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先日は講師として呼んでいただき、我が子達と自分自身の成長を振り返る機会を頂き、ありがとうございました。 講演会後、代表のMさんとのやりとりの中、いろいろ気づかされた部分もあるので、 読んでくださる方がどれだけいらっしゃるかはわかりませんが、ここで補足させて頂きます。
講演会までにどうしてもまとまりきれず、心の中でずっと引っかかっていたことがありました。 それは、親としての葛藤をお伝えするのが精一杯で、先生や支援者の方にどうしてほしかったか、 という部分を具体的にはお伝えできなかったことでした。
結局、×だけ教えて、○は伝えず…でした。
大多数の人は「不登校」には悪いイメージがあり、段階は踏んでも、 最終的には「100%登校できること」で回復した、解決したと思ってしまうのだと思います。
でも、我が子達がいろんな育ち方をして私に教えてくれたのは、 皆勤賞がいいとか、不登校や休学もあり、とかではなく、 子ども時代に、何を育てておきたいか、 それを育てていく形が学校の中に作れるか、 作れないなら、家庭でどうするか、 でした。
学年相応の勉強、友人関係、集団生活など、漠然と学校に求めていることが、 不登校になるとすべて閉ざされてしまうかのように錯覚します。 でも、学校に行かなくても、その子は日々生きているのです。 また、特に発達障害のような凸凹を持っている子どもは、 学校に皆勤賞で通っていても身につかないこともあれば、 学校以外の場所でも、その子に合ったやり方で身につけて行くこともできます。 もちろん、学校の中でもやり方次第です。 でも、義務教育だからとしって、 すべて学校生活の中で身につける のは難しい場合もあります。
「不登校」は本人だけでなく、親にも重くのしかかる大変なことです。 でも、別室登校〜部分参加〜全出席〜全参加が、必ずしも不登校よりいい状態とは言えないし、 時期を間違うと、本人のセルフエスティームを下げることにもなりかねません。 また、先生が方向違いにがんばりすぎると、 本人だけでなく、親をも追い込んでしまいかねません。 そこは忘れないでください。
将来的に社会生活を送るためには、
●学校という枠に押し込む(合わせる)ことを目標にするのではなく、 本人が本人らしく自分の人生を生きれるようにサポートすることが大事。
●無視はできない大切な要素ではあるけれど、 メインは「学校のカリキュラム」や「親の想い」ではなく「本人」。
●その子の成長に合わせて、学校や先生をどう活用できるかは、ケース・バイ・ケース。
そう考える余裕がない学校や先生の場合、親は 「学校や先生を育てなくていいから、まず自分の子を育てる」とシフトチェンジも要る という部分だけをお話してしまいましたが、
そういうスタンスを親も先生もきちっと持てた上で、一緒に考えてくださるなら、 学校の先生も力強いサポーターになりますね。
やはり親だけでがんばるのも、先生だけでがんばるのも無理。
専門家も加え、チームでのサポートが要ります。 そして何より忘れてはいけないのが「本人」。
義務教育の年齢に達したから…ではなく、 本人が育つ過程で必要性がでてきた時に、 使える部分のみ、学校を活用していくのがいいかな
そう心から思えるまで15年近くかかりました。 それほど「不登校」は親にとって重い現実でした。
随分長くなってしまいましたが、また…にするとさらに遅くなり、お蔵入りしそうなので、 このまま投稿させて頂きます。失礼しました。 |