移動中、化粧室をかりに立ち寄ったホテルのラウンジ。入る時は知らなかったが一歩外へ出るとビル内店舗にシャネルとエルメスが。
実は私、ガブリエル・ココ・シャネル様を敬愛しており一時期、出まくった伝記本も複数冊、単行本で買った。引っ越しなどで売り払ったが、それでも一冊「コレ」と思う物を残し、後に文庫本化された物は買い直したりした。勿論、それでシャネルを買えるかってのは全くの別問題。
プレタポルテどころか、時代性のあるマジジュエリーは勿論、本来的なジャンクアクセすら私の中ではシャネルを着る事で成り立つべき=購入NG。
若い頃の目標は、「有りがち」だと笑わば笑え、「自分の稼いだお金で購入したシャネルが似合うババァになる事、シャネルに着られてない着こなしの出来る大人になる事」だったんだ。ウィンドウショッピングと称する冷やかしに店内へ足を踏み入れる事すら大台を二回迎えたつい最近まで、恐れ多くて出来なかった。
ただ心密かに「シャネル…」と敬意を持ち慕っていただけ(笑)。
30歳手前辺りからテレ東「流行通信」、雑誌「ハイファッション」他でのファッションチェックからも遠のいていた私に、先日「やはりシャネル…」と敬意を改める事があった。
天才アラーキー本、村上春樹本に続き、またもや本屋の陰謀(違うって)。
雑誌「マリ・クレール」をふと手にページを開き、目に入ったのがシャネルの今期コレクションに身を包んだ可愛らしくエレガントなお嬢さん方の街角スナップ。
はぅ…。
な、な、なんざんしょ。このラブリーなワンピース他(感動している割に適当〜)は。
あの…カール・ラガーフェルドさん?シャネルデザイナーに就任して何年経ってます?
バージョンアップってか脱皮ってか何人目のカール・ラガーフェルド?位に才能溢れまくり?
いや、ファッション的に詳しい事は分かんない。だか、素人が見て「カワエェ〜」と一目惚れ、これ大事っすよね?
コレクションコラムを書いている尊敬する某知人に話してみたら、やはり「今シーズンのシャネルレディスは良かった」との感想をお持ちであった。
一年位前、銀座の街角で歩くカール・ラガーフェルドを見かけた時、握手かサインくらいねだっておけば良かった…。
「ぼんじょる。ちゅぅ、ちゅぅ。めるしぼく」
と、エナジーを吸い取ってやったのに。
ちっ。
エルメスについては「後で」。