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[855] | 2017年7月6日事例検討会報告 | 宮本 07/07(金) 23:39 |
●成人女性の就労支援事例検討会報告 写真を撮るのを忘れるほど、緊張して臨みました。 今回は、ご本人が詳細な生育歴を書いてくださり、検討会に出てくださったからです。 しかも、なんでも質問してもらって良いと言ってくださったからです。 事例の女性は児童デイで子どもたちの勉強や遊びに関わっておられます。 しかし、今回の事例で課題となった事は、他の多くの就労ケースと重なることが多いです。 凸凹を抱えつつも、非常に努力されて難しい試験に合格されて専門職に付かれても、職場の理解や適切なフォローがないと、知識を現場で活かすことが上手くできず就労が続かないケースが多いのです。 それらを踏まえて、一般的な話としてまとめさせていただきます。 ●認知の特徴 発達障がいの方に多いプロフィールです。 一般知的能力指標に比べて、認知熟達度指標が有意に低いです。 この場合、記憶と速さに負荷をかけずに代替方法を確保し、対応に配慮すれば力を発揮できることが多いと言われています。 特に処理速度が有意に低いです。 学童期だと、単調な繰り返し学習では学習の成果が出にくいのが普通です。 にもかかわらず、事例の女性は専門職の大変難しい国家資格をとっておられます。 相当な努力家です。 ところが 専門的知識を現場で運用する時に、苦手が足を引っ張るようです。 流暢性が発揮しにくいのです。 こういうケースが、多いです。 時間はかかかっても一つ一つの事はこなせますが、多くの現場は学んだ知識だけで勝負はできません。 一度に複数の仕事をしなければならなかったり、状況によって優先すべき課題の処理を瞬時に判断しないといけないことが多いでしょう。 そこに人間関係の微妙な対応スキルも必要で、 そのスキルも職場の職種や他のスタッフの人柄にも左右されます。 複数の事への 注意の配分も求められますから、全体の流れを常に気にかけながら、ターゲット課題をクリアする事は容易ではないでしょう。 基本的に記憶の弱さには、口頭で言うのではなく、視覚的手がかりを使う。 仕事の効率を急かなくてもよい環境を整える。 急かしたり、時間的切迫かでの仕事は、ミスが増えてかえってできることもできなくなります ●対応 事例の方は、障がいのある子どもたちの指導がお仕事です。 特性から考えても、凸凹のない人でもとても負にが高い事は察しられます。 検討会では、様々なアイデアや受け止め方が出されました。 自己認知の面では、開き直る?ことも必要。 そばにいるだけでも子供達には役に立っていると思おう。 完璧にしよう、ちゃんと指導しよう、といつも思わなくて良い、 子どもは自由に動くもの。 思い通りに動いてくれないのが子ども。 「ま、良いか!」と自分に言い聞かせよう。 毅然と向き合わないといけない事はどんな時か、具体的に踏まえて、書いておこう。 どうしても上手くできない時は、他の人にバトンタッチしよう。 わからないことがわからない、人に任せるのが嫌なら、初めから自分が関わる時間を決めてもらおう。 子どもが指導や指示に従わないときのパターンを考え、対応のシュミレーションを具体的にしておこうカードにしておくことも有効。 同じ状態は二度と来なくても、想定内のことならやがて対応できると、自分の力を信じよう。 大変で苦手な事がいっぱいかもしれない、 でも、子どもと関わるのが楽しいなら、 その仕事は手放さない事! 雇い主は、その思いが強いからこそ、事例に応募されたのだから! その気持ちを遠慮せず受け止めて、安心してこれからも続けてください。 |
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