まさか山登りさせられるとは
半田・亀崎の潮干祭りを見に行ってきた。ユネスコの無形文化遺産に登録後、初めての祭りになる。すごい人出で、地元の一人は「これまでにない出来事」と半ばあきれるほどだった。
亀崎の山車に限らず、半田はどこも彫刻がすごい。立川流の二代目立川冨昌やその娘婿の立川昌敬が活躍しているが、さすがにこの日ばかりは作十郎の名を持ち出すのは気が引けた。地域の求心力となる祭りはやっぱりいいものである。
午後から最大の見せ場「海浜曳き下ろし」が始まった。男衆たちが5両の山車を波打ち際に並べると、海岸を埋め尽くした観客から大きな拍手が沸き上がった。砂浜を6トン以上もある山車を引くのは大変なことで、見ているこちらも手に汗を握るほどだった。
それにしても、すごい人出だ。電車で来たときも、駅から長蛇の列が続いていた。祭りの経済効果はかなりのものだったと思える。
この日、3万歩近く歩いた。人並みを避けて脇道に入ると、急な坂道を上り下りすることになり、亀崎が海と山との間にある漁村だったことを思い知らされた。かつて訪れたときは町中の道を自由に歩けたのに、今回は人並みでスムーズに歩けないほどの人出だった。
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