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[714] | 思春期のADHDの7不思議 感想 | 宮本 02/17(月) 15:30 |
宮本が印象に残ったお話をご紹介させていただきます。 7不思議が何か、よくわかりませんでしたが。。医者としての安原先生ならではの、実体験や豊富な臨床経験から 言える説明が多かったのは、説得力ありました。 @思春期のADHDはなぜ強い反抗をするのか 思春期とは、男女ともに、黄体ホルモンの分泌が盛んになる。 男子はテストストロン、女子はエストロゲンだ。 思春期の女の子が父親を遠ざけるのは、種の保存からは当然. 男子も父親に歯向かう。父親は辛いが、どちらも独立する前の準備。反抗期は独立のためにある。 自我が育ってきた証拠。特にADHDの反抗は激しいだろう。 男子は、テストストロンが高くなると、空間認知や計算力が高まる。 だからADHDの男子は、気が赴くままに好き勝手に動き出す。 一方、女子は、言語力を活かしておしゃべりに夢中。 男の勝手な行動を、女子は言葉で理由つけて納得したがったり、理由つけしたがるが、 上手くいかない。かくして、大人のADHDの夫婦は最後まで仲良くいきにくい。((−−〆)) 夫婦は、長くなると愛や恋とは別次元に。フレンドとしての関係を保てれば、添い遂げられる可能性は高いだろう。!(^^)! さて、思春期の反抗期への対応は、親のサポートが欠かせない。 反抗期は、自分の特性に対して、すべて否定的になりやすい。 「おれは薬はいらない」と思っているし、障害を受け止めるのは難しい。 A思春期になってもADHDはなぜ幼いか、そのままいけば、この先どうなるか想像できないのか 思春期のADHDの脳は、まだまだ未発達。 大脳皮質だけでもだいたい健常よりも3年遅い発達だ。 帯状回、前頭前野なども同じく発達が遅れている。 だから、必要な時期に勉強したり、集中して力を発揮できない。 しかし、遅れていた脳もやがて成長して学力は取り戻す事ができる。 中学生あたりでも先の見通しができるのもせいぜい3カ月先くらい先の自分しか見えていない。 30歳くらいでようやく10年後くらいの自分の人生の行く末に思いがいたる。 だから、30歳くらいまで待たないといけないが、急にのびだすのも30歳前後からが多く、 焦らず上手く育てれば、興味をもった世界で顕著な働きをするかも。 焦らなくてよい。見守ることが必要だ。 ただ、黙って放っておけばよいというのではない、 どうしても必要な事は、親が勝手におぜん立てして子供をひっぱえい混乱させるのではなく、 相談して目標なども具体的に決めてサポートしてゆく方が好ましいし、 子供の言う事を認めながらも、社会のルールに反するときは修正する必要がある。 B投薬治療の副作用が心配 投薬しないで成長するリスクを考えているのだろうかと問いたい。 薬を使わずに成長した場合と、投薬治療をして成長した場合の脳の大きさや 成長具合は大きく違う。 その理由は、投薬しないで成長する場合、周囲の無理解にさらされやすく、自尊感情が著しく下がり、 不幸な場合は、虐待などによる愛着障害を引き起こすケースが多く、脳の委縮が起こるからだ。 早期に薬物治療を行った場合のメリットは、脳の委縮はなく、脳の大きさも通常発達のそれと変わらない。 アトモキセチンなどは、脳の認知機能をも改善する。 自尊感情を著しく下げれば、深刻な二次障害(鬱、非行、引きこもり、ドラック依存など)に陥りやすい。 特に、 反抗期に手をだしたタバコをやめられず、健康被害だけではなく、 ニコチンは神経伝達物質に入り込み脳が依存を繰り返す。 薬の怖さは、治療を受けずに二次障害としてよくない薬に手を出したときに怖いのだ。 また処方された薬の量を勝手に調節するのも、困りものだ。 なぜなら、それも依存を引き起こす要因になりうるからだ。 もちろん、投薬だけでは療育は不十分で、ペアレントトレーニングやソーシャルスキルトレーニングも 欠かせない。 子供を周囲が扱いやすくするために、投薬するのではない、 成功体験を積み上げ、其の人らしく生きられるように、助ける為に投薬はあるのだ。 CADHDはなぜ粘りが少ないか 思いつくと取り組んだ課題を最後まで仕上げずに次々と手をつけるが、 発想や行動力の賜物だと言えよう。 しかし、研究分野でもASDは怖くないが、ADHDは怖い。 なぜなら、ASDは過去の論文を先にすべて読む。 だが、ADHDは過去の物や他人の物は読まないで、研究する。 すると、たまにすごい発見をする。 同じような研究をしているものには、抜かされると思うと脅威。 DADHDでも、特性がそれぞれか 大きく3つのタイプにわけられる。 ○見た目にすぐわかる活発なお調子者のADHD ○内面だけ混乱しているおっちょこちょいのADHD ○枠組みに頼っている正義感を振りかざすやかまし屋のADHD タイプに適した職業があるので、自分はどのタイオプか知っておくことは大事かも。 *枠組みに頼って正義感を振りかざすやかまし屋のADHDというのは、 他で聞いたことがないので、新鮮でした。 このタイプは苦手を一生懸命カバーしようとするので、無理を重ねていることが多いということでした。 *質疑では、投薬治療を受け付けず、喫煙をやめられない中学生の対応を聴く切実な問いがいくつも出されました。 まさに、講座の中にあった適切な治療の遅れがまねいた状態像といえます。 自尊感情が低くなると、親や大人の言う事に反抗することが多く、親は対応に苦しみます。 親の混乱や不安の方が強いと思われることも多いです。 ドクターは、見守ることをアドバイスされていました。 無理じいは、できない年頃です。 かといって、なんでもかんでも子供のいいなりになるのもよくないですね。 ケースバイケースなので、確かに難しいです。 E不注意への対応。なぜ、同じ失敗を繰り返す! これは治らない。対策を練るしかない。 井上雅彦教授の「不注意人よ、ひたすら強くあれ!」を紹介。 たとえば、荷物は一つ。ただし、必要な物を出す時に苦労するが。。。。。 大事なものは鞄につなげておくか、身に付けておく。(例:定期券など) 寒くてもジャケットやマフラー、手袋、傘など身につけない、持たない。 落し物をしてもあきらめない。翌日落し物窓口に問い合わせをする。 などなど。 以上、毎度ながら、ADHDはドクターの褒め言葉だそうです。 世の中、いろんなタイプがいて面白いんだから! |
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[715] | 七不思議は | りんりん 02/18(火) 23:49 |
先生に確認したところ、 1 思春期の定義 2 テストステロンとエストロゲンの分泌の影響 3 反抗期 4 不登校 5 睡眠障害 6 Depression(うつ・不安障害・自殺念慮・依存) 7 思春期の脳はまだ未発達 とのことです。 以上は配られたレジュメには含まれていませんでしたが、前のスライドには出ていたようです。 レジュメ以外に午前の京都での学会(Dr.バークレー)の話も入っていたし、盛りだくさんでしたね。 (^-^/ |
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[716] | 宮本です。 02/18(火) 23:54 | |
うわあ、気がつかなかったです。 一番前にいましたのにねえ 見ているようで見ていないという不思議。 りんりんさんの感想も良かったらまた書いてください。 ひょっとしたらFacebookには載せているのかな? |
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[717] | 安原先生 ありがとうございました | mm 02/18(火) 23:58 |
安原先生の研修に初めて参加させていただきました。研修の内容は、全部当てはまるど真ん中の内容でした。途中で消えてしまいたくなりました。でもエネルギッシュで元気を頂きました。後ろの席で座っていた、初めて来られたお母さんたちも「来てよかった」と何度もおっしゃっていました。先生!私たちの側で長く居てご指導ください。 宮本さま いつもながら早々の掲載ありがとございます。 |
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[718] | レジュメを再構成してみました。 | りんりん 02/19(水) 00:00 |
思春期の七不思議の部分は↑の通りですが、 先生の配られたレジュメとスライドとを総合して、大体こんな流れだったかな〜と再構成してみました。 レジュメで さらっと流されたり深く話された部分もあるので、相互の関連性が少しでも分かりよいように T、U、V・・・ @、A、B・・・ 1、2、B・・・ * 等で分類してみました。 思春期にとどまらず、最初に基礎知識から始まり、ライフステージを通した考察もあり、振り返るたびに発見があります。 (補足があったらお願いします。) ------------------------------------- 『思春期のADHDの七不思議』 ★基礎編 T発達障害とは 1)注意欠陥多動性障害 2)学習障害(LD) 3)自閉症スペクトラム障害(ASD) *発達障害の障害とはDisorder(うまくできな い) ∴Disorder ≠ Disability(できない), Handicap(いわゆる障害) *発達障害を持つ子どもたちの特徴 *早期発見が必要な理由 (診断の時期が遅れると、子ども→不適応、親→孤立) *発達障害の分類と全体におけるパーセンテージ U子どものADHD 不注意(集中障害)の診断基準と具体的症状 多動性&衝動性の診断基準と具体的症状 治療とその目標 *米国の早期介入と早期介入すべき7つの理由 *応用行動分析(SST、ペアレントトレーニング) *薬物療法(副作用より重視すべき神経保護作用) ★ADHDのライフステージ 新生児期・乳児期・学童期 V思春期のADHD 1 思春期の定義 2 テストステロンとエストロゲンの分泌の影響 3 反抗期 4 不登校 5 睡眠障害 6 Depression 7 思春期の脳はまだ未発達 *学習障害(合併症の一例) Dyslexia・てんかん発作(学習障害の一例) (W青年期のADHD) X大人のADHD 生涯にわたって続く病気 (アメリカでは子どもが5-7.5%に対し、大人は4.7%と言われている) 三種類の特徴と適職(リン・ワイス) @見た目にすぐわかる、活発なお調子者 A内面だけ混乱している、おっちょこちょいの空想家 B枠組みに頼っている、正義を振りかざすやかまし屋 大人のADHDの 問題点 診断 具体的症状 活動レベル 特徴 治る(克服する)時 リフレーミング おまけ「ごまかし講座」 ★世界を変えたADHDたち ★安原子どもクリニック・YCC子ども教育研究所・のびのびキッズの展開してきた療育と環境上の問題点 ★結論 ADHDはほめ言葉。 三人に一人は成功し、二人は問題がなくなる |
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[719] | りんりん 02/19(水) 00:16 | |
私の感想は @今回勉強した大切なこと 適切な時期に適切な支援をして、自己肯定感を保護することが、 ゆっくり成長するAD/HDタイプの脳を保護することに他ならず、 そして20年待てば脳はほぼ追いついて、30年経てば問題はかなり小さくなる、ということです。 A自分のこと 私ももしかしたらAD/HDかもしれないと最近思うこと多々あるのですが、 自己肯定感は低いです。 「過剰な努力」をしていると我ながら思います。 これからは自分に課してきた「過剰な努力」を少しずつ調整して(急に止めるとさまざまに支障が出るから)、 自分をねぎらったりはげましたりしながら新しいAD/HDらしい人生を始めたいな、と思います。 B子どもに対して 子どもには(最近、上だけでなく、下も特性がちらほらでてきてます)AD/HDであるがゆえに たとえ上手くいかないことがあっても、 「大丈夫よ、お母さんを見なさい」と笑って失敗を励ましてやれるようにしたいと思います。 Cワンストップな治療・療育機関 早期発見、早期療育についてよく言われていますが、 それがかなえば理想ですが、今はたとえ意識高くもって早めに見つけたとして、 それを受け止める環境がなかなか見つかりません。 私も子どものことでは幼児期から気になってたのに、様々に否定され、 我流で見当ハズレな努力を子どもとしてきました。 安原先生にたどり着いたのは、四年生の三学期でした。 本当になんでもそろっていると思います。 脳にてんかん波があるかないかを診てもらえるのは安原先生だけだし、 投薬だけでなく、ちゃんとSSTやペアトレの場、親の会を用意してくださってるのは安原先生だけでした。 (注:私の体験の中だけです) 講座の最後のほうで先生が開業されてからの9年間に目指してきたこと、作り上げてこられたこと、 これからも色々な取り組みを考えておられて、まだまだ一杯アイデアを持っておられることに大変励まされました。 また、安原先生のクリニック・教育研究所に従事されてる方々、親の会を創り運営してきてくださった方々の ご努力やご苦労を思うと、感謝で一杯になりました。 法律や行政の支援がもっと進んで、先生の目指されることがもっともっと発展していくことをお祈りしてます。 宮本さんにも感謝です。 とりとめないですが、以上です。(^-^ |
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[720] | 宮本 02/19(水) 12:50 | |
ほほー、(^−^) 相変わらず、すごい記憶力というか、唸 それに、今回は感想までかいてくださり、感謝! では、メーリングリストに流しますね。 |
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