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[698] 伊丹先生の相談会の報告 宮本 12/24(火) 16:24
  2013年最後の定例会です。いつもながら、たった2時間でも的確にお答えくださる伊丹先生に感謝。



さて、今回は、大きく以下のテーマでの相談事がメインになりました。



@進路関連

A不登校

B特性がらみのトラブル



根底には、子どもとの関係性や関わり方が課題となっていると思います。

そして、どの悩みでも、どのように子供の行動や言動を受け止めて褒めるか、

どのような視点で励ますか、ということが大きなテーマのような気がすると、宮本は思いました。



当会の強みは、検査結果などを手かがりに一般論ではなく、相談の子の認知特性に合わせて

伊丹先生がアドバイスしてくださることです。

事例検討会で情報だけで触れた子、巡回で回られたときの子など、

伊丹先生は見事に記憶されていて、「あの子は、○○だから・・・」と、的確に指摘されることです。

おびただしい数の子どもたちと関わっておられるのに、其のほとんどはおそらくすれ違っただけのはずなのに。。。。



では、拙いまとめですが、ポイントをお知らせいたします。



なお、この日参加されて発言されていない方々の中に、同じように子育てに葛藤し、試行錯誤を繰り返して

辛い時期を乗り越え、逃げずに子どもと向き合い子供から学びを得られた方々が何人もおられました。

2月の交流会ではそんな親どおしの交流もできることを願いたいと思います。



@進路関連



Q1:ADHD・LD疑い  中3男子



行ける高校と行きたい高校が違う。決められない。

本人が望む高校に進学したいと言う意欲も乏しい。

高校に行く意味や高校に行きたいと言う強い思いもなく投げやりな発言が多い。

どのように応援したらよいか。



A:自尊感情が低くなっているときは、子供は投げやりな発言をするものだ。

表面的なマイナスな発言に振り回されたり、いちいち説き伏せたり、落胆したり、嘆いたりしない方がよい。

能力以上の高校でも、本人が受けると言うなら応援すればよい。

学校の先生に「提出物もださず、今まで努力してこなかったからで、自業自得だ」と言われても

親は「大丈夫!」と言ってあげて応援しよう。

予想通り受験に失敗した時、こんな風に褒めよう。



「あなたは、自分の意思を貫いた。そのチャンレンジ精神を親は誇りに思う」と。



この子の自尊感情をあげるには、それがスタートだ。



高校の進路先で人生は決まらない。学びは色々な形があることも大人は示してやりたい。

なにより、一番辛い思いをしている子供の前で、親がいつも心配気でマイナスなオーラばかり

出していては、不安を増長させ、自信を失うだけ。

「笑う門には福来る」だ。



それと、この子は、言語性が有意に低いが、動作性が強い。

口頭での指示や説明に偏らず、大事な事は手紙やメール、実際に体験させることや、やってほしいことを

やって見せることが大事。





Q2:ADHDと自閉症スペクトラム 中3男子 

 

事例検討会で取り上げてもらってから、困った行動のいくつかは減り、

学校側の支援も良くなった。

しかし、特性がなくなったわけではなく、対人関係で気になる関わり方が

高校で受け容れてもられるか不安だし、工業系で実習が多く、

作業が遅い我が子がついてゆけるか心配。

行くことになっている高校にどのように配慮を伝えたらよいか。



A2:公立校も支援シートを作る動きが出ている。

WISC−4などの検査結果を手がかりに、効果的な支援を中学の

コーディネータの先生や教頭に相談する。



好ましくない対人関係の言動の修正は、そのつど頻繁に伝えてゆく。

他者感情が低い場合、

「そんなことしたら相手はどう思う?」というような言い方ではなく、

「自分がされたら?」と、自分に置き変えて考えられるように言う。



実習中の予測できる躓きは、実際に始まらないとなんとも言えないことが多いはず。



Q3:高機能 高校3年女子



  入学が決まっている大学にどのように子供の配慮を頼めばよいか、時期なども。



A3:入学後、特徴を伝えて、躓きそうな場面を想定してコーディネータ委員会に

配慮を頼む。

大学は非常勤の教授とのトラブルが多いので、面談が望ましい。

また大学は専門性が高くなるほど、特徴の強い教授も多く、

子どもと合う、合わないの落差が大きい。合う教授だとおもいっきり伸ばしてくれる可能性が大きい。



時期は、それぞれの大学で体制を作る時期もあるが、来春、早めでも良いのでは?



入学後もよいかも。



Q4:ADHD 小6男子



小学校で今現在支援していることを中学でもやってもらうためにどこまで頼めるか

自分から意思を明確に伝えることや、提出物の管理など、小学校ではタブレットを活用して成果を

あげているが、そういう支援を理解してくれるだろうか。



A4:中学では、特性的に目立たない子には注目してもらえないにくい。

どうしても非行など生活指導が必要なタイプへの対応がメイン。

思春期はプライドも高くなる。過保護は好ましいが、過干渉にならないように、子どもとのコミュニケーションを

よくとり、支えていくのがよい。

ITCの活用は、今後もっと進めてゆくべきで「教室にそんなものは持ち込まない」いう学校は変えてゆく必要がある。

なお、過保護とは「子どもが出来ないことを助けること」、過干渉とは「子どもが頼んでいないこと、出来ることを勝手にすること」



A不登校関連



Q1;自閉症スペクトラム 中2男子



中学入学後当初は支援がなくても問題なかったが、

クラスメートとのあるトラブルをきっかけに不登校。

夜中までゲームやパソコンで生活リズムは乱れ昼夜逆転。

やる気がない。今の状況をどのように見守り、どんな言葉をかけたらよいか。



A1:今、現在不登校状態が続いている。

このまま冬休み中はそのまま見守る。

だが、この子は、ずるずるとしていると本当に行けなくなる。

切り替えるきっかけつくりが必要。

冗談のようだが、正月の書き初めとか。節目、節目で登校を促す。

登校の形は柔軟に考え、学校と連携する。

いきなり元通りの登校を望まない。適応教室に少しだけ登校からで良い。

家に本人が1人でいるときに、学校の先生がこられるのは好ましくない。

家に先生がきてくださるときは、親がいる夜などにしてもらった方がよい。



この子は、怠けて行かないのではない。

行きたいけど、行けないのだ。

学校や仲間への不信感があるからクラスに戻れないのだ。



また、一番大事なことは、生きる目的、目標などを腹をわって話しあうことが大事。



たとえば、

「中学なんて行かなくてもいい。でも、あんたは、高校出て大学でて

世の中の役に立てる人間やから、社会で活躍できる人。

あんたは良いもの持っている。勉強しないともったない。

勉強をすることは、あんたのため」



と、いって生活のルール作りや枠組みを本人と話して決める。



堤案を拒むようでも、親が焦らないこと。親の焦りは言わなくても子に伝わる。

其のことで、子は自分を責める。大事なことが伝わらない。気をつけよう。



Q2:広汎性発達障害  中2 男子



登校しぶりが徐々に頻度をまし、2013年9月より本格不登校。

塾・ソーシャルスキルクラスなど学校外の学習の場には問題なく通える。

安心できる人とはおしゃべりをよく愉しむが、学校の先生とは話せない。

市の適応教室にも少し通っていたが、今はほとんど通えない。

学校行事で参加できることは参加することはあるが、学校の先生の本人の特性理解が

不十分で、せっか行ってもずれた対応や指導が続く。

事例に出たことで、急に学校側は登校支援に動きだしたが、子供の困り感への

理解や、子ども目線はなく、親の前と自分たち子供の前では態度が違うといって、不信感を募らせる。

本人が学校に戻りたいというが、どうしたらよいものか。



A2:学校との理解のずれが大きいが、行きたいという本人の意思を尊重する。

クラスに問題がなければ入りやすいが、先生が問題と言うなら、先生を見ないでクラスで過ごす方法を教えておく。

次年度にむけて「子どもと合う先生」を校長に希望する方向で動く。



Q3:自閉症スペクトラム 大学2年 女子



最近、サボり始め、行けていない日が多くなった。昼過ぎに起きてくる事が多い。

無理に起こして子は親への怒りを爆発。以後、できるだけ見守ることにしたので、

娘の暴言や抵抗は減ったが、親として子どもへの対応が、腫れものに触っている状態に

思えて情けない。これでよいのかと葛藤する。



A3:状態は変わっていないが、親の態度だけが変わっている。しかし、腫れもの扱いの気持ちや、

おこってもいない事を勝手に想像しているマイナス思考は確実に子に伝わっているので、反応を変える必要がある。

まずは、自分を褒めよう。悪く考えるのはもったない。

今日も子どもの事を思ってここにいるのだから。今までだって、どんなに無礼な態度を子供にとられても

決して見捨てない親なんだから。どんなに反抗されても、生きてゆく上で必要な事は伝えてきた。

怠惰な娘を黙って許容する自分はえらい、本当に根気強い、と。



B特性がらみの対応

Q1:小5長男を筆頭に次男、幼児の妹の3人  上二人の威圧的で粘着的な関わりによる

影響を幼児の妹が受け続けている。特に次男は些細な事にすぐ怒り、妹に「ごめんなさい」「ありがとう」

を言う事を何度も要求する。成長とともに妹もだんだん兄に逆らうようになり、兄たちはますます威圧的で

執拗になる。



A1:二人の強い兄によって、一番辛い思いをしているのは幼い妹。

スペシャルタイムで、妹をよくねぎらう。

また兄たちも妹を痛ぶるつもりはない。そうしないと自分の気持ちが抑えられないのだ。

兄たちにもスペシャルタイムをとり、妹がいないときに、修正する。

場合によって制限することも必要。

一方で、エネルギーの高さを勉強などに向けて、自己肯定感を高めることも有効。

心理検査から学び方の特徴を活かした指導が有効。





Q2:ADHD  中2女子

友人関係で、特に親しい友人への独占欲が強い。しつこくするので、相手の子は負担を感じている。

見るに見かねることがあり、相手の保護者に娘の障害を伝えようかと悩む。



A2:障害名は伝えないこと。

「うちの子、しつこいんですわ。ガムテープみたいなんで、嫌なら嫌ってはっきり言うてもらった方がよいです。」

などと言う。



Q3:自閉症スペクトラム 小6男子

中学受験のプレテストで、こだわりなどが要因で試験中に声をだして落ち着かなくなるなどの様子が顕著で

他の保護者からのクレームで、塾から受験を辞退するように言われた。

仮に実力で合格しても、これでは入ってからもやっていけるかどうか。



A3:人権擁護委員会に訴えてもよい対応。負けずに配慮を頼むべき。

先手をうつ。問題が起こる前に、試験で躓く可能性を予見し、対応を伝える。

「こんなふうに関わっていただけると上手く行く」

そうしておけば、何かあったときに、どこまで、どうサポートがあったかと話し合っていける。

今は、大学のセンター試験でも時間がかかるタイプには、時間延長も補償してくれるのだから。



また、本人にも、弱さを確認して、その対応を「こうすれば上手くいくよ」と伝えておく。

必要なら練習をする。たとえば、この子は、処理速度が低いので、テストの分量に圧倒されて

パニックになりやすいかもしれない。

そういう子には、問題量を細かく切って提示するのが有効だが、それができないときは、

「とりあえず1番だけ丁寧にやってごらん」と伝えておく。



最後に今回、13年ぶりにお一人でアメリカのメリーランド州から前日に帰国され、

参加いただいた元会員(当会設立期に共に活動した仲間です)

のKさんから、以下の感想をいただきました。



「アメリカは、早くから個別の教育支援計画があるが、親が言わないと最低限しか支援してくれない。

細かく伝えて合理的配慮を得ていく努力はしないといけない。

ただ、学校と喧嘩をしては効果的な支援はうけられない。夫が激しく主張するときは、

私はブレーキをかけてバランスをとっていった。

今日、みなさんの話を聞いて、日本も随分支援が進んでいると印象をもっているが、

子育ての悩みは国は違えども一緒だとつくづく思った。

アメリカでも中学時代が一番大事。本人の気持ちとそれを発揮できることのギャップが大きい。

今は、子どもも成長して就労を控え、自分は親の会にも所属し、就労に向けても活動している。

親亡き後、どのような団体が子供を支えてくれるかも考えていかないといけないからだ」



終了後、Kさんは、こんなこともつぶやいてくれました。



「アメリカでも親の会はあるが、日本のようにこんなふうにざっくばらんにお互いの悩みを出しあえない。

個人主義が他人との距離感が壁になるからかもしれない」



と、とても嬉しく、元気がもらえる言葉をいただきました。

今日は、皆さま、本当にご参加ありがとうございました。

そして、いつも注文の多い当会の要求に応じてくださるヒーロー伊丹先生に感謝!!



*長いまとめになりましたが、書記さんたちの協力でまとめました。

多少、表現が違うこと、足りないことも多いと思いますが、

御容赦を。なお、全然意図が違うと言う場合は、ご連絡をください。

修正いたします。
 
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コメント
[699] 前田 12/24(火) 22:27
  早々にアップしていただき、ありがとうございました おかげで夫への説明はこれを見せながらできました
 
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[700] 前田さんへ りんりん 12/25(水) 00:00
  相談会お疲れ様でした。facebookで連絡まってます♪
 
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[701] りんりんさん・宮本さん 前田 12/25(水) 20:36
  facebookはやっぱり使い方わからないです。でもでもお正月休みに勉強して使えるようにします ご迷惑おかけしますが待っていてください
宮本さん、空メール送ってください やっぱり送れません
 
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[702] りんりん 12/25(水) 22:19
  前田さん 了解しました

お伝えしたいことがありました。
この掲示板の6月29日定例会(新田先生)の
レポートがもしかしたら参考になるかもと思いました。

一部再掲示します。


cf)障がい受容の11段階
ショック→

否認と麻痺→

パニック→

怒りと不当感→

敵意と恨み(健常な人に対し)→

罪意識(自分に原因があるのでは?と自責の念)→

孤独感と抑うつ状態→

精神混乱と無関心状態→

前向きな受容へ→

新しい希望・ユーモアの発見→

新しい価値観の発見


私はまだ入会2年目ですが、今この受容段階の途上にいます。
のびのびキッズに出会えたことで、「前向きな受容」へ移行できました。

このモデルを教わったとき、「確かに!」と思いました。

最近診断や発達特性の検査を受けられたばかりの方のご参考になるかもしれないと思ってます。
 
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[703] 前田様、今朝メール下ですが、届いていませんか? 宮本です。 12/25(水) 23:40
  前田様、今朝メール下ですが、届いていませんか?

 
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[705] 前田 12/27(金) 21:54
  りんりんさん ありがとうございます
 
Pass


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