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[301] | 子どもの内面に注目して本来のありようを引き出すのが、教育の狙い | miyamokko 07/12(月) 00:01 |
「僕の音楽の授業では、授業を盛り上げてくれ、とても熱心に授業を受けている生徒が、学期末の職員会議で問題生徒として指導の対象にあがる。 不思議でしょうがなかった。 つい、たまらなくなって他の先生たちに聞いた。 先生たちは、その生徒がひきこまれるような授業をしているのか、と。 しかし、彼らはこういった。 授業はつまらないものだ。 我慢して話を聞けるのが社会性だ。 それは、間違っている、と、私は確信している。 形ばかりにこだわる教育が多すぎる。 たとえば、順番に発言することを躾ける。 だが、自由に発言することを止めてしまえば、何もはなさなくなる。 思い思いの発言の中に、真実や創造があふれるのだ。 机に座って、静かに先生の話に耳を傾けられることを指導の狙いにあげる。 それもまちがいだ。 子どもが自然とひきこまれる授業展開をするべきだ。 大切なのは、子どもの内面のありのままを引き出し、意欲をそだてることだ。」 と、今日も息子が通うミュージカルの増田先生は、熱く語る。 ここでは、子ども達が走り回っても、みんなと違うことをしている子がいても、「○○しなさい」という指示はほとんど聞かれない。 いや、この3年間、一度も聞いたことがない。 その空間にいること、そのことがすで其の子の参加の仕方だととらえている。 そして、いつのまにか、彼らは輪の中に入っている。 緘黙の子もいた。 お母さんにいつもくっついていた小さいな女の子。 表情は硬く、頭には神経性のはげもあった。 其の子は、1年後、がらりとかわる。 物言わぬ子はおしゃべりになり、みんなの輪の中に当たり前にいる。 お母さんはやっと離れて、我が子が踊る様子を見ることができた。 何も特別なことなどしていない。 年齢を超えて人と人が関わる中で、人と関わることへの不安を安心にかえ、ありのままをだしていく。生きる意欲が自然と、不思議に育っていく。 ここは、そんな空間だ。 ここでは、よくボディートークといって、体ほぐしをする。 今日も練習が始まる前に、息子は特別に30分だけバイオリンのレッスンをしてもらっているが、 今日は、連日のハードなスケジュールのため、かなり疲れていて、無理をさせてつれてきたので、息子は機嫌が悪く、スムーズにバイオリンレッスンに入れない。 母親の私に当り散らすことで、気持ちをもてあましていた。 其の様子を笑顔で見ていた増田先生の弟子の方が、 「バイオリンの前に体ほぐしをしよう。ここに来て、うつぶせになってごらん」と息子を誘う。 息子の背中をほぐしながら、弟子の方は静かで穏やかな声のトーンで話しかける。 「うわ、頑張っていたね。ここが硬いよ。そうか、今日は疲れているのに、よく来たね」 それから、私から得たわずかな情報を手がかりに息子に話しかけ、たった5分で一気に息子の機嫌を建て直し、其の日のレッスンにひきこんでいった。 そこには、なんの特別なスキルや作為などないように見える。 だが、弟子の方は、息子の内面をちゃんとみて、体と心を優しくほぐしていってるのは確かだ。 はじめは息子の文句でゆがんだ表情が、ミュージカルが始まった頃には、嘘のようにリラックスした表情で、2時間のレッスンの後には疲れなど微塵もみえない。 やはり、ここは不思議な空間だ。 今年も12月も押し詰まった日に、本番を迎える。 増田先生は、こうも言う。 「多くの人が、本番までに仕上げているのが普通だと思っている。 だが、うちは違う。 料理だって美味しいのをだすには、出来立てを出すのが一番だ。 出し物だって同じだ。 本番までに60パーセントの仕上げで出すのが一番、子ども達の力が発揮される。 本番までにすべて仕上げていないといけないと思っているのは、指導者が怖いのであり、なにより子ども達を信じていないからだ。」 今年は吹田のメインシアターで上演する。 出演者が少ないそうだ。 関心のある方は、。まずは8月17日から19日まで行われるキャンプに参加されてはいかがでしょうか。 「星のこどもミュージカル」です。 |
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コメント | ||
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[302] | 追記。 | miyamokko 07/12(月) 00:30 |
こんなお話もされた。 苦手なことは、本人が本当に獲得したいと思っていなければ、どんなに一生懸命教えても頭には入らない。 教えるには、タイミングが大事だと。 其の通りだと思う。 。。。。。。。。以下は私が思っていること。。。。。。。。。。。 だが、私たちはつい教えたがる。 だって、このまま手をこまねいていると、本人がこまるから、と。 実際は、周りの大人が不安なだけで、子どもを追い込む事も多い。 なんせ、大人は子どもに言うことかせたがるから。 認知のアンバランスには得意を使って不得意を指導、なんてもっともらしく心理検査の所見にかいている私も、そのことがどれだけ実効性があるかは、内心懐疑的だ。 というのも子ども本人がそれを受け止めるタイミングの問題は除外しているからだ。 どんなに苦手を克服してやろうと周りが思っても、当の子どもが真剣にそのことを願っていなければ、 的確なはずの支援もなかなか功をだせないどころか、 子どもにとっては、時にはありがた迷惑にもなる。 かといって、本人がその気になるのを黙ってまっていて 学習のきっかけはやってくるとは限らない。 だが、そのきっかけの入り口は一つではない。 表の見える苦手だけに注目していては、意欲を育てられない。 「療育とは、特別な方法で、出来ないこととを出来る様にすることではない。 心から、子どもをかわいがる、ということだ。 人への安心と信頼を育てることだ」 と、「星からきた孫ふたり」でも書いた。 どうしてもバイオリンをしたいと息子が願ってはじめた時々するバイオリンレッスン。 家では轢くことはなく、バイオリンのケースは押入れに置かれたまま。 だが、今夜は自分からバイオリンをあけて曲にならない音を奏でてくれた。 バイオリンを購入してから、かれこれ1年半がすぎているが。。。 |
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