[642] Fairy	2004年11月12日 (金) 21時50分	[ Mail ] [ HOME ]

こんにちは。ムネオさんの掲示板で、勝手にコラムを始めたFairyです。前回は桃岩ネタを書いていたのですが、思いの他話に深みがなかったのでさっさと終わらせてしまいました。最近、久々にある人のライブへ行って来たので、音楽の話を書きましょう。
私が今まででただ一人だけ、ファンクラブにまで入ってしまうほどはまってしまった人がいます。その人はある楽器の演奏家なのですが、初めて知ったのは高校生ぐらいの頃です。当時、そして今も、この楽器に対するイメージは悪く、私は年配の人が好む楽器だと思っていました。実際、今でも愛好家は年配の方が多いのですが。
ある日、レコード店の片隅に置かれていたCDジャケットを見たときに驚きました。何しろ、楽器のイメージするところと違って若いのです！そしてテレビで耳にしたことのあるその人のお洒落なサウンドと私の描いていたイメージとのギャップに強い衝撃を受けたのでした。当時はアヴァンギャルドなどと呼ばれていて、ビョークの世界ツアーにサポートメンバーとして参加し、世界中を回っていた頃です。でも最近はすっかりおじさんになってしまいました。
さて最近、その某アーティストが初のソロライブを六本木のライブハウスで行いました。もともとクラシック出身の人で、20年ぐらい前はソロ活動を行っていたのですが、メジャーデビュー後十数年は一貫してバンド編成でライブを行っていました。初めてソロで弾いている姿を見て、すっかりノックアウトされてしまいました！モチーフを生かして次から次へと移り変わる展開は驚きの連続。まるでブーレーズ指揮の「春の祭典」のようにぐいぐいと引き込まれていくのです。こんな演奏は今まで聴いたことがない。とても一人の人間が弾いているとは思えない！厚みのある演奏で、全く驚いて帰ってきたのであります。
この某アーティストに最も夢中になっていたのは十代の頃ですが、お陰で随分と同年代の人が聴かない音楽を聴いていたように感じます。二十歳ぐらいのころはピアソラを知り、「タンゴ：ゼロアワー」を聴き、ボサノバを知って、昨年はついに念願だったジョアンジルベルトの来日公演へ行って来ました。ここ1年ぐらいは南米音楽から脱却して、フランス近代に取り付かれ、ドビュッシーやラベル、ストラヴィンスキーなどを好んで聴いています。一方、J-POPはと言うと、全く聴きません。テレビを見ないので誰がいるのか知りません。最近まで大塚愛を知りませんでした。ただデビューした当初から宇多田ヒカルには随分傾倒したので、アルバムは全部持っています。
さて、近年私が偶然見つけた素晴らしいアーティストがいます。それはギターの宮野弘紀です。最近は綾戸智絵のサポートをしている中堅のベテランギタリストなのですが、中でも2年ほど前に出した「鏡の中のニジンスキーの映像」は傑作です。自作の曲を中心にギターの多重録音のみで演奏されているのですが、テーマがフランス近代だけあって(タイトルからしてそうですよね！)、ドビュッシーやストラヴィンスキーのエキスがたっぷり織り込まれ、演奏の中に見事に昇華されているのです。なんだかこの人と波長が合いそうです。
ところで、私がライブへ行ったアーティストとは誰でしょうか。分りますか？それこそ、google使えば出てくるでしょう。それから、ムネオさんは何か音楽を聴きますか？スウェーデン音楽とは何ぞや？フィンランドだったらシベリウスですが・・・。

宮野氏の「ニジンスキー〜」はこちらで視聴できます。
http://www.miyanohiroki.com/sound_b.html

□No title [646] Korora 2004年11月14日 (日) 05時30分 [ Mail ] [ HOME ] 音楽は斉藤和義ぐらいしか聴きませんね。スウェーデンのクラシック事情はよく分からないです。 もしコラムを展開されるのならご自分で日記サイトやブログを始められた方が良いですYO! ↓参考にどうぞ♪ http://www.style-21.com/ http://www.jugem.jp/