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[853] | 2017年1月の事例検討会まとめ | 宮本 01/13(金) 22:54 |
2017年1月12日 事例検討会まとめ 事例の子は、小学六年生女子です。 活動的で物や人への要求が大変強いです。 自制力をつけるのが、大きな課題です。 ◉認知特性 知的な水準は、軽い遅れがあり、全般的には大きなアンバラスはみられません。 このような場合、発達に見合った自立課題の学習内容を絞って無駄なく効果的に指導計画を立てることが有効です。 しかし、下位検査間で大きなばらつきが見られます。 それらを分析すると、 言語概念化を伸ばすのは可能。 一方、見て考えたり、空間的認知力はかなり低く弱いことがわかります。 主訴の、対人関係や社会性の理解の弱さとの関係があります。 見ているようで、見えていないということです。 このような場合、場面と言葉を結びつける支援が有効になります。 つまり、言葉でわかりやすく説明することが効果的だということになります。 しかし、ワーキングメモリーは低いので、 簡潔に伝えることがポイントになります。 自分の要求が強い上に、相手の表情をよんだり、場の理解が弱いので、我慢したり、感情をコントロールすることが難しいのでしょう。 思い通りにならないと、 パニックになったり、 相手が嫌がることをしたり、 嫌な事から回避する言い訳もどんどん達者にななっています。 更に、お母さんが、一番心配されているのは、 いろんな事に興味を持つのはよいのだけど、 表面的な事に心を奪われ、人に騙されたりして 大変な事になりはしないか、 ということです。 なので、話し合いのテーマは、 個別支援計画と同じで、 社会性の理解と躾 感情のコントロール の二つにしました。 この二つのテーマで、三つのグループに分かれて話し合いました。 ◉対応 この子の場合、自制力がとにかく弱いので、 依存になりやすかったり、情報の過剰刺激にふりまわされやすいict機器は触れられないように環境を整える。 守れる約束をして、できたら、しっかり褒める。 色々な場面で色々な人の支援を受けているので、 約束などは、共通理解して、同じ対応にする。 指導に一貫性を持たせる。 約束を守る動機付けに、ポイント制度は有効ですが、この子の場合、家族間での連携がうまくいかず、お母さんの頑張りは空回りです。 そこで、 人との関わりを強く求めている事、 ルールを理解して、守る事、 人と一緒に遊ぶ成功体験を積む事、 などに着目して、 わかりやすい遊びのルールのボードゲームやトランプなど、スペシャルタイムを取り入れる事が、有効なのではないかと考えます。 友達に注目してほしいがために、物を配り歩く、 配る物を得るためには、お母さんの財布からもお金を取ってしまう。。 友達を求めてやまないこの子の切ない想いが悲しいです。 ふと、私も息子の小さい頃を思い出します。 一緒に近所を散歩していて、広場で子供達がサッカーをしていました。 6歳の息子の歩みがとまり、広場で楽しそうにサッカーに興じている子達をしばらく見つめて、 「僕にも友達ほしいな」と、つぶやいた事。 一年生になって、たった一人、クラスにできた友達。 毎日、その子の家に行きます。 でも、ある時、遊べないと言われて、 息子は、その子の家の前で、天を仰いで、大声をあげて泣きじゃくって、その子の家の前から動きませんでした。 せつないやら、ご近所に恥ずかしいやら。 大人になった今では、友達は数人いて、人並みの青春も楽しんでいますが、 あの頃は、さすがに、親の私は、友達は買ってやれず、息子を不憫に思ったものです。 そう、物やお金では味わえない楽しみが、一つでも多くこの子の経験となりますように、と願います。 今回は、安原ドクターが、早々ときてくださち、ドクター節が炸裂。 ここに記載できないのが残念です。 伊丹先生は、最後をいつものようにわかりやすくまとめて締めてくださいます。 おまけにフェイスブックで見て、と来てくださった方々がおられて、私の励みになります。 ありがとうございます。 なにより、事例の子に関わる学校の先生や児童デイの先生方など、本当にたくさんの支援者の方々にご参加いただき、感謝の 念にたえません。 みなさま、今回も一緒に考えてくださり、ありがとうございます😊 次回は3月9日木曜日です。 複数事例応募ありますので、検討します。 |
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