうか。
　一日も早い犯人逮捕の報を待っている人たちも勿論大勢である。　市民として、人として、また同じような年頃の子を持つ親としても。　
　

本当にむごい事件だったね。
殺されただけなく、バラバラにされて、しかもまだ　全部発見できてない。
両親は気が狂わんばかりに、悲しくて　苦しくていたたまれないと思います。
そのうえ、心ないうわさをする人があったとしたら、何と情けない話でしょう。
他人事は、無責任な話のタにネして、自分のことだったら怒り狂うでしょうに。
二次被害だね。さらに両親まで傷つけてる。

市橋容疑者をやとっていた会社は、受注のキャンセルが相次いだとか。
逮捕に協力したら仕事がキャンセルって変だよね。
でも、社長は通報したのを後悔していないと言っていたのが救いです。

食品の不当表示の内部告発とかもそうだよね。告発した人が責められて、会社を辞めたり離婚に追い込まれたりしたとか。
仲間を売ったとか会社をつぶしたとかいわれて。

変だよね。勇気を持って良心に従って行動した人々がつらい思いをするなんてどういうこと？
無残な姿で発見された女子大生や、その両親がさらに傷つけられるってどういうこと？

被害を受けた人、勇気を持って行動をした人が傷つけられるってどうしてだろう？

それにしても、犯人を含め、人間そこまで残虐になれるのが不思議です。
私も思いつめたら、そんなことしてしまうのかな〜？

川上未映子の作品です。ベストセラー２〜４番あたりかな。へヴン天国をテーマに苛めをあつかった小説で、ちょっと思いんだけど。村上春樹っぽいストーリーのすすめかたが素晴らしいのでついつい読みすすんで、今晩には読み終えるんだ。おすすめの１冊です。