はじめまして? 去年7月か...... - 痙攣性発声障害＆声の症状に関する情報交換の掲示板 [105]

はじめまして～♪
私も内転型痙攣性発声障害と診断され、
甲状軟骨形成術Ⅱ型の手術を受けたので報告させていただきますね。

まず、費用のことを。
チタンブリッジは２万円×２個＝４万円で、手術後口座に自分で振り込む形でした。
入院・手術は高額療養費適用になるので、年収にもよりますが、私の場合は１０万円弱でした。
ごくたま～に保険適用外の病気もありますが、
私が入っていた２つの保険はどちらもちゃんとお金が下りました。

手術はあの京都の先生にして頂いたのですが、
関東で手術をしたので、先生とお会いできたのは最初の診察、手術中、１ヶ月後の診察だけでした。
まず、手術の前日に入院して説明等がありました。
手術は午前だったので朝ご飯は普通に食べて、
手術後昼ご飯として牛乳かジュースのみ、夜はおかゆ＋普通のおかずでした。

手術は背中に10cm×10cm×30cmぐらいの固めのまくらを入れて、
頭のてっぺんをつけるような格好で、のどの辺りを伸ばすようにして２時間半。
これが１番辛かった！！
頭と背中だけで体重を支えているので特に頭が痛くて痛くて。
それに身じろぎひとつも出来ないというのが意外と辛いです。
これから手術を受ける方、頑張ってください！！
手術中はのどの所だけ穴が開いている紙か布で覆われているので
意識はありますが、全く何も見えません。

最初に麻酔の注射をのどの辺りに数ヶ所するんですが、歯医者の麻酔のような感じでした。
麻酔が効き始めたらいよいよ皮膚や甲状軟骨を切っていきます。
メスを入れている時の焦げた匂いや押されている感じはありますが、痛くはありません。
ただ、のどぼとけを結構強く押されるので苦しい感じは少しありました。
試しに自分で押してみてください。
それから、麻酔が切れてきたな～という時は言うと追加してくれましたよ。

１時間半ぐらい経ってからやっと位置の調節に入ります。
やっぱり甲状軟骨を広げた状態で声を出してみると全然違います！！
気持ちいいですよ～♪
一番声が出しやすい所をいろいろと試しながら相談して決めていきます。
チタンブリッジは１mm単位で用意されていて、合ったものを使うみたいでしたね。
で、あとは縫い合わせて終わりです。

麻酔が効いているうちはいいんですが、切れた後もまた大変でした。
頭ががんがん割れそうに痛くて。
最初は氷枕で冷やして我慢していたんですが、どうにも耐えられず、
結局座薬の痛み止めを入れてもらいました。
一眠りすると驚くほどよく効いていて、普通に歩いてトイレにも行けるようになりました。

それから、手術直後から丸１週間発声禁止になります。
診察でも声の調子をみることもなく、笑う時も音を出さず、１週間が過ぎていきます。
傷口は時々消毒して、ガーゼやフィルムの絆創膏を貼っておくのですが、
あまり貼りっぱなしだと、テープ部分がかぶれてくるかもしれません。
私は途中かぶれてテープの境目が切れそうに痛かったです。
それは絆創膏の位置を変えてもらうなどして、なんとか耐えました。
抜糸は退院の前日でした。

私はそのまま先生の前でしゃべることなく退院しました。
で、家に帰り、いざ声を出してみると声が詰まる感じは全く無いのですが、
声が抜ける感じでほとんど出ませんでした。
最初はみんなそんなものかもしれませんが、
よくわからない私はそれで出ないと思い込んでしまい、それから３週間、
ひどい時はこしょこしょ話も出来ないほど声が出ませんでした。

しかし、術後１ヶ月の診察でその話をすると、
声帯は綺麗だから、出ないと思い込んでいるだけだ、とのこと。
それを聞いた夜からいきなりだいぶ出るようになってしまいました。
術後１ヶ月まで声が出なかったのは、結局心因性発声障害と診断されました。

で、現在ですが‥‥
やっぱりＳＤになる前と全く同じとは到底言えません。
しかし、手術をする前よりは格段に良くなりました♪
まず、周りの理解と協力がだいぶありますが、
以前と同じ仕事を続けられています。
ちなみに、お客さん？と喋らなければならない、声を使う仕事で、大声を出したりもします。
また、うるさい居酒屋で飲んだり、ケーキ屋さんでショーケースを挟んで注文したり、
どうでもいい話を自分から振ったりも出来るようになりました。
調子のいい時は、本当にＳＤになる前とおんなじです。
しかし、調子の悪い時があるのも事実です。
日によっても違いますし、その瞬間瞬間でも違います。
声が詰まる感じは無くなりましたが、声が抜けてしまい、息は出ても音にならないことがあります。
大抵は文章のところどころが弱々しくなる感じです。
ひどい時は弱々しい声しか出ないこともあります。
不思議なのですが、家族や恋人など、親しい人と話す時ほど出にくいようです。

以上、長々と書きましたが、これはほんの一例です。
私は地方に住んでいて、注射の道は考えられなかったので手術を選びました。
人それぞれのところも多々あると思うので、話半分ぐらいで読んでください。
ですが、手術を考えている方の参考にでもなれば幸いです。

ＳＤだからと言って、人生すべてが不幸なわけじゃないので、
大いに楽しい人生を送れることを祈ってます☆

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