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[495] | 玉井邦夫教授の講義はとても感動!! | miyamokko 06/10(日) 12:21 |
ある講演会で、大正大学の玉井邦夫先生のお話を2時間あまり聴講しました。 以前から、いろいろな冊子でコメントを書かれておるのを私は読んでいて、玉井先生の物の見方のセンスに心ひかれていましたので とても楽しみに会場まで向かいました。 期待は裏切らない先生のお話でした。 すこしご紹介しておきます。 テーマは、「発達障害とこども虐待」です。 「虐待は第4の発達障害」といわれるように、脳機能不全を起こし、状態像は極めて発達障害の症状と告知する場合が多く、 発達障害と虐待の区別は非常に困難だといわれています。 当会でおなじみの先生方もたくさんお越しでした。 この日、先生は、こんなことを冒頭でお話されました。 「対応をつたえると、どんなケースにもそれを使われ、うまくいかないことがでてくる。 教条的な対応ではなく、それぞれのケースで全体をみて対応してゆくしかない。 だから、今回は、まずは虐待のメカニズムに限って伝える。 それがしっかりわかれば、おのずと対応はわかるはずだから。 かなうなら、2回目は事例をもとに話す。 3回目は校内巡回にいく。 私は、そのように講義と支援を組み立てている」というようなことをおっしゃったと記憶しています。もちろん、東京にお住まいの玉井先生が関西で巡回してくださるとはおもえないですが。。。。 そのお話のとおり、2時間はみっちりそのメカニズムを教えていただきました。 ○なぜ発達障がいがあると、虐待のリスクがおおくなるか(この理由はきっとどなたでもわかると思います。特性をしっていても育てにくいからです。) ○発達障害とそれがない場合の被虐待児の違い ○環境がよいADHDと虐待がおよんだときの状態像の違い ○虐待が起こった場合の脳内の発達のゆがみや記憶。 トラウマはどのような神経活動でおこるか、など。 ○心を支えている3つの柱である思考(言葉)・感情(気持ち)・感覚(身体)が解離を起こす仕組み などなど虐待と被虐待に及ぼす影響を脳機能の面からわかりやすく教えていただきました。 さらに、もっとも納得するのはさまざまなケースにおける保護者支援の観点でした。 ご自身、お子さんがダウン症であることを明言されており、講座の中で、ダウン症の早期告知のきびしさにも少し触れておられました。 冷静さと優しさにあふれたお話でした。 全体をとおして、子どもにとって家庭が如何に安心した場所でなければいけないかを改めて思うのですが、 なかなかそのようにはなりにくい面があります。 虐待とはいえないまでも、大なり小なりどんな家庭でも家族間のトラブルは尽きないもの。 決して自分とは違う次元の話ではないと思えました。 一度ならず、もっと玉井先生のお話を聞きたいと思いました。 皆様も機会があれば、ぜひ聴講されるとよいと思います。これから関西でのご講義も増えると思いますよ。 |
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