投稿者:ライ君のお父さんとお母さん
君の姿が載ったメモリアルフォトが届いたよ。 君の姿を見て、在りし日の君を偲ぶことができます。
元気で暮らしていますか? そちらは寒くありませんか? 反対に暑くはありませんか? 天国のみんなと仲良くしていますか? 質問ばかりだけど、それだけ君のことが心配なんだよね。 ひもじい思いはしていないか、寂しい思いはしていないか。 そんなことばかりいつも気にしています。 君が旅立ってから早くも四十九日が過ぎました。 毎日毎日がとても辛くて涙を流さない日はありません。
君と一緒に過ごした10年間が走馬灯のように現れては消え、また現れては消えていきます。いろんな所に遊びに行ったけれど、礼儀が正しくて謙虚な君は電車に乗っても鳴かず吠えず、キャリーバッグの中で静かにおとなしくしていたので周りの乗客からは「可愛い! カワイイ!」といつも褒められていたね。そんな君を見てお父さんは少し誇らしげな気分になっていました。春夏秋冬。桜の季節、若葉のころ、初夏、輝く夏の太陽、紅葉の落ち葉、雪が降る寒い冬。四季を通じていつも君と一緒でした。
君が免疫性の病気を発症するまでは、毎日お母さんと散歩にも行っていたよね。ライ君も楽しかったでしょう。お父さんの好きなホームセンターへの買い物にもよく付き合ってくれたよね。お父さんの運転するクルマの助手席に乗りキャリーバッグごとシートベルトを装着しても、おとなしく我慢してくれたね。そんな君が愛しくて愛しくてたまりませんでした。
君が病気になってからの1年3ヶ月間は、それまで以上に密度の濃い生活になりましたね。君の体調を気にするあまり、君の姿が家の中で見えないと「ライはどこ? どこにいる?」が家族の口癖になりました。
体重が3Kgしかない小さい身体の君は気丈にも、動物病院の治療にもよく耐えて頑張りました。血液検査のために毎週のように血を抜かれました。飲み薬も、一番多いときは10種類にものぼり、それを朝昼晩と毎日飲み続けました。人間向けに作られている大きな免疫剤のカプセルを2錠も飲むときは、根性のあるさすがの君も大変さに閉口し、お父さんに向かってウ〜ッと嫌がる声を出して威嚇していましたね。今から思うとかわいそうなことを無理強いしたなと思っていますが、君の病気を治すため他の内臓器官に負担がかからないようにとお医者さんとお父さんたちで決めたからなんだよね。飲み込むのが大変だったろうけれど分かってくれるよね。
点滴のための通院が必要なときに大雪が降り積もり、クルマを運転できないので君をキャリーバッグに入れて、30センチ以上も積もった雪が降る中を動物病院まで歩いて通ったときも君は果敢にも耐えてくれたね。よく頑張った。偉かったよ。
四十九日を過ぎた今でも君の姿を家の中で追い、涙する辛い日々が続いています。でも、泣いてばかりいたら君に笑われるし、君への供養にもならないと思っています。だけどもう少し泣かせてね。それぐらい君のことが大好きだったからなんだよね。
あと10年か20年したらお父さんも君のいる天国に行くつもりだけど、そのときは君のいる天国を先輩として案内してくれよな。期待しているよ。病気しないで、それまで元気で待っていてね。
渡邊 優様、大変ありがとうございました。 御礼のご挨拶文は長文のため別メールにてご送付させていただきましたが、火葬当日は本当にお世話になりました。おかげさまで満足のいくライへの弔いとなりました。
2015年3月18日 大野克美
|