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[867] 2020/9/10事例検討会まとめ報告 宮本 09/11(金) 10:03
  今回は、安原ドクターと伊丹先生のコラボで、医療的な見解と教育的見解の貴重なコメントを聞けた貴重な会となりました。
久々に参加いただけたドクターからは、事例生徒の診断に疑問が指摘され、正しい診断の必要性もご指摘頂けました。
また、脳機能と行動との詳しい専門的なお話もしていただき、ともすれば問題行動を性格や特性から判断することの軽々さにも触れられ、正しい診断に応じた的確な投薬の必要もとかれました。
ここまでの内容は他で聞いたことがないです。
専門的な内容でしたので、私がまとめるには恐れ多いので、安原ドクターの講演の折に、今回のような内容をお願いしたいと思います。

さて、事例生徒の主訴は、「もの要求が強く、不適切な方法で手に入れようとしたり、対人トラブルで納得いかない叱責や罰を受けると不適切な仕返しをする」という事に対する対応です。
これまでの対応は、その都度、指導を繰り返し、やってはいけない事を書いて家では貼って読ませたりしており、その時はわかっていると言いながら、本当にわかっているのか疑問だとのことでした。
もっと効果がある指導がないかとお母様は真剣に悩んでおられます。

グループに分かれてたった10分でしたが、活発で的確な意見が出されていました。
それらの意見を受けて、伊丹先生からのコメントは、

「ポジティブ行動支援

良くない行動を不快刺激止めさせようとするのではなく、
良い行動を教えて、それができた時に本人の望む結果が得られるようにする」

とコメントされました。

つまり、もの要求には頭からダメというのではなく、
どのような方法なら叶えることができるか、
合法的に手に入れられる良い行動を教えて
それができたら褒めて、良い行動を増やすように工夫して環境を整えるということで、
問題が起こる前の手立てを講じる事に尽きるということだと思います。

このことは、ほかのさまざまな子供達の問題行動への対応の基本となるでしょう。

ただ、今回の事例のように、強い衝動性から来る問題行動には、このような応用行動分析の手法や親の努力だけでは対応できないケースも多く、そこで重要なことが、正しい診断からの投薬治療だとドクターからのコメントでした。
事例のお子さんは小さい頃から診断も受け、療育にも3歳から通い、今も放課後デイでソーシャルスキルも受けておられますが、残念ながら医療との連携が不十分だったようです。
また、どうしても良くないところに注目しがちで、
良い行動への正のフィードバックが足りないようです。
つまり、その子にとって効果的な褒めることです。
次から次に起こす不適切な行動に、家族はビクビクして褒めるよりも問題は起こさないで欲しいという思いがいっぱいになりがちです。
大変な子育てが続いているのですから、当然とも言えます。

でも、褒めるスキルは必要不可欠。

10月18日は、伊丹先生の「ポジティブ行動支援」の講座をしますので、一般の方は、録画視聴になりますが、どうぞご参加いただき子育てスキルアップにお役立てください。

また、ペアレントトレーニングも受講してみてください。
安原こどもクリニックでは、10月22日より新クラスを開講します。
お近くでも探せばあると思います。

 
Pass


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