[374] 「アスファルトの男」 (ネタばれだらけ) |
- たーこ - 2006年09月16日 (土) 03時19分
「サッドムービー」公開までまだ間があるので、初期の作品の中で手軽に見られる「アスファルトの男」を観ました。 若き日のウソンくん演じる「ドンソク」、かっこよかった〜! だけど、ドンソクって、いいヤツ?悪いヤツ?
大好きだったお姉さんの遺児サニーを育てるため、ドンソクに好意を持つジョンオクさんと結婚して、アメリカの市民権を得、サニーをジョンオクさんにみてもらう。 結婚式直後に、「子どもは作りません」って約束させて、あげくに「僕には愛している人がいます。今その人に とっても会いたいんです」なんて言ってしまう。 ジョンオクさんにとっても現状から脱出するための結婚だったにせよ、これじゃ、僕達、互いに利用しあった結婚ですよね、と釘を刺されたみたい。
新しい生活がはじまっても、ジョンオクさんが何度も「愛してるわ」「愛してる?」「私のこと捨てないよね」と聞いているのに、常にドンソクは無言。 ジョンオクさんが別れを切り出せば、「サニーのことを考えろ」。 ひとりアメリカに戻ったジョンオクさんを一週間かけて探し当てた時は、「明日からラリーに参戦しなければならないから、サニーをみてほしい。」
も〜! 普通ここまでくれば、「なんで他人の子どもを私が育てなきゃならないのよ!私、シッターじゃないわよ!」とケリの一つも入れてバイバイでしょう。 でも、ジョンオクさんは、「ごめんね。私 本当にあなたのこと愛しているのよ」と言って戻ってしまう。 この場合、どう考えてもドンソクが「ごめん」と言うべきだと思う。 だけど、ドンソクの気合を浴びちゃうと、百選練磨(?)の七つ年上ジョンオクさんもお手上げ。 そして もちろん 私も お手上げ!
ジョンオクさんも私も、なぜお手上げになっちゃうの? 私がウソンファンだから? ドンソクが長身でイケメンだから? 自分の中で確信できる気持ちしか言葉にしない男だから? サニーのために命をかけて「家族」を形成しようとする気合に惚れる?
とにかく、ジョンオクさんになりきって観ていたので、亡くなったはずのサニーの母(ドンソクの姉)が実は生きていて、この母とドンソク、ジョンオク、サニーが再会する場面では、もう号泣。 サニーに実の母が戻り、ドンソクとジョンオクはこの先どうなるのかと、胸をいためていたら、まさしく韓ドラチックな展開。 最後に、ドンソクは「ごめんなさい。愛しています。」と言うのだけれど、この愛は女性に対する愛というより、家族に対する愛のようにも感じてしまうと、ジョンオクさんが可哀相でまた涙。 でもドンソクにとっては男女の恋愛より、家族の絆が大切だからこれでいいのかも。
ジョンオク贔屓の私にとって、彼女なきあとこのドラマに対する興味も激減してしまったけれど、この後のドンソクはエキセントリックな様子も消えて、とてキレイだった。
このドラマは、一部カットされているのかも知れないけれど、時々「あれ?そうだったの」と感じるセリフがあったり、時の経過を完全に無視しているみたいで、とっても雑。 こんなドラマを、真剣に観て、本気で号泣してていいのか?と思うもう一人の自分もいたりしました。 でも、韓国の家族の絆の大切さがわかりましたし、何より11年前のチョン・ウソンのかっこよさが「つっこみどころ」を帳消しにしてくれました。
これを観た後、最近の映像を見ると、当然 この頃のピチピチ感、ヒリヒリ感は無いけれど、上手に年齢を重ねてきた大人の男チョン・ウソンがいて、ますますその魅力に取り付かれました。
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