★のびのびキッズ掲示板★
記事 | ||
---|---|---|
[733] | 3月の事例検討会の報告 | 宮本 03/21(金) 12:42 |
2014年03月21日 3月の事例検討会報告 雨がしとしとと降る中、25名くらいの方にご参加いただけました。 保護者が5名ほどで、あとは学校の先生方や民間での療育指導者、心理士や言語聴覚士の方々でした。 今日も、各グループから経験に基づくアイデアがでて、 安原ドクターと伊丹先生のコメントはいつも通り冴えわたり、ハッピーすぎる学びの場となりました。 満足満足(*^_^*) では、拙い理解でのまとめになりますが、忘れないうちに復習のつもりで、まとめてみたいと思います。 主に、自閉症の特性から一般化して活用できる形でまとめてみたいと思います。 【事例の子のWISC-Wからの解釈要点】 全般的な知的水準は平均よりも低いが、情緒は安定しており、 自閉症とは思えない下位検査の伸びが顕著。 視覚支援が有効だが、すごく成長した結果で、物事がよくわかってきた事を 表している。 ただし、場の空気を読んだり、推理することはもっとも苦手としており、 語彙をしっていても正しく使いきれず、言葉を表面的にとって誤解したり、 人とのやりとりで行き違いも起きやすいだろう。 【家族が対応で困る事柄への質疑】 @ルールに忠実。自分は社会的にルール違反をしていても、他人のルール違反は許せず、 相手と状況に関係なく、相手のルール違反を指摘してトラブルに巻き込まれる。 Q:事例の子は、釣りが大好き。 自分で釣りを予定していると、家族にどんな事情が起きようと、釣りを優先。 釣りに出かけた先で、社会的に許されない事をしている見知らぬ人たちに、 威圧的に間違いを指摘し、反撃に会う。 趣味を安心して愉しんで出来るようにするには、どうしたらよいのか。 A:「釣りを楽しむ10カ条」というソーシャルストーリーを作って学ばせる。 まずは、正義感を褒める。 「あなたがした事は正しいことです。しかし、それでは釣りを愉しめません。 釣りを楽しむために次の事を守りましょう」 と書きだす。 *なるほど! 「こういう場合は、こうする」なんてこといくら教えても、 汎かするのが難しい特性。 キーワードを「愉しむには」とするとよいのですねえ!! A相手の興味関心に関係なく自分がそのとき興味があることを話続ける。 止めるのが至難のわざ。家族はアレルギーを起こしそう。 Q:事例の子は、○○アニメが今はお気に入り。 母が家事をしているときなどもしゃべりたいと思えば、どんどん話し続ける。 その話はしらないというと、詳しい説明が始まり、 母がちょっと読んで知っているとわかると、またまた更に詳しい話がはじまり、 疲れたから、後で聴くと言うと、何月何日何時に聴けるかと確認してくる。 そのくせ、アニメの内容について質問を繰り返すと、怒ってしまう。(−−〆) A:共感はするが、「母は疲れました。今日はもう聴きたくありません」とか、 「その話は一回は聴きます」とか、 「何時までは聴きます」というように、明確に伝えると徐々に減る。 B突然のフラッシュバックが粘着質に続く。過去の出来事の正確な日付や時間の記憶、 流せない記憶、更にすり替えられる記憶。 どこまでが真実で、どこまでが妄想かビックマウスか。 Q:誰も覚えていない事で、突然、攻撃的に責めてくる。聴きつづけ、耐えるのは拷問に等しい。 なにより、心がおれそうになる。 A:興味のある話題に切り替える。 「楽しい事を考えようか」で気をそらす。 「○○の漫画、あの場面はよかったなあ」とか。 C困った感覚刺激要求への基本的対応は? Q:事例の子は、塩を沢山食べてしまう。 現在、家庭に置いている塩は少なくして食べられないようにはしているが。 塩をとるのは、「熱中症予防」と思い込み、それは、夏の間と言っても聴かない。 A:基本的に、感覚刺激要求は否定しない。 他のより安全な物で代替させるのがベター。 たとえば、塩なら塩飴、カラムーチョなどの塩分がきついお菓子などで 徐々にかえてゆく。 D物要求が強い Q:お父さんの好みのコーラなどの炭酸飲料を夜中に2リットル近く飲む。 しかも、少しだけ残す。 姉がのこしておいたお菓子なども勝手に食べる。 事例の子の分をよけていても、それも食べて人のも勝手に食べる。 朝、「たべたやろ」と言っても否定する。認めない。 *お父さんが食後に炭酸飲料を飲むときに、事例の子に声かけして 一緒に飲む事2回程度で、以後、夜中に飲むことはなくなる。 依然、姉のお菓子には手をつける。 A:薬の副作用で過食になることがある。 家族が寝静まったときを狙って夜中に起きて食べるのは、 楽しいからと、過食になっていることが考えられる。 炭酸飲料を最後までのまずに残すのも、最後まで飲むのは もったいないからだろう。気のもんだ。 しかし、認められたり、褒められることで、ドーパミンが増えて 安心すると、過食は減る。 *てっきり、注目行動かとおもいきや薬の副作用に過食があったとは! でも、対応は、やはり、よい注目を積み上げる事。 このあたりの見解は、ドクターならでは! E家族の物をくすねるのも物要求が強いこと。 Q:金品を勝手にとる。釣りに出かける時が多い。 今は、盗られないように隠している。 A:家族の金品をとるのは盗癖ではなく、犯罪ではない。!(^^)! 物要求は合法的に叶えさせる。 たまに釣りに行く前にお小遣いを渡す、 今は、お手伝いをしてお小遣いをもらえるようにしているので、 もし姉の物をとった場合など お小遣いで弁償させるなど責任をとらすなども検討。 F身体の事 O脚、内反足 まっすぐに歩けず、 自分の片方の足に躓きこける、手術が必要と言われた。 A:自閉症の子はO脚が多い。 興奮すると身体が不自然に緊張してバランスを崩しやすい。 釣りで興奮して池に落ちないように。 小さいころに、睡眠を充分にとってリズム正しくできたら軽癒していただろう。 *すでに何度も池に落ちているらしい(;一_一) G反抗的な態度の息子との関係改善は これは、母がスペシャルタイムを家事の中で創出。 皿洗いを手伝わせながら、おしゃべりタイム。 これなら、皿を洗っているあいだだけ、彼の好きな話を聴けばよい。 これは、すぐに効果があったそうです。 息子君は素直になって、母とのおしゃべりを愉しみだしたそうですが、 グッドアイデアですね。 世話がかかる小さな姉妹もいるので、あらためて時間をつくるのは大変。 しかし、楽しいおしゃべりは、地雷を踏むこともあり、、、、、 他、困った行動の意味に、「不安」が強い事からくる行動が多いという両先生からの指摘でした。 「不安」は安心に変える環境整備を!というのが基本。 自閉症との関わりでやってはならない事は、 「大きな声で脅したり、叱ったりすること、 皮肉やからからかいは通じない事、」 どんな子も褒めて安心を与えると、成長する。 また、 「彼が思春期で急激な成長をして、母親が戸惑うのは当たり前の事で、 決して、愛情不足なせいではなく、親は自分を責める必要はないこと、 これまであなたがどれだけ一生懸命子育てをしてきたかをわれわれは知っている。 3人の子どもに均等に目を配るのは難しいが、本当に、よく頑張っている」 と、両先生からの母への熱いメッセージで幕を閉じました。 |
||
コメント | ||
---|---|---|
[734] | 宮本 03/21(金) 12:43 | |
追記: @自閉症は、とにかくストレスをかけるのが一番、困りもの。 問題行動を次々ふやす。 確かに、小さい頃は、小学校時代、校舎の門のところに人が大勢たっているのを見ただけで道路を引き返し、飛び出しなど、危険な行動が多かったという。 Aメンバーの先生から友達関係を学べる絵本紹介。 「ともだちや」シリーズの中に、きつねとおおかみのお話があるそうです。 お互いの違いに気づける絵本だそうです。 http://www.ehonnavi.net/shopping/category_list.asp?n=616 |
||
コメント | ||
---|---|---|
[736] | りんりん 03/25(火) 20:39 | |
色々と勉強になります、ありがとうございます(^-^♪ | ||
このレスは下記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください。 |
---|