[625] Fairy	2004年11月03日 (水) 02時20分	[ Mail ] [ HOME ]

どうもレスありがとうございますにゃ〜。イースターは宗教的意味合いよりも、イースター休暇を日本で採用して欲しいにゃん。スウェーデンは緯度が高いので、冬は夜が長そうですにゃ〜。そしてヨーロッパの冬は暗い・・・。今日は前回予告した日本にある30分の時差の話ですにゃん。
結構前に行った所なのですが、北海道の北の端に礼文島という島があります。言うまでも無く日本の一つの端です。9月になって秋の澄んだ青空の日には海の向こう側にサハリンが見えます。
よく旅好きな人と話をしていると、日本各地の“変な”宿の話が決まって話題になります。私は行ったことが無いのですが、沖縄の一番南に波照間島という島があります。日本有人島最南端です。そこにあるのが「民宿たましろ」。とにかく飯の量がハンパなく多いのです！カレーどんぶり一杯、ゴーヤーチャンプルーどんぶり一杯、沖縄そばどんぶり一杯、刺身どんぶり一杯・・・ドーン、ドーンといった感じに出てくる日本一飯の量の多い民宿と言われています。僻地にもかかわらず噂を聞きつけて、どんなに量が多いのかと思って泊まりに来る観光客は絶えません。またある人の話では、ゴキブリが部屋の中を飛んでいて汚さも日本一だという話も。
一方、変な宿北の代表は礼文島の桃岩荘であります。ここも日本有数の僻地だけあって、写真で見た日本らしからぬ礼文島の自然に魅了されて行こう行こうと長い間考えていました。兼ねてから桃岩荘の噂を聞いていたので、怖いもの見たさで泊まったのですが、いや凄かった・・・。
稚内からフェリーで3時間ぐらい乗ると礼文島の香深港に着きます。着くと、「桃岩荘」なる“大漁旗”をもったヘルパーの兄ちゃんが立っていました。これから「お見送り」をするからやってくださいと言われて、宿泊客は乗ってきた船に稚内へ帰る客へお見送りをするのです。これでまずカルチャーショックを受けるわけです。何故、いきなり集団で声が枯れるほど歌って船着場のコンクリートの上に寝転がったりして踊らなければならないのかと。しかも歌う歌は大昔のフォークソングやアニメソングを。それで船が見えなくなるまで「いってらっしゃいー！！！」と叫んで手を振ります。
それが終わるとトラックの荷台に乗せられて送迎されるのですが。トラックの荷台ですよ、道交法が・・・。そして、桃岩展望台の入り口の先にあるトンネルを抜けるときに、ヘルパーの兄ちゃんが「このトンネルを抜けると時間が30分進みます」と言うのが決まり文句です。桃岩荘ではこの桃岩時間が使われる訳です。早い話が30分時計を進めておけば船に乗り遅れないでしょという訳です。そしてその時に「ここに知性、教養、羞恥心を置いていって下さい」と言われて、桃岩荘に泊まるためにはこれらを捨て去らなければなりません。こんな感じで、ヘンテコな掟が沢山あるトンデモナイ宿なのです。
桃岩荘はユースホステルですが、今となってはどこでもやっていない1960年代から70年代にかけての黄金期の風習が残っている宿です。酒も飲めません。消灯時間には一斉に明かりが消えて、朝6時には叩き起こされます。飯を食った後、皿洗いもあります。当然の如く悪名高きミーティングに半強制的に参加させられることになります。
このミーティングが強烈で、早い話が船着場でやった歌と踊りを大広間に集まって延々とやります。五つの赤い風船、鉄腕アトム、エイトマン、果ては毎年一つずつ増えていく桃岩荘の歌などを振付けてやるわけです。「桃岩フルコース」などと呼ばれています。このエネルギーたるや実に凄まじい。しかも宿に泊まっていると事あるごとに「桃岩フルコース」が登場するので、帰る頃にはすっかり覚えてしまいます。
この話はとても一回では終わらなかったので、次回に続きますにゃん。

□No title [630] Korora 2004年11月07日 (日) 07時17分 [ Mail ] [ HOME ] 北海道は行ったことあります。 ちなみにこっちは４時には日が暮れます。

□No title [636] Fairy 2004年11月07日 (日) 07時52分 [ Mail ] [ HOME ] 北海道へ行ったことがあってもまさか辺境の礼文島までは行った事ありますまい。高山植物ではアポイ岳が有名ですね。ここも結構行きにくいです。そして何か寂しい。東北だと早池峰山とかあります。高山植物を見ていると心が和みますにゃぁ。 4時ですか。冬至の頃だと昼間は10時〜3時ぐらいですか。ヨーロッパの冬は寒くて暗くて好きじゃないのですが、クラシックコンサートにオペラ、バレエなんぞを見て、長い夜長を楽しみたいですにゃん〜。