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[854] 2017年3月9日の事例検討会 兄弟喧嘩 報告 宮本 03/10(金) 11:25
  3月の事例報告〜兄弟喧嘩への対応〜

今回は、いつもより沢山の方々来てくださり、それぞれの立場からのご発言を多数頂け、更に安原ドクターも前回に引き続き来てくださり、
今回も非常に充実した会になりました。

参加していただいた方々に感謝します。

では、ご報告です。かなり長文です。

●事例の兄弟の認知特性から見える兄弟喧嘩のツボ 兄高ニ、弟6年生

二人とも空気を読むのが苦手です。
弟は、一見バランスが良いですし、コミュニケーション障害はありません。性格は穏やかで、親和的です。しかし、細かく見ると学習でつまずきが出てくる可能性があります。学習障害が見え隠れします。中学で学習によるつまずきで不登校にならないように配慮できると良いと思います。

兄は、自閉症の傾向が強く、不安が大きく、状況に応じた適切な対応や年齢に相応しい社会的スキルが未熟です。もっとも大きな弱さが言語理解や言語的推理、言語表現の苦手です。

二人で言い合いになると、すれ違いが起こりやすいでしょう。

表面的で粗暴な言動に過敏反応しあい、きっかけはどこかに吹っ飛び、ドクターによると同性同士の縄張り争いさながらの勝ち負けが目的になり、相手を傷つける言葉の応酬が繰り返され、激昂は修羅場と化し、親は必死で小柄な弟を家から連れ出す事が多い状況に陥りやすいようです。

また、兄は一般知的能力が非常に低いのに比べて、認知習熟度が高いので、基本的な読み書き計算はできていました。
パターンがわかれば、作業なども迅速にミスなくこなせるのが兄の得意な力です。
指示通りに動けるのも強みです。

反面、このような場合、頑張ればできるので、無理をしていても気がつきにくいです。
気がつくとオーバーワークしています。

本人もそのことに気がつきません。
もっと自分はできるはず、と思います。
でも高学年になればなるほど、学習で思うような結果が得られないと、自己葛藤が大きくなってくるのかもしれません。
またクラスメートからからかわれたりすると、その言葉に囚われ、登校しづらい状況に拍車をかけることも多いことでしょう。
実際、クラスメートとの何らかの絡みで、強迫神経症を思わせるこだわり行動も出ています。

母が一番好きで、他者とのおしゃべりも大好きな兄です。 でも、上手くコミュニケーションをとれない。家に籠っているとますます悶々とするしイライラも高じます。
登校日数が少なく進級も危ぶまれている事がお母さんの心配であり、本人を説得しようとしても、学校の話題を完全拒否してしまう兄になすすべがありません。そのくせ、高校をやめるつもりはありません。

そういう状況ですから、これまで以上に兄弟喧嘩は頻発している事でしょう。
ドクターによると、ストレスは家族にむきやすいという事です。

そこで、グループデスカッションのテーマは、

@弟への兄の特性の説明の仕方
A弟の不満な気持ちの吐き出し方

にして、6つのグループに分けて、意見交換してもらいました。

保護者席では、同じような悩みを持つ保護者が体験を語り合います。

障害のある兄弟がいる青年たちのグループでは、お互いの経験や気持ちを語り合います。

兄弟支援を活動にしておられる方々もおられて、率直でええカッコしない正直な想いも聴けました。すごく大事な事だと思いました。

●対応のまとめ

まず、ドクターからは、

同性同士の喧嘩はあって当たり前。
仲良くなんて望む無理。
まして、十二歳の頃は、説明されてもわからない。
ドーパミンがでて楽しい活動や取り組みを提供する事が大事。スイーツなどもドーパミンを増やすので良い。と言われました。
高校は通信という方法がある。それなら家にいて良いし、弟から不登校をとやかく言われることもない、と。発想の転換ですね!

他にも、いつもながら、医学的見地から、脳の仕組みからの解説には溜飲が下がる想いですが、まだ十分な理解ができないので、上手く紹介できず、すみません。

伊丹先生からは、

何より、お母さんはすごくこれまで頑張って来た。お母さん自身を褒めて自分ご褒美もしよう。親が幸せじゃないと、子供も幸せじゃない。

と、優しい励ましをいただきました。

兄は中学三年まで、会員の先生方が主催するソーシャルスキル活動に積極的に参加し、経験を積み上げ、下の子たちの面倒もよく見て、よいお兄ちゃんだったそうです。兄には、そこが一番安心する場所だったのでしょう。
そういう場所があると良いなあと思います。

@特性の理解は、親がすると上手くいかない事が多いし、親には負荷が多い。できれば、第三者からの説明がよい。ただし、伊丹先生からは、このケースの兄の場合は、特性の理解を促すのは待った方が良いというアドバイスを受けました。

参加していただいた保護者からは、その都度、子どもに、どうして欲しいかと聞いて、それぞれの良いところや苦手なところ、癖やこだわりなどを伝え続けたそうです。
喧嘩が絶えない頃はあったけど、成長とともに、激しい喧嘩は無くなったそうです。

また、空気を読めないために他の姉妹を追い詰めてしまった時は、母が全てを聞くから、と、引き受けたことから効果があったというエピソードも披露していただけました。

特性の説明って難しいし、少なからずショックを受ける事が多いので、親は避けたい課題ですが、日頃から、得意な事や苦手な事を具体的に、こんなとこあるよね〜〜そこ好きだよ、たすかっているよ、その方法なら上手くいくよねえ〜みたいな声かけは大事かなと思います。

A兄弟の立場から、母がちゃんと兄弟と向き合ってくれて、何かにつけてスペシャルタイムをとってくれて、障害のある兄弟の悪口も笑顔で聞いてくれた、で、そんな時は、いつも母が、ありがとうね、ごめんね、我慢してくれているねえ、と言ってくれたことで随分、気持ちが救われた、自分が成長するにつけ、弟も苦しんでいるのだと理解できるようになり、受け入れる事が出来るようになった。ただ、弟といると喧嘩が絶えない頃の気持ちの吐き出し方は、自室にこもり、音楽をガンガン聴くことだった、と話してくれました。

今回のケースでも、弟君は兄と距離をおきはじめているということです。専門用語でいうと、構造化ですね。
我が家の特性が真逆の娘たちも思春期の頃の喧嘩が絶えなかったので、部屋を別々にしたら喧嘩は激減しました。

「距離感」 大事ですね。

兄弟の年齢差も兄弟の思いに影響するようで、年齢が離れていると、激しい喧嘩は少ないようです。でも、釈然としない思いを抱きつつ今に至るという兄弟の当事者の方の発言も印象的でした。
 
Pass


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