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[788] | 発達障害と就労に関する講演会・報告 | mari-mori 08/30(土) 20:42 |
【第一部】『発達障害のある人の就労上の課題と支援』 梅永 雄二(宇都宮大学・教育学博士)先生の講演ではキーワードと称してこれだけはと 念を押されていたのが印象的でした。 そのキーワードとは、『ハードスキルとソフトスキル』!!これだけ覚えて帰って下さいとおしゃっていました。 この二つの中でも特にソフトスキル!!が重要だと。 今まで盛んに言われてきた日本のSSTソーシャルスキルですが、否定はしませんが大人になった時に幸せなその人なりの人生を送れるようになる為にはSST⇒LSTライフスキルが重要になると。 幸せになる為のスキルであると。出来ないことを出来る様になるのではなく、出来ない時に人に助けをヘルプを出せるようになる事、そんなのもそのスキルの一つだと話されていました。 そしてそのライフスキルなるものは出来るなら小さい頃からの色々な体験・経験だと。 米国の学校教育と比較して大人になって出来ないであろう事を見こしての支援であると。 米国での障害児教育におけるIEP(個別教育計画)に含まれるITP(個別移行計画)内容 ・移動能力 ・身辺自立 ・医療、保健 ・居住 ・余暇 ・対人関係 ・地域参加 ・教育、就労 ・お金の管理 ・法的な問題 ・毎日の生活 この11項目を学校教育から徹底的に学ぶのだそうです。 日本はどうしてもみんな仲良し、みんなと同じことを・・・の学校教育期間となってしまっていることは今就労の年齢になる息子と歩んできた道でよくわかります。 知的に遅れの無い発達障害、特にアスペルガーの人には、社会性の面で発達が遅れていると言う事を常に覚えておかなければならず、訳のわからない目標設定はしない!! 社交的でない人を社交的にすることはできない事を支援者は肝に銘じておく事と。 大切なのは大人の現実社会を知った目標設定、例えば一人で過ごす力を身に着ける等。 就労しても昼休みの過ごし方など、余暇支援の必要性を話されていました。 離職理由のほとんどが仕事そのもののハードスキルではなくソフトスキル面である。 ・ あと、梅永先生がこれまでたくさんの方の支援実績から、アスペルガーの方に対人スキルを教えたが為の苦い失敗談も印象的でした。 (例:高価な化粧品を買わされた。宗教団体に入らされた等。。。)大人になればなるほど、問題も大きく特性によっても個人個人で本当に難しいなぁ〜と実感し、よい勉強になりました。 《面白情報》 栃木県ですが、発達障害に特化した自動車教習場があるそうです。 学科試験がばっちりではあるが実技が・・・のタイプとLDなどで学科試験がダメなタイプへの対応もあるそうです。 免許はとれたもののガソリンの給油を知らずに走り続けた為に動かなくなり助けを求めてきた発達障害学生に赤テープで給油の視覚支援をおこなった事例など(笑) 【第二部】 関西学院大学における就労支援 鈴木 ひみこ(総合支援センターコーディネーター) 学内の支援体制が、キャンパス自立支援室と学生支援相談室からなり、学生支援相談室にはカウンセラーがいて二本立てで連携をされているそうです。 支援申請している学生の数の2〜3倍の疑いのある、いわゆるグレーゾーン学生が現実にはいるとのお話でした。 一般枠での就職活動では『内定』を貰う事だけがゴールとなってしまっており、障害枠では発達障害向けの公的支援サービスがほとんどなくハローワーク等の障害者向け求人も学生向けではないとの事でした。 これ必要!!と思った関西学院大学の新しい今年度からの取り組み・外部機関との連携 『キャリア教育支援プログラム』⇒社会福祉法人すいせいと大学が契約をし年間6〜8回の就労支援プログラムを学内外で実施し、すいせいの紹介で実際の企業へと繋ぐ。 これを通して把握した能力・特性を評価し「プロフィールシート」を作成する。 就職活動・進路選択に使用できるツールとする。 『社会福祉法人すいせい』さんの取り組みで印象的だったのは5段階のシステムで就労に向かえる様になっていてその中でも体を動かすのがあった仕事とオフィスワーク・パソコンなどが向いている仕事の一般就労をめざすJOBRIDGEとCASTビジネスアカデミィーがあるそうです。 福祉や障害と言った関連に抵抗を示す学生への配慮から、福祉を連想させない名前をつけたそうです。 色々学びと参加者も満席の充実した講演会でした。 |
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[789] | ありがとうございます♪ | りんりん 08/31(日) 07:25 |
mari-mori さん、いつも有用な情報ありがとうございます。 LST、なるほど!と思いました。 ご紹介のITP、これからも意識します。 岐阜の教習所、関西学院大学の取り組みもとても興味深かったです。(^-^ (先日私は神戸のNHKハートフォーラムで笹森さん他の皆さんがパネルディスカッションされた際、 いただいた去年の発達凸凹100人会議をまとめた冊子をもらいました。 就労した成人の発達凸凹の方たちのいろんな知恵が詰まっていたので、 私が目指してるのはこういうことです、と中学校の支援級の先生に持っていきました。 短期的な学力向上、内申書の向上を目指してるんではなく、 学校生活を就労支援につながるように、ライフスキルをあげていくような指導を お願いしたい、家庭もその視点で息子をバックアップしていきたいから、と話して来ました。 気が早いのかもしれないけど、 今、学校で友達ができるとか、集団生活できるとか、そういうことよりも、 社会に出すことを想定して逆算して 身につけさせたいスキルに重点置いていきたいと考えています。 レポート読んで勇気付けられました) |
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[793] | mari-mori 09/03(水) 11:07 | |
りんりんさんへ いつも読んでくださってありがとうございます! 私はりんりんさんを見習って、伝えられることがあればと書いているんですが、何分記憶が曖昧なことも多くて違っていたりしたら、遠慮なく指摘して下さいね(*^。^*) これ、もし読んでくれていたら、ここでお誘いしときます(笑)が、都合がつくようなら紹介しているエコールのふれあい祭りに行きませんか? 是非りんりんさんにもお会いできたら嬉しいなぁ〜と思います(●^o^●) |
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[797] | ありがとうございます | りんりん 09/04(木) 08:09 |
楽しそうなイベントですね 息子と参加したいと思います(^-^ |
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