お題の知名度がイマイチだったりして、きっと選定されないのだろうけど、
この唄は、いいよなぁ････。
と、しみじみ感じる唄について、語り合ってみませんか？

詠み人：望月優佑（１６期）
お題：ラジオ体操

お題との結び付きが弱く、決して歌集にえらばれることはないで
しょうが、私はこの唄が大好きです。
頭の「おかしいな」で問いを与えておきながら、「だからどうしたんだ」と
突っ込みたくなるような内容を続けるのは、これはこれで技巧だと思います。

叩き起こされたときに布団の中から即興で詠んだかのような
臨場感に溢れており、忘れられない唄です。

詠み人：詠み人知らず
お題：黄色いＴシャツ

これは少々説明が必要かと思います。
初期の三戸ゼミではオリジナルデザインのゼミＴシャツが作成され、
一期生は青いＴシャツ、二期生は黄色いＴシャツで区分していました。
そこに入ってきた私たち三期生が、「あのー。私たちは何色に
なるんでしょうか？」とおそるおそる先輩に聞いたときに
帰ってきた返答を詠んだ唄です。
「これで十分」という一文に扱いのぞんざいさ加減がよく
表れていると思います。
もしかすると詠み人は私かもしれません。

詠み人：詠み人知らず（２期生渡辺英二さんかも）
お題：探偵と泥棒

企画の唄というのは意外に難しく、説明的になりすぎたり、逆に
一端しか表現できなかったりします。
この唄は「捜査」は捨象して「犯行」にのみ着目していますが、
探偵と泥棒という企画においては犯行の方が精神的にも肉体的にも
印象に残るので、この選択は正解でしょう。
本来は被害者にしか見えない「光る星」を聞き手に想像させることで
「痛み」すらも伝えている点において、企画を十分に表現していると
言えると思います。

「探偵と泥棒」という７文字に収まりきらない名称を、探偵と泥棒の
２つに分断することで無理なく収めている点も巧いなあと感心させられます。

詠み人：佐々木氷柱雪（１６期）
お題：上海飯店

三戸ゼミの大学院ゼミ等でよく利用されているという上海飯店は、
「腹八分目」で食事を終えることが極めて困難なお店です。
一般的な商取引においては「発注」と「受注」はイコールの関係に
ありますが、この店では発注以上のメニューが出てきます。
もう満腹だ、と腹鼓を打ち満足したところで、たいてい親父さんから
「いい食べっぷりだねえ」とサービスが出てきます。
それが選定された望月さんの唄に詠まれた「スープたぷたぷどんぶり
一丁」です。笑顔で差し出されたサービスのスープを残すわけには
いきません。
この唄は、注文と出てくる量が比例しないというこの店の特徴を
「二次関数」という一言でよく表現していると思います。

味わいのある唄を評価してくださり、ありがとうございます。
楽しみながらコメントを読みました。
面白かったです！ありがとうございました。

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